フランス車を免税で走らせる…早期割引と帰国時買い取りも可能に

フランスの自動車メーカー各社は、フランス滞在の外国人駐在員や長期旅行者向けに免税で新車を購入できるサービスを展開する。シトロエンとDSを取り扱うカーエクスパット社が早期予約割引を打ち出した。また帰国時に現地販売価格の25%引きで持ち帰ることができるサービスも行う。

2024年はシトロエンC3エアクロスを購入。円安により25日間で25万円もかかってしまった

自分名義の新車でフランスの道路を走り回る

シトロエンとDS の2025年型モデルは、欧州のCO2 CAFE環境制約に対応するためオートマチックギアボックスのみの設定となる。ほとんどのエンジンは、MHEVハイブリッド(ノンプラグイン)のガソリンバージョンで提供される。C5エアクロスとDS4は、130馬力のディーゼルエンジンを搭載して納車することもできる。

利用は21日間以上。新車が自分名義の車検証とともに納車される。近隣国の指定都市に陸送しても追加料はわずかだ。料金は「納車」と「返納」の間の期日分だけを支払えばいい。80日前までに契約すると10%の割引が適用される。2025年1月15日より前に予約した場合は14%割引。

予約時の保証料は不要。キャンセルまたは変更は納車日の30日前まで無料。つまり旅行日程が確定していない場合でも、2025年1月15日までに申し込めば、「早期予約割引」が適用される。

ナンバープレートが赤いのは免税で購入した車両という意味がある

2021年から2024年までに契約を結んだ実績がある場合は納車時に燃料タンクを満タンにしてもらえる。さらに80日間以上の契約は4%の追加割引(つまり早期予約割引とわせて18%割引)。

また、海外赴任や旅行から帰国する際、契約終了となって返納するわけだが、引き続き愛用したい場合は現地販売価格の25%割引で車両を購入することができる。

フランスから購入車両を日本に持ち帰る場合は、別送品申告書などの諸手続き、海上運賃や船積み手数料、日本での輸入・通関費用、日本の道路交通法などに準拠するためのテスト料や改造工賃、車両登録費などが必要。

●カーエクスパットのホームページ

【ツール・ド・フランスファム】ニエウィアドマがわずか4秒差で総合優勝

キャニオン・スラムレーシングのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)がツール・ド・フランスファム(8月12日〜18日)で総合優勝した。

総合優勝のニエウィアドマ。左が2位フォレリング、右が3位ロイジャッカーズ ©A.S.O. Thomas Maheux

最終日の第8ステージで1分15秒遅れの総合8位デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が逆転を狙って逃げ、区間勝利のボーナスタイム10秒も獲得。ニエウィアドマは1分01秒遅れの区間4位でゴールし、わずか4秒差で逃げ切った。

デミ・フォレリングが最終日に逆転を狙った ©A.S.O. Thomas Maheux
パック・ピーテルスは総合11位、新人賞1位 ©A.S.O. Thomas Maheux
グランドン峠を上るエビタ・ミュジック。フランス勢最上位の総合4位に食い込んだ ©A.S.O. Thomas Maheux
デミ・フォレリング。パウリナ・ロイジャッカーズ(左)は区間2位になり、総合3位でフィニッシュ ©A.S.O. Thomas Maheux
カタジナ・ニエウィアドマがラルプデュエズを上る ©A.S.O. Thomas Maheux

【ツール・ド・フランスファム第7S】山岳賞ゲキエレが独走勝利

ツール・ド・フランスファムは8月17日、カンパニョール〜ルグランボルナン間の166.4kmで第7ステージが行われ、前日に山岳賞ジャージを獲得したAGインシュランス・スーダルのジュスティーヌ・ゲキエレ(ベルギー)が独走で優勝した。

ステージ優勝と山岳賞のジュスティーヌ・ゲキエレ ©A.S.O. Thomas Maheux

総合成績では第5ステージで首位に立ったキャニオン・スラムレーシングのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)がその座を守った。

2024ツール・ド・フランスファム第7ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
マイヨジョーヌのカタジナ・ニエウィアドマ(先頭) ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランスファム第7ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ジュスティーヌ・ゲキエレが独走 ©A.S.O. Thomas Maheux
カタジナ・ニエウィアドマ。2024ツール・ド・フランスファム第7ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランスファム第7ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ポイント賞のマリアンヌ・フォス。第7ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

【ツール・ド・フランスファム第6S】ケルバオルV…首位はニエウィアドマ堅持

ツール・ド・フランスファムは8月16日、レミルモン〜モルトー間の159.2kmで第6ステージが行われ、地元フランスのセドリーヌ・ケルバオル(セラティツィットWNT)が優勝した。

2024ツール・ド・フランスファム第6ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

総合成績では前日に首位に立ったキャニオン・スラムレーシングのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)がその座を守った。

セドリーヌ・ケルバオル(セラティツィットWNT)が第6ステージ優勝 ©A.S.O. Thomas Maheux
セリア・ルメル(左)がセドリーヌ・ケルバオルを祝福 ©A.S.O. Thomas Maheux
2024ツール・ド・フランスファム第6ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
2024ツール・ド・フランスファム第6ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
マイヨジョーヌのカタジナ・ニエウィアドマ ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランスファム第6ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

【ツール・ド・フランスファム第5S】フォレリングがまさかの落車で首位陥落

ツール・ド・フランスファムは8月15日、ベルギーのバストーニュからフランスのアムネビルまでの152.5kmで第5ステージが行われ、首位デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が残り6km地点で落車に巻き込まれた。1分47秒遅れの50位でゴールするのがやっとで、総合成績で1分19秒遅れの9位に陥落した。

マイヨジョーヌのフォレリングをライバルチームのキャニオン・スラムが取り囲む ©A.S.O. Charly Lopez

SDワークス・プロタイムのチームメートで、ハンガリーチャンピオンのカタブランカ・バシュが、キャニオン・スラムレーシングのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)とのゴール勝負を制して初優勝。バシュは4月のラ・ブエルタフェメニーナでも首位に一時首位に立った注目の若手選手。東京五輪でMTBで4位、パリ五輪ではロードレース4位、MTBで10位。

総合成績では前日まで34秒遅れの総合3位につけていたニエウィアドマが首位に立った。

2024ツール・ド・フランスファム第5ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

メダルを逃したパリ五輪と同じミスはしたくなかった(バシュ)

「無線が機能していなかったので、後ろでなにが起こっているのか分からなかった。デミがクラッシュしてマイヨジョーヌを失ったので残念で、今は複雑な気持ち」とバシュ。

「4位でメダルを逃したパリ五輪と同じミスをしたくなかった。とても苦しんだが、小さなグループにいれば勝てるかもしれないと分かっていた。五輪では先頭でレースしていたので、とても自信が持てた。だから今は調子がよければ勝てると思う」

2024ツール・ド・フランスファム第5ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

とにかく前方にいることが重要だった(ニエウィアドマ)

「今日のステージは全体的にとてもカオスだった。これまでのステージはすべてとても慌ただしかったので、とにかく前にいなければならないと分かっていた」というニエウィアドマ。

「最初のステージでクラッシュに巻き込まれたので、事故やカオス、クラッシュを避けるためにとにかく前にいることを心がけた。だから、いいポジショニングと周りにチームメイトがいたおかげで首位に立てたのだと思う」

2024ツール・ド・フランスファム第5ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
2024ツール・ド・フランスファム第5ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
山岳賞のパック・ピーテルス ©A.S.O. Thomas Maheux
2024ツール・ド・フランスファム第5ステージで首位を譲り渡したフォレリング ©A.S.O. Charly Lopez

シマノがツール・ド・フランスとの契約を2028年まで延長

大阪府堺市に本社を置く自転車パーツメーカーのシマノと、ツール・ド・フランスを主催するアもリ・スポルト・オルガニザシオン(A.S.O.)は、自転車競技への取り組みを強調する動きとして、パートナーシップ契約を4年間延長し、2028年末まで継続することを発表した。

ニュートラルサポートをこなすシマノ。スタッフ7人で役割分担する

2021年3月に創業100周年を迎えたシマノは同年からツール・ド・フランスのニュートラルメカニックを担当すそ。これまでフランスのマビック社が務めていたが、2021年からニュートラルカーは黄色から水色に変わった。

両社のコラボレーションはツール・ド・フランスだけでなく、ツール・ド・フランスファム、ブエルタ・ア・エスパーニャ、パリ〜ルーベなどのワンデーレースなどを含める。さらにエタップ・デュ・ツール ド フランスなどの一般参加イベントも加わり、2028年まで世界最大のレースをサポートする。

2021パリ〜ニースのニュートラルアシスタンスはシマノ ©A.S.O. Fabien Boukla

ツール・ド・フランスディレクターのクリスティアン・プリュドムは、「プロとアマチュア両方のサイクリング界のキープレーヤーであるシマノとのパートナーシップを継続できることをうれしく思う」とコメント。

「彼らの技術的専門知識と革新への取り組みは、私たちが主催するレースの成功に不可欠な資産。彼らのプロフェッショナリズムは、すべてのライダーに最適で公平な条件を保証する。この更新は、私たちがお互いに抱いている相互信頼を反映している」と述べた。

何度となく取材で通ったシマノ本社。取り壊して新社屋を建設する計画があるという
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