国際自転車競技連合(UCI)が5月19日に発表した国際ロードレースカレンダーのうち、「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」に関して誤掲載があった。
2020年の「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の開催については正式決定次第、主催である一般社団法人さいたまスポーツコミッションから発表される。
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国際自転車競技連合(UCI)が5月19日に発表した国際ロードレースカレンダーのうち、「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」に関して誤掲載があった。
2020年の「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の開催については正式決定次第、主催である一般社団法人さいたまスポーツコミッションから発表される。
【この記事には訂正部分があります】
5月21日付けの訂正記事
国際自転車競技連合(UCI)が5月19日、新型コロナウイルス感染拡大により大きく影響を受けたロードシーズンの再開を目指して、すでに発表されているUCIワールドツアーとUCIウィメンズワールドツアー以外の、国際大会91レースの再日程を発表した。
感染拡大が深刻になった2020年3月以降、中止あるいは延期になった自転車レースは国際レースカレンダーの45%に相当する約1000レースに及んだ。そのなかでもロードレースは健康危機の影響が最も大きいカテゴリーだったという。
リスケジュールされた日本のUCI国際大会
10月4日 大分アーバンクラシック(クラス2)
10月4日 大分いこいの道クリテリウム(クリテリウム)
10月17日 ジャパンカップクリテリウム(クリテリウム)
10月18日 ジャパンカップ(プロ1)
11月2日 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(クリテリウム)
11月8日 ツール・ド・おきなわ(クラス2)
今回の大会日程は、各大会主催者や各国自転車競技連盟と協議した上でUCIが再構築したもの。「非常に困難な状況にもかかわらず、カレンダー全体の再構築に理解を示してくれた主催者の取り組みを称賛したい」とUCI。
「ただし、選手やすべての関係者の安全はUCIとそのパートナーにとって最も優先すべき課題であって、今後の状況をふまえながらその必要があれば6月に調整したい」という。
「リスケジュール日付は、重要であると同時に、今後数週間および数カ月のパンデミックの進展に応じて変更される可能性がある。私たちは必要に応じてあらゆる状況に対応するが、私たちのスポーツが正常に戻る日が来るようにあらゆる努力を惜しまない」とUCIのダビ・ラパルティアン会長。
さいたま市を拠点とする地域密着型サイクルロードレースチーム「さいたまディレーブ」が発足し、12月17日にさいたま市内で所属8選手がそれぞれの意気込みを語った。
宇田川陽平(うだがわようへい=38)
「Jプロツアーのシリーズ総合成績でトップテンに入ることが初年度の目標です。若い選手がいるし、プロツアーで実績を持っている選手もいます。各レースで確実に上位に食い込む走りを目指し、ランキング上位のチームに勝てるように頑張っていきたい」
高木三千成(たかぎみちなり=26)
「自転車競技を始めたのは浦和北高時代。ツール・ド・フランスさいたまに出場したことがレーサーとして活動を始めたきっかけ。チームとしてはまず1勝、チームとしてのトップテン。地元さいたまのために頑張っていきたい」
阿部航大(あべこうだい=23)
「埼玉県内にある大学に通っているので、さいたまレディーブで走れることをうれしく思っています。積極的な走りをして、チームに貢献できるように。埼玉県内の自転車の振興に少しでも力になれればと思っています」
小野康太郎(おのこうたろう=22)
「東京都練馬区出身で、埼玉の地は昔から練習に使っていました。高校を卒業してから4年間、イタリアのアマチュアチームで走っていましたがプロチームに入る夢は実現できませんでした。失敗に終わりましたが、その経験を生かして、ディレーブの選手として、さいたまの地域振興につなげるように活動していきたいです」
藤田涼平(ふじたりょうへい=22)
「地元出身なので埼玉への思いは人一倍強いです。競技を始めて2020年で4年目になります。最初の2年間はサイタマサイクルプロジェクトで走り、ツール・ド・フランスさいたまの予選会を突破してアマチュアの代表として本戦に出場したことがきっかけに。プロチームに所属することができたので、次は本戦に出ることを目標に、走りで頑張っていきたい」
半田子竜(はんだしりゅう=21)
「チームには若いスピードマンが多いので、クリテリウムではシングルの成績、優勝の可能性もあると思います。優勝を目指して頑張ります」
渡邉慶太(わたなべけいた=21)
「出身地さいたま市を拠点とするチームに所属して、Jプロツアーを走ることを楽しみにしています」
安彦統賀(あびこむねよし=20)
「川越工業高で自転車を始め、埼玉県に育ててもらったという思いがあります。大学の勉強と両立させ、Jプロツアーでチームがまず1勝できるように貢献したいです」
さいたま市を拠点とする地域密着型サイクルロードレースチーム「さいたまディレーブ」のチーム体制が12月17日、さいたま市内で行われ、活動初年度となる2020シーズンに所属する10選手のうち9選手が発表された。監督は宇都宮ブリッツェンなどで活躍した長沼隆行。
チームの使用する自転車はビアンキ。ウエアはサンボルト。
参入1年目の2020シーズンは国内実業団のシリーズ大会を中心に活動する予定で、緒戦は現在のところ4月18日の東日本ロードクラシック群馬大会。国際登録が完了すれば3月20日に開幕する3日間のステージレース、ツール・ド・栃木が緒戦となる。
「若手のなかにベテランを融合させたチーム編成。はやりの言葉で言うとワンチームで、チーム全員、応援してくれるみなさまの力を借りながら頑張っていきたい」と長沼監督。
「主力は若手なので未知数ですが、元気でアグレッシブな橋路をしていければ。その中でJプロツアーでチームとして1勝を速く勝ち取りたいです。若い選手が勝ち癖がつくとどんどんいい走りができるようになるのでそれを期待したい。
大きな目標は地元で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。すでに高木三千成と渡邉慶太が地域代表チームとして、藤田涼平が予選会突破のアマチュア選手として出場しているが、大観衆が見守るメインレースをチームとして参戦したいという。
埼玉県に残る、竜伝承に基づくドラゴンのDとフランス語で「夢」を意味するRAVE(レーブ)を組み合わせた造語。
●ホームタウン=埼玉県さいたま市
●コンセプトカラー=彩(彩の国である埼玉の多彩な魅力を意味する)。 メインカラー=グリーン/ブラック。セカンドカラー=ゴールド
所属選手は個別練習がベースとなるが、月に一度以上はミニ合宿を行い、埼玉県西部の秩父の山々などを使って1日100〜200kmほどのミニ合宿を行い、月間走行距離2400〜2500kmをこなしていきたいという。
●2020さいたまディレーブ所属選手
宇田川陽平(うだがわようへい=38)キャプテン
高木三千成(たかぎみちなり=26)
岸崇仁(きしたかひと=25)
阿部航大(あべこうだい=23)
小野康太郎(おのこうたろう=22)
藤田涼平(ふじたりょうへい=22)
半田子竜(はんだしりゅう=21)
渡邉慶太(わたなべけいた=21)
安彦統賀(あびこむねよし=20)
ほか1選手は12月末に発表
ツール・ド・フランスの沿道で悪魔にふんして応援し続ける名物人間、「悪魔おじさん」ことドイツのディディ・センフトさん(67)がツール・ド・フランスさいたまの開催に合わせて4年連続で来日。サービス精神旺盛で、地球環境の変化も気に留める。今回はその人となりを知るために独占インタビューした。
10月27日に開催されたツール・ド・フランスさいたまの会場で、ドイツから持ち込んだヤリをふりかざす。「両脇に悪魔娘を従えて、とてもいい気分だよ」と上機嫌。
悪魔おじさんは毎年ツール・ド・フランス沿道に出没する。バンタイプのクルマで乗りつけ、手作りの自転車をディスプレーして選手や関係者を待ち構えるのである。自転車ロードレースではゴールの1km手前に赤い逆三角形の旗を設置するのがルールだが、「ドイツで赤は悪魔の意味なんだ。だから自らをそれになぞらえて赤い衣装を着用しているのだ」と言う。
日本のロックバンドにも悪魔がいることを教えると、「ぜひ会ってみたいね。いろいろなところに悪魔がいるのは知っている。それぞれにオリジナリティがあっていいと思うよ」と肯定的だ。
好きなスポーツは、やはり自転車競技。自分で実践するスポーツは「フィッシング」。ドイツはサッカーの人気が高いが、悪魔おじさんは一回もやったことがないという。
自転車選手の中で一番好きな選手はという問いには、「みんな好きだよ!」という優等生的な回答でサラリとかわした。
「ツール・ド・フランスさいたまでは、パラサイクリングの選手たちにビックリした。彼らはみんなすごいね!」と言葉を続ける。
ツール・ド・フランス期間中はクルマに寝泊まりをしながら移動する。
「キャンピングカーではなくて、普通のバンだよ。クルマで移動しないとシャワーができないから、自転車で旅をしたことはないね」と意外とあっさりと解答された。
それでも自転車のよさを語ってくれた。
「まず、交通手段としてとてもいいよね。どこへでも行けるし。あとは、やっぱり健康にいいところかな。いい運動になると思うよ」
さらに日本の自転車ファンのすばらしさについて力説する。選手との距離感がいいという分析だ。
「これまで500以上レースを観に行ったけど、沿道で選手とファンがあんなにハイタッチをしているところは見たことがないよ」
日本の伝統的な文化のなかで感銘を受けたものを聞くとなぜかトイレの話になった。
「便座が温かいのがいいし、お尻もきれいになる。あんなトイレ、ドイツにはないよ」
一方で、日本食はあまり好きではない。生ものが苦手で、とりわけ「寿司は最悪」と切り捨てる。焼き魚はそれでも口にすることがあるが、ハシが使いづらいので故郷の食事が恋しいという。
ツール・ド・フランスさいたまには大会協賛企業である建物総合管理会社「クリーン工房」の招待。起用の理由は「環境省のクールチョイス」をピーアールすることである。自転車は二酸化炭素を排出しない移動手段であり、地球温暖化対策としてみんなで自転車に乗ろうと訴える。
「日本もヨーロッパも地球環境が変化していることを痛感している。このままではいけないと思う。環境面に限らず、問題を解決するためにはまず平和が大事だよ。戦争は問題を生み出すだけだ」
2020年は東京五輪。興味はあるけど、経済的な余裕がないので来日する計画はないという。ツール・ド・フランス最終日から5日後に開幕するというスケジュールの困難さもあり、予定が組めないことを嘆く。
近年のツール・ド・フランスは全日程を追いかけることなくスポット参戦。来日中は休憩時間やイスへの着席を勧めたが、「最後まで応援をしたいから大丈夫!」とタフネスぶりを見せつけた。頑張る自転車選手を応援し続け、そして自転車レースが大好きな人たちにハッピーを届ける。まさにそれが天職だ。
7回目の開催となるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムは10月27日、さいたま新都心周辺の特設サーキットで個人タイムトライアルを開催し、予選大会から勝ち上がった松﨑琢仁(サイタマサイクルプロジェクト)が4分16秒27のトップタイムをたたき出した。
ジュニアクラスでロードと個人タイムトライアルの全日本チャンピオンなった津田悠義(EQADS)は 4分18秒86。アマチュア・オーバー40枠で出場を果たした福原大は同20秒03、アマチュア・ジュニアクラスの佐藤伊織(プロジェクトアスリーチャー)は同21秒07と活躍が際立った。
女子クラスでは、ジュニア女子ポイントレースの世界チャンピオン、内野艶和(福岡・祐誠高)が4分46秒99でトップ。
パラサイクリングはカテゴリーや障がい程度の係数を反映しないネットタイムだけが計測され、木村和平(パイロットは倉林巧和)が4分18秒93、杉浦佳子が同53秒79で走った。
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