ドイターのポップアップストア、バイクプラス所沢店で開催

ドイターのポップアップストアが7月21日から30日までの期間限定で、 バイクプラス所沢店2階特設会場で開催される。

2階特設会場では、ドイターのサイクリング用バックパックを多数展示。その数なんと50点前後。話題のバイクパッキング系バッグ類も予定している。

同店で取り寄せ可能なスタッフ愛用のテントなどのキャンプ用品を使って、自転車キャンプ風展示も企画している。

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7月31日23時59分までに、オンラインストアで合計1万円以上のドイター製品を注文すると500円引きに!
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●バイクプラス所沢店の詳細ページ

【ツール・ド・フランス現場雑感】なかなか美食にありつけない実情

クフィアトコフスキが3年ぶり勝利…ポガチャルがさらに詰め寄る

第110回ツール・ド・フランスは7月14日、シャティヨン・シュル・シャラロンヌ〜グランコロンビエール間の138kmで第13ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)が最後の上りで単独となり、2020年に続く2勝目を挙げた。

ミハウ・クフィアトコフスキが第13ステージ優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

「孤独ではなかった。沿道のファンが声援を送ってくれたからね」とクフィアトコフスキ。

7月14日はフランス革命記念日。フランス人のトニー・ガロパンが国旗を振る ©A.S.O. Charly Lopez

ポガチャルがビンゲゴーとの差をさらに詰める

17秒遅れの総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)もアタックし、首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)を4秒振り切って区間3位でゴール。ボーナスタイム4秒も獲得したポガチャルは総合差を9秒にした。

「不安はない。ベストを尽くした結果だ」とライバルにじわじわと迫られるビンゲゴー。

2023ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
チームメートに援護されるマイヨジョーヌのビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
新人賞ジャージを着るポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ワウト・ファンアールトとポイント賞のヤスパー・フィリプセンのベルギー勢 ©A.S.O. Pauline Ballet

華やかさが過ぎ去るとものさみしさがつのるのがツール・ド・フランス

ツール・ド・フランスは美食のブルゴーニュ地方へ。いいなあと思われがちですが、今年はほとんどレストランで食事していません。フランス国内の物価高、そして円安のダブルパンチで外食して飲めば1万円。しかたなくスーパーで調理しなくてもいいものを買い込むんですが、それでも2000円くらいになります。

スタートの町が心からツール・ド・フランスを歓迎している

第12ステージのゴールはいわゆるボジョレー。この町は世界的に知れ渡っていますが、町そのものはとても小さく、ホテルが駅前だったこともあってその周囲を散策しましたが、人影も少なかったです。ゴールもホテルからすぐで、夕方に散歩に行きましたが、わずかな酔客がケバブ屋などで騒いでいるだけで、ゴールして数時間であの熱狂は消え去っていました。

2023ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

大会直前に予約したにしては、とても立地条件のいいホテル。でもホテルとしてはもう終わっている感があり、鍵のかかった玄関に、「着いたら電話して」の手書きが。ボジョレーなのだから周囲においしいレストランがあるのかなというイメージでしたが、あっという間に消え去りました。

子ども消防団も出動

それでも駅前なのに、駐車場がある中庭があって、その前にそれぞれの部屋があるので、荷物を部屋に入れるのがとてもラク。クルマのトランクの荷物整理もはかどります。

4賞カラーで町が彩られる

もう一つ、苦情を言えばまったくスマホ電波がキャッチできないので、ホテルにチェックインしてから、クルマで5分ほどのプレスセンターまで戻り、そこで写真などをダウンロードして送信。ついでに隣町のスーパーまでクルマを走らせて買い込み。ブルゴーニュなのにレストランに繰り出すことなく、お部屋でディナーとなりました。

アクセル、ブレーキ、クラッチでシューズがボロボロに
ベルビル駅。ホテルは駅前で、ゴールも近かったが、喧騒が過ぎ去ると閑散としていた

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【ツール・ド・フランス現場雑感】スポーツイベントだけどガストロノミー

イサギレが31kmを独走して7年ぶりのステージ優勝

第110回ツール・ド・フランスは7月13日、ロアンヌ〜ベルビル・アン・ボジョレー間の169kmで第12ステージが行われ、コフィディスのヨン・イサギレ(スペイン)が残り31kmの峠から独走し、2016年以来2度目の優勝。

シモン・ゲシュケに祝福されるイサギレ(右) ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績ではユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が首位を守った。

2023ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

強さには自信があったが、うまく決めるのは難しい(イサギレ)

チームメートともに第1集団に加わったイサギレ。そのイサギレが独走を決めると僚友が抑え役となり、逃げ切りに貢献した。

「自分の強さには自信があるが、これまで逃げがうまく決まらなかった。それだけに信じられない」とイサギレ。開幕地バスク地方の出身選手としては第10ステージのビルバオに続く優勝。どちらも軽量で、上りの強さを見せつけた。

ポガチャル、なに思う? ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ボジョレーのぶどう畑を行く ©A.S.O. Charly Lopez
2023ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

美食のブルゴーニュ地方。そしてゴールはあのボジョレー

昨日のホテルはキリヤード。といえばルーブルホテルグループで上の方のクラスのホテルでした。ところがちょっとおかしいんです。まずキリヤードの次にディレクトという文字があることにひっかかりました。Google Mapで場所を調べると確実にそのホテルがある場所なんですが、Hotel F1と表示されています。

「ボジョレーって知ってる?」。よく知っていますよ

F1はライバルホテルチェーンのアコーグループの最もグレードの低いところです。トイレとシャワーが共同で、床がベチャベチャなのであまり心地いいものではありません。ツール・ド・フランス取材仲間はF1しかホテルが確保できなかったときは、これも修行と我慢して宿泊したものでした。

で、結局この日のホテルはF1を居抜きして改装したキリヤードを名乗る安価なホテルでした。それでもトイレとシャワーは各部屋にあって、狭いけれど清潔なので熟睡できました。街道筋で、歩いてレストランに行くのは多少危ないでの、ボルドーでもらった2019年の赤ワインをベースに、スーパーで買い込んだスモークサーモンなど温めなくていいもので部屋飲みでした。

2023ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

翌日はA79高速の最新システムに挑戦。料金所がないのでカルト・テレペアージュ(日本で言うとETC)搭載車か、それがなければ事前にホームページにアクセスして、登録国と車両ナンバーを入力しておけば利用できるというもの。

現状では、乗る区間を申告して、表示された金額をクレジットカードで支払います。料金は2.9ユーロとガクッとするほど安価。それというのも実際に乗ってみたら、料金ゲートというものがなく、途中に設置されたカメラによってナンバーを読み取るというシステムのようです。

トリコロールを飾るとおいしそうに見える

A79高速が昨年から試用期間を設けて実験し、今年になって施行されたとのこと。今後はこういったタイプの運用が多くなっていくはずで、ETCがいらなくなるかもしれませんね。

ホテルはゴール地点のすぐ近くで、午後2時を過ぎてから歩いてチェックインに行き、キーを確保したのでもう大丈夫です。ボジョレーワインもプレスセンターでもらったので2夜連続で部屋飲みを楽しもうかな。

ブルゴーニュ地方でランチ

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【ツール・ド・フランス現場雑感】ハイテク化する交通システム

フィリプセンがスプリント無敵の4勝目…ポイント賞もトップ

第110回ツール・ド・フランスは7月12日、クレルモンフェラン〜ムラン間の180kmで第11ステージが行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのヤスパー・フィリプセン(ベルギー)が大集団のゴール勝負を制し、今大会4勝目、大会通算6勝目を挙げた。

補給地点でチームスタッフが食料の入ったサコッシュを渡す ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績ではユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が首位を守った。

ビンゲゴーが第11ステージでマイヨジョーヌを守った ©A.S.O. Pauline Ballet

平坦ステージでさらなる勝利を狙っていきたい(フィリプセン)

この日は平坦路で、序盤から逃げた選手らを後続集団が計ったように吸収。最後はスプリント合戦となり、フィリプセンが先着した。

「自分の実力に満足している」とフィリプセン。「平坦コースはあと3ステージある。休憩するという選択肢もあるけど、もっと勝利をつかみたい。そしてパリまでポイント賞ジャージを守り抜きたい」

ダニエル・オスが第11ステージで積極的に逃げる ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

クレルモンフェランが地元となるロマン・バルデ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
フィリプセンが第11ステージで優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

チームの出陣は定刻通り、そしてあまりにもさりげなく

クレルモンフェラン3連泊の最後の朝です。数年前からアプリ起動で朝のランニングをすることで、その町を知ることができ、そしてどこを走ったのか記録されるのでいつかは役立つだろうと走り込んでいます。

マイヨジョーヌを1日だけ着用したヒンドレーがチームバスに乗り込む

ただし仕事よりもラン練習の疲れなのか、心拍が上がらずかなりペースの遅い練習となりました。それでもシャワーを浴びて、洗面台で洗濯をして、朝ごはんを食べに部屋を出るころには元気に。この日は猛暑となった前日よりも気温10度は低く、テラス席では寒いので、めずらしく建物の内で朝ごはん。

3日間、隣の格上ホテルにいたボーラ・ハンスグローエの出陣の様子を観察してみました。車両はサポートカーが5台、ワンボックスのスタッフ車1台、選手が乗るチームバス、メカニックトラック、そしてキッチンカー。

2023ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

ボーラ・ハンスグローエはシェフを帯同させて、選手はキッチンカーの中で食事します。栄養管理もしっかりできますからね。

この日は13時がスタートライン招集で、05分にスタートというスケジュール。チームはこの日、スタートまでのアクセスがいいので2時間前の午前11時に出発することを決めました。広告キャラバン隊がスタート地を出動する30分間はチームであろうと駐車場に入れないので、その前後で到着するように計画されています。

2023ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

選手のトランクを載せたメカニックトラックとホテル受け入れ役のマッサー、そしてキッチンカーはそのまま、この日のゴールのホテルに向かいます。選手たちがやってくる10分ほど前には出発していきました。

サポートカー5台は、このうち黄色いステッカーを貼った2台がスペアバイクを満載してレースに随行する役割となります。それ以外のクルマのルーフには実際に選手が乗る自転車が積まれ、スタート地点で降ろされます。

プルミエールクラスのプチデジュネ(朝ごはん)はこんな感じ

そして定刻出発の1分前に、最後にエースのヒンドレーがバスに乗り込んで、チームは隊列を組んでスタートに向かいました。

毎日のスタート地点にはPPO(通過義務地点)を通って入らないといけないんですが、今年は地図アプリでQRコードを読み取るだけで、手持ちのスマホが誘導してくれます。かつてはPPOにたどり着くだけで大変だったのに、便利な時代になりましたね。そして重要なことほど小さく書いてあります。「第11ステージの迂回路、高速道路のETCを搭載していない車両はウエブサイトでお金を支払ってくれ」と。

駐車場に停められたキッチンカーで選手たちは食事をする

コースブックに書いてあったこの「高速料金のWEB支払い」ですが、A79高速は完全にカルト・テレペアージュ(日本で言うとETC)対応で、それを搭載していない車両は事前にホームページにアクセスして、登録国と車両ナンバーを入力しておく必要があると書いてありました。

これはちょっと面倒だなと思ったので、A79高速に入る前に下道に降りて、真北に向かう県道を時速90kmで淡々と走り、お昼すぎにはゴールへ。

将来的にはこういったシステムが普及して、ETCもなくなるかも。ということは今年一回体験してみようかな。

コースはムランの中心がラスト2km地点。ゴールは少し郊外になるところだ

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【ツール・ド・フランス現場雑感】猛暑のオーベルニュ・ローヌアルプ

ビルバオが亡き友ジーノ・メーダーに捧げる初勝利

第110回ツール・ド・フランスは7月11日、ブルカニア〜イソワール間の167.5kmで第10ステージが行われ、バーレーンビクトリアスのペリョ・ビルバオ(スペイン)が初優勝した。

第10ステージを制したビルバオが天国のジーノ・メーダーに勝利を捧げる ©A.S.O. Charly Lopez

総合優勝争いでは首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)と2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)がタイム差なしでゴールし、その差17秒は変わらなかった。

感染予防のマスク、猛暑対策の冷却ベストで出走サインに登壇するビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez

この勝利を天国のジーノに捧げたい(ビルバオ)

ステージ優勝のビルバオは2023年の開幕地と同じ名前。スペイン・バスク地方という地元で勝利を狙ったが果たせず、初優勝を目指して再挑戦した。

チームはエースナンバーである下一桁の1がいない。6月のツール・ド・スイスで所属するジーノ・メーダーが落車死し、追悼の意を込めて欠番としたからだ。「この勝利を天国のジーノに」とビルバオ。

第10ステージのスタート ©A.S.O. Charly Lopez
2023ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ツール・ド・フランスは町中のど真ん中を通過していく ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

第10ステージで形成された第1集団 ©A.S.O. Charly Lopez

クレルモンフェランは日本語の通じない日本料理店が多い

プルミエールクラスに宿泊したときは、たいてい隣にある同系列の格上ホテル、カンパニールで5%引きでレストランに入れるんですが、この日は「チームでいっぱい」と断られました。チームスタッフも駐車場にテーブルを並べてディナー。よほどレストランに許容スペースがないんですね。

1つの寿司ネタを頼むと3貫出てくるのか

ということで入るつもりはなかった日本料理店へ。経営者は東洋系で、日本語は通じないと思ったので最初から話しかけていません。いわゆるフランスによくある中華料理の食べ放題ビュッフェ形式です。料金は20ユーロちょっとということなので、3500円といいお値段を取りますね。

チームスタッフは駐車場でディナー

寿司屋を標榜しているので、オーダーはタッチパネルで。1つオーダーすると3貫出てきたのは失敗でした。シャリが大きいのでお腹いっぱいになる予感。アサヒスーパードライの330ml瓶を600円で注文し、食べることに専念しました。やはり日本料理店と言うよりもフランスによくある来々軒でした。

日本酒もオーダーできる

翌朝にラン練習に出かけたら、日本料理店がもう1軒。クレルモンフェランって日本の人が多いんですか? 以前、ツール・ド・フランスのプレスセンターに、おにぎりを差し入れしてくれた取材仲間の友人夫妻がいて、とてもしみじみと日本の味を楽しんだことを思い起こしました。

2023ツール・ド・フランス第10ステージは中央山塊を走る ©A.S.O. Charly Lopez

この日も暑くなりました。そしてホテルはピュイドドームのゴール後から3連泊なので、チームのホテル班はまったりした感じでした。

中央山塊の東にあるオーベルニュ・ローヌアルプ地方

連泊するときは不要だと思った荷物を置いてくるので、たまに大失敗することもあります今回は短パン持ってこなかったのが失敗でした。フランスも直射日光は強烈です。

この日は猛暑。プレスセンターの室内で32度、クルマの外気温は38度だった

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北海道ボールパークでスペシャライズドの最高級バイクを借りてみた

この夏は北の大地でサイクリング。北海道で自転車を楽しむ際の選択肢が増えた。プロが使うような高級バイクを現地でレンタルしてしまうことだ。スペシャライズドが北海道ボールパークFビレッジに体験型施設、エクスペリエンスセンターをオープン。自分に合った最高のバイクを借りて絶景コースを走り回ってみた。

Sワークルをレンタル。セッティングを手伝ってくれた佐々木理人さん(左)と山口修史さん(右)

愛車を持っていかなくても走れるというスペシャライズドの新提案

サイクリストなら一度は体験したい北海道の自転車遊び。輪行して新幹線か飛行機で行く。自転車をホテルに配送する。クルマに積載してフェリーに乗り込む。さまざまなスタイルがあって、それにかかるコストが生じる。一般的には短時間で行ける空路が便利で、意外と安価なのも魅力だが、自転車を預ける際や運搬時のわずらわしさがある。だから今回は発想を転換して、高級スポーツバイクを現地でレンタルすることにした。

北海道ボールパークFビレッジのエスコンフィールド。野球の試合がないときは無料で入場できる

きっかけは、2度の五輪マウンテンバイク日本代表経験を持ち、現在はスペシャライズド・ジャパンに勤務する小田島梨絵さんの言葉。米国コロラドに走りに行くときは、「愛車を持ち込まなくても、現地で借りればいつものマイバイクが再現できる」というコメントに目からウロコ。

アイヌ工芸家がデザインしたエクスペリエンスセンター限定モデル

プロ野球・北海道日本ハムの新本拠地として2023年3月に開業したエスコンフィールド。その野球場がある話題のFビレッジにエクスペリエンスセンターもある。ロードや未舗装路も走れるグラベル、マウンテンバイク、電動アシスト機能付きのeバイクなど、日本で購入できるすべてのモデルがレンタルできるのが特徴だ。つまり憧れのモデルにも乗ることができ、細かなところまで同社のレンタル予約サイトで指定できるのが、これまでになかったところだ。

周辺にはおすすめコースがいっぱいある

せっかくの北海道サイクリング。今回は、ツール・ド・フランスでも実績のある最高級のSワークス・ターマックSL7をレンタルしたのは言うまでもない。自宅から持ってきたのはシューズとウエアくらいだ。

センター周辺の推奨コースは店内に掲示があり、スマホでQRコードを読み取ると地図にアクセスできる。初級者なら、自転車歩行者専用道のエルフィンロードが札幌近郊までの約20kmを走るのにちょうどよく、中間地点には「自転車の駅」もある。記者はクルマにターマックSL7を積み込んで、小樽市や羊蹄山を巡った。

小樽マリーナでは一流ホテルの元総料理長が腕をふるう軽食が楽しめる

ネット予約時に自分のこだわりまで選択できる

店頭で直接借りることもできるがウエブ予約が確実。自分の目的に合った車種を選択し、借りる時間を選ぶ。ヘルメット、前後ライト、自分のシューズに対応するペダルは無料貸し出し。サドルや車輪にこだわるなら追加料金で指定できる。パンク修理キット、ロック、スマホ取り付け台は各550円。スタッフがサドルの高さを調整してくれ、変速機などの操作方法も教えてくれる。

早朝に自転車でアクセスすれば、誰もいない運河沿いの遊歩道を散歩できる

今回貸してもらったのはSワークス・ターマックSL7。シマノの最高級電動変速メカ、デュラエースDi2搭載で、新車の購入価格は176万円。レンタル料金は2時間6600円、4時間9900円、1日1万3200円。実際に乗り込んでみて欲しくなってしまったら、レンタル料金分が新車購入価格から差し引かれる。異なる車種購入にも適用。

●スペシャライズドのレンタルサイクルページ

スペシャライズド・北海道ボールパークFビレッジ・エクスペリエンスセンター

手ぶらで北海道サイクリングする拠点がエクスペリエンスセンター

スペシャライズド・エクスペリエンスセンターは北海道ボールパークFビレッジにある。6月20日には「パンプトラック」施設もオープン。凹凸のあるコースで、ペダルを踏まず体重移動のテクニックを使い、腕や脚の動きで進みながらリズミカルにコースを楽しむことができる。ヘルメットやプロテクターもあるので手ぶらで可。

野球場3塁側に隣接してあるパンプトラック

●スペシャライズド・北海道ボールパークFビレッジ・エクスペリエンスセンターのホームページ