ログリッチ完全復活の2連勝…ティレーノ~アドリアティコ第5S

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコは3月10日、モッロ・ドーロ〜サルナーロ・サッソテッロ間で第5ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が前日に続いて優勝。

ティレーノ~アドリアティコ第5ステージを制したログリッチ。悪天候のため表彰は室内で行われた ©LaPresse

前日にログリッチは、首位レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)まで6秒差の総合2位と肉薄していて、この日は区間1位で10秒のボーナスタイムを獲得。ケムナは同タイムの区間5位でボーナスタイムを獲得できず、総合成績でログリッチが4秒差で首位に躍り出た。

ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ログリッチは大会通算3勝目。スロベニア勢としてタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)の3勝に並んだ。2019年に総合優勝しているログリッチはこれでリーダージャージ着用日数を8日に伸ばした。ログリッチがステージレースでリーダーとなったのは2022年8月23日のブエルタ・ア・エスパーニャ以来で、199日ぶり。

この日は強風を伴う悪天候で、山岳に設定されたゴール地点を2.1km山麓側に移動して距離短縮。165.6kmで行われた。

ティレーノ~アドリアティコ第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ジロ・デ・イタリアのためにウィルコやクーンと一緒に走っておきたかった

「昨日に続いて勝つのはクレイジーだけど、本当にクールで楽しい。谷で突風があり、上りでも突風があった。そんななかで今日、ヨーロッパで開催された唯一のプロレースとなった」とログリッチ。フランスのパリ〜ニースは悪天候を懸念して中止となっている。

ティレーノ~アドリアティコ第5ステージを制したログリッチ(右) ©LaPresse

「昨日よりもはるかに大きな丘を登るのに苦労したが、最後にはスプリント勝負となる可能性が見えた。ウィルコ・ケルデルマンに力を貸してもらい、ステージ優勝のチャンスがつかめるように頼んだ。ステージで2勝を挙げ、ティレーノ〜アドリアティコに来る前に予想していたこと以上を成し遂げた。

この大会を今季のプログラムに追加した理由の1つは、ジロ・デ・イタリアでアシスト役となるウィルコやクーン・ボウマンと一緒にレースをすること。明日は彼らと一緒にジャージを守るために最善を尽くしたい」

ログリッチが復活V…ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコは3月9日、グレッチョ〜トルトレート間の218kmで第4ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が優勝。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージを制したログリッチ ©LaPresse

総合成績では5秒遅れの区間17位でゴールしたレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が、イネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)に代わって首位に立った。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ログリッチの優勝は2018年の第3ステージ以来で2回目。スロベニア勢はタデイ・ポガチャルの3勝を含めて通算5勝目。

ユンボ・ビスマはエースのワウト・ファンアールト(ベルギー)がトム・ピドコック(英国、イネオスグレナディアーズ)と交錯して落車。この日だけで7分40秒遅れて総合優勝争いから脱落した。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージでケガから復帰したログリッチ(右から2人目)が動いた ©Fabio Ferrari/LaPresse

ケムナがステージレースで首位に立ったのはジュニア時代以来で、プロレースでは初めて。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの大会途中で総合2位に位置して首位に肉薄した実績がある。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse – Greccio – Tortoreto. In the pic:

ジロ・デ・イタリアでの完全復活のために参戦した…ログリッチ

「最後にレースで優勝してから久しぶりなので、その瞬間を楽しんでいる」と2022ブエルタ・ア・エスパーニャを落車負傷でリタイアし、ケガからの懸命の復帰を余儀なくされていたログリッチ。

「1カ月の厳しいトレーニングを積んだ。自分自身と家族には多くの犠牲を払った。ハードなトレーニングの後、レースをする準備ができていると感じたので、レース活動を再開し、自宅でのトレーニングでは得られないジロ・デ・イタリアへの最後の一歩のためにティレーノ~アドリアティコに参戦した。

自分の勝利には少し驚いている。チームは別の計画を持っていたが、ロードレースでは計画していた作戦がどのように急速に変化するかよく知っている。クラッシュを回避できてよかったし、ワウト・ファンアールトが数日後には元気になって走れるようになることを願っている。明日はどうなるかわからない。私だけでなく、多くの選手が強いので」

テレマーク姿勢をキメるログリッチ。ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

ログリッチとの6秒差はないも等しい…首位のケムナ

「今日は総合成績でリードできるとは思っていなかったが、とてもうれしい。ステージレースをリードするのは初めて。昨年のジロ・デ・イタリアで素晴らしい経験をしたので、イタリアで勢いを維持できてよかった」とケムナ。

「明日の上りは今日よりも適しているが、多くのトップライダーが争う非常に難しいステージになるはず。プリモシュ・ログリッチの存在は常に懸念事項だ。彼との6秒のリードはそれほど多くないから」

レナード・ケムナが首位に立った ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

空気抵抗軽減素材を採用、フィット感はレース派とサイクリング派の2タイプ

パールイズミが2023年春夏商品として「スピードレースジャージ」「スピードベーシックジャージ」「スピードプリントビブパンツ」を発売。

左がレースフィット、右がベーシックフィット

スピードレースジャージ

空気抵抗軽減素材「スピードセンサーⅡ」を採用した細身のレースフィットのジャージ。シンプルでシャープなデザインで、バックポケットは5ポケットで収納するものを用途別に分けられる仕様になっている。空気抵抗を軽減し、ハイパフォーマンスを求めるサイクリストに向けた一着。

スピードレースジャージ / 325-B
【カラー】5. ブラック 6. ホワイト
【価格】17,380円(税込)
【サイズ】S, M, L, XL
【素材】スピードセンサーⅡ
【商品特徴】
□ 空気抵抗を軽減する素材「スピードセンサーⅡ」を適所に配置
□ 10cmあきファスナー付き5バックポケット

スピードベーシックジャージ

スピードレースジャージと同じデザインと機能で、バタつきを抑える適度なフィット感のベーシックフィットに仕上げたモデル。高性能でレーシーなデザインのジャージを適度なフィット感で着用したいサイクリストにおすすめ。

スピードベーシックジャージ / 625-B
【カラー】5. ブラック 6. ホワイト
【価格】17,380円(税込)
【サイズ】M, L, XL
【素材】スピードセンサーⅡ
【商品特徴】
□ 空気抵抗を軽減する素材「スピードセンサーⅡ」を適所に配置
□ 10cmあきファスナー付き5バックポケット
□ スピードレースジャージよりゆったり目のフィット感

スピードプリントビブパンツ

柔らかなクッション性と優れたフィット感の新型パッド「3D-X」を搭載し、空気抵抗軽減素材「スピードセンサーⅡ」を採用した、さらなるハイパフォーマンスを求めるサイクリストに向けたビブパンツ。 スピードレースジャージやスピードベーシックジャージとセットアップでコーディネートできる。

スピードプリントビブパンツ / T281-3DX
【カラー】5. ブラック 6. ホワイト
【価格】19,800円(税込)
【サイズ 】S, M, L, XL
【素材】スピードセンサーⅡ
【パッド】3D-X
【商品特徴】
□ 空気抵抗を軽減する素材「スピードセンサーⅡ」を適所に配置
□ 涼しく、日焼けにしにくい素材「コールドシェイド」採用
□ スムーズなペダリングを追求した前側中心に縫い目のない設計
□ 3D-X:着用感の少ないフィット感と柔らかなクッション性を両立した新型パッド

●パールイズミのホームページ

お得に買えるブリヂストンサイクル春の自転車生活応援キャンペーン

ブリヂストンサイクル公式オンラインストアが春の自転車生活応援キャンペーンを実施する。期間は2023年3月7日(火)から5月31日(水)まで。

キャンペーンは、公式オンラインストアで期間内に対象商品を購入する時に使える最大2万2000円相当(税込)のクーポンをもれなくプレゼント。

キャンペーン概要

■キャンペーン期間:2023年3月7日(火)~5月31日(水)
■公式オンラインストアURL : https://store.bscycle.co.jp/ 
購入車両の受け渡し対象店舗は東京都内の一部自転車販売店のみ。
■対象車種  (いずれもスペシャルカラーのみがキャンペーン対象)

■特典内容(金額は全て税込み)

<電動アシスト自転車>
どちらか選べるクーポン
・bikke MOB dd(スペシャルカラー)
リヤチャイルドシートルーム+サイクルカバー(22,000円相当)
もしくは10,000円OFFクーポンプレゼント

・bikke POLAR e(スペシャルカラー)
フロントチャイルドシートルーム+サイクルカバー(22,000円相当)
もしくは10,000円OFFクーポンプレゼント

・TB1e(スペシャルカラー)
フロントバスケット+フロントキャリア(8,800円相当)
もしくはヘルメットクルムス(7,865円相当)クーポンプレゼント

<自転車>
・VEGAS(スペシャルカラー)、TOTE BOX LARGE(スペシャルカラー)
3,000円OFFクーポンプレゼント

温泉ライダー in 加賀温泉郷は自転車で走って温泉に入りたい放題

温泉ライダー in 加賀温泉郷 2023」が5月27日(土)、28日(日)に4年ぶりに石川県の加賀温泉郷で開催される。「立杉ヒルクライム」、「柴山4時間エンデューロ」のほか、毎年好評の未就学児を対象としたランニングバイクレース「アローレカップ」、自転車教室「ウィーラースクール」がある。

イベント前日の観光・レース後の疲労回復に温泉を訪れるのも醍醐味の一つ。参加者特典として加賀温泉郷の特徴の異なる3つの温泉に無料で2日間入り放題の「温泉手形」を贈呈。さらに、毎年恒例のオリジナル温泉グッズもプレゼント。

エンデューロ、ヒルクライムのWエントリーも可能で、大人から子供まで誰でも参加できる。

温泉ライダー in 加賀温泉郷2023

開催日:2023年5月27日(土)、28日(日)
申込期間:2023年3月8日(水)~2023年5月8日(月)
会場:山中温泉総湯菊の湯前広場、ホテルアローレ
種目:ヒルクライム、キッズレース、サイクルエンデューロ(4時間)、ジュニアタイムトライアル、ウィーラースクール

●公式WEBサイト:https://www.tour-de-nippon.jp/series/onsen-rider-kaga/

主催:温泉ライダーin加賀温泉郷実行委員会
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局

フィリプセンがティレーノ~アドリアティコ第3ステージで初優勝

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコは3月8日、フォッローニカ〜フォリーニョ間の216kmで第3ステージが行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのヤスペル・フィリプセン(ベルギー)がゴール勝負を制して優勝した。

ティレーノ~アドリアティコ第3ステージでフィリプセン(左)が優勝。右端で両手を挙げるのはチームメートのマチュー・ファンデルプール ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

前日もゴール勝負で、フィリプセンはスーダル・クイックステップのファビオ・ヤコブセン(オランダ)に僅差で敗れた。同大会では初優勝。

ティレーノ~アドリアティコ第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績では初日に首位に立ったイネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)がその座を守った。

ティレーノ~アドリアティコ第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

明日はマチューの出番だ。彼のために最善を尽くす

「マチュー・ファンデルプールに、最終コーナーでできる限りハードに行くように言った。彼は信じられないほどの仕事をした。これは私が今まで経験した中で最も最高で最も難しいリードだった。私はただフィニッシュラインに集中した」と、チームメートのリードアウトをたたえたフィリプセン。

「私はチームを誇りに思う。今年の初勝利だが、私は週末のベルギーで、マチューはストラーデビアンケでと、シーズンの開幕がかなり遅いことはわかっていた。でもプレッシャーはなかった。勝つチャンスがあまりなかったのは、これからのクラシックシーズンに向けてできるだけフレッシュさを保とうとしていたからだ。明日はマチューの舞台だ。私は彼を助けるために最善を尽くすが、丘を登る最後の200mで彼と一緒にいるとは約束できない」

ティレーノ~アドリアティコ第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
フィリプセンがティレーノ~アドリアティコ第3ステージを制し、ポイント賞でも1位に ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
フィリッポ・ガンナが総合1位をキープ。ティレーノ~アドリアティコ第3ステージ ©LaPresse