1964東京五輪銅・円谷幸吉氏の出身地福島でマラソン代表チームが決意

東京オリンピック男女マラソン日本代表に内定した男女6選手のうち4選手、同補欠選手4名が3月12日、1964年の東京五輪男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓前で「2020東京五輪マラソン」での活躍を誓った。

円谷幸吉メモリアルホールで ©日本陸上競技連盟
円谷幸吉氏の故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行った ©日本陸上競技連盟

円谷さんの墓参りは日本陸上競技連盟が企画。地元五輪の重圧の中で快走した故人の熱い思いを共有し、56年ぶりとなる東京五輪での活躍を期そうと、マラソン男女代表選手が福島県須賀川市の十念寺を訪れた。

日本陸上競技連盟強化委員会の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー ©日本陸上競技連盟

2017年夏から2年半以上の期間をかけて実施した東京オリンピック男女マラソン日本代表選考レースが3月8日に終わった。かねてより代表内定選手確定直後に実施を計画していた研修会の日程の一環として実施された。

円谷幸吉氏の故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行った ©日本陸上競技連盟

1964年東京オリンピック男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷さんの出身地である福島県で開催された研修会には、所属先の新型コロナウイルス感染拡大防止対策の方針により欠席した中村匠吾(富士通)、新型コロナウイルス感染防止を理由に欠席した大迫傑(Nike)の2選手を除く補欠選手を含めた代表8選手が参加。

前田穂南。市内交流会で ©日本陸上競技連盟

研修は、1日目にオリンピックまでの強化方針や注意事項を確認するミーティング、1964年東京オリンピック男子マラソンに出場した君原健二さん、寺沢徹さんによる講話を実施。2日目の午前には、円谷さんの故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行ったのちに、円谷幸吉メモリアルホールを訪問。その後、郡山市内のホテルに移動して記者会見が行われた。

市内交流会で中学生に言葉をかける鈴木亜由子 ©日本陸上競技連盟

各選手のコメント

トヨタ自動車の服部勇馬(25)
「東京五輪は夢の舞台。自分自身の最高のパフォーマンスが発揮できることだけを考えて、冷静に自分のペースで走っていきたい」

天満屋の前田穂南(23)
「長い距離を走って脚造りをしてから、徐々にスピードをつけていきます。いつもの走りをしっかりとすることです。どんなレース展開になろうとも、自分の走りを最後までやりたいです」

日本郵政グループの鈴木亜由子(28)
「日本代表としての重みを感じていますが、チャレンジングなことに向き合えていけることに誇りと喜びを持って、本番でしっかりと自分の力が発揮できるように、日々覚悟を持って取り組んでいきたいと思います」

ワコールの一山麻緒(22)
「日本代表として出場するだけではなく、しっかりと勝負できるような力をつけて臨みたい」

一山麻緒。市内交流会で ©日本陸上競技連盟

ダイハツの松田瑞生(24)
「内定とはなりませんでしたが、内定した選手と同じ気持ちで最後まで戦っていきたいと思っています。正直なところ、まだ気持ちの整理がついていませんが、精一杯気持ちの整理をつけて新しいチャレンジを… 」

九電工の大塚祥平(25)
「(もし走ることになった場合は)まずは自分の持てる力を100%出せる状態にして、スタートラインに立つこと。暑いなかでのレースになるので、最後まで粘り強いレースをできたらと思います」

GMOインターネットグループの橋本崚(26)
「MGCの開催が決まってから夏に選考レースがあることで調整していき、候補選手になることができました。東京五輪に向けても同じように調整していきたいと思います」

円谷幸吉メモリアルホールを訪問した東京五輪マラソン代表チーム ©日本陸上競技連盟

天満屋の小原怜(29)
「代表候補選手として、日本代表チームの一員としての自覚をしっかり持ち、また、さらなる飛躍をするチャンスだと思って気を引き締めて取り組んでいきたいと思っています」

瀬古利彦(日本陸上競技連盟強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)
「いよいよ東京オリンピックが始まる。選手たちが自分の力を100%出せれば、きっといい結果が出るのではないかと思う。いい結果を出して、また円谷さんに報告に来たいと思っている」


富士通の中村匠吾コメント(記者会見欠席)
「男女3名の代表選手が決定し、いよいよ本番に向け、気持ちを新たにしています。MGCが終わって半年が経ち、ここまで順調に準備を進めることができています。これからも愚直に練習に取り組み、スタート地点に立つまでにできる限りの準備をしてレースに臨みたいと思っています。
これまでと変わらず『オリンピック当日に持てる力を発揮すること』が目標です。そのためには一日一日、練習を積み重ねていくことが大事であり、その先に自分が満足できる結果がついてくることが理想です。オリンピックまで、一歩ずつ地道に進んでいこうと思います」

Nikeの大迫傑コメント(記者会見欠席)
「オリンピックマラソン代表になれたことで、今までと変わらずレースに向けて準備をし、万全の体調で臨みたいと思います」 

市内交流会で ©日本陸上競技連盟

●日本陸上競技連盟のホームページ

自転車旅を豊かにするホテルは安価な合宿所タイプから専用客室まで

大切な自転車を携えて旅先で宿泊するときは、盗難や破損の心配がない部屋の中か、きちんと管理された駐輪ラックなどに置いておきたい。そんなサイクリストの要望をかなえたホテルが全国に増殖中。安価な合宿所タイプ、リラックスできる専用客室などが選択できる。おすすめコースの案内、自転車貸し出などのサービスも充実。

元プロレーサーの平塚吉光さんがおすすめのコースを教えてくれた

eバイクのレンタルと朝食込みで5200円パックも

自転車旅を豊かにするホテルとして、静岡県の温泉地・伊豆長岡の中心地に2019年3月オープンしたのが「コナステイ伊豆長岡」だ。自転車に乗ったまま館内を走ってもOK。整備スペースがあり、eバイクのレンタルも気軽に申し込める。サイクリストにとってこれほど心地よい宿泊施設はない。

左手の玄関から入ると右奥のフロントに行くまでに、こんな自転車コーナーがある

環境に優しい自転車が見直され、全国各地の自治体が自転車を使った旅を楽しむ観光客を受け入れる整備を進めている。だからたいていのホテルは客室への持ち込みを認めてくれたり、高額なスポーツバイクの取り扱いに気を遣ってくれる。それでも外で遊んできた自転車をロビーに持ち込むのは勇気がいるし、他の利用者に迷惑をかけないかと心配してしまう。

外観は老舗温泉旅館のコナステイだが、自転車に特化した施設だ

サイクリングホテルはそんな気遣いが一切不要なのである。いわゆる「サイクリストファースト」というヤツだ。コナステイでは道路から段差なしでフロントまで行ける。木製フロアは自転車シューズでも滑りにくい。洗車スペースを自由に利用でき、スタンドやぞうきん、空気入れなどを貸し出してくれる。

安価な二段ベッド形式のドミトリーは自転車合宿にうってつけ。食材を持ち込んでシェアキッチンで調理できる。トレーニングルームにはVRマシンがあって、無料で利用できる。もちろん伊豆長岡だけに源泉掛け流しの温泉で疲れをいやすこともできる。

バーチャルトレーニングの「ズイフト」が無料で使える

コナステイには2019年までブリヂストンサイクリングで走っていた元トップロード選手の平塚吉光さんが勤務。沼津市出身で、伊豆半島は現役時代の練習環境だっただけに知らない道はない。

「その日の気分で走るルートが選べるほどサイクリング環境には恵まれています」と平塚さん。フロント前のリビングには推奨サイクリングコース地図の分厚いファイルがあって、気に入った地図を1枚もらって携行することができる。

eバイクのレンタル付き、朝食無料のドミトリーで5200円から。春の桜サイクリングなどさまざまなプランが用意されている。

◆コナステイ伊豆長岡

中庭のBBQ設備を借りてみんなと楽しむこともできる

星野リゾートBEB5土浦

星野リゾートBEB5土浦の客室

茨城県・土浦駅ビル「プレイアトレ」に3月19日オープン。24時間営業のスポーツバーは海外自転車レースの映像も。「プレイアトレ」には自転車店など関連施設が多数。霞ヶ浦サイクリングの拠点となる。ツインルーム6000円。


掬水(きくすい)

掬水

富士山が望める静岡県富士宮市にあるゲストハウス。レンタルeバイクや自転車用品販売も。2段ベッドのドミトリーから個室まで。1人3600円から。朝食無料。ウェルカムドリンクは地ビール。

ジロ・デ・イタリア開催延期…開幕地ハンガリーでもコロナ蔓延で

イタリア最大の自転車レース、ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトが5月9日から31日まで開催予定だったジロ・デ・イタリアを延期することを発表した。

2020ジロ・デ・イタリアはハンガリーのブダペストで開幕する

新型コロナウイルスの蔓延を受けて、2020年のジロ・デ・イタリアがスタートするハンガリーでも政府が非常事態を宣言した。大規模なイベント開催を禁止したため、国際的なイベントを開催することが不可能になった。

それを受けて、ジロ・デ・イタリアのハンガリーステージ組織委員会は、2020年大会のスタートを当初の予定時刻にハンガリーで開催できないと判断した。すべての関係者は、ジロ・デ・イタリアが開催時期を遅らせることによりハンガリーから出発できるように協力する決意があることに合意しているという。

こういった状況からRCSスポルトは3月13日、国際的および国家的状況に留意し、2020年のジロ・デ・イタリアの日付が新型コロナウイルスの影響で延期されることを発表することになったという。

新しい日付は、2020年3月4日のD.P.C.M.(イタリア共和国閣僚理事会会長令)が終了する4月3日までに発表される。イタリア政府や地方、イタリア自転車競技連盟や国際的なスポーツ機関の代表者と協議して決定するという。

●ジロ・デ・イタリアのホームページ

パリ〜ニースが最終区間を中止…コロナウイルス禍で

第78回パリ〜ニースが、最終日となる3月15日にニース近郊で開催予定だった第8ステージを開催しないことを発表した。新型コロナウイルスの拡散に直面して、主催者が決断した。レースは8日間の日程から7日間となり、14日にコルミャーヌの頂上でフィニッシュする。

フランスでは3月12日にエマニュエル・マクロン大統領が全国学校の休校を指示。サッカーのリーグアンとリーグドゥーを無期限停止。自転車レースも4月4日までの開催中止を余儀なくされていた。

●パリ〜ニースのホームページ

ピナレロがマリアネーラを復刻…レプリカジャージ発売

ピナレロが往年のジャージを再現。レプリカジャージが入荷した。創業者のジョバンニ・ピナレロが1951年のジロ・デ・イタリアの最終完走者として受賞した黒いジャージ、MAGLIA NERA(マリアネーラ)を再現した。デマルキ製でテクニカルウールを採用していて、オリジナルと同じ刺繍が施されている。

PINARELLO MAGLIA NERA 1951 JERSEY

1951年のジロ・デ・イタリアでマリアネーラを受賞したジョバンニ・ピナレロ

サイズ(重量):S、M、L、XL
素材:De Marchi テクニカルウール
価格:1万6800円(税別)


PINARELLO HERITAGE JERSEY

1968年のレース前にスタート地点に並ぶファウスト・ピナレロ(当時6歳)とジョバンニ・ピナレロ

ファウスト・ピナレロ社長が1968年に初めて自転車レースに参加した時に着用したピナレロチームのレプリカジャージも入荷した。当時6歳のファウストは、ジョバンニに支えられてスタートラインに並んだ。

De Marchi製でテクニカルウールを使用している。

サイズ(重量):S、M、L、XL
素材:De Marchi テクニカルウール
価格:1万6800円(税別)

●ピナレロジャパンのホームページ

自転車のヒヤリ経験者は7割…それでも4割が保険加入意向なし

LINE Financialと損害保険ジャパン日本興亜は、両社が共同開発したLINEアプリ上で損害保険に加入できる保険サービス「LINEほけん」において、2020年4月より東京都で自転車保険(自転車損害賠償保険等)への加入義務化が施行されるに伴い、東京都に在住の自転車利用者15歳~49歳の男女を対象とした「自転車保険に関する意識調査」を実施した。

LINEほけんは、いつでも必要なときに手軽に加入できる保険サービスを目指し、2018年10月からサービスを開始した。サービス開始以降、最短約60秒のスピーディな加入手続き、また70種類にわたるユニークで多彩な商品ラインナップ、100円からの手ごろな保険料などで好評。 


■自転車を週1日以上利用する人は約7割、利用目的は「買い物」「通勤・通学」が上位に

東京都に住む15歳~49歳の男女を対象にアンケートを実施し、自転車の利用頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日利用する」が33.6%、「週3日利用する」が19.3%、「週1日利用する」が16.7%と、合わせて約7割が週1日以上自転車を利用することが分かりました。 また利用目的として、「買い物」が71.5%を占め、次いで「通勤・通学」が47.5%で上位の理由となり、自転車がより人々の生活に密接に関わっていることがうかがえます。


■自転車に乗っていて“ヒヤリハット”経験がある人は7割以上!
そのうち9割が賠償など大きな事故に繋がる可能性のある事故と判明
 
同アンケートにて、自転車に乗っていて事故に遭いそうになった経験があるか聞いたところ、72.2%の人が「ある」と回答しました。また経験が「ある」と回答した人にどのような状況だったかを聞いたところ、「自動車と接触しそうになった」が45%と最も多く、次いで「通行人と接触しそうになった」が24.4%という結果となりました。特に「通行人と接触しそうになった」が24.4%、「看板や建築物などに接触しそうになった」が6.9%、「自転車同士で接触しそうになった」が13.9%で、合わせると90.2%の人が賠償など大きな事故に繋がる可能性のある危険にあっていたということが分かりました。


■東京都の自転車保険加入義務化について約半数が「知らない」と回答、 
義務化を知っている人の中でも、義務化の内容まで認知している人は6割

同アンケートにて、4月から東京都で自転車保険が義務化されることを知っているか聞いたところ、「知っている」が51.3%、「知らない」が48.7%という結果となり、義務化の認知度は今のところ5割程度に留まっています。また義務化を「知っている」と回答した人に義務化の内容まで知っているか聞いたところ、「知っている(被害者側に補償できる個人賠償責任補償など)」が61.8%、「知らない(義務化というワードだけで内容までは知らない)」が38.2%となり、義務化を知っている人の中でも4割近くの方は義務化の内容までは知らず、義務化の認知・理解はまだ十分とはいえないようです。


■自転車保険の加入率は4割! 半数以上が加入していないと回答、加入経路はインターネットからが最多

現在自転車保険に加入しているか聞いたところ、「加入している」が43.4%、「加入していない」が56.6%と、半数以上の人が加入していないことが分かりました。また「加入している」と回答した人に加入経路を聞いたところ、「インターネット」が全体の43.5%と最も多く、次いで「自転車販売店」が39.2%、「LINE」が25.4%という結果となりました。“インターネットで保険に加入する”という文化が浸透してきているといえます。


■自転車保険を選ぶ際のポイントは約7割が「月額料金の安さ」と回答、 
「手軽に加入できる」「キャッシュレスで払える」など保険契約をスムーズに行えるポイントも上位に

自転車保険を選ぶ際にポイントとなるところを聞いたところ、「月額料金の安さ」と回答した人が最多の69.3%。次いで「補償金額」が51.5%、「補償範囲(本人、家族など)」が42.9%、「手軽に加入できる」が34.4%、「付帯サービスや特約」が21.7%、「キャッシュレスで払える」が13.7%という結果となりました。「月額料金の安さ」に加え、「手軽に加入できる」「キャッシュレスで払える」など保険契約をスムーズに行えるポイントが上位に上がっていることから、生活している中で必要なときにすぐに加入できる保険に関心が高いといえます。


■自転車保険義務化でも加入意向のない人が4割
加入しない理由は「月々の保険料が高いから」「どの保険にしたらいいか分からないから」が上位に

自転車保険未加入者に、東京都の義務化を機に保険加入の意向を聞いたところ、「加入する」が58.8%、「加入しない」が41.2%という結果になりました。4割が義務化されても加入の意思がないことが分かりました。また「加入しない」と回答した人に理由を聞いたところ、「月々の保険料が高いから」が27%、「義務だけど努力義務だから」が17.3%、「どの保険にしたらいいか分からないから」が16.9%という結果となりました。保険料が高いイメージや保険種類が多くあることが加入のハードルとなっている一方、自転車利用時の賠償リスクがあまり意識されていない可能性があります。


この度のアンケートの結果をうけ、「LINEほけん」では、自転車利用時の賠償リスクのニーズ喚起および無保険撲滅のための働きかけに取り組んで。いくという
「LINEほけん」は、今後も「LINE」ならではのコミュニケーションとInsurTechを融合した新たな保険の加入・相談・請求・受け取りがワンストップで完結できるサービスを開発し、人と保険の距離を近づけ、ライフスタイルを豊かにするための保険サービスの実現を目指していく。

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