萩原麻由子がツアーダウンアンダーで始動…再起をかけた重要なシーズン

萩原麻由子が1月11日にオーストラリアで開幕する4日間のステージレース、サントス・ウィメンズ・ツアーダウンアンダーに出場する。萩原は今季よりイタリアのアレ・チポッリーニに移籍したため新チームでのデビュー戦となる。

スペインでのチームキャンプに参加した萩原麻由子 (C) Alé Cipollini

2017年4月以降、伝染性単核球症による体調不良によりレースから遠ざかっていた萩原だが、レースに出場できるまでに回復。スペインでのチームキャンプや沖縄での自主キャンプを経て、1月9日に現地入り。チームと合流して開幕戦への準備を進めている。

サントス・ウィメンズ・ツアーダウンアンダーは第2ステージに山頂ゴール、第4ステージにクリテリウムが組み込まれるなど、4日間のレースはステージごとにタイプの異なるコース設定されている。真夏のオーストラリアは現在、連日40度を超す厳しい暑さに見舞われているが、地元オーストラリア出身のスプリンターで、再びチームメートとなったクロエ・ホースキングらとともに勝利をめざして戦っていく。

Alé Cipolliniのサントス・ウィメンズ・ツアーダウンアンダー出場メンバー (C) Alé Cipollini

「日本で調整を終え、9日にオーストラリア入りしてチームと合流しています。いよいよシーズン初戦の開幕ですが、リラックスした雰囲気の蛍光黄色ハイビスカス集団は終始穏やかに(?)過ごしています」と萩原。
「自身としては2017年4月ぶりとなるレース“復帰”ですが、改めてレースへ戻ってこられたことに感謝し、いつもどおりスタートを切ってきます。いいシーズンにできるよう初めの一歩、心して行ってきます!」


萩原麻由子 プロフィール
1986年10月16日生まれ、群馬県前橋市出身

■経歴
2005年 群馬県立伊勢崎女子高校卒業(自転車競技部所属)
2009年 鹿屋体育大学体育学部卒業(自転車競技部所属)
   株式会社あさひ入社(2012年退社)
2012年 ロンドン五輪 女子ロードレース 日本代表
2013年 Wiggle Honda Pro Teamと選手契約(〜2017年8月末日)
2018年 Alé Cipollini Teamと選手契約

■ おもな戦歴
2006年 アジア競技大会 女子エリート 個人ロードレース優勝(日本人初)
2008〜2012、2014年 全日本選手権ロードタイムトライアル優勝
2010〜2012、2014、2015年 全日本選手権ロードレース優勝
2015年 Giro Rosa(イタリア)第6ステージ区間優勝(日本人初)
Tour de Bretagne(フランス)第3ステージ区間優勝
2016年 アジア選手権ロードタイムトライアル優勝

フィジークからモビスターチームカラーのシューズが登場

2018シーズンよりフィジークのサポートをチーム全体で受けるスペインのモビスターチーム。2017年に新作として登場し、販売と同時に高い評価を得ている「R1B INFINITO」に「R1B INFINITO MOVISTAR TEAM」が数量限定でラインナップに追加されることが決定。日本でも予約の受け付けが始まった。

BOAクロージングシステムとボリュームコントロールフィットと呼ばれるアッパーデザインを採用し、優れたフィット感で高い評価を得ていたフラッグシップモデルの「R1B」が新たな構造とデザインを採用し、「R1B INFINITO」として大きく生まれ変わった。足全体を包み込むようなフィット感が得られ、幅広のライダーにも対応するアッパーデザイン「ボリュームコントロールフィット」に加え、ケーブルルーティングを見直し、つま先部分のフィッティングに「∞」を描く「インフィニートクローサーシステム」を採用。アッパー締め上げのポイントをより最適化し、最上級のフィット感を生み出す。

また土踏まずの隙間をサポートする「ダイナミックアーチサポート」を追加したことで、シューズと足との一体感がアップし、一層ダイレクトに力をペダルに乗せることが可能となった。かかとのホールドを高めるためにシリコンの滑り止めがカップ部分に採用されるとともに、甲高な足のライダーにもより高いフィット感を得られるようタン部分も改良された。柔らかく丈夫なマイクロテックスをレーザーパンチング加工し通気性、強度、柔軟性とフィット感が理想的なバランスになるように設計。剛性と軽量性に優れるフルUDカーボンソールのベンチレーテッドにより足裏の通気性も向上し、あらゆるストレスを排除した快適な走行が可能となったフラッグシップモデル。

価格は4万4000円(税別)。

●カワシマサイクルサプライ
http://www.riogrande.co.jp/

ジロ・デ・イタリアが1月15日にリーダージャージをミラノで発表

ジロ・デ・イタリアがオフィシャルジャージをミラノで発表する。1月15日、現地時間の午後6時。日本時間では翌16日の午前2時。ツイッター、facebook、インスタグラムでチェックできる。

ジロ・デ・イタリアのSNS
https://twitter.com/Giroditalia
https://www.facebook.com/giroditalia
https://www.instagram.com/giroditalia/

●関連ニュース
2018ジロ・デ・イタリア に フルーム が参戦表明
http://pressports.com/2017/12/01/2018ジロ・デ・イタリアにフルームが参戦表明/

女子版ジロ・デ・イタリアのジロローザはゾンコランに登坂
http://pressports.com/2017/12/17/女子版ジロ・デ・イタリアのジロローザはゾンコ/

Livはチームサンウェブウィメンとテクニカルパートナー契約を継続

ジャイアントの女性ブランドネーム、Livがチームサンウェブウィメンを2018年も引き続いて協力して製品開発を行っていくと発表した。同女子チームはツール・デ・フランドル優勝、世界選手権チームタイムトライアル金メダルなど2017年は輝かしい成績を挙げた。世界最高クラスの女性サイクリストのフィードバックを受けながら、よりよい製品作りに注力していきたいという。

2017年、Livはシーズン初旬に開催されたジロローザのタイミングで新型軽量バイクの「Liv LANGMA ADVANCED SL」を発表。LANGMAはその後すぐにエーススプリンターのコリン・リベラ(米国)とともに2度の表彰台獲得したほか、チームの中心であるルシンダ・ブランド(オランダ)とジロローザのクイーンステージで勝利を収めた。チームは2018年シーズンもLANGMAと、世界選手権優勝バイクであるエアロロード「Liv ENVIE ADVANCED PRO」を使用する。

チームはレースで活躍するばかりでなく、サドルやハンドルバー、ダイナミックバランスドレーシング(DBL)技術を採用したホイールシステムといった、GIANTやLivの各種機材テストに協力。これまでも女子チームはGIANTのホイールシステムを実戦導入し、数々の勝利を収めてきた。そして開発が完了した2018年も引き続きこれらのホイールシステムを使用する。ヘルメット、モーション・エッフィシェンシー・システム(MES)を搭載したシューズ、エチェオンド製のアパレルといったLivのギアも引き続き使用。

■2018年 チームサンウェブウィメン使用機材

<バイク>
チームサンウェブウィメンのライダーはコースに合わせて「Liv LANGMA ADVANCED SL」、「Liv ENVIE ADVANCED PRO」を使い分ける。

<ホイール・タイヤ>
「GIANTチューブレスホイールシステム」と「GIANT GAVIAチューブレスレディタイヤ」を組み合わせて使用。

<ヘルメット>
Livブランドの「EXTIMA」、「REV」、「ATACCA」、「ATACCA TT」の4種をレースに応じて使い分ける。


<サドル>
全てのライダーが独自のダイナミックサイクリングフィット思考とパーティクルフローテクノロジーにより、ペダリング効率を高め、圧力を分散する「Liv CONTACT SLR」および「Liv CONTACT SL」を使用。

<コックピット>
チームは超軽量カーボン素材による高剛性な「GIANT CONTACT SLR」および軽量アルミ素材の「GIANT CONTACT SL」のハンドルバーおよびOD2規格のステムを使用。

<フットウェア>
モーション・エッフィシェンシー・システム(MES)を搭載した新型フットウェアをチームはテスト中。プロトタイプは「Liv MACHA(日本未発売モデル)」同様の外観を持つが、パフォーマンスと快適性をさらに最適化。

<チームキット>
チームはレーストレーニングともにEtxeondo製のLiv最新アパレルを着用し、製品開発にも関わる。

●関連ニュース
ジャイアントがサンウェブとテクニカルパートナー契約を拡大
http://pressports.com/2018/01/09/ジャイアントがサンウェブとテクニカルパートナ/

●リブ ウェブサイト
https://www.liv-cycling.jp/

ジャイアントがサンウェブとテクニカルパートナー契約を拡大

ジャイアントは2018年のロードレースシーズンに向けてサンウェブとのパートナーシップを拡大した。チーム初のグランツール勝利となったジロ・デ・イタリアの総合優勝に加え、世界選手権チームタイムトライアルでエリート男女2つの金メダル、ツール・ド・フランスのポイント賞と山岳賞などチーム史上で最も成功したシーズンとなった2017年に引き続く好成績を目指す。

ジャイアントは4年前にチームと提携して以来、テクニカルパートナーとしての役割を発展させてきた。ジャイアントの開発者と技術者は、チームのトップライダーと協力して新製品の開発やテストを行っている。クライマー、スプリンター、オールラウンダー、タイムトライアル用のフルラインナップのバイク供給を従前通り継続することに加え、2018年はいくつかの重要なカテゴリーの機材供給を拡大していくという。

一番のニュースは、チームが新たに使用開始するホイール。サンウェブのコンチネンタルディベロップメントチームとウィメンチームを含めて、ジャイアントの革新的なダイナミックバランスドレーシング技術を採用したホイールを、チューブラー、チューブレス、さまざまなリムハイトのオプションからコースや天候に応じて選択。これらのホイールシステムは、2017年シーズンにコンチネンタルディベロップメントチームとウィメンチームがレースで採用して、フランダース女子ツアーやシクロクロス世界選手権U23クラスを含む多くの勝利に貢献している。

1月下旬にオーストラリアのツアーダウンアンダーで開幕するUCIワールドツアーから、サンウェブとジャイアントのシーズンが始まる。チームはバイク、ホイールに加えて、ジャイアントのヘルメット、サドル、ステム、ハンドルバー、ボトルケージ、ボトルを使用。また数名のライダーがモーション・エッフィシェンシー・システム(MES)を搭載したプロトタイプのシューズを使用する。

■2018年 サンウェブ使用機材
<バイク>
サンウェブのライダーはレースとコースにあわせて、「GIANT TCR ADVANCED SL」、「GIANT PROPEL ADVANCED SL DISC」、「GIANT DEFY ADVANCED SL」、「GIANT TRINITY ADVANCED PRO TT」を使い分ける。

<ホイール・タイヤ>
ワールドツアーチームはさまざまなリムハイトのチューブラーホイールを使用。ディベロップメントチームは主にチューブレスシステムとGAVIAチューブレスレディタイヤを組み合わせて使用する。

<ヘルメット>
チームは空力性能とベンチレーション性能を兼ね備えるGIANT PURSUITを基軸に、コースによっては軽量なREV、スプリンターはRIVETも使用。また、タイムトライアルではRIVET TTを使用する。

<サドル>
全てのライダーが独自の「ダイナミックサイクリングフィット」と「パーティクルフローテクノロジー」により、ペダリング効率を高め、圧力を分散するCONTACT SLRおよびSLを使用。

<コックピット>
チームは超軽量カーボン素材による高剛性なGIANT CONTACT SLRおよび軽量アルミ素材のSLのハンドルバー&OD2ステムに加え、STRATUSバーテープを使用。

<フットウェア>
モーション・エッフィシェンシー・システム(MES)を搭載した新型フットウェアをチームはテスト中。プロトタイプは、SURGE同様の外観を持つがパフォーマンスと快適性をさらに最適化している。

<チームキット>
チームはレース、トレーニングともにEtxeondo製のGIANT最新アパレルを着用し、製品開発にも関わる

● ジャイアント ウェブサイト
https://www.giant.co.jp/

パリ〜ニース、ドーフィネの出場全チーム発表…ツール・ド・フランスの姉妹大会

2018年のロードシーズンもいよいよ開幕。ツール・ド・フランスを主催するASOが、1月8日に姉妹大会となるとパリ〜ニース(3月5〜12日)とクリテリウム・デュ・ドーフィネ(6月4〜11日)の出場22チームを発表した。どちらも8日間のステージレース。パリ〜ニースはシーズン最初の本格的なステージレース、クリテリウム・デュ・ドーフィネはツール・ド・フランスの前哨戦として注目されている。

2017パリ〜ニース

ツール・ド・フランスと同様に自動的に出場権が与えられるトップ18チームに加え、ワイルドカード(主催者推薦枠)として4チームが出場権を得た。パリ〜ニースはコフィディス、デルコ・マルセイユプロバンスKTM、ディレクトエネルジー、フォルテュネオ・サムシック(すべてフランス)。クリテリウム・デュ・ドーフィネはコフィディス、フォルテュネオ・サムシック、フォルテュネオ・サムシック(以上フランス)、ワンティ・グルップゴベール(ベルギー)の4チームが出場権を獲得。

トップ18チームはAG2Rラモンディアル(フランス)、アスタナ(カザフスタン)、バーレーン・メリダ(バーレーン)、BMC(米国)、ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)、FDJ(フランス)、ロット・スーダル(ベルギー)、ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)、モビスター(スペイン)、クイックステップフロアズ(ベルギー)、ディメンションデータ・ケベカ(南アフリカ)、EFエデュケーションファースト・ドラパック(米国)、カチューシャ・アルペシン(スイス)、ロットNLユンボ(オランダ)、スカイ(英国)、サンウェブ(ドイツ)、トレック・セガフレード(米国)、UAEエミレーツ(UAE)。

2017クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したヤコブ・フルサング(アスタナ)

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