コルト区間2勝目、エイキング首位堅持…ブエルタ・ア・エスパーニャ12S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月26日、ハエン〜コルドバ間の175kmで第12ステージが行われ、EFエデュケーションNIPPOのマグナス・コルト(デンマーク)が優勝。第6ステージに続く今大会2勝目で、大会通算5勝目を挙げた。

コルトが今大会2勝目 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績ではアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのオドクリスティアン・エイキング(ノルウェー)がその座を守った。

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
非接触カメラでサインインするポイント賞のヤコブセン ©PHOTOGOMEZSPORT2021
金色のヘルメットをかぶるリチャル・カラパス ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)ダミアノ・カルーゾ(イタリア、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第11ステージにもどる≪≪   ≫≫第13ステージにすすむ

第12ステージを制したコルト ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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コロナ禍で自転車ブーム…販売市場は2100億円超で過去最高

帝国データバンクの調査で、通期予想を含めた2020年度の自転車販売市場(事業者売上高ベース)は2100億円を超え、過去最高を更新した。過去最高の売上高・利益を計上した自転車販売店大手のあさひなどが牽引し、自転車販売市場の拡大が続いている。

自転車販売は、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発出を受け、最繁忙期となる学校の卒入学シーズンの来店客が大きく減少。年度はじめから売り上げ大幅減のスタートを余儀なくされた店舗が多かった。特に、ショッピングモールなどに店舗を構える自転車店では臨時休業や時短営業、客足減といった影響がその後も長引いたことで業績面への影響が心配されていた。

しかし、コロナ禍が拡大・長期化するなかで、感染リスクの低いパーソナルな移動手段として自転車が徐々に見直され、電動アシスト自転車を中心に通勤・通学用としてサイクル人気が高まった。販売店でもオンライン販売を急ピッチで進め、リアル店舗の落ち込みをネット販売でカバーする体制が整うなど販売環境の好転が追い風となり、業績の維持や増収に結びつけたケースも多かった。

その後も長期にわたる外出自粛から気軽なレクリエーションとしても注目されたことで、大人から子供向けまで幅広い商品で例年に比べて新車販売が伸び、数年間乗っていなかった自転車のメンテナンス需要も活況だった。ウーバーイーツをはじめ自転車を活用した配送サービスも広がり、配達員の自転車需要が増えたことなども大きく貢献した。

高価な電動アシスト自転車、5年前から販売5割増
小売最大手のあさひは売上高が過去最高
経済産業省の調査によると、2020年の完成自転車の出荷数量は前年を1000台ほど下回る約162万6000台になり、2019年と同水準にとどまる。他方、出荷金額ベースでは前年からおよそ40億円増加、1台当たり単価も5年前の3万4000円台に比べて1万円高い4万7000円台となるなど、自転車の高額化が進んでいる。

こうした背景には、従来の一般的なシティサイクルに比べ、より利便性や趣味性が高い自転車のニーズが近年急拡大していて、販売台数の多くを高額な自転車が占めている点が挙げられる。自転車産業振興協会の調査によると、2020年における1店舗当たりの新車販売で最も販売台数が多かったのは、安価な一般車(軽快車)の101台だった。ただ、販売台数自体は前年を割り込む水準が続いているほか、2020年の販売台数は2015年に比べて約4割の減少となっている。

代わって近年の自転車販売の主軸となっているのがスポーツタイプの自転車と電動アシスト自転車で、スポーツサイクルは55台、電動アシスト自転車は27台が、それぞれ1店舗当たりで販売された。いずれも一般車に比べて販売台数では大きく差が開くものの、近年は販売台数が大幅に増加していて、特に電動アシスト自転車は5年前から販売台数が5割伸びるなど急激な成長が続く。

好調が続くものの、 品薄や輸入価格の高騰などが不安要素 

今後もコロナ禍による外出制限や在宅勤務の普及・拡大による運動不足の解消といったニーズが強く残るとみられ、子供用から大人向けまで、修理需要も含めて自転車販売店には追い風が吹く。また、アウトドアブームの拡大でクロスバイクなどの需要増も見込めるほか、日本市場でも存在感が出始めた販売単価が50万円を超える電動スポーツサイクル(eバイク)の普及も、自転車販売店の経営を強く下支えしていくとみられる。そのため、2021年度の自転車販売市場は20年度をさらに上回る2200億円台の到達も想定され、販売環境全体は引き続き好調を維持する模様だ。

一方で、世界的なサイクル需給のひっ迫により有名自転車ブランドでは入荷遅れもみられるほか、多くがアジアで生産される自転車部品も、現地のコロナ感染の拡大で操業が不安定なことから供給が追い付かず、修理のメドが立たないといった悪影響も目立ちはじめている。

特に完成車は不安定な部品供給を背景に生産量が安定せず、輸入品を中心に2〜3万円台の量販価格帯でも調達難から価格が高騰傾向となっていて、低価格を武器にしてきた自転車店では利益確保ができず苦戦もみられる。

「町の自転車店」をはじめ中小店舗でも、大手小売業者の進出に加えホームセンターなど異業種との競争激化に晒されているケースもあり、市場環境が好調な一方で経営の厳しさが増している事業者も増えている。

ログリッチが区間2勝目、総合はエイキングが守る…ブエルタ・ア・エスパーニャ11S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月25日、アテケラ〜バルデペーニャス・デ・ハエン間の133.6kmで第11ステージが行われ、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が2位に3秒差をつけて優勝。第1ステージに続く今大会2勝目で、大会通算7勝目を挙げた。

後続との差を確認しながらトップフィニッシュするログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では前日に首位に立ったアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのオドクリスティアン・エイキング(ノルウェー)が11秒遅れの区間10位でゴールしてその座を守った。

リーダージャージを着るオドクリスティアン・エイキングとそれをアシストするアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ勢 ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
リーダージャージを守ったオドクリスティアン・エイキング ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ログリッチが第11ステージで優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)ダミアノ・カルーゾ(イタリア、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第10ステージにもどる≪≪   ≫≫第12ステージにすすむ

山岳賞ジャージを守ったダミアノ・カルーゾ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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エイキング首位に、ストーラー2勝目…ブエルタ・ア・エスパーニャ10S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月24日、ロケタスデマル〜リンコン・デラ・ビクトリア間の189kmで第10ステージが行われ、DSMのマイケル・ストーラー(オーストラリア)が独走で第7ステージに続く優勝。

オドクリスティアン・エイキングが第10ステージで首位に ©PHOTOGOMEZSPORT2021

この日は大人数の第1集団が大きな逃げを見せ、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)ら有力選手が11分49秒も遅れた。区間5位に入ったアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのオドクリスティアン・エイキング(ノルウェー)が総合19位から一気に首位に立った。

DSMのマイケル・ストーラー(オーストラリア)が第7ステージに続いて優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2021
特別ジャージで戦うバーレーンビクトリアスチーム ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
メイン集団から先行するログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)ダミアノ・カルーゾ(イタリア、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第9ステージにもどる≪≪   ≫≫第11ステージにすすむ

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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東京パラ自転車競技に川本、杉浦、藤井、藤田の4選手参戦

東京2020パラリンピックが2021年8月24日から9月5日まで開催され、自転車競技には日本勢4選手が参加する。8月25日から28日までトラックレースが静岡県の伊豆ベロドロームで、8月31日から9月3日までロードレースが静岡県の富士スピードウェイで行われる。

藤井美穂

日本代表選手

川本翔大
かわもとしょうた

川本翔大 ©2019 JCF

①1996.8.19
②170cm/63kg
③大和産業
④広島県
⑤トラック=500mタイムトライアル・個人パーシュート・チームスプリント、ロード=タイムトライアル、ロードレース
⑥リオパラ五輪
熱中していた野球から高校時代に自転車へ。抜群の運動能力で着実にステップアップする。片足切断のクラス。


杉浦佳子
すぎうらけいこ

杉浦佳子 ©日本パラサイクリング連盟

①1970.12.26
②155cm/48kg
③楽天ソシオビジネス
④静岡県
⑤トラック=500mタイムトライアル・個人パーシュート・チームスプリント、ロード=タイムトライアル、ロードレース ⑥初出場
2017年の世界選手権ロード・タイムトライアルの世界チャンピオン。高次脳機能障がいクラス。


藤井美穂
ふじいみほ

藤井美穂

①1994.10.31
②155cm/48kg
③楽天ソシオビジネス
④茨城県
⑤トラック=500mタイムトライアル・個人パーシュート、ロード=タイムトライアル、ロードレース
⑥初出場
走り高跳び1m39cmの日本記録保持者。2014年に陸上競技から自転車に転向。片足切断のクラス。


藤田征樹
ふじたまさき

世界チャンピオンのアルカンシエルを着用した藤田征樹

①1985.1.17
②170cm/63kg
③藤建設
④北海道
⑤トラック=500mタイムトライアル・個人パーシュート・チームスプリント、ロード=タイムトライアル、ロードレース
⑥北京パラ五輪、ロンドンパラ五輪、リオパラ五輪
2009トラック、2015ロードで世界王者に。パラリンピックでは銀4、銅2を獲得。両足切断のクラス。

①生年月日 ②身長/体重 ③所属 ④出身地 ⑤出場予定種目 ⑥パラ五輪代表歴

TOKYO2020パラリンピック自転車競技の放送予定

8月25日 NHK BS1 9:55〜15:05
8月26日 NHK BS1 9:55〜16:10
8月27日 NHK BS1 9:55〜10:45

●日本パラサイクリング連盟のホームページ

地方自治体・観光振興団体対象のサイクルツーリズムセミナー2021

全国各地でサイクルツーリズム事業(自転車・サイクリングを活用した観光振興事業)を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが、主に地方自治体や観光誘客に関わる団体の皆様を対象とする「サイクルツーリズムセミナー2021」を開催。日時は2021年9月9日13時30分~15時。Zoomによるオンライン配信形式。

第1部では観光庁とスポーツ庁からの最新のサイクルツーリズムに関連する情報や、国としての次年度に向けた方向性などを共有。第2部ではルーツ・スポーツ・ジャパンが先日実施した「サイクリスト国勢調査2021」の調査結果レポートや、ウィズコロナ時代における最新のサイクリスト誘客施策の事例共有など、主に地方自治体や地域団体に向けた情報提供。

新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況はいまだ収束がみえず、難しい局面が続く。しかし一方で「ウィズコロナ」「ニューノーマル」の時代において、「自転車」「サイクリング」は“密を避けるアクティビティ”としてのニーズも高まっていて、地方誘客ツールとしてもますます重要度を増していくものと考えられる。

今回のセミナーは、サイクルツーリズムでの地方誘客に既に取り組んでいる、または今後取り組みを検討している地方自治体、観光団体、スポーツコミッション、市民団体などにとって、今後の活動のヒントを得られる内容となっている。

サイクルツーリズムセミナー2021
・主催:全国サイクルツーリズム連携推進協議会、一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
・後援(予定):観光庁、スポーツ庁、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構
・日時:2021年9月9日(木)13時30分~15時(予定)
・場所:zoomによるonline配信
・対象:地方自治体、DMO、スポーツコミッション、観光振興・まちづくり・地域活性化・スポーツ振興などに関する市民団体などで、サイクルツーリズム(自転車・サイクリングを活用した観光交流振興)に取り組んでいる人、今後取り組みを検討している人、または関心を持つ人。
・定員:300名(参加無料)
定員に達し次第締切・前回リアル開催時は200名の定員に達した。

・問い合わせ:ルーツ・スポーツ・ジャパン 担当:川上、山本
TEL:03-3354-2300 E-mail:info(アットマーク)roots-sports.jp

●詳細と申し込みページ