2022ツール・ド・フランスはいよいよピレネー3連戦の最後決戦。第18ステージは7月21日、ルルド〜オタカム間の距離143.5kmで争われ、首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が、2分18秒遅れの総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)を振り切って優勝。総合成績に大きく前進した。
転倒のポガチャルをビンゲゴーが後ろを振り向き復帰を待った
「ボガチャルが下りで落車をしたのを見て彼を待った。区間2勝目はうれしいが、総合優勝できるかは2日後の個人タイムトライアルが終わってから話したい」とビンゲゴー。
大会は残り3区間で、24日にパリにゴールする。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
聖地ルルドをツール・ド・フランスの大舞台が占拠
第17ステージの迂回路にあるバニェールドリュションで1泊したボクは、バッグの中にあるパンなどで朝食を済ませ、140kmほど離れたこの日のスタート地ルルドへ。
スタートやゴールに関係者がアクセスするときはPPOと呼ばれる通過義務地点に向かい、そこから指示に従って定められた駐車位置に進むのですが、聖地でもある観光地は交通量が多く、指定されたルートがシャットアウト。
一時はあきらめかけましたが、この町はよく知っているので、別ルートから接近して駐車できるところを探そうと走っているうちに、交通整理をしている運営スタッフの姿を発見。ラッキーなことに偶然に進むべき道に合流でき、この日はアバン(スタートを待たずゴールに向かって出発する車両)と呼ばれる駐車場に落ち着くことができました。
大聖堂はごった返していました。そして、なんとバチ当たりな。瀕死の家族のために奇跡の泉を世界中から求めてやってくる大聖堂の前にツール・ド・フランスが占拠。ろうそくをともしながらアベマリアを歌う列ができる前庭にチームバスが乗りつけています。
でもこれがツール・ド・フランスの実力です。聖職者がホスト役で一番うれしそうでした。
ゴール後はこの日のうちに320kmパリに近づく必要が
ルルドから10km足らずで、この日のプレスセンターがあるアルジュレガゾストへ。木陰で涼しい風を受けながらビュッフェをおいしくいただくのもこれが最後です。フランスの人の人生の楽しみ方を共有できてホントに幸せです。
翌日はパリまで900kmの移動があるため、ゴール後に300kmほど北上する必要がありました。全選手がゴール後に向かう計画でしたが、プレスセンターの位置が悪く、この街からなかなか離脱できず。
320km北上したモントバンに確保したプルミエクラスホテルに到着したのは、フロント係が帰宅する午後9時過ぎ。駐車場に入るゲートが開いていたのはラッキーで、そのままフロントの前にある自動チェックイン機へ。このマシンは数年前にも使ったことがありましたが、さらに進化していて、予約者の姓あるいは予約番号を入力すると磁気キーとコード番号などが出てくる仕組みに。
おかげさまでクルマの中で寝る最悪のケースは回避できました。もう夜遅かったのでそのまま就寝しました。翌日は大変な日になるはずなので。
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