サイドポケットの付いたビブショーツに男女別、冬用モデルも

走行中にちょっとした荷物の出し入れや、休憩中にバイクから外したサイコンやライト、グローブやスマホなどを入れておくのに便利なサイドポケットのついたビブショーツが人気を呼んでいる。自転車通販の大手サイト、ワールドサイクルで販売されている。

R250では3シーズン用のビブショーツのメンズ、レディースに次いで、冬用の防風タイツのメンズ、レディースが新発売。11月中には、3シーズン用のビブショーツの新色ネイビー(メンズ)と、裏起毛素材を採用した冬用のビブショーツ(メンズ)が入荷予定。オーダーウエアが評判のサンボルトとの共同開発モデル。

R250 ウィンターシールドビブタイツ レディース サイドポケット付き ブラック
メンズ:レディース
1万5400円(税込)

R250 ビブショーツ メンズ サイドポケット付き ブラック
メンズ:レディース
9900円(税込) 2021年1月から10890円に値上げ予定

R250 ビブショーツ メンズ サイドポケット付き ネイビー
メンズのみ
1万0890円(税込)※11月末入荷予定

R250 サーモビブショーツ リフレクト メンズ サイドポケット付き ブラック
メンズのみ
1万3200円(税込)※11月末入荷予定

●ワールドサイクルの詳細ホームページ

ワイズロードがオンラインショップで年に一度の7日間セール

ワイ・インターナショナルは2021年11月22日(月)20時から11月29日(月)10時までの期間限定で「年に1度のもっともお得な7日間 BLACK FRIDAY SALE(ブラックフライデーセール)」をワイズロードオンライン限定で実施する。

今回の「ブラックフライデーセール」では、2020年から対象商品を3倍に増やし、合計4万点とした。特に、コロナ禍において密を避けることで需要拡大した室内用のスマートトレーナーは300台から600台、完成車は377台から1500台と、2020年を大幅に上回る商品が用意された。

また、期間中にオンラインストアで税込5000円以上を購入した人でアンケートに回答すると抽選で50人に「スマートウォッチ」などの豪華賞品もプレゼントされる。

コロナ禍で自転車の需要が急増~オンラインストアの会員・販売数も増加

2020年からのコロナ禍において、密を避けられ、健康志向などの理由から世界的に自転車の需要が急増し、同社の店舗とオンラインで販売数も増加した。特に、オンライン上では、密を避けて買い物をする人が増え、完成車や室内用のスマートトレーナーの販売数は緊急事態宣言の発出直前の2020年3月と比較し、月間販売数が約20倍増加した月もあった。この傾向は、現在も堅調に推移している。

これに伴い、店舗やオンラインの購入時にポイントが貯まる「Y’s Club」の会員数も、2020年3月の14万人から2021年9月には18万人を突破した。


年に1度のもっともお得な7日間 BLACK FRIDAY SALE
開催日時:11月22日(月)20:00~11月29日(月)10:00
販売商品:完成車・フレーム1500台(最大60%OFF)、ホイール500本(最大60%OFF)、サイクルアパレル1万5000点(最大80%OFF)、スマートトレーナー600台(最大42%OFF)、シューズ1500足(最大75%OFF)、ヘルメット1200個(最大77%OFF)、バックパック1600個(最大60%OFF)、パーツ3万5000点(最大95%OFF)など
●セールのホームページ

自転車通行帯が期待できる無電柱化…都の討論会は視聴可

東京都は「都市防災機能の強化」「安全で快適な歩行空間の確保」「良好な都市景観の創出」を目的に、無電柱化を推進している。11月10日の「無電柱化の日」に2部構成のイベントをオンラインで開催する。

芝大門を行く

第1部では、通勤や通学など日常生活で利用する道路の電柱や電線の存在を再認識し、無電柱化の意義や効果を実感してもらうことを目的として開催したフォトコンテストの入賞作品の発表と入賞者の表彰を行う。

第2部では、都民に無電柱化事業に対する理解と関心をさらに深めてもらうとともに、無電柱化をスピードアップさせる取り組みについて議論するため、国土交通省との共催で学識経験者、無電柱化に積極的に取り組む自治体、電気・通信事業者によるパネルディスカッションを行う。

第1部 フォトコンテスト入賞作品発表

配信日時 2011年11月10日(水)15時~15時30分
配信内容 ・入賞作品の紹介 ・入賞者表彰
出演者 写真家(日本写真協会会員)出水惠利子、並木隆

第2部 パネルディスカッション

配信日時 2011年11月10日(水)16時~17時
配信内容 テーマ:「無電柱化スピードアップ宣言」
出演者 放送大学教授 松原隆一郎(コーディネーター)、 中野区長 酒井直人、豊島区長 高野之夫、大島町長 三辻利弘、国土交通省道路局長 村山一弥、東京電力パワーグリッド配電部長 中村敦、東日本電信電話代表取締役副社長 副社長執行役員 田辺博

視聴方法
サイトから動画を視聴可(申し込み不要・視聴無料)
フォトコンテスト入賞作品発表
パネルディスカッション

eMTBの機動力で小田原のオンオフを実力以上に満喫してみた

ペダルを軽く回すだけで、これまで押して上っていた激坂を電動パワーで進んでいけるeMTB。本格コースや山の中で乗るものというイメージが強いが、フルサスペンション仕様で街を走るのは乗り心地がよくて、都会でSUV車を操っているような感覚。そんな知られざる魅力を体験するため、スペシャライズドの最新モデル、リーボ(Levo)SLに乗って神奈川県小田原市でサイクリングしてみた。

今回使用した自転車はリーボSLコンプカーボン。85万8000円

海も近いが山も近いのが西湘・小田原の魅力

都内から在来線で1時間半ほどの小田原駅を発着として、おいしいものや山中ライドを楽しみ、温泉で疲れをいやそうという1日。中心部にある小田原城から漁港まで、海から山まですべてがフィールドとして楽しめるのが魅力だ。これまでに米国スペシャライズド社が開発したeMTBの戦闘力を紹介したが、今回は神奈川県厚木市に本社を置くスペシャライズド・ジャパンの社員らが勝手知ったる小田原近郊を案内してくれた。

小田原かまぼこ通りの鱗吉(うろこき)で自然薯棒を食べる小田島さん

女性社員の小田島梨絵さんは北京・ロンドン五輪のMTBクロスカントリー日本代表。元モーニング娘。の吉澤ひとみの自転車コーチとして活躍してくれた実績もある。

「今日はアシストお願いしますね」と記者が声をかけると、「大丈夫です。アシストは自転車に付いてますから」と笑顔満面で返してくれる。

早川港。ここからeMTBで20分走れば山間部を訪れることができる

駅近くに1日料金で入退場できる温泉施設「万葉の湯」があるので、ここでウエアに着替えて荷物をロッカーに入れておけばドロだらけになっても万全だ。まずは「小田原かまぼこ通り」で食べ歩き用の揚げかまぼこをほおばる。そして海岸線から1つ内陸側を走る路地を使って早川港に行くと、海産物を味わえる食事どころが軒を並べている。ここからは舗装路を2km上るヒルクライムだ。勾配は10%もあるので、超軽量ロードバイクでも足を着くような激坂だが、eMTBのアシストパワーを3段階の「強」にすれば、ペダルを踏み込む力の2倍のアシスト力でグイグイ進んでいける。

舗装路で山の上を目指すときも電動パワーで息も切れずに進んでいける

周囲をながめる余裕もあり、振り返ればミカンの木の向こうに太平洋が見える。海から一気に標高を稼げるのが小田原ならではの魅力だ。上りきったところが小田原一夜城。ここには鎧塚俊彦パティシエが経営するヨロイヅカファームがあり、スイーツを食べながら海を望むことができる。

帰路は石垣で囲まれた田舎道をダウンヒル。狭い道でかなりの下り勾配だが、eMTBそのものの安定感とディクスブレーキのコントロール性能があって、慣れない人でも怖さを感じることはない。

制動力のあるディスクブレーキなので初級者も舗装路の高速下りを楽しめる

また、別ルートで山の中腹にある常設MTBコースにも寄ってみたが、アシスト力のおかげでそこにたどり着くまでに体力を使うこともなく、本格的な山間部走行に集中できる。最新機材の恩恵で、慣れないMTBライドでも転倒することなく、ウエアもそれほど汚れなかったが、小田原城の外観を見ながら楽しいばかりのサイクリングを終了し、温泉でさっぱりして帰路へ。アシストパワーで体力的にもの足りないなんてことはなく、自分の実力以上に活発な走りが楽しめたことに大満足だ。

大自然のトレイルをインストラクターに続いて軽快に走る
夕暮れ前に小田原城へ。機動力がグッと増し、サイクリングがまる1日楽しめた
前後サスペンションが路面の衝撃を吸収し、テクニック不足を補ってくれる

フォレストバイクは都心部から一番近いMTB常設コース

eMTBを借りてその走りを体験してみたいのなら「フォレストバイク」がいい。小田原駅から4kmほどの舗装路を上っていくとレベルに応じたMTBトレイルコースを持つ施設が小田原の大自然の中にある。リーボSLのレンタルと初級者講習で7500円、所要3時間。インストラクターが乗り方だけでなく、楽しみ方まで教えてくれる。
●フォレストバイクのホームページ

フォレストバイクのインストラクターが乗り方の初級者講習をしてくれた
フォレストバイクでeMTBの乗り方や楽しみ方を教えてもらう

気温0度でも快適サイクリングをサポートする冬用ジャケット

国内最大手のサイクリングウエアブランド、パールイズミは2021年秋冬新商品として「ストレッチエアジャケット」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売する。カラーはブラックのみ。2万1780円(税込)。

ストレッチエアジャケット

「ストレッチエアジャケット」は厳寒期も優れた保温力をもたらす薄手軽量防風素材+内側中綿構造の気温0℃に対応するジャケット。優れたストレッチ性で動きやすく、両脇にはファスナーを開けることで通気性が高まり、ムレを防ぐベンチレーションポケットも付いている。

ストレッチエアジャケット(背面)
伸縮性の優れる薄手軽量の防風素材の表地の 内側に中綿を採用
衿後部に衿を絞って冷気の侵入を防ぐドローコード
夜間の視認性を確保する右側部の再帰反射
ずり上がり にくい裾のシリコン加工
走行時に寒風の侵入を防ぐ袖口のカフ
ファスナーを開ければ通気性が高まりムレを 防ぐ左右脇のベンチレ ーションポケット

3800-BL / ストレッチエアジャケット
【カラー】2. ブラック
【価格】2万1780円(税込)
【サイズ】M, L, XL
【素材】ウィンドシェル
【商品特徴】
□ウィンドシェル:防風性、透湿性に優れた軽量ストレッチ素材
□10cmあきファスナー付き3バックポケット

●パールイズミのホームページ

山本大喜がJCL年間総合優勝…JCL那須塩原クリテリウム

国内サイクルロードレースのプロチームによるリーグ戦「三菱地所JCLプロロードレースツアー」は、発足初年度の最終戦として那須塩原クリテリウムが11月7日に行われ、KINAN Cycling Teamはレース後半に主導権を握ると、中島康晴を3位に送り込み表彰台を確保。前日の大田原ロードレースで年間総合トップを確定させていた山本大喜は7位とまとめて、リーダージャージにふさわしい走りを披露した。

優勝の沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)に続いて4位中島康晴らが集団フィニッシュ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2021年シーズンから始まったシリーズのフィナーレを飾るのは、栃木県那須塩原市・JR那須塩原駅前のメインストリート。過去にも国内シリーズ戦の開催実績のあるコースは、1周1.8kmで、ヘアピンコーナーが3カ所に加え、鋭角コーナーも多数待ち受けるテクニカルなレイアウト。実質オールフラットで、ハイスピードコースの印象。過去には逃げ切りとなったケースもあり、レース内での駆け引きも見ものとされた。

ここまで快調に戦い続けてきたKINAN Cycling Teamは、前日のメンバーからトマ・ルバと中島をチェンジ。スプリントも視野に入れたオーダーで挑むこととなった。そのほかは、シリーズ個人リーダーの山本大、山岳リーダーの山本元喜に加え、花田聖誠、新城雄大、畑中勇介の6人。

レース距離が短いこともあり、リアルスタート直後から攻撃的なレース展開に。次々と発生するアタックはいずれも決まらず、KINAN勢もときおり前線に顔を見せながら、動き出しのチャンスを図った。

終盤にレースをコントロールするキナン勢 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

そのまま中盤まで進行したが、後半に入って動いたのがKINANメンバーだった。残り10周回を迎えたのを合図に、6選手がひとまとまりとなって集団牽引を開始。急激なペースコントロールに、集団後方では脱落する選手が続出。残り5周を切ろうかという頃には集団は20人ほどとなり、そのままスプリント勝負へと移っていくことが濃厚に。KINAN勢は役目を終えた花田が後方へと下がったが、5選手を残して数的優位な状況を作った。

ハイスピードを維持したまま迎えた最終周回。ここまでくるとさすがにスプリント狙いのチームが主導権争いに加わり、集団内は混沌となる。一気に加速したスパークルおおいたレーシングチームのトレインを中島がチェックした状態で最終のストレートへと姿を現した。

各チームのエーススプリンターが並んだ最後の勝負は、スパークルおおいたレーシングチームの沢田桂太郎に軍配。懸命に食らいついた中島は3番目にフィニッシュラインを通過し、表彰台の一角を確保。今節はこのレースに賭けて臨んだことが奏功した。

優勝争いの後ろでは、山本大が7位でレースを完了。すでに前日に年間総合トップを確定させていたが、この日もトレイン牽引やリードアウトで貢献。上位フィニッシュも果たして、初代JCL王者らしい走りを見せた。

山本大喜がリーダージャージを守り抜いた ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

また、同じくこの日は集団のペーシングで流れを作った山本元は山岳賞を獲得。KINAN Cycling Teamは個人タイトル2つを手に入れ、チーム力を証明した。

各地を転戦し熱戦を展開してきたシリーズは、全10戦を終えて初年度のレースを終了。一戦ごとに洗練されていくオーガナイズやレベルの高まりを感じさせた優勝争いなどは、国内レースシーンの進化を印象付けるものとなった。そして何より、最終節でついに有観客レースが戻ることとなり、会場全体が活気に満ちたものに。シーズンを締めくくるとともに、来季への期待を膨らませる好況のもと2021年を終えた。

那須塩原クリテリウム(45km)結果
1 沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム) 1時間4分35秒
2 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +0秒
3 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1秒
4 石原悠希(チーム右京 相模原)
5 本多晴飛(VC福岡) 
6 孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム) +7秒
7 山本大喜(KINAN Cycling Team) +2秒
10 新城雄大(KINAN Cycling Team) +6秒
16 畑中勇介(KINAN Cycling Team) +1分27秒
17 山本元喜(KINAN Cycling Team) 
DNF 花田聖誠(KINAN Cycling Team) 

山本大喜が総合優勝のレッドジャージ、兄の元喜が山岳賞のレッドジャージを最終獲得 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

JCL各賞リーダージャージ表彰(KINAN Cycling Team分)
●イエロージャージ(個人ランキングトップ)
山本大喜(KINAN Cycling Team)
●レッドジャージ (山岳賞)
山本元喜(KINAN Cycling Team)

山本大喜のコメント
「(シーズンを通しての活躍について)今年は今までにないくらい練習に取り組んだことと、多くの方々の支えのおかげで結果につながったシーズンになった。特に、ツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージ(第1ステージ)で3位に入ったことが自信につながった。

山本大喜

(初代JCL年間王者に輝いて)9月の秋吉台カルストロードレースで勝って個人ランキング首位に立ったことで、少しずつリーダージャージを意識しながら走るようになった。リーグ全体がファンを増やすことやロードレースの普及を目指している中で、個人的には強い選手が現れることが一番効果のあることだと考えていたので、だったら自分が一番になって強さを印象付けようと思った。その点では狙い通りになった。

成長を感じられた1年だったが、それでも力の面でトマや増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)と比べるとまだまだ。国内レースでトップを走る選手たちにはまだまだ追いつけていないと思っているので、来年も今年のような取り組み方で力を伸ばしていきたい。ゆくゆくはみんなから強いと認めてもらえるようなベテラン選手になりたいので、その意味では今が一番重要な時期だと感じている」