簡単に上下が分離するからトイレ時にあわてないビブパンツ

パールイズミは2021年春夏新商品として、「コールドシェイド クイック ビブ パンツ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売する。1万5400円(税込)。

コールドシェイド クイック ビブ パンツ

コールドシェイド クイック ビブ パンツは、簡単に上下がセパレートできてトイレ時の着脱もスムーズなクイックビブ(国際特許取得5622983号)を採用したビブパンツ。今シーズンからより着脱しやすくするために、ジョイント部分のフックをアップデートした。

コールドシェイド クイック ビブ パンツ(背面)

素材はUVカット機能を持ち、太陽光を遮蔽して衣服内温度の上昇を抑えるコールドシェイ ドを採用。パッドには3層構造のクッション圧でオールラウンドに活躍する3D-アールを装備している。

前面フックと周囲のファスナーで上下が簡単にセパレートする仕様
前面フック部拡大

T221-3DR / コールドシェイド クイック ビブ パンツ
【カラー】2. ブラック
【価格】1万5400円(税込)
【サイズ】M, L, XL

●パールイズミのホームページ

ツール・ド・熊野が2021年当初予定の開催を断念

UCI(国際自転車競技連合)公認の国際自転車ロードレース、第22回ツール・ド・熊野が2021年6月4日から6日に予定されていた大会の開催を断念した。今後の開催時期については、新型コロナ感染の状況を見て、同大会実行委員会で検討していく。

丸山千枚田を行く第21回ツール・ド・熊野第2ステージ ©︎Tour de Kumano 2019

大会実行委員会では、新型コロナウイルス感染の世界的な流行が収まらない状況を踏まえ、WHO(世界保健機関)や日本政府など関係機関の対応や、他の国際的なスポーツイベントなどの動向を注視しながら、大会の開催に向けて関係各位とともに準備、検討を重ねてきた。

5月7日に3度目の緊急事態宣言が延長されることが政府により決定されたことを受け、急きょ実行委員会を開催し、現在の準備状況と社会情勢を踏まえ協議をした結果、参加者・ボランティア・スタッフ、地域住民への感染リスクを減らすことを最優先であると考え、大会を開催することは困難であると判断し、当初予定での開催は見送ることにしたという。

●ツール・ド・熊野のホームページ

新城幸也のチームエース、ランダが骨折リタイア…ジロ・デ・イタリア第5S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月12日、モデナ〜カットーリカ間の177kmで第5ステージが行われ、ロット・スーダルのカレブ・ユアン(オーストラリア)がゴール勝負でケベカアソスのジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)を制して優勝した。2年ぶり4勝目。

チーム賞1位で登壇した新城幸也(右端)らバーレーンビクトリアスだが、ミケル・ランダの負傷リタイアに笑顔なし ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

前日に首位に立ったイスラエルスタートアップネーションのアレッサンドロ・デマルキ(イタリア)がその座を守った。22秒遅れの総合2位、ジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国、UAEエミレーツ)は残り4km地点で発生した落車に巻き込まれて遅れ、総合成績を大きく落した。

カレブ・ユアン(右)がジャコモ・ニッツォーロ(左)を制して優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

新城幸也が所属するバーレーンビクトリアスでも、総合成績の上位がねらえる好位置につけたミケル・ランダ(スペイン)が落車骨折でリタイア。エース寄り添ってしばらく待機した新城は制限時間内ながら区間177位でゴールした。

2021ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエルスタートアップネーション)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ケベカアソス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国、UAEエミレーツ)
□マリアビアンカ(新人賞) アッティラ・バルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)

山岳ジャージを着るジョセフロイド・ドンブロウスキーも落車で傷つく ©Marco Alpozzi/LaPresse

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ドンブロウスキーV、デマルキ首位…ジロ・デ・イタリア第4S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月11日、ピアチェンツァ〜セストラ間の187kmで第4ステージが行われ、UAEエミレーツのジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国)が独走で初優勝。13秒遅れの区間2位に入ったイスラエルスタートアップネーションのアレッサンドロ・デマルキ(イタリア)が首位に立った。

ジョセフロイド・ドンブロウスキーがジロ・デ・イタリア第4ステージ優勝 ©LaPresse

「とてもハードなステージだった。逃げ切れるとは思っていなかったが、先頭集団のボクたちがメイン集団に6、7分差をつけていることを聞いて、自分自身を信じることにした。最後の坂でアタックをして、優勝をものにできた」とドンブロウスキー。

2021ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「だれにも言っていなかったけど、2日前からマリアローザを取ることを考えていた。今日はいい判断ができた。ラッキーが手助けしてくれたかも知れない。マリアローザは子どものころからの夢だった。とりわけイタリア人にとってはね」と、34歳にして初めてマリアローザを獲得したデマルキ。

ミケル・ランダがエガン・ベルナルやジュリオ・チッコーネの様子をうかがう ©Fabio Ferrari/LaPresse

大会最初の山岳ステージは総合優勝を争うエース選手の動きも積極的だった。イネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)、アスタナ・プレミアテックのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)、バーレーンビクトリアスのミケル・ランダ(スペイン)、EFエデュケーションNIPPOのヒュー・カーシー(英国)が抜け出し、ドゥークニンク・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)、DSMのロマン・バルデ(フランス)、バイクエクスチェンジのサイモン・イェーツ(英国)、イスラエルスタートアップネーションのダニエル・マーティン(アイルランド)に11秒差をつけた。

トレック・セガフレードのビンチェンツォ・ニバリ(イタリア)は34秒遅れ。2020年に活躍したDSMのジェイ・ヒンドレー(オーストラリア)とドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)は4分以上遅れた。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエルスタートアップネーション)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国、UAEエミレーツ)
□マリアビアンカ(新人賞) アッティラ・バルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)

アレッサンドロ・デマルキがマリアローザ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

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追いつかれるまで逃げるラン…2021年はアプリで実施

全世界で一斉にスタートし、徐々にスピードを上げていくクルマから逃げ続け、最後に捕まった選手が世界チャンピオンとなるランニングイベント 「Wings for Life World Run=ウィングスフォーライフ・ワールドラン」が日本時間の5月9日20時(UTC協定世界時の午前11時)から行われた。

101人が参加した南魚沼のグループ・アプリラン ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究への資金助成を行っているWings for Life(ウィングスフォーライフ財団)が主催。レッドブルをはじめとするパートナー企業が運営費用を負担することで、参加費2700円(日本円の場合)の全額が研究助成資金として活用される。

スタート前にアプリ起動を準備する ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

日本全国で1341人参加。南魚沼ではリアルに101人

開催8回目の2021年は世界的な公衆衛生の状況を考慮して、設定されたコースを走るフラッグシップランは延期し、スマホを使っていつも走っているコースを走るアプリランとして開催された。これに、全世界で車いす利用者を含む18万4236人が参加。男子はスウェーデンのアロン・アンデルセンが距離66.8km、女子はロシアのニナ・ザリーナが60.2kmを逃げて世界チャンピオンとなった。

新潟県の南魚沼市ではアプリランの参加者が集まって走るグループ・アプリランを実施し、感染予防対策を行ったうえで101人が参加した。日本全国の参加者合計は1341人で、男子は今井清隆さんが50.1km、女子は齋藤和美さんが24.6kmの最長距離を逃げた。

八色の森公園がグループ・アプリランの拠点に ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

南魚沼市出身で、スキーハーフパイプのソチ五輪銅メダリストの小野塚彩那(おのづかあやな)も初出場した。

南魚沼市出身で、スキーハーフパイプのソチ五輪銅メダリストである小野塚彩那も参加 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

トレーニングとして自転車では走るが、ランはそれほど行わないという小野塚。「外国のレッドブルアスリートの友達をはじめ、世界中のスキーヤー友達が以前からウィングスフォーライフ・ワールドランに参加していて、イベントは知っていました。世界同時にスタートして、同じ瞬間を走るのはとても素晴らしいと思います」という。

「昨年、身近な人が脊髄損傷したのでその人のために走りたいという思いと、地元開催ということで参加しました。チェアスキーの選手が知り合いに何名もいて、そういう人たちと海外で生活したことがあるので、脊髄損傷はすごく身近なものと感じます。自分含め、人はいつか脊髄損傷になるかもしれないので、こういう形でチャリティーで走れて、その参加費が研究支援に充てられるというのは本当に有意義なイベントだと思います。今後さらに走る方が増え、研究が進み(車いすの)みなさんが立ち上れるようになっていけたらなと思います」

車いすラグビーでアテネと北京のパラリンピックに出場した高橋義信さん(46=南魚沼市)も参加 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
一般道の歩道を走る。1カ所だけ信号機があるので赤になったら足を止めて息を整える ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
約2.7kmの周回コースにはエイドステーションも仮設されたのがうれしい ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

約5億5000万円が脊髄損傷の治療研究のために

Wings for Life World Runは通常のランニングイベントと異なる。世界中のランナーが一斉にスタートするだけでなく、ゴールがないのが特徴だ。スタート30分後にキャッチャーカーと呼ばれる追跡車がスタートし(アプリ上ではバーチャルのキャッチャーカーを画面表示)、参加者たちを追いかける。所定の時間ごとにスピードを上げるキャッチャーカーに追い抜かれた時点で参加者はレース終了となる。

スマホを携えて走るのが特徴 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
レッドブルアスリートでスカイランニングの世界トップ選手、上田瑠偉も逃げる ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
大会から提供されたTシャツとヘッドランプを着用して逃げる ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

2021年は18万4236人の参加者により410万ユ ーロ(約5億5000万円)が集まり、全額がWings for Life財団に研究助成費として寄付される。

新潟県南魚沼市にはアプリ計測ながらリアル参加の少人数イベントが行われた ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

追いつかれるまで逃げ続けるワールドランに出てみた

Wings for Life World Runの参加レポート

●ウィングスフォーライフ・ワールドランのホームページ

ファンデルホールン逃げ切り…ジロ・デ・イタリア第3S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月10日、ビエッラ〜カナーレ間の190kmで第3ステージが行われ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのタコ・ファンデルホールン(オランダ)が優勝した。

タコ・ファンデルホールンが単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績では初日に首位に立ったイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)がその座を守り、マリアローザを堅持した。

2021ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ファンデルホールンは8人の第1集団としてレースを先行し、ただ一人ゴールまで逃げ切った。ジロ・デ・イタリア初勝利。オランダ勢はこれで通算29勝目で、コロンビアと並んだ。

「集団が4秒差まで詰めていたなんて知らなかった。最後の100mで勝利を味わうことに集中していたからだと思う」とファンデルホールン。

「この勝利は移籍したチームにとって大きなものだと思う。ユンボ・ビスマ時代の過去2年間はワウト・ファンアールトやディラン・フルーネウェーヘンのためにアシストに徹していた。こうしてチームが自由に走れるチャンスを与えてくれ、それに応えることができた」

2021ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
ビンチェンツォ・アルバネーゼが山岳賞首位を守った ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ビンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

第3ステージでマリアローザを守ったガンナ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

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