カイセド初V…トーマスがジロ・デ・イタリア第3Sで脱落

第103回ジロ・デ・イタリアは10月5日、エンナ〜エトナ間の150kmで第3ステージが行われ、EFのヨナタン・カイセド(エクアドル)がゴールまでの上り坂で独走して初優勝。総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が2位から首位に浮上した。

エクアドル選手として2019年のリチャル・カラパスに続く勝利を挙げたカイセド ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ワールドツアー大会でも初勝利となる快挙を達成したカイセド。エクアドル選手としての大会勝利はリチャル・カラパスが2018年に1勝、2019年に2勝と総合優勝していて、これに続く2人目。

今回はエクアドルチャンピオンとしての特注ジャージを着用して参加しているが、ロードレースとタイムトライアルの2つの国内タイトルを持っている。

ジロ・デ・イタリア第3ステージはエトナ活火山にゴールする山岳コース ©Fabio Ferrari/LaPresse

カイセドは「夢を叶えた。プロライダーとして迎えた2年目はとても大変だった。今朝はブレイクアウェイを作ってステージに勝つつもりで目が覚めた。それを達成し、ほんとうに幸せだ。最後の1kmは苦しくて、感情と痛みがミックスした」とゴール後にコメント。

総合成績ではアルメイダとタイム差で並んだものの、これまでの区間成績の総計で2位となり、マリアローザはのがした。それでも「総合成績もいい位置にいるので上位を目指したい」と前向きに発言。

エトナ山で独走するカイセド ©Fabio Ferrari/LaPresse

前日まで22秒遅れの総合2位につけていたアルメイダはこの日1分03秒遅れの区間11位でゴール。マリアローザを着るフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)が19分47秒も遅れたため、首位に立つことができた。ポルトガル選手がマリアローザを着用するのは2人目。1989年にアカシオ・ダシルバがこの日と同じエトナ山でマリアローザを着用している。

ヤコブ・フルサンやビンチェンツォ・ニバリが総合成績の上位に浮上した ©Fabio Ferrari/LaPresse

「マリアローザを持つ気持ちは言い表しきれない。夢がかなった。できるだけ長く、このマリアローザを守りたい」とアルメイダ。
「上りの初めから、ペースは非常に速かった。後続にいる有力選手とのタイム差を教えられて、ゲラント・トーマスが落ちたことを知っていたが、まだ非常にパンチの効いたサイモン・イェーツを心配していたが、彼も落ちた。自分のペースを維持して状況をコントロールした。頂上の3〜4km手前は風が強かった。できる限りのことをした。フィニッシュラインまで多くの苦しみがあった」

ゲラント・トーマス(左)は12分19秒遅れでゴール。11分17秒遅れの総合53位に陥落した ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

優勝候補として前日まで23秒遅れの総合3位につけていたイネオス・グレナディアスのゲラント・トーマス(英国)はまさかの落車による負傷で12分19秒遅れ。11分17秒遅れの総合53位に陥落した。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は21分29秒遅れの114位。総合成績では25分29秒遅れの119位。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ヨナタン・カイセド(エクアドル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)がマリアローザ ©Massimo Paolone/LaPresse

第2ステージにもどる≪≪   ≫≫第4ステージにすすむ

2020ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
🇮🇹2020ジロ・デ・イタリア関連ニュース(まとめページ)
●ジロ・デ・イタリアのホームページ

ウリッシがサガンを制して7勝目…ジロ・デ・イタリア第2S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月4日、アルカモ〜アグリジェント間の150kmで第2ステージが行われ、UAEエミレーツのディエゴ・ウリッシ(イタリア)が上り坂のゴール前で抜け出し、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を振り切って優勝。

ディエゴ・ウリッシがペテル・サガンを制して優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

総合成績では前日に首位に立ったイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)がその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse
ディエゴ・ウリッシが大会通算7勝目 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
マリアローザを守ったフィリッポ・ガンナ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は3分56秒遅れの111位。総合成績では5分45秒遅れの118位。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

2020ジロ・デ・イタリア ©Fabio Ferrari/LaPresse

第1ステージにもどる≪≪   ≫≫第3ステージにすすむ

2020ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
🇮🇹2020ジロ・デ・イタリア関連ニュース(まとめページ)
●ジロ・デ・イタリアのホームページ

アラフィリップ痛恨…ログリッチに差された上に降格処分

ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が10月4日にベルギーで開催されたリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで優勝した。世界チャンピオンの称号であるアルカンシエルを着用したドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)は5選手によるゴール勝負で勝利を確信して両手を広げたが、ログリッチが先着。さらにゴール前の走路妨害で5位に降格となった。

アラフィリップが両手を広げたが、左のログリッチが先着。アラフィリップはさらに降格となり、2位がマルク・ヒルシ、3位がタデイ・ポガチャルに ©A.S.O. Gautier Demouveaux

現在まで開催されている自転車ロードレースで最古の歴史を誇る大会は、ツール・ド・フランス総合優勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)、世界選手権3位のマルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)らが優勝を争って激しいゴール勝負を展開。

世界チャンピオンの称号であるアルカンシエルを着用して登場したジュリアン・アラフィリップ ©A.S.O. Gautier Demouveaux

アラフィリップがゴールスプリントで突き放してトップフィニッシュを確信したが、最後までスピードをゆるめなかったログリッチにかわされた。ログリッチは大会初優勝。アラフィリップは5人の集団の最下位に降格となり、表彰台には2位ヒルシ、3位ポガチャルが立った。

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが2020年はコロナ禍により10月4日に開催された ©A.S.O. Gautier Demouveaux
世界チャンピオンのアラフィリップ。左はマルク・ヒルシ ©A.S.O. Gautier Demouveaux
ツール・ド・フランスと世界選手権の雪辱を果たしたログリッチ ©A.S.O. Gautier Demouveaux
アラフィリップの降格処分を受けて表彰台下で顔を合わせたポガチャル(左)とヒルシ ©A.S.O. Gautier Demouveaux
雨模様のスタートとなり、世界チャンピオンのアンナ・ファンデルブレッゲンもアルカンシエルの上にレインウエアを着用 ©A.S.O. Thomas Maheux
女子のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュは男子と同日に距離135kmで行われた ©A.S.O. Thomas Maheux
女子はエリザベス・デイニャンが独走勝利 ©A.S.O. Thomas Maheux
女子優勝はトレック・セガフレードのエリザベス・デイニャン。左が2位グレース・ブラウン、右が3位エレン・バンダイク ©A.S.O. Thomas Maheux

●リエージュ〜バストーニュ〜リエージュのホームページ

世界チャンピオンのガンナが最速…ジロ・デ・イタリア開幕

第103回ジロ・デ・イタリアが10月3日にシチリア島で開幕し、第1ステージとして行われた距離15.1kmの個人タイムトライアルで、この種目の世界チャンピオン、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)が初優勝。総合成績でも首位に立った。大会は25日にミラノにゴールする。

フィリッポ・ガンナ ©LaPresse

モンレアーレ〜パレルモ間で異例のジロ・デ・イタリアがスタートした。本来なら開幕はハンガリーのブダペストで5月9日。ハンガリーで3ステージを行う予定だった。しかしパンデミックによりハンガリー政府が非常事態を宣言。大規模なイベント開催を禁止したため、国際的なイベントを開催することが不可能になった。

シチリア島で開幕した2020ジロ・デ・イタリア ©Fabio Ferrari/LaPresse

大会はまず開催延期を発表し、10月3日開幕を決定。新たな開幕地を模索してシチリア島に決定。シチリア島はこれで9回目のグランデパールとなる。今回は4ステージが行われる。

当初計画でもシチリア島はハンガリーで3ステージをこなした選手らが次に迎えるレースコースだった。第4〜第6ステージが行われる予定だったが、新コースでは一部を修正して合計4ステージとした。

タイムトライアル世界チャンピオンのアルカンシエルを着るガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

初日は1週間前にイタリアのイモラで行われた世界選手権でタイムトライアル世界チャンピオンとなったガンナがその貫禄を示してトップタイム。その平均時速は58.831kmで、これまでのグランツールにおける個人タイムトライアルで最速記録。またジロ・デ・イタリアでの初日の個人タイムトライアルでイタリア選手として優勝したのは、2006年のパオロ・サボルデッリ以来。

ガンナはステージ優勝だけでなく、総合1位のマリアローザ、ポイント賞、新人賞の3部門でいきなりトップに立った。

世界チャンピオンのガンナが初日のたい美海トライアルで優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

「これは自分自身のプライドだけでなく、イタリア国家とイタリアサイクリング界の誇りだ」とガンナ。

「とにかくきれいに乗ることを心がけた。トラック競技で4つ、タイムトライアルで1つの世界チャンピオンになったが、今日はこの素晴らしいジャージを獲得できた。これだけでキャリアを終えないことを願っている。これからもっと実績を積み上げたい。明日からはキャプテンのゲラント・トーマスを助けるために働く」

第1ステージで優勝し首位に立ったガンナ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
アンバサダーのフィギュアスケート世界チャンピオン、カロリーナ・コストナーがフィリッポ・ガンナと記念撮影 ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアアッズーラ(山岳賞)リック・ツァベル(ドイツ、イスラエルスタートアップネーション)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

≫≫第2ステージにすすむ

2020ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
🇮🇹2020ジロ・デ・イタリア関連ニュース(まとめページ)
●ジロ・デ・イタリアのホームページ

ジロ・デ・イタリア開幕…第1ステージ出走リスト

第103回ジロ・デ・イタリアが10月3日にイタリアのシチリア島で開幕した。初日は距離15.1kmの個人タイムトライアルが第1ステージとして行われる。176選手が順次スタート。大会は25日にミラノにゴールする。

©Fabio Ferrari/LaPresse
クリックすると拡大します
©Fabio Ferrari/LaPresse
©Fabio Ferrari/LaPresse
第1ステージのアンバサダーはフィギュアスケート世界チャンピオンのカロリーナ・コストナー。大会は各ステージでイタリアスポーツ界の女子トップアスリートが登場する。クリックすると詳細ニュースに飛びます。 ©Massimo Paolone/LaPresse

🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
🇮🇹2020ジロ・デ・イタリア関連ニュース(まとめページ)
●ジロ・デ・イタリアのホームページ

奇跡のベルギービールウィークエンド…豊洲で開催へ

ベルギービールウィークエンド(BBW)実行委員会は、ベルギービールウィークエンド2020豊洲を10月16日(金)〜18日(日)、 23日(金)〜25日(日)の2週にわたり豊洲CITABRIA BAYPARK grill & bar(江東区豊洲)で6日間開催すると発表した。

2020年のベルギービールウィークエンドは5会場33日間で開催予定だったが、COVID-19感染拡大防止のため全日程が中止。しかし中止発表以来、励ましの声や開催を望むメッセージがあり、これまでとは異なる新しい会場、型でのベルギービールウィークエンドの開催が検討された。そしてCITABRIA BAYPARKの協力を得て開催できることになった。

豊洲には約40種類と通常のBBWより種類は少ないながらも厳選されたベルギービールが登場する。ベルギー ビールに合うグルメは、BBWにはなくてはならないフリッツはもちろんCITABRIA BAYPARKがBBW用に用意した自慢の料理の数々が登場。BBW豊洲ならではのベルギービールとのペアリングを心ゆくまで堪能できる。

BAYSIDE CHILLをコンセプトにベルギービールをより気持ちよく、より楽しく

BBW豊洲では、さわやかな秋空のBAYSIDEで、心地よいBGMとともにソーシャルディスタンスを保ちながら、こんな時だからこそ味わえる、いつもの雰囲気とひと味ちがうベルギービールウィークエンドのBAYSIDE CHILLを楽しめる。

会場では、ソーシャルディスタンスを確保したレイアウト、手洗い・手指消毒設備の設置や受付・販売ブースへの飛沫防止シートの設置、入場時の検温や追跡システム導入など来場者が安心して楽しめる環境を整える。

会場混雑時には入場を制限する。会場内の混雑状況はwebサイト上にリアルタイム表示されるので、 分散来場の協力をお願いしたいという。
●BBWにおけるCOVID-19感染拡大防止対策

ビールもフードもベルギー風で

ベルギービールウィークエンド2020 豊洲
開催日時:
2020年10月16日(金)〜18日(日)、23日(金)〜25日(日)
金 16:00〜22:00
土・日 10:00〜21:00
会場:CITABRIA BAYPARK grill & bar  東京都江東区豊洲6-4-26 

チケット:
スターターセット(BBW2020オリジナルグラス1個、飲食用コイン10枚)3100円
飲食用コイン(10枚セット)2200円※コロナ対策によりオリジナルグラスは20円増額。
※会場内混雑状況により販売制限をする場合があります。

オンラインチケット取扱: ベルギービールウィークエンド公式サイト、楽天チケット

COVID-19感染症拡大防止対策として、場内混雑を回避する為、オンラインチケットは日付指定での販売 となり、会場の収容人数に合わせ、販売枚数を決めております。また、円滑な受付運営の為、事前にオンライン チケット購入をお願い致します。

公式サイト: www.belgianbeerweekend.jp
イベント問い合わせ先:ベルギービールウィークエンド事務局
Tel 03-5829-6878 E-mail info@belgianbeerweekend.jp