2018年最初の国内UCIステージレースとなる「ツール・ド・とちぎ」が3月23日、栃木県内で開幕し、キナンサイクリングの5選手が参戦した。初日は栃木県南部の渡良瀬遊水地で個人タイムトライアルが行われた。
広大な渡良瀬遊水地に沿って走る1周7.2kmのコースは完全フラット。しかし遮蔽物がないため少しの風でも影響を受けやすく、この日もレースがスタートした午後から弱めの風が吹き始めた。トップタイムを出したのは、オーストラリアンサイクリングアカデミー・ライド・サンシャインコーストのマイケル・ポッター。出場選手中ただ1人8分台のタイムを出してステージ優勝した。
キナンサイクリングは中島康晴がトップから45秒遅れの39位を筆頭に、新城雄大が55位、椿大志が56位、雨乞竜己が63位、塚本一樹が87位で完走して翌日につなげている。第2ステージは105kmのロードレース。前半は平坦、後半は3級山岳が1カ所あるが、距離が短いため序盤からレースが動く可能性がある。
ツール・ド・とちぎ第1ステージ結果(7.2km個人タイムトライアル)
1 マイケル・ポッター(オーストラリア、オーストラリアンサイクリングアカデミー・ライド・サンシャインコースト) 8分55秒74
2 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +9秒45
3 パク・サンフン(韓国、LXサイクリングチーム) +11秒40
39 中島康晴(KINAN Cycling Team) +45秒24
55 新城雄大(KINAN Cycling Team) +55秒23
56 椿大志(KINAN Cycling Team) +55秒79
63 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +1分3秒05
87 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +1分32秒77
椿大志
トップタイムとはいかないまでも個人総合やチーム総合などを考えて最小限のタイム差でゴールしたかったが、それがかなわなかった。明日は気持ちを切り替えて、チーム一丸となってがんばりたい。
塚本一樹
チームに加入して初レースだったのでとても緊張した。スタート前はありえないくらいに心拍が上がっていた。 その分、明日は気持ちも楽になって、平常心で挑めると思う。今後のステージはチームに貢献していきたい。
雨乞竜己
苦手なタイムトライアルとはいえ、もう少しタイムが出せると思っていただけに残念。今の実力がそのまま出たと思うととても悔しいし、総合を考えたうえでももう少しタイム差を少なくしておきたかった。当初からのチームオーダーのとおり、スプリントで狙っているので気合いは十分。今回の大会は特にモチベーションも高く、個人的にも楽しみ。ヤルゾ! ヤルゾ! ヤルゾ!。
中島康晴
渡良瀬のコースは自分にとって初めだったけど、自分が走るころには風向きが変わるかなと思っていた。スタート後の追い風から向かい風、横風区間の後、ゴールに向けては向かい風でその区間で耐えられずタイムロスにつながった。もともとタイムトライアルは苦手なところで、今回は自分なりにまずまずのスタートが切ることができたと思う。 明日からがいよいよ本番で、総合上位陣も秒差の接戦なので、チーム一丸となって良い結果を出せるようにしたい。
新城雄大
個人的にトップタイムを狙っていたので、残念な結果になってしまってとても悔しい。明日からはチームオーダーで雨乞さんのステージ優勝を狙っていく。レース展開的にチャンスがめぐってきた時はチャンスを逃さずに走りたい。
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