大戸屋(おおとや)が4月23日から「もうひとつの食卓」をスローガンとした新メニューを全国の店舗で展開していく。4月18日に都内で、大戸屋ホールディングスの窪田健一代表取締役社長が新しい事業戦略を発表した。
従来の大戸屋は、安全・安心な手作りの味をアピールしてきたが、少子高齢化・労働人口の減少・健康志向なとの社会環境の変化をふまえ、家庭の食卓以外で最も身近にある「もうひとつの食卓」として愛されるメニューを考えたという。
「これからの日本と世界の食生活のあり方を見すえた栄養バランスと業務効率化の両方を実現したメニューを提供していきたい」という。
メインの定食として新たに販売廃止されるのは、ポークチャップ定食(税込み930円)、肉だんごのあんかけ定食(同960円)など9品。これまでのメニューで中止したのは13種類で、新規は9種類となるので、4メニュー減となり種類を絞ったかたちとなる。
ロゴマークも四角い紺色のものから刷新された。新事業としてテイクアウト(お弁当)、UberEATSなどと提携したデリバリー(宅配)を強化していく。
発表会では新事業戦略、未来への具体的なプランの説明のほか、同社従業員の不適切動画に関するおわび、それにともなった3月12日の全店休業の報告があり、再発防止に向けて従業員勉強会、接客マナー、衛生環境の向上などに取り組んでいるという。
10年継続してきた店舗での「食育セミナ−」は新たな取り組みとして、「店舗体験ツアー」を実施。利用客が厨房に入り、食材の仕込みや保管・管理方法から調理工程まで直接見る機会を作り、もっと身近に感じてもらいたいという。
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