7月19日 第13ステージ ポー〜ポー

大会唯一の個人タイムトライアルが行われ、首位のマイヨジョーヌを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)がトップタイムで優勝した。第3ステージに続く今大会2勝目、大会通算4勝目。この日最有力と思われた前年の覇者、イネオスのゲラント・トーマス(英国)に14秒の差をつけたアラフィリップは、総合成績で2位トーマスとの差を1分12秒から26秒に広げた。

2019ツール・ド・フランス第13ステージ、アラフィリップがトップタイム ©ASO Alex BROADWAY

これぞマイヨジョーヌマジック…アラフィリップがトップタイム

アラフィリップは最終出走者としてマイヨジョーヌのワンピースジャージーを着用してスタートした。7.7km地点にある第1チェックポイントでこれまでのトップタイムを5秒も上回る記録で通過すると、現地サルドプレスでどよめきが起こった。アラフィリップはこれまでタイムトライアルでは好成績を修めたことがないからだ。

スタート前は「これまでに経験したことがないくらい、苦しいタイムトライアルになるだろう」とアラフィリップはコメントしていたが、苦戦するという意味ではなく、力の限り攻めていくという意味だったのだ。

さらに2つの計測ポイントでもトップ。最後は激坂を駆け上がり、フランス人の観客が大興奮するなかでフィニッシュ。優勝を決めたゴール直後はチームスタッフと涙を流しながら抱き合った。

2019ツール・ド・フランス第13ステージ、ティボー・ピノ ©ASO Alex BROADWAY
2019ツール・ド・フランス第13ステージ ©ASO Pauline BALLET

「信じられないよ。本当に幸せだ。このコースは自分に向いていると思っていた。でもトーマスにこんな大差をつけてステージに勝つことができるとは思わなかった」とアラフィリップ。

「最初からかなりいいペースだったが、後半になってうまく走れることに自分自身が驚いた。観客の声援が後押ししてくれたのだと思う」

2019ツール・ド・フランス第13ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

優勝候補と言われたイネオスは、ダブルエースのエガン・ベルナル(コロンビア)が総合3位から5位に陥落。得意とする山岳ステージは翌日からだが、エース2人を駆使してアラフィリップに揺さぶりをかけにくくなった。アラフィリップにとってはチームメートのエンリク・マス(スペイン)が総合4位にいることも頼もしい。上りが得意で、アシスト役として期待できるからだ。

2019年のツール・ド・フランスは短めの個人タイムトライアルがターニングポイントとなり、思わぬ展開に。フランス勢の34年ぶりの総合優勝の悲願もまだなくなったわけではない。

2019ツール・ド・フランス第13ステージ、アラフィリップがマイヨジョーヌを死守 ©ASO Thomas MAHEUX

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エンリク・マス(スペイン、ドゥークニンク・クイックステップ)

2019ツール・ド・フランス第13ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
ポーの街からピレネー山脈の象徴であるピックデュミディを望む ©D.Guilhamassé
ポー、ブドウの収穫 ©D.Guilhamassé
ポーのエスティヴォック祭り ©Soazig de la Moissonnière
ポーから望む山並みとレストラン ©S. Torres
ポーのカステル ©D.Guilhamassé
ポーの町にあるテラスのような高台 ©Soazig de la Moissonnière
ポーのパルルマン広場 ©F. Fourcade

🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
🇫🇷2019ツール・ド・フランス特集トップページにもどる

第12ステージにもどる≪≪   ≫≫第14ステージにすすむ

7月18日 第12ステージ トゥールーズ〜バニェールドビゴール

ピレネー山脈初日の山岳ステージは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が3選手によるゴール勝負を制して初優勝。首位のマイヨジョーヌを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)ら総合成績の上位選手は9分35秒も遅れたが、この日先着した選手はすでに大きく遅れていて、アラフィリップらの順位に変動はなかった。

サイモン・イェーツが2019ツール・ド・フランス第12ステージを制した ©ASO Pauline BALLET

サイモン・イェーツが総合成績での遅れを利して初優勝

サイモン・イェーツは2018年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝。ジロ・デ・イタリアでも区間2勝している強豪だが、前日までに1時間08分19秒も遅れていた。一方、双子の弟アダムは1分47秒遅れの総合7位の位置につけている。

序盤に形成された第1集団にサイモンではなくてアダムが加わっていたら、後続のメイン集団は逃げを容認しなかっただろう。サイモンはすでに総合優勝争いから陥落した存在であるからだ。ただし総合成績で遅れている選手は、後続が執拗に追いかけないことからステージ優勝する可能性は高くなる。サイモンはその状況をうまく利用した。

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Alex BROADWAY

ステージ優勝争いは最後に3選手に絞り込まれ、かつてはトラック選手だったサイモンがスプリント力を発揮して優勝。これでグランツール(三大ステージレース)のすべてで勝ったことになる。

「他の2選手にどうやって勝つか分からなかったが、監督から最後のコーナーを先頭で曲がってゴール勝負しろという指示を受けた。それがうまくいったよね」とサイモン。

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Alex BROADWAY
Bodon(ボトル)を投げてとアピール! ©ASO Pauline BALLET

サイモンのもうひとつのねらいは弟アダムを休ませることだった。兄が逃げていることで、弟は追走する義務から解放される。他選手の後ろに位置して体力を使わずにゴールできる。翌日は大会唯一の個人タイムトライアルが控えている。それを念頭にした他の有力選手も積極的な走りは見せなかった。

「この日はとても奇妙な役割だった。ボクはこの大会でアダムを山岳でアシストするのが仕事。でも今日はメイン集団を抜け出して先行し、そして勝利をものにできた。チームメートのダリル・インピーが第9ステージで勝って以来、チームの雰囲気は最高だ」

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Pauline BALLET

双子の中ではサイモンのほうがグランツールでの実績を持つが、今年の大会はアダムがまずまずの位置につけて本格化する総合優勝争いに加わった。兄の献身的アシストで上位進出も期待できる。

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Thomas MAHEUX
第12ステージ終了後にルコックスポルティフのスタッフがタイムトライアル用のマイヨジョーヌを手縫い ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

タイムトライアル用スーツを試着するアラフィリップ ©ASO Alex BROADWAY
2019ツール・ド・フランス第12ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
トゥールーズのドラード河岸 ©Robin Alves
トゥールーズのブリエンヌ運河 ©Grands sites de Midi-Pyrénées – Patrice Thébault
トゥールーズ、ガロンヌ川の夕景 ©Jour de nuit – Florian Calas
ウルケットダンシザン【ボーナスポイント】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

バニェールドビゴールのスパ ©Thébault
バニェールドビゴールのカジノ ©OT Grand Tourmalet
このあたりは窓辺や街頭に伝統的な人形を飾って歓迎する風習がある ©HPTE

🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
🇫🇷2019ツール・ド・フランス特集トップページにもどる

第11ステージにもどる≪≪   ≫≫第13ステージにすすむ

7月17日 第11ステージ アルビ〜トゥールーズ

ロット・スーダルの韓国系オーストラリア選手、カレブ・ユアンがゴール勝負を制して悲願の初優勝を飾った。首位のマイヨジョーヌを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)はタイム差なしの同一集団の中でゴールしてその座を堅持。総合2位ゲラント・トーマス(英国)、同3位エガン・ベルナル(コロンビア)のイネオス勢も同タイム。翌日からピレネーの山岳ステージに突入する。

2019ツール・ド・フランス第11ステージ ©ASO Pauline BALLET

ユアンが25歳でグランツール全制覇

2日目のチームタイムトライアルを除く、これまでの10ステージで優勝者はこれで10人になった。日替わりで優勝者が誕生する今大会はそれだけ絶対的な存在が不在と言うことの現れだ。

序盤から逃げていた選手らを大集団が吸収し、ゴールスプリント勝負に備えて好調のユンボ・ビスマ勢が集団の先頭に立って主導権を握った。第7ステージで勝ったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)に勝たせようという作戦だった。

第11ステージはアルビをスタートした ©ASO Alex BROADWAY

これに対してユアンは、けん引役を担うはずだったジャスパー・デブイスト(ベルギー)を残り10kmの落車で失っていた。爆発力のあるフルーネウェーヘンの背後に着くしか勝つすべがなかった。そしてこの作戦が的中。ゴール手前でフルーネウェーヘンに並ぶと、わずかの差で先着した。

ユアンが2019ツール・ド・フランス第11ステージで初優勝 ©ASO Thomas MAHEUX

ユアンはジロ・デ・イタリア区間3勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ1勝のスプリンター。身長165cmと小柄で、「ポケットロケット」というニックネームがある。11日に25歳となったばかりだが、この日初めてツール・ド・フランスで区間勝利したことでグランツール(三大ステージレース)全優勝。第4ステージで勝利したドゥークニンク・クイックステップのエリア・ビビアーニ(イタリア)が30歳でグランツール全優勝者となったのに対し、ユアンは25歳でそれに並んでしまった。

「これまで4回もあと一歩で優勝を逃してしまったけど、チームはボクを見捨てなかった。だからボクもチームを信じていた。デブイストが転んでしまい、集団の後方に埋もれていたボクを他のチームメートが前方に引き上げてくれた。ツール・ド・フランスは子どものころから最も勝ちたかったレースなんだ。オーストラリアは遠いのでテレビを見ていたのが懐かしい」と万感のユアン。

アラフィリップが第11ステージでマイヨジョーヌを守った ©ASO Alex BROADWAY
新人賞のエガン・ベルナル ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第11ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
アルビの町並み ©Ville d’Albi
アルビ ©Ville d’Albi
アルビ、教会の内部 ©Ville d’Albi
トゥールーズ、アエロスコピア航空博物館 © PE LANGENFELD REPLIC AIR
トゥールーズのサンセルナン大聖堂 ©PE Langenfeld Replic Air
トゥールーズ、街の屋根 ©Florian Calas

🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
🇫🇷2019ツール・ド・フランス特集トップページにもどる

第10ステージにもどる≪≪   ≫≫第12ステージにすすむ

7月15日 第10ステージ サンフルール〜アルビ

ユンボ・ビスマのワウト・ファンアールト(ベルギー)が写真判定のゴール勝負を制して初優勝。同チームはチームタイムトライアルを含めて今大会4勝目。首位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)はタイム差なしでゴールしてマイヨジョーヌを守ったが、総合3位につけていたフランス期待のティボー・ピノ(グルパマFDJ)は1分40秒遅れとなり、総合優勝争いから後退した。

2019ツール・ド・フランス第10ステージ ©ASO

横風で集団が分断しピノが1分40秒遅れ…優勝争うから後退

いつものツール・ド・フランスは7月第1週の土曜日に開幕し、翌週の日曜日まで9ステージを走って休息日となる。ところが今回は異例の10連続ステージ。アルビが休息日を含む3日間のホスト都市を務めるためだが、選手にとっては身体を休めるタイミングが先送りになった。たった1日の違いだが、罠にはまったのがピノだ。

2019ツール・ド・フランス第10ステージでエッフェルが設計した鉄橋の近くを走る ©ASO

コースは起伏がちな中央山塊。加えて強い横風が吹くという状況だった。自転車競技において集団が分断する条件がこの日はそろっていた。

レース終盤になって、数を減らしてゴール勝負に持ち込みたいユンボ・ビスマ勢がペースアップ。そして総合優勝をねらうイネオス、アラフィリップを擁するドゥークニンク・クイックステップが先頭に立ってそのハイペースを維持する。

2019ツール・ド・フランス第10ステージ ©ASO
マイヨジョーヌを着用して第10ステージを走るアラフィリップ ©ASO

案の定、残り30kmで集団は3つに分かれ、ピノ、総合2位のジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)らが第2集団に取り残された。それを察知してイネオスがさらにペースを上げた。ピノはチームメート1人と必死で第1集団を追うが、これまでの疲れでキレがなく大きな遅れを取ることになった。ピノは結果的に2分33秒遅れの総合11位に陥落した。

「分断させる意図はなかったよ。ピノはチームメートと一緒にいたはずだし、横風のリスクも知っていた。できればタイムロスしてほしくなかったが、彼が遅れていることを知ったのは残り数kmになってからだ」とアラフィリップは弁明。

2019ツール・ド・フランス第10ステージ ©ASO
ワウト・ファンアールトが2019ツール・ド・フランス第10ステージ優勝 ©ASO

結果的に前半戦最後のステージで総合成績の上位が大きく動くことになった。イネオス勢は、連覇をねらうゲラント・トーマス(英国)が総合2位に、ダブルエースのエガン・ベルナル(コロンビア)が同3位に。マイヨジョーヌを射程距離に置いて大会を折り返すことに成功した。

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第10ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
サンフルールは小高い丘の上に旧市街がある ©H. Vidal
サンフルール、ギュスターヴ・エッフェルが設計したガバリ鉄橋 ©H. Vidal
丘の上に立つサンフルールの町並みを上空から眺める ©Pierre Soissons
アルビ、空から観たサンサルヴィ教会 ©Ville d’Albi
アルビ、川に映る旧橋と大聖堂 ©Ville d’Albi
アルビのパイプオルガン ©Ville d’Albi

🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
🇫🇷2019ツール・ド・フランス特集トップページにもどる

第9ステージにもどる≪≪   ≫≫第11ステージにすすむ

漁網を再利用したボトルケージをボントレガーが発売

トレック・ジャパンは、ボントレガーのロングセラー製品、Bat Cageをリニューアル。新しくなったBat Cageのユニークさは、性能や軽さではない。新モデルでは漁網からリサイクルされたペレットに素材を変更した。

漁網は、海に漂うプラスチックごみの約10%を占めている。さらに悪いことに、海洋環境に他のいかなるプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与えるのだ

トレックは過去22年間で数十万個ものBat Cageを製造してきた。このケージはシンプルで軽く、丈夫で保持力が高く、プロにも長年愛されているが、今回から素晴らしい特長が加わった。

トレックは環境団体NextWaveとの提携を通じて、投棄された漁網に新たな使い道を求めるBureo社を知ることになった。Bureo社は、投棄された漁網を集めて細かいペレットにリサイクルし、射出成型プラスチック製品の材料に役立たせている。

ボントレガーのBat Cageは、投棄された漁網に新たな命を吹き込み、海洋ごみを減らして、役立つ製品に形を変えたもの

現在、8600万トン以上ものプラスチックが海に存在し、その量は毎年800万トンずつ増えている。漁網は、海に漂うプラスチックごみの約10%を占めているという。さらに悪いことに、他のプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与える。

リサイクルしたナイロン製Bat Cageの1年分の販売量は、海から取り出した漁網約4000平方mに相当する

リサイクル素材を使ったBat Cageの1年の生産量は、投棄された漁網の約4000平方メートル分に相当。トレックは、世界中で愛されるベストセラー製品の素材を見直すことで、地球環境の保全に貢献していきたいという。

毎年、180億ポンドものプラスチックが海に流れ込み、世界各地の砂浜や運河を汚している

通勤バイクでシクロクロスに勝てる万能Crockett発売

トレック・ジャパンは、アルミフレームのシクロクロスバイク、新型Crockettを発売する。新型Crockettは、金曜日には自転車通勤し、土曜日にはシクロクロスに勝利し、そして日曜日にはグラベルライドに行けるというイメージで作られた万能なシクロクロスバイク。

新型Crockettは新たに、Émonda ALRと共通のチューブを使用し、より軽量化され、ルックスでも究極を求めた。従来モデルは機械式ディスクブレーキだったが、新たに油圧ディスクブレーキを採用。目立ちにくいフェンダーマウントの採用、そしてT47 BBシステムに移行し、整備性もさらに高めている。

タイヤクリアランスは38cを装着しても両側に4mmのクリアランスを確保。レースだけでなく、より太いタイヤを履いてアドベンチャーライドにも出かけられる。Crockettはまた、トレックが誇る実証済みのCross Race ジオメトリーを採用。ケイティ・コンプトンとともに開発し、プロレーサーのスヴェン・ネイスがこれを実証した。

このジオメトリーには前モデルから変更なく、つまりはCrokettのコアとなるDNAであると言える。

Crockett 5 Disc
標準小売価格:22万9000円(税抜)
サイズ:47, 50, 52, 54, 56 cm
カラー:Matte Alpine Blue

●トレック・ジャパンのホームページ