悪魔おじさん「日本の自転車ファンは世界で一番素晴らしい」

ツール・ド・フランスの沿道で悪魔にふんして応援し続ける名物人間、「悪魔おじさん」ことドイツのディディ・センフトさん(67)がツール・ド・フランスさいたまの開催に合わせて4年連続で来日。サービス精神旺盛で、地球環境の変化も気に留める。今回はその人となりを知るために独占インタビューした。

いろいろなところに悪魔がいるのは知っている

10月27日に開催されたツール・ド・フランスさいたまの会場で、ドイツから持ち込んだヤリをふりかざす。「両脇に悪魔娘を従えて、とてもいい気分だよ」と上機嫌。

悪魔おじさんは毎年ツール・ド・フランス沿道に出没する。バンタイプのクルマで乗りつけ、手作りの自転車をディスプレーして選手や関係者を待ち構えるのである。自転車ロードレースではゴールの1km手前に赤い逆三角形の旗を設置するのがルールだが、「ドイツで赤は悪魔の意味なんだ。だから自らをそれになぞらえて赤い衣装を着用しているのだ」と言う。

日本のロックバンドにも悪魔がいることを教えると、「ぜひ会ってみたいね。いろいろなところに悪魔がいるのは知っている。それぞれにオリジナリティがあっていいと思うよ」と肯定的だ。

羽田空港でいきなりハイテンションの悪魔おじさん

好きなスポーツは、やはり自転車競技。自分で実践するスポーツは「フィッシング」。ドイツはサッカーの人気が高いが、悪魔おじさんは一回もやったことがないという。

自転車選手の中で一番好きな選手はという問いには、「みんな好きだよ!」という優等生的な回答でサラリとかわした。

「ツール・ド・フランスさいたまでは、パラサイクリングの選手たちにビックリした。彼らはみんなすごいね!」と言葉を続ける。

日本人女性に大人気のマルセル・キッテルさん。来日時に悪魔おじさんの通訳をしてくれることも

ツール・ド・フランス期間中はクルマに寝泊まりをしながら移動する。

「キャンピングカーではなくて、普通のバンだよ。クルマで移動しないとシャワーができないから、自転車で旅をしたことはないね」と意外とあっさりと解答された。

それでも自転車のよさを語ってくれた。

「まず、交通手段としてとてもいいよね。どこへでも行けるし。あとは、やっぱり健康にいいところかな。いい運動になると思うよ」

日本の自転車ファンとトイレに感動した!

さらに日本の自転車ファンのすばらしさについて力説する。選手との距離感がいいという分析だ。

「これまで500以上レースを観に行ったけど、沿道で選手とファンがあんなにハイタッチをしているところは見たことがないよ」

日本の伝統的な文化のなかで感銘を受けたものを聞くとなぜかトイレの話になった。

「便座が温かいのがいいし、お尻もきれいになる。あんなトイレ、ドイツにはないよ」

一方で、日本食はあまり好きではない。生ものが苦手で、とりわけ「寿司は最悪」と切り捨てる。焼き魚はそれでも口にすることがあるが、ハシが使いづらいので故郷の食事が恋しいという。

高学歴な悪魔娘と。ディアブロという共通ワードで会話していた気がする

ツール・ド・フランスさいたまには大会協賛企業である建物総合管理会社「クリーン工房」の招待。起用の理由は「環境省のクールチョイス」をピーアールすることである。自転車は二酸化炭素を排出しない移動手段であり、地球温暖化対策としてみんなで自転車に乗ろうと訴える。

「日本もヨーロッパも地球環境が変化していることを痛感している。このままではいけないと思う。環境面に限らず、問題を解決するためにはまず平和が大事だよ。戦争は問題を生み出すだけだ」

ドイツ語しか話さないのでAI通訳機器のポケトークを駆使してインタビューした

2020年は東京五輪。興味はあるけど、経済的な余裕がないので来日する計画はないという。ツール・ド・フランス最終日から5日後に開幕するというスケジュールの困難さもあり、予定が組めないことを嘆く。

近年のツール・ド・フランスは全日程を追いかけることなくスポット参戦。来日中は休憩時間やイスへの着席を勧めたが、「最後まで応援をしたいから大丈夫!」とタフネスぶりを見せつけた。頑張る自転車選手を応援し続け、そして自転車レースが大好きな人たちにハッピーを届ける。まさにそれが天職だ。

●クリーン工房のホームページ

2018ツール・ド・フランスではラルプデュエズのふもとで目撃。すぐにSAITAMAのプラカードに持ち替えた

渦中の野中生萌と原田海が一般ボルダリング大会にゲスト参戦

スポーツクライミングの野中生萌(みほう)、日本代表候補の原田海と井上祐二が11月9日に三重県の熊野ボルダリングエリアで開催されるボルダリングコンペティションの決勝戦Red Bull Asura Exhibition Session(レッドブル・ アシュラ・エキシビション・セッション)にゲストチームとして参加する。

2018ワールドカップ年間ランキング1位の野中⽣萌もゲスト参戦 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

エナジードリンクブランドのレッドブルが主催する大会で、女性クライマーを含む3人1組のチーム形式で行うボルダリングコンペティションの決勝戦。宮城、東京、⻑野、名古屋、大阪、福岡で開催した予選を勝ち抜いた21チーム63人とゲスト3人が参加する。

ファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで開催され、決勝ラウンドでは各カテゴリー3課題をこなす。オブザベーションタイム(下見時間)の後、メンバー全員が同時に課題にトライ。時間内に3人のメンバーがどれだけ多くの課題を完登できるかを競う。

ボルダリングW杯優勝など世界トップレベルの実力を有する野中生萌 © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

会場となるのは熊野ボルダリングエリア(三重県熊野市紀和町湯ノ口10)。外岩に挑む一般参加型のボルダリング大会はレッドブルアスリートでもある野中自らが発案。2018年に開催され、2020東京五輪代表を目指す野中と原田が参加している。

●大会の公式サイト

Red Bull Asura Exhibition Session にはゲストクライマーとして野中生萌が参加 ©Suguru Saito / Red Bull Content Pool
野中⽣萌が難所に挑む © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

レオニダス…ベルギー王室ご用達のチョコレートは日本上陸20年

創業から100年以上の歴史をもつベルギー王室ご用達のチョコレートブランド、レオニダスは2019年、1999年の日本での発売から20周年を迎え、日本初上陸となる高級チョコレートコレクション「セレクシヨン」を発売することとなった。

ベルギー、フランスに続いて日本で発売された「セレクシヨン」

1913年にベルギーの地に創業したレオニダス・ケステキディスは、「誰もがアクセスしやすく、最もおいしい最高品質のプラリネを作る」という1つの使命を持ち、良質なベルギーチョコレートをより多くの人に気軽に楽しんでもらうため、ブリュッセルに1号店をオープンした。

今日、レオニダスの名は地元ベルギーのみならず、世界中に1400を超えるショップを展開して最高品質のチョコレートを届けるようになり、ベルギーの代表的なチョコレートとして支持されている。レオニダスで人気のプラリネは、パーム油を使わず100%ココアバターを使用したコクのある味わいが特徴的で、ベルギーの専属ショコラティエによってていねいに作られている。 また、レオニダスは王室ご用達の称号を得たチョコレートブランドで、この権威ある称号は、レオニダスがその称号にふさわしい贅沢で芳醇な味わいを届けるアンバザダーの役割を担うことができることを証明している。

ショコラティエと呼ばれる職人が芸術作品のようなチョコを作り上げていく

現在レオニダスは、40カ国以上で店舗を構えるまでに至り、世界中で広く愛され続け、日本では、東京をはじめとした主要都市に35店舗ものショップを展開し、この20年間日本で愛され続けている。

菓子職人レオニダス・ケステキディスにより1913 年にベルギーで創業

古代ギリシア・スパルタのレオニダス王もチョコレートに

1900年代初頭、米国へ移住したギリシア人の菓子職人レオニダス・ケステキディス氏によって、1913年にベルギーの地に創業した。この年、レオニダス氏はベルギーのゲントで開かれた万国博覧会でギリシア代表として出品し金賞を受賞。良質なベルギーチョコレートをより多くの人に気軽に楽しんでもらいたいという思いのもと、ブリュッセルに1号店をオープンした。跡を継いだ甥のバジル・ ケステキディス氏が創業者の功績を称え、同名を持つ古代ギリシア・スパルタのレオニダス王の肖像をロゴマークに取り入れ現在に至っている。

ブリュッセルの象徴であるオブジェもチョコで

創業者の思いを受け継いだバジル氏は、現在もレオニダスで一番人気を誇るマノンカフェなどさまざまな新しいチョコレートを作り出した。その作りたてのフレッシュな商品を店のショーウィンドウに並べてカウンター式店舗として、販売する方法を考案。フレッシュな香りが通りがかる人の足を止め、たちまち行列となるその様子は今も変わっていない。この 画期的な販売方法が大成功を納め、レオニダスはベルギー全土へと広まっていく。

小さな菓子店から始まったレオニダスは、1970年に有限会社へ。1940年にベルギーへ渡ったアレクサンドロス・ケステキディス氏は1998年に会長の役目を終えるまでバジル氏とともに新たなフレーバーのチョコレートを求めて試行錯誤を重ね続けた。家族経営からスタートしたレオニダスは、今でも思いを一つにして、世界中の人のためにレシピを作り、素材と新鮮さの風味にこだわって全世界へ製品を届けている。

ベルギーのインターネット投票でチョコレート部門3年連続1位

今日、レオニダスの名は地元ベルギーの人々や世界中のレオニダスファンによってベルギーの代表的なチョコレートとして支持されている。現在ではベルギーはもちろんパリ、ロンドン、ニューヨーク、東京をはじめとする主要都市で幅広くショップ展開し、変わらぬ量り売りで、フレッシュな製品を届けている。

チョコレート通の多いことで知られるベルギーにおいて「好きなベルギーのチョコレートは?」との問いに、多くの人が、誰もが認める美味しいチョコレートにレオニダスを挙げて下る。ベルギーで行われたインターネ ット投票ではチョコレート部門で3年連続1位を勝ち取るなど、その人気の高さを物語っている。

ベルギー大使館の庭でコーヒーとともにいただく

●レオニダスのホームページ

脇本雄太がブリヂストンサイクリングに新加入

自転車トラック競技で活躍する脇本雄太(わきもとゆうた)がブリヂストンサイクルが保有する自転車競技チーム「BRIDGESTONE Cycling(ブリヂストンサイクリング)」に新たに加入した。

ブリヂストンサイクリングのジャージを着用した脇本雄太

脇本は現在 UCI(国際自転車競技連合) 男子エリートケイリンランキングでTOP10に名を連ねる世界で活躍するトップアスリート。2017年、2018年にはトラックワールドカップのケイリンで優勝。アジア自転車競技選手権大会では、同種目で2019年大会、2020年の大会として開催されたレースで連覇を果たすなど、2020年に向け活躍が期待される選手の一人。

脇本雄太のコメント
「チームブリヂストンサイクリングに加入させていただき、より自分の競技パフォーマンスが向上することへの期待とうれしさでいっぱいです。国内トップレベルのチームで活動できることで、さらなる競技力向上に努めます。これからブリヂストンサイクルのみなさんとともに、2020年の活躍、そして自転車競技の魅力を伝え、ファンを増やすことに取り組んでいきたいと思います」

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©JCF

脇本雄太選手プロフィール
生年月日:1989年3月21日(30歳)
身長:180cm
出身地:福井県
主な戦績:
2016年リオデジャネイロ2016オリンピック・ケイリン出場
2017年トラックワールドカップチリ大会・ケイリン優勝
2018年トラックワールドカップフランス大会・ケイリン優勝
2019年アジア自転車競技選手権大会2019・ケイリン優勝
2019年アジア自転車競技選手権大会2020・ケイリン優勝

ブリヂストンサイクリング体制(2019年10月末現在)

競技・種目 選手名(計13名)
自転車競技・トラック/ロードレース 近谷涼・窪木一茂・橋本英也・石橋学・沢田桂太郎・ 今村駿介・太田りゆ・平塚吉光・黒枝士揮・徳田優・ 孫崎大樹 (計11名)
自転車競技・MTB クロスカントリー 沢田時・平野星矢 (計2名)

チームの主な戦績

2019年
UCI トラックワールドカップ香港大会
・ケイリン準優勝(太田りゆ)
アジア自転車競技選手権大会 2019
・オムニアム優勝(橋本英也)
アジア自転車競技選手権大会 2020
・オムニアム優勝(橋本英也)
・チームパシュート優勝(近谷涼・窪木一茂・橋本英也・沢田桂太郎・今村駿介)
・マディソン準優勝(窪木一茂・橋本英也)
全日本自転車競技選手権大会
・ロードタイムトライアル U-23 優勝(今村駿介)
・個人パシュート、ポイントレース優勝(窪木一茂)
・スクラッチ優勝(橋本英也)
・マディソン優勝(窪木一茂・橋本英也)
・チームパシュート優勝(近谷涼・窪木一茂・橋本英也・沢田桂太郎・今村駿介)

●ブリヂストンサイクルのホームページ

本格的な寒さに向けてニーズに合わせた高機能ウエア

マヴィックジャパンは、本格的な寒さが到来するコンディションに向けて、トップレベルからファンライドまで、あらゆるサイクリストのライドスタイルに必要なスペックを搭載した高機能アパレルラインを、2019Fall/Winterコレクションより発売する。

コスミック・サーモ・ジャケット(ブラック)

最も大きな特徴は、極寒季のライドにおける最大の敵“風”への防風機能、高い保温性、そしてサイクリストの快適なライドを追求した運動強度に合わせた透湿性の確保。必要機能素材を適所にパネリングしたこの高機能アパレルは、自転車を追求するMAVIC (マヴィック)ならではのアパレルラインとして、全国の取り扱い店舗で展開する。

COSIC(コスミック)シリーズ

COSIC(コスミック)シリーズ

トレーニングや本格的なライドなど、シビアなライドを追求するライダーに向けたプロレベルのハイスペック・アパレルライン。根強いファンに人気を誇るシリーズ。空気抵抗やウエアのバタつきを抑える最新のタイトなカッティング“PRO FIT(プロフィット)”を採用。素材、カッティング、ディティールにいたるまで、高いレベルのライドを求める人の高い運動強度に対応可能な仕様となっている。

ESSENCIAL(エッセンシャル)シリーズ

ESSENCIAL(エッセンシャル)シリーズ

ファンライダー、あるいはサイクリストに限らず幅広い層に向けたアパレルライン。このシリーズのアパレルラインは、少しフィットに余裕のある “REGULAR(レギュラー)フィット”となり、ミニマルデザインなルックス、着心地重視の素材、カッティングなど、サイクリングだけにとどまらず、ジャケット、ビブパンツをそれぞれ個別で他のアパレルと合わせて楽しめるなど、デイリーに活用できる汎用性の高いアイテムに仕上がっている。

<COSMICシリーズ>

COSMIC THERMO JACKET (コスミック・サーモ・ジャケット)
より本格的なライドを求める人に向けたサーモ・ジャケット。トレーニングにも最適。ライダーにとって、極寒季節の最大の敵は”風“。冷たい風をしっかりシャットアウトし、身体を温かく保つとともに、ハードなライドにおける運動強度と快適さにフォーカスし、透湿性を確保。最先端の素材を採用したプロレベルのジャケット。

防風性と透湿性を確保
・軽量メンブレンを採用した柔らかなファブリック
・防風性と透湿性を確保
・雨露の最も影響を受けるフロント上部と上腕部分の高耐久の撥水性素材パネル
・高い保温性とモイスチャーマネージメントに優れたブロック状の 3D起毛素材裏地
・脇下のニット生地パネル(汗を逃がすベンチレーション効果)
・伸縮素材をパネリングした狭いカフ(防風効果)
・インナーストームフラップ (ファスナーからの風の侵入を防止)
・ハイネックカラー (ライド時の前傾姿勢を想定した前低後高デザイン)

最大限の快適さと自由な動き
・PROフィット
・タイトフィットが、風によるウェアのバタつきを防止
・ライドポジションに沿ったフィット
・空気抵抗を抑える最新のカッティング
・ウェスト内側のMAVICロゴずれ防止シリコンテープ

高い安全性
・3バックポケット+1サイドポケット (ジッパー付き、ナイロン製シースルー防水ポケット)
・バックウェスト部分の新リフレクティブハイライトによる優れた視認性

価格:2万4000円
サイズ:S,M,L,XL
カラー:トータルエクリプス・トゥルーブルー、ダリアレッド、ブラック

COSMIC ELITE THERMO BIB TIGHT (コスミック エリート サーモ ビブタイツ)
より本格的なライドを求める人に向けたビブタイツ。運動強度の高い激しいライディングを想定し、必要な箇所に最適な素材をパネリングすることで防風性と透湿性を確保しながら、快適さを追求した高機能ビブタイツ。

・メッシュ製ビブによる透湿性確保
・裾部分のジッパーをなくした軽量化
・立体的なカッティングとパネル数増加により、生地の突っ張りを防止し、より足を動かしやすく
・縫い目のないフラットロックシームにより肌への擦れを軽減
・ERGO 3D ELITEパット
・” リバースパッド“採用 快適なライドを追求し、凹凸を外側にし、内側をフラットにしたパッド。MAVICの特徴でもある。
・最も荷重がかかる坐骨部分下に、” オーソライト®メモリーフォーム”搭載。高い衝撃吸収率を実現

価格:2万2500円(税別)
サイズ:S,M,L,XL
カラー:ブラック

<ESSENCIALシリーズ>

ESSENCIAL SOFTSHELL JACKET (エッセンシャル・ソフトシェル・ジャケット)防風性、保温性を重視した各機能を搭載しながらも、ミニマルデザインでカテゴリーを問わないカッティング採用により、ビブタイツとのセット アップでも単体でも活用できる汎用性の高いジャケット

どんな体型にも対応する快適なフィット感
・レギュラーフィット プロフィットよりも身幅に余裕を持たせたフィットが快適性を確保
・袖口とバックウェスト部分のストレッチ素材パネル

高い防風性と保温性、透湿性
・風を受けるフロントボディに防風素材をパネリング
・凹凸が空気の層を作り高い保温性を発揮する3D裏起毛
・フロントジッパー内側の防風フラップ
・背中部分と脇にパネリングされたニット素材により透湿性を確保

快適性
・グローブ着用時の操作を容易にする“ステイダウンプラー”付きジップ(プルを上に⇒ジップが下がる、プルを下に⇒ロック)
・ジップエンド部分の顎への擦れを防ぐチンガード付き

価格:1万8500円(税別)
サイズ:S,M,L,XL
カラー:オートレッド、パイレーツブラック、マジョリカブルー

ESSENCIAL BIB TIGHT (エッセンシャル ビブタイツ)
高い保温性と快適性を実現したビブタイツ

防風性と保温性
・風が最も当たる太腿部分に気密性の高い素材をパネリング
・フロントビブ部分以外の全てに裏起毛素材を採用

快適性
・ERGO 3D ELITEパット
・” リバースパッド“採用 快適なライドを追求し、凹凸を外側にし、内側をフラットにしたパッド。MAVICの特徴でもある。
・最も荷重がかかる坐骨部分下に、” オーソライト®メモリーフォーム”搭載。高い衝撃吸収率を実現
・優れたフィット感と着心地をもたらす、柔らかなストレッチ素材採用
・足首部分にジッパー付き (脱着がより簡単に)
・足首部分のMAVICロゴシリコングリップがずり上がりを防止

安全性とデザイン性
・後ろふくらはぎ部分のリフレクター
・MAVICロゴの小さな刻印のみのミニマムデザイン

価格:1万8000円(税別)
サイズ:S,M,L,XL
カラー:ブラック

<ベースレイヤー>

COLD RIDE+ (コールドライド プラス)
優れた透湿性と温熱調節機能を備えたメリノウールを採用したベースレイヤー

コールドライド プラス

温度調節機能
・高級メリノウールが、高い保温性と吸湿速乾性、防臭効果を発揮。透湿性にも優れるため、汗だまりを防ぎ、べたつきを防止。
・首回り、腰、センターフロント、脇下といった汗をかきやすい箇所にメッシュパネルを採用
・ハイネックが防風、保温効果を発揮。

優れたフィット感
・ライドポジションを想定したドロップヘム採用
・ウェスト内側に施されたシリコングリップがずり上がりを防止

価格:1万2000円(税別)
サイズ:XS/S, M/L, XL/XXL
カラー:ブラック

COLD RIDE (コールドライド)
高機能素材採用により、優れた湿度管理機能と保温性を誇る中厚手のベースレイヤー

コールドライド

温度調節機能
・37.7™テクノロジー 繊維に埋め込まれたミクロの活性粒子が、水蒸気を引き寄せてウエアの外側に移動させ、身体から出る赤外線エネルギーで蒸気を促進し、ウエア内の温度と湿度を一定に保つように作用。従来のポリエステル素材と比較して5倍の吸湿性を発揮。
・汗をかきやすい部分(脇下、腰、首回り)に配置されたメッシュパネル

快適性
・フラットロックシーム採用 (肌に直接触れるベースレイヤー故に、縫い目を外側に着心地を重視)
・ライドポジションを想定したドロップヘム採用
・ウェスト内側部分に施されたシリコングリップが、ウェアのずり上がりを防止

価格:8000円(税別)
サイズ:XS/S, M/L, XL/XXL
カラー:ホワイト

神々が宿る那智山の頂へ…熊野古道ヒルクライム開催

紀伊半島南部の和歌山県那智勝浦町で11月3日、晩秋恒例の「熊野古道ヒルクライム」が開催された。約300人のサイクリストが、神々が宿るとされる那智山を激走。今回もゲストライダーとしてKINAN Cycling Teamから5選手が参加。走りはもちろん、トークショーや抽選会、表彰式といったステージイベントにも臨み、イベントを盛り上げた。

熊野路を駆けるサイクリングイベント ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

300人が激坂含む2つのコースへとアタック

熊野古道ヒルクライムはユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に含まれる熊野路を駆けるサイクリングイベント。各種スポーツイベントを企画・運営する「NPO法人スポーツプロデュース熊野」が主催し、今回で14回目を迎えた。回を重ねるごとに人気の仲間利を見せ、2019年は北は北海道、南は九州地方からの参加があり、地元和歌山県や近隣府県にとどまらず各地から健脚自慢が集った。

約300人のサイクリストは、主会場でもある同町の海水浴場「ブルービーチ那智」を出発し、5.4km先の大門坂駐車場までパレード走行。いったん息を整えたら、いよいよリアルスタート。そこからは、神仏習合による数々の伝承が残される那智の山道を駆けあがっていく。スキルや脚力、好みによってコース選択ができるよう設定されており、Aコースは標高931mの大雲取の山頂を目指す30.9km、Bコースは妙法山阿弥陀寺へと向かう14.6km。途中、勾配が20%に達しようかという激坂区間が複数待ち受けるほか、長くテクニカルなダウンヒルも控え、サイクリストたちにとっては力が試されるポイントに。参加者たちは己の限界に挑戦すべく、勇んでコースへと繰り出した。

キナン勢も参戦 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

山本大喜が“那智山の神”の座を防衛

ゲストとして招かれたKINAN Cycling Teamは、山本元喜、椿大志、大久保陣、山本大喜の4選手が大雲取へ、新城雄大と加藤康則ゼネラルマネージャーが妙法山阿弥陀寺を目指すコースへと出発。また、“山の神”として数多くのヒルクライムを制する森本誠(GOKISO)、テレビ番組出演でアイドル級の人気を誇る筧五郎(56サイクル)も同様にゲスト参加し、大雲取へと挑んだ。

距離が長く、難易度も高い大雲取の頂へ、ゲストライダーによるトップ争いが展開された。序盤は一般参加の実力者も加わっての先頭パックが形成されたが、山本元によるハイスピードのペースメイクによって徐々に人数が絞り込まれていく。やがて先頭に残ったのは山本大と森本。最速の登坂勝負は2018年の再現となった。

山本大喜が“那智山の神”の座を防衛 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

熾烈な争いは、普段のトレーニングコースとしても大雲取を走る山本大が後半に入って、地の利を生かして森本を突き放すことに成功。下りを得意とする森本は、その後のダウンヒル区間で山本大を猛追したが、最終盤の激坂区間で再び山本大がアタック。

自身が2018年マークした56分55秒のコースレコードには及ばなかったものの、山本大が実質2連覇となる大雲取頂上制覇。スポーツプロデュース熊野・角口賀敏理事長の激を背に受け、ガッツポーズでフィニッシュラインを通過。少し置いて森本も頂上へとやってきた。

その後は、続々とサイクリストが頂上へ到達。フィニッシュが近づくと歯を食いしばって懸命にペダルを踏む姿が光った。そして頂上へと到達、晴れて“ヒルクライマー”となった瞬間だ。

レベルアップを誓って来年のスタートラインを目指す参加者の姿も

お昼からはブルービーチ那智へと戻って、特産品の振る舞いやステージイベントが展開。その目玉として、ゲストライダーたちによるトークショーが催された。那智山登坂の完走や、今後の目標などが主なテーマとなったトークだが、那智山2連覇を果たした山本大は、2018年「自分が“山の神”」と宣言し会場を驚かせたが、改めてその座を守り続けていることを強調し胸を張った。

300人のサイクリストが神々が宿る那智山の頂へ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

一方、元祖“山の神”森本は2018年の「山の民」宣言で笑いを呼んだが、「もはや完全に“山の民”ですね…」とトーンダウン。3年連続での2位フィニッシュをユーモラスに表現してみせた。

そのほかステージでは、選手たちがプレゼンターを務めた表彰式や抽選会も行われ、大きな賑わいの中でイベントは閉幕。参加者からは、「KINANメンバーのペースにトライしたがあっという間に遅れてしまった」「何度でもチャレンジしたいコース。また1年鍛えて戻ってきたい」などの感想が聞かれ、1日を通して満足できた様子。

また、イベントの成功にあたっては、主催のスポーツプロデュース熊野や地元関係者による事前の準備によるところが大きかったことも押さえておきたい。10月に起きた台風19号発生時には、コースとなる道路がふさがるほどの枝木の落下に見舞われ、その清掃作業に追われたほか、今回の開催直前までアスファルト上に生えた苔を除去するなど、多くの人たちの尽力あって迎えたヒルクライム開催であった。

スポーツプロデュース熊野主催イベントは次回、11月24日の「紀南シーサイドヴェロフェスタ」が行われる。今回同様にKINAN Cycling Teamの選手たちもゲスト参加を予定しており、ライドとグルメが融合した楽しみ満載の1日を盛り上げることになっている。

●熊野古道ヒルクライムのホームページ