2020ジロ・デ・イタリアのウエアはペットボトル再生素材で

イタリアのサイクリングアパレル、カステリが2020ジロ・デ・イタリアで使用するリーダージャージ4賞のデザインを2019年の12月16日に発表した。SITIPと呼ばれるリサイクルプラスチップボトルを再生した繊維で作られているという。

2020ジロ・デ・イタリアの4賞ジャージ ©Castelli

第103回ジロ・デ・イタリアはRCSスポルトとラガゼッタデッロスポルトの運営で、2020年5月9日から31日まで開催される。マリアローザをはじめとする4賞ジャージはこれまでで最も軽量で、空気抵抗も低減したジャージに仕上げられた。市販されるレプリカジャージにも同様の素材とデザインが導入される。

●ジロ・デ・イタリアのtwitter

小林優香はトラックワールドカップ第5戦女子ケイリンで7位

2019-2020UCIトラックワールドカップ第5戦は12月15日の大会3日目・最終日のレースがオーストリアでブリスベンで小林優香が女子ケイリンで7位、太田りゆが14位になった。

小林優香はトラックワールドカップ第5戦の女子ケイリンで7位 ©JCF

全6戦で行われる2019-2020UCIトラックワールドカップは2019年の5戦が終了。第6戦は2020年1月24〜26日にカナダのミルトンで開催される。

●レース結果
男子スプリント

6位:脇本雄太
13位:河端朋之(日本:JPC)

男子マディソン
9位:日本:ブリヂストンサイクリング(窪木一茂、今村駿介)

女子ケイリン
7位:小林優香(日本:ドリームシーカー)
14位:太田りゆ(日本)

女子オムニアム
19位:古山稀絵(第1種目落車,第2種目以降出走せずDNF)

女子マディソン ※12/14実施
9位:日本(古山稀絵、鈴木奈央)

●トラックワールドカップ第5戦ブリスベン大会のホームページ

マイヨジョーヌをオークション…アフリカの子どもに自転車51台を提供

ツール・ド・フランスとルコックスポルティフは12月14日、パリ市内のホテルでツール・ド・フランスのマイヨジョーヌをオークションする催しを開催し、7650ユーロ(約100万円)を調達し、ケベカ協会を経由してアフリカの子どもたちに自転車51台を提供。若い学生が簡単に学校に到達する機会を増やした。

2019ツール・ド・フランスで作られた20タイプのマイヨジョーヌ ©A.S.O./P.Ballet

2019年の第106回ツール・ド・フランスは個人総合1位の選手が着用する黄色いリーダージャージ、マイヨジョーヌが考案されて100年目。それを記念して各ステージの象徴的なイメージをあしらった20枚の特別ジャージがデザインされた。

20枚のマイヨジョーヌはアフリカの子どもたちに自転車を提供する活動を続けるケベカチャリティを通して役立てられることになる。

マイヨジョーヌ仕様のケベカバイク

このうち4台の自転車はツール・ド・フランスの4賞ジャージをイメージしたもの。2019年大会の各賞受賞者によるサインが入っているという。

●ツール・ド・フランスのホームページ

キナンの2020シーズンは10人体制でアジア圏をメインに戦う

KINAN Cycling Team(キナンサイクリングチーム)が発足6年目となる2020年シーズンの体制を発表。来季は10選手で戦っていく。2019シーズンをもって2選手が退団したが、メンバーの補充と新規選手の採用は行わず、おおむね現体制を維持して次シーズンへと向かう。

山本元喜(やまもと げんき) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

その背景として、2019年の夏以降のレースで優勝をはじめとして大きな成果が上がっていること、それにともなってメンバー間の連携が強化され、戦術に厚み、さらには幅が広がってきていることが挙げられるという。

また、若手・中堅・ベテラン問わず個々の能力の向上も見られ、個人・チームそれぞれへの相乗効果が期待できるチーム状況にある。

10選手いずれもがどのレースにセレクトされても主力として走れる現況をより高めていくことを、チームとして選択した。2019年は5勝と、過去2年と比べて勝利数が減る結果に終わるが、個の力がアップし、連携強化が期待される2020年は再び勝利数を上げていくシーズンとなることを目指していくという。

2020年所属10選手の内訳は、日本人ライダー7選手、スペイン人ライダー2選手、フランス人ライダー1選手で、平均年齢は29歳。ロードレースを基本としながらも、トラック競技を主とする荒井佑太、競輪選手の福田真平はそれぞれの専門種目に応じたレース活動にも力を入れていく。荒井と福田は、2019年にスタートした国内ロードチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」においても、チームのエースライダーとして走ることになる。

アジアのレースをメインに活動

新シーズンのチーム活動は、これまで同様にUCIアジアツアーを主戦場にレースへと臨んでいく。2018年シーズンに同ツアーのチームランキングで1位を獲得したが、以来、アジアのみならず他の大陸からも招待されることが増え、2020年シーズンも多くの大会での招待・参戦が期待できる状況にある。

また、メインスポンサー「キナン」のお膝元である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2、2020年5月28~31日)での個人総合優勝者の輩出を最大目標としていく。並行して、国際レース出場を通じた選手強化の継続、イベント開催・参加を通じた熊野地域や自転車界への貢献、自転車安全教室の実施、チームのホストレース「KINAN AACA CUP」の開催・盛り上げなど、多岐にわたる活動に取り組んでいくという。

来季序盤のレーススケジュールは2019年に続いてニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2、2020年1月15~19日)でシーズン初戦を迎えることが決まった。

KINAN Cycling Team2019年シーズン所属選手

山本 元喜(やまもと げんき)/Genki YAMAMOTO 国籍:日本
1991年11月19日生まれ、身長163cm・体重62kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2) 個人総合5位
ツール・ド・シアク(UCIアジアツアー2.2) 個人総合5位


椿大志(つばき ひろし) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

椿 大志(つばき ひろし)/Hiroshi TSUBAKI 国籍:日本
1991年5月18日生まれ、身長173cm・体重60kg、脚質:パンチャー
・2019年主要リザルト
おおいたいこいの道クリテリウム 2位
おおいたアーバンクラシック(UCIアジアツアー1.2) 5位


マルコス・ガルシア/Marcos GARCIA ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

マルコス・ガルシア/Marcos GARCIA 国籍:スペイン
1986年12月4日生まれ、身長169cm・体重55kg、脚質:クライマー
・2019 年主要リザルト
ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1) 個人総合2位
ツアー・オブ・ペニンシュラ(UCIアジアツアー2.1) 個人総合優勝(ステージ1勝)


山本大喜(やまもと まさき) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

山本 大喜(やまもと まさき)/Masaki YAMAMOTO 国籍:日本
1996年1月8日、身長171cm・体重68kg、脚質:パンチャー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・とちぎ(UCIアジアツアー2.2) 第2ステージ6位
宇都宮クリテリウム(Jプロツアー) 10位


サルバドール・グアルディオラ/Salvador GUARDIOLA ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

サルバドール・グアルディオラ/Salvador GUARDIOLA 国籍:スペイン
1989年7月22日生まれ、身長185cm・体重67kg、脚質:オールラウンダー、クライマー
・2019年主要リザルト
ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1) 個人総合4位
ツール・ド・シアク(UCIアジアツアー2.2) 個人総合6位


福田真平(ふくだ しんぺい) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

福田 真平(ふくだ しんぺい)/Shimpei FUKUDA 国籍:日本 ※競輪並行
1987年11月22日生まれ、身長167cm・体重70kg、脚質:トラック・競輪
・2019年主要リザルト
競輪1着 24回(2019年12月13日現在)
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 7位


トマ・ルバ/Thomas LEBAS ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

トマ・ルバ/Thomas LEBAS 国籍:フランス
1985年12月14日生まれ、身長182cm・体重65kg、脚質:クライマー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・インドネシア(UCIアジアツアー2.1) 個人総合優勝(山岳賞獲得)
ツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2) 第2ステージ優勝


中島康晴(なかじま やすはる) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

中島 康晴(なかじま やすはる)/Yasuharu NAKAJIMA 国籍:日本
1984年12月27日生まれ、身長172cm・体重64kg、脚質:ダウンヒラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1) ポイント賞
ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(UCIアジアツアー2.2) 個人総合9位


新城雄大(あらしろ ゆうだい) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

新城 雄大(あらしろ ゆうだい)/Yudai ARASHIRO 国籍:日本
1995年7月3日生まれ、身長176.5cm・体重65.5kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・インドネシア(UCIアジアツアー2.1) 第3ステージ3位
全日本選手権タイムトライアル 19位


荒井佑太(あらい ゆうた) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU 

荒井 佑太(あらい ゆうた)/Yuta ARAI 国籍:日本 ※トラック並行
1995年7月19日生まれ、脚質:スプリンター、トラック・中距離
・2019年主要リザルト
茨城国体トラック競技・スクラッチ 2位
全日本自転車競技選手権大会トラックレース スクラッチ8位


KINAN Cycling Team2020年シーズン スタッフ

ゼネラルマネージャー/General Manager
加藤 康則(かとう やすのり)/Yasunori KATO

監督/Sports Director
石田 哲也(いしだ てつや)/Tetsuya ISHIDA

メディアオフィサー/Media Officer
福光 俊介(ふくみつ しゅんすけ)/Syunsuke FUKUMITSU

アドバイザー/Adviser
鈴木 新史(すずき しんじ)/Shinji SUZUKI  

アカデミーコーチ/Academy Coach
中西 健児(なかにし けんじ)/Kenji NAKANISHI

メカニック/Mechanic
星野 貴大(ほしの たかひろ)/Takahiro HOSHINO

イベントディレクター/Event Director
田中 国大(たなか ともひろ)/Tomohiro TANAKA

●キナンサイクリングのホームページ

落車乗り越え橋本英也が3位…トラックワールドカップ第5戦男子オムニアム

オーストラリア・ブリスベンで開催されている2019-2020トラックワールドカップ第5戦は大会2日目となる12月14日、男子オムニアムで日本の橋本英也が3位。前大会で4位を獲得し、この種目のオリンピック出場筆頭候補となった橋本。途中の落車アクシデントを乗り越え、最終的に3位を獲得。世界トップクラスの実力を証明した。

橋本英也が銅メダル獲得/男子オムニアム・2019-2020トラックワールドカップ第5戦オーストラリア ©JCF

橋本のワールドカップ、オムニアム種目でのメダル獲得は2017年12月11日に行われたチリ大会以来2年ぶりとなる。

ワールドカップ第5戦オムニアムを走る橋本英也 ©JCF

橋本英也のコメント
金メダルを獲れる位置にいながらも銅メダルに終わってしまったことは残念ですが、悔しいながらもよかったと思います。落車をして肩を打ったのですが、スタッフの皆さんのお陰で走ることができました。本来の走りではありませんでしが、それでもメダルを死守できたというのは、自分の成長を証明できたのではないかなと思います。

ワールドカップ第5戦オムニアムを走る橋本英也 ©JCF

●レース結果
男子オムニアム最終成績

優勝:アーロン・ゲート(ニュージーランド)
2位:ロジャー・クルーゲ(ドイツ)
3位:橋本英也(日本:チームブリヂストンサイクリング)

橋本英也がトラックワールドカップ第5戦オムニアムで3位 ©JCF

男子ケイリン
7位:脇本雄太(日本)
失格:河端朋之(日本:JPC)

女子スプリント
15位:小林優香(日本: ドリームシーカーレーシングチーム)
17位:太田りゆ(日本)

橋本英也が銅メダル獲得/男子オムニアム・2019-2020トラックワールドカップ第5戦オーストラリア ©JCF

●トラックワールドカップ第5戦ブリスベン大会のホームページ

自転車活用推進研究会が自転車10大ニュース投票受付中

自転車活用推進研究会が「自転車10大ニュース総選挙」の投票を受け付け開始した。非会員でも投票できる。ノミネートされた30本余のニュースのなかから投票派の印象に残った自転車ニュースを5つ選ぶ。自活研会員は2票につき2ポイント、一般の1票は1ポイントとカウントし、得票の多いものから順位をつけて2019年末に公表する。

2018年自転車関連10大ニュース1位は「自転車活用推進計画」閣議決定、全国自治体でも計画策定

●投票締め切りは12月25日正午。結果は集計が整理でき次第トップページに公開。

ノミネートされた自転車ニュース。投票者は5項目まで選べる

🚲サイクルモードで八代目自転車名人として道端カレンさんを表彰
🚲自転車活用推進本部が第一次ナショナルサイクルルートを発表
🚲タンデム自転車による公道走行の全面解禁が進み47都道府県の過半数に
🚲ドコモの赤い自転車が都内10区で相互乗り入れ700ポート7500台体制に
🚲ドコモの赤い自転車でユーザーIDを連携。全国同じIDで借りられるように
🚲ようやく国の道路構造令に自転車通行帯(自転車レーン)が盛り込まれる
🚲自転車活用推進本部が自転車活用推進官民連携協議会を設立する
🚲自転車活用推進本部が「自転車通勤導入に関する手引き」を作成し配布する
🚲ニューヨーク市元交通局長ジャネット・サディク・カーン氏が来日し講演
🚲東京都が自転車保険への加入を義務化すると発表。2020年4月から施行
🚲JR東海、西、九州の新幹線で荷物置き場を予約・有料化すると発表
🚲しまなみ海道に大量の画鋲がばら撒かれる。いまだ犯人を特定できず
🚲プレイアトレ土浦に星野リゾートがサイクリスト向けホテルを作ると発表
🚲第2回自転車功績者表彰式が行われ、自活研理事の多賀一雄氏ら表彰される
🚲自転車まちづくり首長の会が第2回シクロサミット開催。加盟自治体358に
🚲e-BIKE協会が広がるさまざまな移動手段に対応すべくe-mobility協会へ改名
🚲和歌山・南紀白浜空港に自転車ラックや更衣室が誕生。サイクリスト誘致で
🚲自転車利用環境向上会議 in 札幌で初の海外ゲストスピーカーが登壇
🚲今年も自転車活用推進議員連盟主催の青空総会を国会議事堂で開催
🚲台風で東京五輪ロードレースのコースが崩落。なんとか復旧間に合う
🚲東京五輪ロードレースのプレ大会が開催され、本番に向け期待高まる
🚲レンタルe-BIKEガイドツアーが徐々に広がる。国からの補助金が望まれる
🚲山形市の自転車専用道路に東北初の融雪装置が設置される
🚲自活研がデンマーク・サイクリスト連盟「20 CYKELLEGE」の和訳版を公開
🚲自転車NAVITIMEが国や地方公共団体の「自転車通行空間」に対応
🚲サイクリストのための「自転車の駅」がNEOPASA静岡(上り)にオープン
🚲構想から10年を経て折りたたみ自転車「iruka」完成。初期ロットは完売
🚲NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ解散、初山翔選手が引退を発表
🚲チームNTTプロサイクリング発足、全日本ロードを制した入部正太朗選手が加入
🚲さいたまクリテリウム・メインレースで新城幸也選手が日本人で初めて優勝
🚲UCIジュニア女子トラック世界選手権大会で内野艶和選手が世界王者に
🚲e-BIKEを使ったサイクリスト向け宿泊施設 コナステイ伊豆長岡オープン

●自転車活用推進研究会のホームページ