2023ラグビーW杯でパリを訪れたらトゥール・ダルジャンのバゲットを食べたい

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。2020年12月14日にプール組み分け抽選会がパリのブロンニャール宮で行われる。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。1903年の第1回ツール・ド・フランスのステージ順に紹介してきたが、最後は第1回大会からの最終到着地であるパリだ。

オルセー美術館 ©Paris Tourist Office – Photographe : David Lefranc

エッフェル塔、シャンゼリゼ、ルーヴル、セーヌ川とクルージング……そうした世界的に有名な観光名所やアクティビティを楽しもうと、人々はパリを訪れます。けれども多彩な顔を持つパリは、定番のコースからはずれて冒険しようとしている人にとびきりの「本物体験」を用意しています。

つねに変革し、みずからを変えつづけてきた光の都パリは近年、緑の都市に生まれ変わりました。パリでは街路や通りと、500を数える公園や庭が気持ちのいいそぞろ歩きの舞台となっています。また、環境にやさしい交通が推進される一方で、壁や屋根の緑化と都市農業の拡大が図られました。

加えてパリは、世界に名だたる美食の都。パリの一大ムーブメント、le Foodingの影響を受けた、よりモダンで開放的で、クリエイティブかつ革新的な料理を通じてもその魅力を露わにしています。ミニレストランやエピスリーで食事する、シェフの料理ショーを観に行く、ユニークなおまかせコース料理を堪能する、星を持つシェフに料理を習うなど、パリでは味覚を刺激する方法も盛りだくさん。クオリティとカジュアルさを両立させた「ビストロノミー」を売りにする店も数多くそろっています。

パリはまた、国際的な大型スポーツイベントの開催地でもあります(サッカー欧州選手権「ユーロ2016」、2019年バレーボール欧州選手権「ユーロバレー」の決勝戦、ゴルフのライダーカップ、サッカー女子ワールドカップ、フランス初開催となるNBAバスケットボールの試合など)。さらに2024年に開催されるオリンピックとパラリンピックに先立ち、2023年にはラグビーワールドカップの試合も予定されています。

必見の場所

エッフェル塔
Tour Eiffel
パリ、さらにはフランスのシンボルであるエッフェル塔は1889年の万国博覧会にちなみギュスターヴ・エッフェルの設計で建てられました。世界で最も訪れる人が多い観光地のひとつです。

オルセー美術館
Musée d’Orsay
印象派コレクションで世界中に知られるオルセー美術館ですが、1848~1914年における西欧のあらゆる芸術作品を所蔵する館でもあります。絵画から彫刻、装飾芸術、写真から建築に至るまであらゆる形態の美術作品のコレクションを有しています。また、建物の美しさにも目を奪われることでしょう。もとは1900年の万国博覧会のために作られた宮殿のような佇まいの駅舎でした。

ルーブル美術館
Musée du Louvre
パリに行くたび訪れる価値がある場所、それがルーヴルです。パリ最大の美術館にして至宝と呼ばれる作品がいくつもあるのですから。中世から1848年までの西欧美術、古代文明(東洋、エジプト、ギリシャ、エトルリア、ローマ)から幾何学文様などのイスラム芸術を集めています。王宮跡を改築した美術館では展示室から展示室へと進むたび、モナリザ、メデュ―ス号の筏、ミロのビーナス、サモトラケのニケなど幾つもの傑作が待ち受けています。約3万5千点の収蔵品を展示しています。

ルーヴル美術館 ©Paris Tourist Office – Photographe : David Lefranc – Architecte : Ieoh Ming Peï

ガリエラ宮(パリ市立モード博物館)
Palais Galliera
19世紀に建造されたガリエラ宮は今日パリ市立のモード博物館となっています。10万点を超える服、アクセサリーのコレクションは世界最大規模で、フランスの18世紀から今日に至るまでの身なりの規範や、服装の慣習を見せてくれます。

ぜひ試したい食

トゥール・ダルジャンTour d’Argentのバゲット
パリを代表する老舗レストラン、トゥールダルジャンが開いたパン屋で買えるバゲット(フランスパン)をお試しあれ。明るい大理石の店内には、すぐ後ろの工房でできたパンが並びます。

トゥール・ダルジャンのバゲット ©Pierre-Emmanuel De Leusse Spartium

マカロン
Macarons
アーモンドパウダーがベースの小菓子は、カトリーヌ・ド・メディシス女王の時代、16世紀にできたフランスを代表するパティスリーです。

マカロン ©Paris Tourist Office – Photographe : Amélie Dupont

パリ新情報  

パリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場Paris Expo Porte de Versaillesの「パビリオン6」
屋上には14 000平米を超える欧州最大の都市型農園がお目見えします。見学と試食ができるコースが設置されます。

パヴィヨン6 ©VALODEPISTRE ARCHITECTESATLAV – AJN

ブルス・ド・コメルス
Bourse de Commerce
かつての穀物取引所が美術館として蘇ります。設計は安藤忠雄

ブルス・ド・コメルス ©Courtesy Bourse de Commerce – Pinault Collection – Philippe Guignard

オテル・ド・ラ・マリーヌ
HOTEL DE LA MARINE
コンコルド広場にあるフランスの歴史建築のひとつである「オテル・ド・ラ・マリーヌ」が2021年4月から一般公開の予定です。もとは国有備品保管庁の前身であった王立調度品保管庁の建物がフランス海軍省の施設となったため、王政から今日に至るまでフランスの変遷を示す場所となっています。入場者は3D空間が見えるレシーバーをつけることで、調度が復元された室内の様子をそのまま感じることができ、コンコルド広場に開けたバルコニーに続く壮麗な大広間を見ることができます。

周辺の見どころ

フォンテーヌブロー
Fontainebleau
フォンテーヌブロー城は主にルネサンスとクラッシックスタイルによる王家の城で、パリ南東約60キロに位置するフォンテーヌブローの街のそばにあります。フランソワ1世からナポレオン3世まで、フランスの国王や皇帝が好んで滞在した場所であり、フランス史の中心的舞台でした。

フォンテーヌブロー城 ©Fotolia

ランブイエ
Rambouillet
豊かな森の端に位置する「芸術と歴史の街」であり、王家のお膝元であった街。14世紀に建造されたランブイエ城をはじめ、歴史遺産がある。

ランブイエ城、ファサード ©Laurent Gueneau


地元の有名クラブ

スタッド・フランセ・パリ・リュグビー
Stade français Paris rugby

スタッド・フランセ・パリ・リュグビーStade français Paris rugbyはパリを本拠地するラグビークラブで、設立は1882年。1995年にパリの2つの総合スポーツクラブ、スタッド・フランセとCASGパリのラグビー部門が合併して現在のクラブになりました。フランスのプロ1部リーグ「トップ14」に所属し、フランス選手権での14回の優勝を誇ります。

Logo_Stade_français_PR_2018

ラグビー好きにおススメ

RWC2023スタジアム
Stade de France スタッド・ド・フランス
8万0056席

ブティック・デ・ローズ・スタッド・フランセ
Boutique des Roses Stade Français
スタッド・ド・フランセの公式ショップ https://boutique.stade.fr/fr/content/6-la-boutique-des-roses

オ・フュ・エ・ア・ムジュール!
Au fût et à mesure
それぞれのテーブルに一体型ディスペンサーが取り付けられ、客みずからがバーテンダー役をこなすユニークなパブ。注文はタブレットのタッチパネルで行います。フランチャイズシステムで営業。


アクセス
https://ja.parisinfo.com/パリ便利情報/交通機関

●パリ市の日本向けホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
●Bordeaux ボルドー
●Lille リール
●Lyon リヨン
●Marseille マルセイユ
●Nantes ナント
●Nice ニース
●Paris パリ
●Saint-Etienne サンテティエンヌ
●Toulouse トゥールーズ

【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

2023ラグビーW杯でニースを訪れたらこうして遊ぶ

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。1903年の第1回ツール・ド・フランスのステージ順に紹介しているが、8都市目は第3回大会に初登場したニース。

プロムナード・デ・ザングレ ©OTM NCA / J.KELAGOPIAN

ニースはコート・ダジュール地方の中心都市で、パリに次ぐフランス第2位の国際的な観光地です。エレガントでありながらも庶民的なこの街の魅力は、なんと言っても暮らしやすさ。それを支えるのが街並みの美しさと、ユニークなミクロクリマ(局所気候)です。このミクロクリマこそ、古くから芸術家たちを魅了し、そのインスピレーションの源となってきました。

サレヤ広場(ニース旧市街) ©OTM NCA / A.ISSOCK

さらにニースは、時代の異なる多様性豊かな建築様式でも異彩を放っています(先史時代および古代、バロック、ベル・エポック、アール・デコ、現代建築など)。人気の高いビーチリゾートとしても知られ、海水浴、ショッピング、華やかなナイトライフを楽しめるほか、年間を通じて数々のイベントが開催されています。

ニース天文台 ©A.ISSOCK / OTM NCA

加えてニースは、2012年より都市広域連合体「メトロポール・ニース・コート・ダジュール」を構成しています。当メトロポールの80%は山地で、その圏域は、地中海沿岸部からメルカントゥール国立公園Parc national du Mercantourのスキー場にまで広がっています。この地では、その風土と歴史を通じて確固とした特有のアイデンティティが育まれ、海岸部でも丘陵部でも、谷地でも山地でも共有されています。

多彩な観光スポットとすばらしい歴史遺産を抱える当地を訪れることは、フランスを発見する旅の理想的なプロローグとなるでしょう!

必見の場所

プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の散歩道)
Promenade des anglais
ベ・デ・ザンジュBaie des Anges(天使の湾)に沿って延びる7kmの道路で、ニースの街に国際色豊かなムードを授けています。

ニース旧市街 ©OTM NCA/ A.ISSOCK
エズ村の香水工場で香水作り体験 ©OTM NCA / GALIMARD

城址公園
Colline du Château
丘の上にあり、ニースの街と港、周囲の山々を見晴らすことのできる格好の展望スポットです。

城址公園から海を臨む ©OTM NCA / H.LAGARDE

旧市街
Vieille ville
ニースの街の発祥の地で、地元の人が好んで通うにぎやかな地区。街の精神を色濃く反映し、文化遺産や宗教遺産を通じてその歴史を今に伝えています。

ニース旧市街 ©LISA DEL SOL

ぜひ試したい食

ニース風サラダ
La Salade Niçoise
この有名なサラダは口承で伝えられ、元々の古いレシピはどの本にも載っていません。ニースの人々はいつも、手元にある食材でこのニース風サラダを作っています。

ニース風サラダ ©OTM NCA / J.KELAGOPIAN

ソッカ
La Socca
ヒヨコ豆の粉から作られる郷土の味。友人同士でワイン片手に、スナック感覚で食べられています。

ニース名物のソッカ ©VILLE DE NICE

ニース新情報   

ニース天文台Observatoire de Niceの新スペース
「ユニヴェルサリオムUniversarium」のオープン
天文台の下部が改修され、天文学と地球科学にまつわる深遠なテーマに挑む楽しいインタラクティブなスペースが設けられました。

ニース天文台 ©H. LAGARDE / OTM NCA

電動アシスト付きマウンテンバイクで行くオーロン~ニースの旅
フランス唯一の試みで、このコースをたどればメルカントゥール国立公園にそびえ立つ山々の頂上にまで行き着けます。オーロンAuronとニースをつなぐ7区間からなるコースの全長は261km。電動アシスト付きMTBを利用するので、たくさんの人が挑戦できます。

オーロン~ニース間をサイクリング ©OTM NCA / ACP

周辺の見どころ

ワインの産地、ベレBelletを訪れる
 ベレのワインは2021年、AOC(原産地管理呼称)認可80周年を迎えます。

ベレのブドウ畑 ©OTM NCA / J.KELAGOPIAN

エフルッシ・ド・ロッチルド邸
Villa Ephrussi de Rothschild
サン・ジャン・カップ・フェラSaint-Jean-Cap-Ferratにあるベル・エポック様式建築物の至宝、エフルッシ・ド・ロッチルド邸Villa Ephrussi de Rothschildとその9つの庭園を訪れる。あるいは、エズの香水工房で香水作りのワークショップに参加する。

ロッチルド邸 ©SAINT-JEAN-CAP-FERRAT / P. BEHAR


地元の有名クラブ

Le Stade Niçois
スタッド・ニソワ

スタッド・ニソワ・リュグビーはプロリーグへの参加を目指す意欲的なクラブ。フランスラグビー連盟より、プロD2昇格の関門として新設されたフランスナショナル選手権Championnat de France de Nationaleに参加する14のクラブに選出されました。

ラグビー好きにおススメ

RWC2023スタジアム
Stade Allianz Riviera スタッド・アリアンツ・リヴィエラ
3万5624 席

ビストロ風レストラン「ロヴァルL’Ovale」
ニースで30年前から営業しているレストラン。コストパフォーマンスのいい店として知られ、ラガーマンと健啖家の出会いの場となっています。メニューに並ぶのは、フランス南西部のテイストを効かせた美味しくてボリュームのある料理。https://www.lovale.fr/

スタッド・ニソワ・リュグビーのショップ
Boutique Stade niçois Rugby
クラブの公式ショップがニースのショッピングセンター「エトワール・ニース」に誕生しました。130平米の店舗には、チームカラーを配したスポーツウェアをメンズ、レディース、キッズまで幅広く取り揃えています。 https://stadenicois.fr/boutique/


パリからのアクセス
飛行機:エールフランスまたはイージージェットのパリ – ニース直行便(約1時間)
鉄道:直通列車(約7時間)、フランス国鉄SNCFの専用アプリ「Oui. sncf」で予約可能
車:高速A6号線およびA7号線を利用して約9~10時間
バス:ブラブラバスBlablabusを利用して10時間以上
●ニース市観光局のホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
●Bordeaux ボルドー
●Lille リール
●Lyon リヨン
●Marseille マルセイユ
●Nantes ナント
●Nice ニース
●Paris パリ
●Saint-Etienne サンテティエンヌ
●Toulouse トゥールーズ

【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

畑中勇介と花田聖誠がキナンサイクリングに移籍へ

畑中勇介がチームUKYOからKINAN Cycling Teamに移籍する。22歳の花田聖誠も加わり、2021シーズンは12選手で戦っていく。チームとしてシーズン当初からの新加入選手は2年ぶりとなる。

チームUKYOから加わる畑中。これまでのキャリアではヨーロッパ、アジア、そして日本と、あらゆるシーンで実績を積んできた。大人数でのスプリントもよし、起伏に富んだタフなレイアウトもよし、コースや展開に合わせたスマートな走りで数々の勝利を挙げてきた。なんといっても、2017年の全日本選手権ロードレースでの優勝はここまでのキャリアのハイライト。アジア最高峰のワンデーレース、ジャパンカップ サイクルロードレースでは2010年に3位、翌2011年にも5位と、世界のトップライダーとも対等に渡り合ってきた日本人ライダー有数の経験を、若手からベテランまでそろうチームへと落とし込んでいく。

「KINAN Cycling Teamの一員としてジャパンサイクルリーグやUCI国際レースで新たな挑戦ができることを今とても楽しみにしています」と畑中。
「今までの経験を生かしつつ、勢いのあるこのチームのメンバーとともに一丸となって勝利を目指したいと思います。応援よろしくお願いいたします」

畑中勇介 ©Satoru KATO

来季はネオプロ(プロ1年目)の選手も採用する。22歳の花田は、ジュニア時代から各年代の国内トップを走ってきた若き力。ジュニア時代には、2016年1月に東京・大島で開催されたアジア選手権ロードレースで銅メダルを獲得。アンダー23カテゴリー昇格後の2019年には、若手の登竜門となっているジャパンカップ オープンレースで優勝を飾るなど、着実な成長曲線を描いてきた。今季までは若手育成チーム「チームユーラシア・IRC Tire」の一員としてベルギーを拠点に活動。ジュニア時代から得意としてきた上りとスピードを生かした走りは、KINAN Cycling Team加入を機により磨きをかけていくことになる。

「KINAN Cycling Teamへの加入が決まり、大変うれしく思います」と花田。
「ここからが新たなスタートになるので、現状に満足せず日々強くなることを意識し、チームの勝利に貢献できるよう最善を尽くします。応援よろしくお願いします」

花田聖誠 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2020年シーズンからの継続は10選手

新加入選手を加えた全12選手の内訳は、日本人ライダー9人、スペイン人ライダー2人、フランス人ライダー1人で、平均年齢は29歳。前述の通り、若手有望株から実績十分のベテランまでがそろい、これまでの経験をビッグレースへの結果に結び付けていく。

山本元喜 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

また、より多彩なメンバーでのチーム編成が進んでいることもあり、引き続き選手の専門種目や特性に応じてロード、トラックの2部門によるパート分けも継続。チームとしてはロードレースに重きを置きつつ、トラック競技・中距離種目を専門とする荒井佑太、同・短距離種目を専門とする田中克尚と福田真平へのサポートも惜しまず取り組んでいく。

田中克尚 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2020年シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大による未曽有の状況により、レース活動が大幅に制限されたにもかかわらず、チームはロード・トラック合わせて4勝を挙げた。2021シーズンも感染拡大状況や、それにともなう国内外の情勢に則しながら、可能な範囲で日本、そして本来の主戦場であるアジアでのレースへ臨む。

具体的には、メインスポンサー「キナン」のお膝元である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)での個人総合優勝者の輩出を最大目標としていく。ここまで幾度となく“熊野征服”に挑んできたが、いまだそれが実現に至らず。「2021年こそは!」との思いで、長年の悲願に挑戦する。

マルコス・ガルシア ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2021年シーズンに発足することが発表された新リーグ「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」への参戦が決まり、チームとしても勝利を目指すとともに、リーグ、そして自転車界全体の発展につながるよう尽力していきたいという。並行して、国際レース出場を通じた選手の強化、国内ロードレースチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」への参戦、イベント開催・参加を通じた熊野地域や自転車界への貢献、自転車安全教室の実施、ホストレースである「KINAN AACA CUP」の開催など、多岐にわたって活動をしていく。

サルバドール・グアルディオラ ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
福田真平 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
新城雄大 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
荒井佑太 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
トマ・ルバ ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
中島康晴 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
山本大喜 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

●キナンサイクリングのホームページ

自転車10大ニュースに38ノミネート…一般も投票可

自転車活用推進研究が2020年も恒例の「自転車10大ニュース」の選定を行う。会員のみならず一般も投票できる。2020年に起きた自転車にまつわるニュース38本から大きなニュースだったと思うものに投票できる。

2019年の自転車10大ニュース

会員は1票につき2ポイント、一般の1票は1ポイントとカウントし、得票の多いものから順位をつけて公表する。投票締め切りは12月23日正午。

●投票フォームを掲載した自転車活用推進研究会ホームページ

自転車ニュースとしてノミネートされた38テーマ

推進本部で第二期自転車活用推進計画の策定に向けた有識者会議始まる

COVID-19で自転車通勤が注目。スポーツ自転車や電アシ車のサブスク本格化

特別給付金等で自転車販売は伸びたが完成車・部品が入荷せず機会損失も

新技術等実証制度でglafitのGFRが自転車と原付を「切り替え」走行可能に

星野リゾートJR土浦駅プレイアトレにサイクリングホテルBEB5オープン

東急電鉄が電車やバスと映画に自転車を組み合わせたサブスクの実験を延期

メダルが期待されるBMXフリースタイル中村輪夢選手専用の新パーク完成

東京都でも自転車保険の加入が義務化。自転車通勤増加により加入者も急増

タンデム自転車の公道走行解禁が36道府県に。東京でも一部解禁→検証へ

世界選手権・自転車トラック、女子オムニアムで梶原悠未選手が優勝

徳島県の消防が災害時の先行隊用に極太タイヤのファットバイクを導入

日本郵便がオリジナルフレーム切手NATIONAL CYCLE ROUTEの販売開始

年長さんもOK。大分県を皮切りに自転車幼児座席の6歳未満規制を見直し

官民連携協議会が自転車通勤宣言企業を募集。初回は24団体が認定される

ZWIFTなどを使ってインドアサイクリングが楽しめるイベントが試みられる

時短のため高速道路利用などウーバーイーツ配達員のルール無視に批判殺到

シェア電動キックボードに限って自転車専用レーン走行の実証実験が始まる

ドコモ・バイクシェアの年間利用が1200万回を超える。新アプリが好評

改正道交法が施行。あおり運転を摘発対象とし普通自転車に四輪自転車も

東海道・山陽・九州新幹線の最後尾座席裏スペースの予約・有料化が始まる

自活研とCEJ連名で都知事選の候補者に自転車レーン等公開質問状を送る

太平洋岸自転車道のミッシングリンクだった大磯の区間がようやく全線開通

しまなみ海道にi.i.imabari! cycle stationや総合施設のWAKKAが誕生

各社の経路検索アプリで自転車のルートが検索できるよう仕様変更が進む

自活研研究会や自転車利用環境向上会議など講演会や勉強会がオンライン化

株式会社シマノが時価総額2兆円超えで日産自動車やJR西日本を上回る

国交省の若手職員が担当する「2040年、道路はこう変わる」ビジョン発表

自転車ヘルメット委員会が全国1万人にアンケート。着用率No.1は愛媛県

42歳自転車店経営者が日本縦断約2600kmを6日半で走破してギネス更新

コカ・コーラボトラーズジャパンが新制度策定し全従業員に自転車通勤推奨

赤字解消に少しは貢献できるか? 各地でサイクルトレインの導入が進む

ドコモ・バイクシェア、ウーバーイーツ配達員向けの使い放題プランを終了

東京都庁に自転車部が創設されイベントを開催。顧問は宮坂副知事が務める

自転車協会BAAのCMにラグビー日本代表の田中史朗選手が起用される

中国から来たシェアサイクルMobikeが日本から完全撤退

自活研が国連世界自転車デーに、自転車利用を応援するための宣言を発表

自転車議連の後押しで21年度にシェアサイクルポート固定資産税減税創設

コロナ禍で自転車イベントのほとんどが中止/延期。運営事業者は冬眠状態

自転車10大ニュース1位は国の道路構造令に自転車通行帯

日本記録奪還! 桐生祥秀が25歳として迎える2021年の決意

日本を代表する陸上短距離選手の桐生祥秀(日本生命)が12月11日、自らがアンバサダーに就任した「Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーン〜横浜新発見〜」のトーク&デモンストレーションに登場。横浜での思い出や、コロナ禍にもかかわらず日本陸上選手権100mで6年ぶり2度目の優勝を果たすなど着実な実績を残したシーズンを振りかえるとともに、25歳として迎える2021年への決意を語った。

Go Find YOKOHAMAナビゲーターの宇佐美菜穂とともにポーズを取るGo Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生

桐生がアンバサダーとなったのは、観光MICE復興支援事業である「Find Your YOKOHAMAキャンペーン」の一環として、新たな横浜の魅力を発見・体験してもらうために、12月1日から始まった「Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーン」。

GPS機能を搭載したスマートフォンアプリ「DISTRICT(ディストリクト)」を活用し、制限時間内に横浜市内の観光名所や地域おすすめスポットに設置されたアプリ上のチェックポイントを走ったり、歩いたりしながら巡るものだ。チェックポイントごとで指定される「チャレンジ(課題)」をクリアすることでポイントを獲得。新たな横浜の魅力を発見しながら、獲得したポイントにより横浜ゆかりの賞品が抽選で当たるだけでなく、お得な情報が入手できる。三密を回避しながらゲーム感覚で楽しめるキャンペーンだ。

Go Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生

「2020年は6年ぶりに日本陸上選手権で優勝することができましたが、勝てなかった時もボクの存在をずっと覚えてくれていたことが一番うれしいです」とトークショーで桐生。

市内にある日産スタジアムで競技大会がある時は、赤レンガ倉庫を見にいったり、ベイエリアにあるホテルに宿泊したりしていたという桐生だが、「おいしいものが大好きなんですが、じつは中華街はまだ行ったことがないんです」と告白。
「横浜のベイエリアには坂道がいっぱいあるようなので、坂道ダッシュの練習をしてから中華街に行ってご飯を食べたいです」と語った。

Go Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生(右から3人目)。その右がGo Find YOKOHAMAナビゲーターで、タレント・女優の宇佐美菜穂

短距離選手だけに、市民ランナーのように距離や時間を尺度とした練習ではなく、1m単位での緻密なトレーニングを積んできたという桐生。それでもアプリを起動して60分以内にどれだけ観光スポットを巡ることができるかという新感覚のキャンペーンに興味津々。

「60分間走り続けたことはこれまでの人生でしたことがないです。アプリを起動してスタートしたらランをやって歩いて、再びランをしてという状態になっちゃうけど、それもいいというキャンペーンですよね」と笑顔。

「クルマでは見過ごしてしまうようなところもランやウォークだと町の魅力を見つけられるので楽しみです。のんびりラン&ウォークすれば魅力的なカフェを見つけたりできて、疲れたのでここで休もうかなとか。コーヒーを飲みながらのんびりするのが好きなんです」

トークショーの最後には、12月15日に25歳の誕生日を迎える桐生にサプライズのバースデーケーキが登場。

12月15日に25歳の誕生日を迎える桐生にサプライズのバースデーケーキが登場

「2021年シーズンは新型コロナウイルスが収束することを願いつつ、東京オリンピックで最高のパフォーマンスを発揮すること、そして日本記録の奪還を目指したいです。100メートルだけでなくリレー代表選手にも選ばれて、記録とメダルの色にこだわりたい。次世代の子供たちや応援してくれる人たちが少しでも元気になってもらえるような結果を残したいです」と桐生が決意を語ってくれた。

横浜を走って知って得をするラン&ウォークキャンペーン

●Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーンのホームページ

ブリヂストンサイクリングに2024パリ五輪を目指す新戦力

自転車競技チーム「TEAM BRIDGESTONE Cycling (チームブリヂストンサイクリング)」の 2021年体制と機材サポート選手をブリヂストンサイクルが発表した。

新体制では、パリ2024大会までのワールドワイドパートナーとして、東京2020大会を含む 2021年シ ーズンに向けたチーム力強化に加え、2024年も視野に入れた選手の育成も行うべく、新たに4人の有望な若手選手をチームに迎えた。

ロード・トラックチーム監督には、過去ブリヂストンの選手として競技を経験し、引退後はチームの運営・マネジメントを通じて選手を支えてきた宮崎景涼が新たに就任した。

新山響平のコメント
「中距離とロードが主体のチームですが、短距離も負けないぐらい人気を出せるよう、パリ 2024オリンピ ックでのメダル獲得を目標に活動していきます」

新山響平

河野翔輝のコメント
「2021 年は学生最後の年なので、取れる学生タイトルは全て取りにいきます。そして、全日本王者が多く 所属するチームの一員として、強いだけでなく、多くの方に応援していただけるような走りをします」

河野翔輝

兒島直樹のコメント
「パリ2024オリンピック自転車競技トラック男子オムニアムでの出場を目標とし、今は追いかけるだけの 尊敬するチームの先輩方の背中に、いずれ追いつき、そして追い抜けるよう挑戦していきます」

兒島直樹

山本哲央のコメント
「パリ2024オリンピック自転車競技トラック男子チームパシュートと男子マディソンでの出場を目指してい ます。トラックはもちろん、ロードでも平坦や山岳問わずに勝ちを狙っていけるような選手になります」

山本哲央

宮崎景涼新監督のコメント
「2021年シーズンから、ロード・トラックチームの監督に就任することになりました。チーム最大の目標は2021年に延期となった東京2020オリンピックにおいて、チーム所属選手で東京2020オリンピック自転車競技トラック男子の日本代表内定選手の橋本英也と脇本雄太がメダルを獲得することなので、それを達成できる環境を、代表チームと連携しながら築いていきます。

また、チームとしてはその先にあるパリ2024オリンピックでのメダル獲得も目指しており、今回、次世代を担う有望な若手選手を新たに迎え、選手育成、チーム力強化を図ってまいります。2021年以降も強いチ ームブリヂストンの活躍にご期待ください」


TEAM BRIDGESTONE Cycling
自転車競技・ トラック/ロード

窪木一茂・近谷涼・橋本英也・徳田優・今村駿介・ 脇本雄太・太田りゆ・平野星矢(MTB 兼務)・沢田時(MTB 兼務)・ 新山響平・河野翔輝・兒島直樹・山本哲央 (計 13 名)
自転車競技・ MTB クロスカントリー
平野星矢・沢田時 (計 2 名)

機材サポート選手
トライアスロン 上田藍・ゴードンベンソン (計 2 名)
パラトライアスロン 谷真海・秦由加子 (計 2 名)
自転車競技・トラック 梶原悠未・小林優香 (計 2 名)

TEAM BRIDGESTONE Cycling

東京1964オリンピックが開催された同年にブリヂストンサイクル自転車競技部として設立した自転車競技チーム。さまざまな困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続けるすべての人の挑戦・旅(Journey)を支えていくという思いを表現した 「CHASE YOUR DREAM」を体現するべく、「チームブリヂストンアスリート・アンバサダー」を中心に、それぞれの競技で表彰台を目指し挑戦するアスリートが所属している。

また、2018年シーズンからは、チームの活動拠点を静岡県三島市に移し、自転車競技を紹介する講演会や保育園、こども園の園児を対象としたランニングバイク出前教室などの地域イベントに参加し、自転車を楽しむ文化を「レガシー」として根づかせる活動にも取り組んでいる。
●ブリヂストンサイクルのホームページ