第104回ジロ・デ・イタリアは5月26日、カナツェイ〜セーガディアーラ間の193kmで第17ステージが行われ、イスラエルスタートアップネーションのダニエル・マーティン(アイルランド)が独走で初優勝した。
マリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)は最後の山岳でわずかに遅れを取ったが、これまでの貯金を利して首位を守った。
ジロ・デ・イタリア初優勝のマーティンは、これでツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャを加えたグランツール(三大ステージレース)ですべて区間勝利した102人目の選手となった。アイルランド選手のジロ・デ・イタリア勝利は8回目。
「ゴールラインを通過するときに頭を振ったのは、自分が勝つことが信じられなかったからだ。きょうはアタックをして第1集団に加わる計画を立てたが、強い逆風で先頭グループの勢いを殺しました。最後の山岳の上りはじめで区間勝利は難しいと感じたが、この1週間ほどとても調子がいいので、積極的に走って一番急な部分で彼らをふるい落とすことができた」とマーティン。
「事前にコースを走っていたので、どの部分が一番苦しいかを把握していた。総合成績の上位選手もここでタイムを詰めてくると思ったが、かなりのタイム差があったのでペースを守り続けた。ステージ優勝するためにこの大会に乗り込んできたが、勝てたことが信じられない」
バッドデーだがタイムはそれほど失わなかったとベルナル
一方、第16ステージで独走勝利して総合優勝に大きく前進していたベルナルは、休日をはさんで行われたこの日は不調だった。
「おそらく最後の2kmはそれほど上りが難しくなかったので、うまく走ればよかったと思う。でも事前にすべてのステージをチェックすることは不可能だし、思ったよりもタイムを失っていない。ベストではなかった日にしては非常にうまくいったと言わざるを得ない」とベルナル。
「(総合5位の)イェーツに追従しようとしたが、それができないことに気づいたとき、(総合2位の)カルーゾの後輪から離されないようにして、彼から遅れないようにした。確かにボクは無敵ではない。他の人は今日、ボクよりも強かった。ダニエル・マルティネスが一緒にいてくれてありがたかった。ジロ・デ・イタリアが終わるまで集中し続けたい」
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)