モスバーガーを展開するモスフードサービスが引退後のアスリートを採用し、加盟店オーナーとして育成するプログラム「アスリート経営者 育成プロジェクト」を1月から始めた。このプロジェクトは、アスリートのキャリア支援などを行う株式会社HERO MAKERSの協力を得て進めていく。
2022年で創業50周年を迎えるモスバーガー。これまでもスムーズな事業継承による加盟店オーナーの若返りを進めていた。新しい加盟店オーナーを募集する一環として、アスリートのセカンドキャリアに着目した。
現役を引退したアスリートが選ぶ就職先は、その選択の幅が狭く、キャリア形成の可能性を広げることが社会的な課題として認知されている。同社は、アスリートがスポーツを通して培ってきたさまざまな経験が、「人間貢献・社会貢献」を掲げ、「お客さまや地域社会と深く結びつき、真心をこめたサービスを提供することを通じて社会に貢献しよう」との経営理念に活かせると考えた。
「アスリート経営者 育成プロジェクト」では、独立・開業を前提に引退後のアスリートを採用し、入社後1年を目途に加盟店オーナーとして育成・輩出していく。候補者はHERO MAKERSからの紹介のほか、広く一般からも募集する。
入社後は、100%出資店舗運営子会社であるモスストアカンパニーに出向し、店舗で経験を積みながら、各種研修を経て、経営者として必要なスキルとマインドを学んでいく。独立する際には、加盟金の減額や開業資金の補助などの支援を行う。
HERO MAKERSの高森勇旗代表取締役社長は2007年から2012年までの6年間、横浜ベイスターズ(現DeNA)でプレーし、引退後はエンジニア、ライター、経営コンサルタントとして幅広く活動。のべ50社以上の経営改革に関わっている。自身の経験から、アスリートの競技引退後の人生の設計、支援も行なっている。
【独立時の特典例】
お祝い金:独立時に50万円の支給あり融資制度:100%出資金融子会社のモスクレジットからの融資制度あり売上インセンティブ:独立後2年間、売上の1.5%(最大100万円/年)