最後の山岳でヒンドレーが2年ぶりにマリアローザ【ジロ・デ・イタリア第20S】

第105回ジロ・デ・イタリアは5月28日、ベッルーノ〜パッソフェダイア間の168kmで第20ステージが行われ、3秒遅れの総合2位につけていたジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)が首位リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)に1分28秒差でゴール。総合1位に躍り出て、2年ぶりにマリアローザを獲得した。

ジャイ・ヒンドレーがパッソフェダイアで逆転をかけて走る ©Fabio Ferrari/LaPresse

ステージ優勝は独走でゴールしたUAEエミレーツのアレッサンドロ・コービ(イタリア)。大会初優勝。

3秒遅れの総合2位ジャイ・ヒンドレー。2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©LaPresse

2年前は最終日に逆転負け、運命のタイムトライアルへ

ヒンドレーはサンウェブ時代の2020ジロ・デ・イタリアで、最終日前日に総合1位へ。しかし同タイムでタオ・ゲイガンハート(英国、イネオス・グレナディアーズ)が並ぶという激戦となり、最終日にミラノで行われた個人タイムトライアルで逆転負けした。

山岳賞のクーン・ボウマン。2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©LaPresse

「とても残忍なフィニッシュなので重要なステージになることは分かっていた。もしボクの足に余力があれば、また違った戦いができたと思う。チームはこの日にかけていて、完璧に走れた。先頭グループにレニー・カムナがいた。ボクたちが彼らに追いついてから、彼は大きな助けになった」とヒンドレー。

「壮大なステージだった。3週間のレースが終わって挑むタイムトライアルがどうなるかは分からないが、ボクはマリアローザのために死ぬつもりだ」

2019年は最終日前日にマリアローザを着用したが、翌日に逆転されたジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) ©LaPresse
2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
最後の山岳パッソフェダイアでマリアローザのカラパスがヒンドレーから遅れた ©Fabio Ferrari/LaPresse
アレッサンドロ・コービが2022ジロ・デ・イタリア最難関のステージを制した ©Massimo Paolone/LaPresse
マリアローザを獲得したヒンドレー ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)クーン・ボウマン(オランダ、ユンボビスマ)
□マリアビアンカ(新人賞) フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)

2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©LaPresse

第19ステージにもどる≪≪   ≫≫第21ステージにすすむ