イネオスが使うカステリ新作、レースフィットROSSO CORSA

イネオスとタッグを組み、サイクルレース界では随一の性能を誇るイタリアのウエアブランド、Castelli(カステリ)。選手たちとノルウェー科学技術大で大規模なエアロダイナミクスプロジェクトを行い、各レースに帯同して常にフィードバックを得ている。3大グランツールの1つ、ジロ・デ・イタリアの公式ウエアサプライヤーも務め、業界全体をリードしている。

さわやかなカラーが目を引く

そんなカステリの数あるラインナップの中でレースフィットのモデルを「ROSSO CORSA」と名付け、実際にイネオスの選手が使用しているモデルも多い。


AERO RACE 6.0 JERSEY

前面と袖にクーリング性と伸縮性を併せ持つVelocity Rev2ファブリックを使用。エアロジャージとは思えない柔らかい生地で、体へのストレスが少なく長時間のライドでも快適。CFD解析と風洞実験を行い、カッティングを含め生地自体のエアロ効果も高い。

背面は通気性をより向上させる3Dメッシュ。Lサイズで119gと軽量ポリエステル生地で瞬時に乾燥させる。規則正しく縫製されたステッチはさらにエアロ効果を向上させ、他 の追随を許さらないフィット感が特徴。

ヒルクライムからロードレースま で万能なジャージだ
肩のラインは空気を受け流す 高い技術が詰まったエアロ設計

FREE AERO RACE 4 BIBSHORT KIT

GIRO4グリップはキツい締め付け感がないのに固定力が高い。2万2000円(税別)

数百万kmの走行テストを行い、4世代目となったショーツ。太腿の外側にディンプル加工済みのVortex生地を採用。空気抵抗を軽減する。太腿内側にはLycraを38%含むForza生地により、優れたフィット感を実現。

伸縮性に優れたストライプメッシュのビブストラップを採用。GIRO4レッググリップは、縦に配置したグリップにより、きつい締め付け感が少ないのに固定力が高い。

太腿外側のディンプル加工

FAST FEET SOCK

FAST FEET SOCK 4400円(税別)

特殊な溝付きLycra生地で空気抵抗を軽減し、足元はメッシュを甲に、ミッドフットサポートを採用し通気性とフィット感を高めている。


ROSSO CORSA PRO GLOVE

ゲルパッティングとシリコングリップにより快適性とコントロール性能を向上。着脱を簡単にする高ストレッチカフ。手の周りを包み込むように衝撃を吸収。リフレクター付き。CDSパッド。

●インターマックスのホームページ
●カステリのホームページ
●新作モデルカタログ

クォータのエントリーモデル、KOBALT DISCに新色登場

優れたカーボン成型技術と抜群のデザインセンスで独自の地位を確立してきたイタリアンブランド、KUOTA(クォータ)。そのエントリーモデルであるKOBALT DISC(コバルトディスク)に新色としてマットブラックが登場。フレームセット12万8000円(税別)。

コバルトディスク・マットブラック

上下異径のヘッドチューブを採用し、素直なハンドリング性能が持ち味。ブレーキキャリパーの取り付けはフラットマウント。専用スルーアクスルも付属する。タイヤ幅は32mmまで対応する。

カラー:マットブラック、グレー×ホワイトグロッシー2カラー
サイズ:XXS(407)、XS(437)、S(469)、M(503)、L(522) C-T
重量:フレーム1250g、フロントフォーク530g
BB:BB386
ヘッドセット:トップ1-1/8、ボトム1-1/2
フレーム素材 :カーボンモノコック
ブレーキマウント:フラットマウント
アクスル:12mmスルーアクスル対応
タイヤ幅:28C

●インターマックスのホームページ

ミラノ〜サンレモ、ティレーノなど3レースの延期決定

イタリアの自転車レースを運営するRCSスポルトは、ティレーノ〜アドリアティコ(3月11〜17日)、ミラノ〜サンレモ(3月21日)、イルジロ・デ・シチリア(4月1〜4日)のイタリアで開催される3レースを当初の予定では開催できないことを明らかにした。

2019ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ ©LaPresse/Fabio Ferrari

RCSスポルトはストラーデビアンケとストラーデビアンケ女子エリートの延期を決定していて、これと同様に3レースの新たな開催日程を割り当てるようにイタリア自転車競技連盟を介して、国際自転車競技連合に要求した。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、レースを円滑に開催する適切な認可が関係当局から得られないとして、RCSスポルトが相次いで主催レースの延期を決断した。

3月4日にはイタリア閣僚会議の通知を受け、公衆衛生の保護と関係者全員の安全をするために、大会の中止か延期の決断を迫られていた。

●ミラノ〜サンレモのホームページ

eMTBで富士山麓にある送電線の保守用トレイルを走る

山道の上りはこれまでMTBを必死でこぐか担ぎ上げていたが、電動アシスト装備のeMTBなら激坂だってスイスイ上れる。今回は「電気つながり」ということで、東京電力が送電線の保守点検をするために管理している山道を走った。今春には「新ジャンルのハイブリッドトレイル」として一般の人も走れるようになるという。

メリダ社のeMTBは35万9000円から85万円(税別)。重量は20kg前後でロードバイクの3倍近くある

eMTBの機動力を富士山麓で十分に生かす

電動アシスト自転車は最近「eバイク」と呼ばれる。未就学児の送迎や、坂道の多い町の移動などに威力を発揮する。その動力機能はそれだけにとどまらない。電動パワーが最も威力を発揮するのはオフロードの激坂だ。これまで降車して押し歩きしていた坂も、サドルに座ってペダルを回すだけで上っていけるのだ。その楽しさに気づいたメーカーがMTBに電動アシスト機構を搭載したeMTBを次々と投入。欧州で夏場のスキーゲレンデで流行し、今は日本でも話題になっているのだ。

日本では道路交通法などの規制があって、時速24kmを超えると電動アシスト力がオフになる。ロードバイクは人間の力だけでもそのくらいの速度は出てしまうので、電動搭載のメリットは少ない。一方で、不整地のオフロードは低速でじっくりと登っていくので速度超過でアシストオフになるケースはほとんどない。だからMTBこそ電動なのだ。

送電線を保守点検するトレイルがMTBフィールドに
富士山麓の鉄塔の下を走った

実際に乗ってみた。これまでのMTBなら下車して押したような激坂もグイグイといける。多少の岩ならパワーでクリアできる。難関を突破したときの心地よさといったらこの上ない。

コツとしては一生懸命にペダルをこぐと電気でアシストする比率が低下するので、どんなに厳しい上りでもゆっくりとペダルを回すこと。そうすると「ウィーン」というモーター音とともに、坂の上に引っ張られるかのように進むことができるのだ。

デメリットは40万円以上と高額なこと。注目されてはいるが、販売台数が大きく伸びないのはそれが原因だ。また、重いので車載するなどが大変。階段を上るときも地獄だ。購入するより、必要なときにレンタルするのがいい。

山中をまっすぐに延びる送電線だが、その下の道は尾根や谷がある
送電線の下は管理者が歩くシングルトラックが伸びている

送電線の保守で必要なトレイルをMTBでも走れるように

東京電力パワーグリッドが静岡県の富士山麓に、送電線の下を走るトレイルコースを整備した。今春には有料で一般開放する予定だ。県と協同した地域振興事業で、その距離は7km。さらに13kmの延長も可能としている。

「東電の新規事業を社内で募集し、採用された6つのうちの1つ。若い社員の発案です」と静岡総支社の担当者。道路から離れた山中に敷設された送電線を管理するため、保守点検員が鉄塔を巡る道が必要で、これを維持するだけでもコストがかかる。新事業はMTBが走れるように手を加えたもの。途中には営林の林道がいくつか出現するので、トラブル時はそれを使って下山することも可能。

今回整備された送電線直下のコースは大半が自社所有地だったが、一部に私有地もあった。

「地権者も地域振興の目的に賛同いただき、無償で使用させてもらいました」

コース終点にはドロだらけになったeMTBを洗う水タンクがある

実走時はあいにくの雨で、さすがのeMTBでも苦難の連続。コースは下り基調だが、上り坂もあって、電動パワーを高出力モードにして難所を切り抜けた。かなりテクニックが必要な中上級者向きと感じた。

GPSデバイスで走行ルートを補足したが、こんな山の中なのにルートがまっすぐなことに驚いた。送電線の下の道だからである。心拍数がそれほど高くなかったのは電動アシストのおかげに他ならない。

同社では「新ジャンルのハイブリッドトレイル」を1日4000円の使用料(予定)で一般の愛好家にも楽しんでもらいたいという。eMTBなどの自転車は各自が持ち込む必要がある。

MTBコースを作った東京電力パワーグリッドのみなさん

●東京電力パワーグリッドの詳細ページ
メールでの問い合わせ:Fujiyamapowerline@tepco.co.jp
●静岡サイクリングのホームページ

TREK Bicycle大阪本町店がリニューアルで日本最大級に

トレック・ジャパンは3月6日(金)にトレック直営店「TREK Bicycle大阪本町店」をリニューアルオープンした。

フルリニューアルで増床した店舗では、直営店で日本最大級となる110台ものバイクを用意し、最高のバイク選びをサポートしていく。また、バイクだけでなく、安全で快適なサイクルライフを送れるようにボントレガー製品も充実したラインナップを用意している。

トレックのブランドを体験できるストアとして、利用者が満足できるストア作りを目指していきたいという。ぜひ生まれ変わった「TREK Bicycle 大阪本町店」へ。

メンテナンスは他メーカーバイクも大歓迎
ボントレガー製パーツ&アクセサリーも豊富に展開
フィッティングサービスPrecision Fitも対応
新入学シーズン!キッズバイクも全ラインナップ展示
人気のサイクルトレーナー「Zwickr Station」も設置

TREK Bicycle 大阪本町店
〒550-0012
大阪市西区立売堀 2-1-9 日建ビル1階
電話:06-6536-7678
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日

●トレックのホームページ

イタリアのポップで高機能なサイクルウエア、7ITA春夏新作

Made in Italyのポップで高機能なサイクルウエア、7ITA(セブンアイティーエー)の春夏新作が入荷した。暗いニュースを吹き飛ばす、元気いっぱいのコレクション。

定番のスマイル、かたつむり、ネコやレーサーレプリカ風など、他にないユニークなデザインが特徴。イタリアでサイクルウエア専業、創業35年以上の老舗GSG(ジェッセージ)で製作され、品質や機能も折り紙付き。

●7ITAのホームページ