東京都がバーチャルスポーツでの観光PR…新コースを公募

東京都がデジタル技術を活用した「バーチャルスポーツ」で、都内の観光地としての魅力を国内外に広く発信する取り組みをしている。新たなバーチャルコースを作ろうと、地域の特色や観光資源の紹介を取り入れたコースを募集。 完成したコースや動画を活用して、地域の観光PRをしようという企画だ。

ランニング用とサイクリング用コースを募集

〇募集コース:地域の特色や観光資源の紹介等を取り入れたバーチャルコース
ROUVYアプリを利用し、参加者がアバターを通じて体験できる実写映像を使用したバーチャルコース。ランニング用と自転車(サイクリング)用コースを募集

〇公募対象 :
(1)都内区市町村
(2)都内観光協会、都内に所在する商工会・商工会連合会・商工会議所など
(3)NPO法人、2者以上の都内事業者で構成される地域グループ
(4)その他東京都やコース所在自治体などと連携してコースを制作できる団体など

〇募集期間:2022年5月11日(水)から6月15日(水)まで

〇採用本数: 5コース程度

〇応募方法: ホームページより応募書類をダウンロードし、必要事項を記入してメールで申し込む

〇コースの活用: バーチャルコース用に撮影した動画を編集し、コース上の観光名所などを紹介する観光PR動画を制作。また、バーチャルコース体験会の実施やコースを活用したフォトコンテストも実施。

オンラインによる説明会を 5月27日に開催

事業の概要や、コース制作における留意点について、オンラインによる説明会を開催。
(1)日時:5月27日(金)11時~11時40分
(2)場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催(対面での聴講については問い合わせ)
(3)対象:本事業への応募を検討している自治体、団体の担当者
(4)申込方法 :  5月25日(水)までに申込先にメールで

●応募の詳細ページ

ジロ・デ・イタリアがカステリ製室内専用ジャージを発表

ジロ・デ・イタリアがスマートトレーナーを使ったバーチャルレースのためのレーシングジャージを発表した。ジロ・デ・イタリアバーチャルの協賛メーカーであるサイクリングアパレルのカステリと、トレーニングマシンのテクノジムがコラボした。

ジロ・デ・イタリアバーチャルのレーシングジャージ ©RCS Sport

ジャージは屋内トレーニングのために特別に作成された。3Dメッシュ素材は、最高の通気性を保ち、100%ポリエステルで吸汗速乾性を高めている。

バックポケットは2つ ©RCS Sport

グループワークアウトのために、過度に透けないように配慮。長いファスナーで簡単に脱着できる。バックポケットは2つで、スマホやヘアバンドなどを収納できる。低めのエリは最高の通気性を確保する。夏の暑い日にアウトドアで着用することもできるという。

トレーニングマシンのテクノジムが機材提供する ©RCS Sport
©RCS Sport
©RCS Sport

追いつかれるまで逃げるラン大会は5月9日にアプリ開催

全世界で一斉にスタートするランニングイベント「Wings for Life World Run=ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン」が5月9日日本時間20時(UTC協定世界時の午前11時)に開催される。

2021年はリアルイベントは中止となったが、アプリを使って自己ベストに挑む ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

Wings for Life(ウィングスフォーライフ財団)が脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究への資金助成を目的に開催するランイベント。

世界的な新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、所定のコースを走るフラッグシップ・ランは2022年以降に延期となるが、スマホを使って普段走っているコース上を走るアプリランで開催する。

2015年Wings for Life World Run女子部門で渡邊裕子さんが世界チャンピオンに ©Naoyuki Shibata for Wings for Life World Run

Wings for Life World Runは通常のランニングイベントと異なる。世界中のランナーが一斉にスタートするだけでなく、ゴールが設定されていない。スタート30分後にキャッチャーカーと呼ばれる追跡車がスタートから走り出し、参加者たちを追いかける。アプリではバーチャルのキャッチャーカーを表示。

キャッチャーカーは最初ゆっくり走り、所定の時間ごとにスピードを上げていく。キャッチャーカーに追い抜かれた時点で参加者はレース終了となる。アプリには刷新されたトレーニングモードが実装されるほか、ランニング中のオーディオ・エクスペリエンスの向上も予定しているという。

2016年のWings for Life World Run女子部門世界チャンピオンに輝いた吉田香織さん ©Yusuke Kashiwazaki for Wings for Life World Run

Wings for Life World Run は2014年にスタートした。日本では2015年と2016年に滋賀県高島市でフラッグシップ・ランを開催し、2015年に渡邊裕子さん(56.33 km)、2016年に吉田香織さん(65.71 km)が女子世界チャンピオンに輝いている。

参加費の全額と同額がWings for Life財団に研究助成費として寄付される。2019年は72カ国・313都市(その内フラッグシップ・ランは12会場)で開催し、世界で12万人以上が参加。350万ユーロ(約4億3400万円)が 脊髄損傷治療法の発見に取り組む研究支援に使われている。

Wings for Life World Run(ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン)
日程:5月9日(日)
スタート:日本時間20時(UTC協定世界時午前11時)
開催場所:参加者のランニングコース(Wings for Life World Runアプリ使用)
参加資格:大会当日満18歳以上。ハンドバイク不可・生活用車いす可
参加費:2700円(税込)
エントリー:公式サイトで受け付け
公式サイト
主催:Wings for Life World Run 実行委員会
備考:参加費の全額と同額をWings for Life財団に寄付。スマートフォン用アプリは公式サイトの“アプリを入手する”から。グループアプリ・ランは開催場所の状況により実施しない場合あり 。天災、事件、事故等で大会 自体を中断・中止する場合がある。その場合参加費の返金等はない。

バーチャルツール・ド・フランス全6ステージをJ SPORTSがLIVE配信

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、J SPORTSは、7月4日から3週連続で週末に開催される世界最大級のバーチャルサイクルロードレース『バーチャルツール・ド・フランス』の生中継を決定した。PC、スマホ、タブレットで見られる「J SPORTSオンデマンド」でも放送同様にLIVE配信する。1週目の7月4日、5日は放送、配信ともに無料。

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスは当初6月27日~7月19日に開催される予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を受けて、8月29日~9月20日に延期された。

これを受け、毎年レースが開催されている7月にインドアトレーナーZwiftを用いたバーチャルレースが大会史上初めて開催されることになった。

バーチャルレースは選手たちの体重や出力を計算し仮想空間で大会を行うもの。今大会使用するZwiftはドラフティングによる空気抵抗の軽減が反映されるためリアリティのあるレース展開に期待できる。さらにツール・ド・フランスお馴染みの4賞ジャージも設定されているので今大会ならではの駆け引きにも注目。

ベルナル、アラフィリップ、フルームが参戦

大会にはUCIワールドチーム17チームを含む23の男子プロチームと17の女子プロチームがエントリー。2019年ツール・ド・フランスを総合優勝したエガン・ベルナルや、2019年に14日間マイヨジョーヌを着用し大活躍したジュリアン・アラフィリップ、過去4大会での総合優勝を誇るクリストファー・フルームといったツール・ド・フランスでもお馴染みの世界のトップ選手たちが出場を予定している。

スプリンターの活躍が期待される平坦ステージ、丘陵ステージ、クライマー同士の激しいバトルが見どころの山岳ステージを含む6つのステージが用意され、最初に女子レース、続いて男子レースが開催される。

ツール・ド・フランスを全ステージ生中継するJ SPORTSは、注目の今大会も全6ステージを男子レース、女子レースともに生中継/LIVE配信で届ける。毎年7月にはツール・ド・フランスが欠かせないというツールファンは、8月29日の開幕を待つ間、このツール・ド・フランス史上初の試みをぜひJ SPORTSとJ SPORTSオンデマンドで楽しもう。

バーチャルツール・ド・フランス配信


また7月2日から7月31日にかけては記念すべき第100回大会、2013年のツール・ド・フランス全21ステージの再放送、再配信も予定している。波乱の幕開けから新王者が誕生するまでの3週間のドラマも合わせて視聴したい。

第100回ツール・ド・フランスの再放送

●J SPORTSのホームページ

MTB、ロード、BMX、競輪…サイクルスポーツオールスターZWIFT戦

新たなサイクルスポーツスタイルをさらに発展させようと、選手や一般サイクリスト、運営団体がZWIFTを通じてひとつとなり、それぞれの競技の特色を活かしたオンラインステージレース「Rising Sun  “ULTIMATE” Stage Race」を6月12日(金)~14日(日)の3日間実施する。

一般の参加者はMTB、ロード、BMX、競輪のトップクラス選手と一緒に楽しんで走ることができるだけではなく、上位入賞を果たしたサイクリストへのプレゼント企画も用意。さまざまなスタイルでレースに参加し、楽しめるレースとなっている。

このレースはYouTubeによるLIVE配信も行い、レース観戦を楽しみたいというニーズにも応え、eスポーツとしての新たな可能性を日本から発信する機会ともなる。 

開催にあわせて、新型コロナウイルス感染症対策の支援に役立てる募金活動を行う。自転車競技のトップ選手たちも、この状況が一日も早く収束することを願いながら今大会に臨む。 

Rising Sun  “ULTIMATE” Stage Race

主催=日本サイクルスポーツ振興会
協力=日本自転車競技連盟 / ZWIFT JAPAN
■レース実施日時
2020年6月12日(金)~14日(日)
各日1時間~1時間30分のレースを実施
12日(金)19:30~
13日(土)10:00~
14日(日)10:00~

■実施場所
ZWIFT内コース
1日目 Sprint day LAGUARDIA LOOP 2周 7.4km トラック競技の特色が活きるレース
2日目 ROAD day Three Sisters 1周 48.0km ロード競技の特色が活きるレース
3日目 MTB day JUNGLE CIRCUIT 3周 29.3km MTB競技の特色が活きるレース

■レーススタイル/エントリー方法
参加者は各日締め切り時間までにZWIFT内イベントページにてフリーエントリー。 
プレゼント企画付き3日間のステージレースに参加を希望する者は、 
別途応募フォームからのエントリーも必要となります。 
※レースエントリーURLはFacebookページで掲載

出場予定ゲスト選手
各日、 クローズアップする競技のトップ選手がゲスト参加し、 
一般選手と共にレースイベントを楽しみます!! ガチレースも見られるかも?!

競輪 (全員初日のみ参加 &出演予定) 
佐藤慎太郎 (S級S班 KEIRIN GP2019優勝ほか競輪界を代表するトップレーサー)
三谷将太 (S級1班 近畿地区を代表する追い込み型の選手、 SNS等でのPR活動も積極的に行っている)
渡辺正光 (S級2班 ロードレース選手の顔も持つ、 自転車競技にも精通したS級レーサー)

BMX (初日のみ参加 &出演 予定) 
長迫吉拓 (日本写真判定所属/海外でも活躍するトップ選手。 トラック競技においてもUCIトラックW杯チームスプリントで優勝する等、 次代を担うハイブリッドレーサー)

ロード レース (中継は2日目のみ出演) 
ヴィクトワール広島 
 慶浩  中川  (2日目から)  西田 優大  平林 楓輝  冨尾大地(ZWIFT地域クラブ対抗マッチレース優勝) / 原田裕成

那須ブラーゼン 
西尾 勇人  西尾憲人

MTB (中継は3日目のみ出演) 
Dream Seeker MTB Racing Team 
山本 幸平 (写真左:MTBクロスカントリー日本代表/一財)日本サイクルスポーツ振興会評議員)
北林  (写真右)

FUKAYA RACING 
松本 佑太 (写真左:(一財)日本サイクルスポーツ振興会)
竹内  (写真右)

■レース配信
YouTube『JCSPA サイクルスポーツ チャンネル』でLIVE配信
日時
6月12日(金)19:15~
6月13日(土)9:45~
6月14日(日)9:45~

<実況・解説>
・松本 佑太(FUKAYA RACING/日本サイクルスポーツ振興会)
 財団スタッフでもある松本選手がレースに参加しながら実況解説に挑戦
・鈴木 雷太(MTB日本代表監督) ※リモートでの解説参加

■情報発信
https://www.facebook.com/MTB-Japan-community-in-Zwift-100134125014524/
前回実施のイベントコミュニティFacebookページを継続して運用
レース詳細など更新情報はこのFacebookをメインに選手の個人SNSともリンクし発信を行う。レース結果データもこのFacebookページで発信

ジュリオ・チッコーネがクライマー王者ガチバトルで優勝

トレック・セガフレードのジュリオ・チッコーネ(イタリア)が5月24日に開催されたバーチャルレース「チャレンジ・オブ・スターズ」のクライマー部門で優勝した。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトがインドアサイクリングのBKOOLとコラボして、時計のティソとイタリア電力公社のエネルを公式パートナーとして主催。その模様はSNSで配信された。

チッコーネは決勝でベルギー人ライダーのトーマス・デヘント(ロット・スーダル)とステルビオ峠に設定された距離2.9km、平均勾配8.69%、最大値12.75%の上り坂で一騎打ち。チッコーネは7分44秒で最初にフィニッシュラインを越え、デヘントの8分03秒を上回った。

クライマーのチャレンジマッチは準々決勝から始まり、チッコーネがヤコブ・フルサン(アスタナ)を、シモン・ゲシュケ(CCC)がビンチェンツォ・ニーバリ(トレック・セガフレード)を、デヘントがラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)を、ワレン・バルギル(アルケア・サムシック)がクリストファー・フルーム(イネオス)を破った。

準決勝となる2レースではチッコーネがゲシュケを破り、デヘントがバルギルを破った。決勝ではチッコーネがデヘントとの対決で勝利した。

「多くのトップライダーとのいい競争だった。トーマスは非常に速くスタートした。彼はスゴいパワーを生み出すことができるライダーだ。私はこの登りをどれだけの力でプッシュすることができるか計算していたので一生懸命登ったが、じつは彼がちょっと減速することを願っていた」と優勝のチッコーネ。

「幸いにもすべてが最終的にうまくいった。チャレンジ・オブ・スターズはユニークなフォーマットだし、本当の挑戦だった。とても楽しかった。今はちょっとリラクゼーションを楽しむ時間がほしい」

「優勝にあと一歩だった。途中でジュリオに7秒リードしていたので、私は勝ったと思ったが、決勝ではそれまでと同じワットを押し込むことができなかった」とデヘント・

「ジュリオが終盤で追いついてきて、最終的に追い越していくのを見たとき、夢が終わったと思った。私はジュリオの強さを知っているので、前半戦で突っ込む必要があると考えていた。最初から一生懸命プッシュし、リードをキープしようと考えた。私は500ワット以上で押していたが、最後までそれを維持できなかった。強いヒルクライマーにはかなわない。彼は今日の私より優れていた新進気鋭のライダーだ」

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