2023ラグビーW杯でトゥールーズを訪れたらここは外せない

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。2020年12月14日には世界中が注目するプール組み分け抽選会がパリのブロンニャール宮で行われる。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。第3回はトゥールーズ。

トゥールーズの中心部キャピトール広場 ©Arnaud Späni

フランス南西部の中心に位置するトゥールーズは、アドベンチャーの街。航空産業、宇宙、科学分野のアドベンチャーはもちろんのこと、旅のアドベンチャーも目白押しです!

悠久の歴史が宿る街

古代ローマのレンガ造りの建造物が残る「バラ色の街」ことトゥールーズ。つねにその美しさで人々を魅了するこの街は、2000年にわたる歴史を誇り、3つのユネスコ世界遺産のほか、ルネサンス期の壮麗な邸宅を100ほど抱えています。そうした名所の数々は徒歩で、自転車で、あるいはミディ運河Canal du Midiやガロンヌ川のクルージングなどで気軽に観光することができます。また活気あふれるガロンヌ川岸は、トゥールーズ市民の憩いの場となっています。

「バラ色の街」の異名をとるトゥールーズ ©Arnaud Späni

豊かなライフスタイル

街の雰囲気は、南仏の人々の飾らないフレンドリーな気質を反映しています。活気に満ちた通りをそぞろ歩いてショッピングを楽しむもよし、カフェのテラスでのんびり地元のラグビークラブ、スタッド・トゥールーザンの試合を観戦するもよし。暮らすのに心地よいこの街は、おもてなしの街でもあり、それはしばしばボリューム満点の食事に象徴されています。味自慢は、鴨、カスレ(白インゲン豆と肉類の煮込み料理)、ワイン、チーズ、スミレを使ったお菓子など。

ジャコバン修道院 ©Arnaud Späni

科学分野のアドベンチャー

蒸気エンジンを使ったエオール号、コンコルド、エアバス380…飛行機造りにおいてつねに進取の気性を発揮してきたトゥールーズは、まさに「航空機産業の世界的中心地」の称号にふさわしい街。テーマパーク「シテ・ド・レスパスCité de l’espace」が宇宙を紹介し、エアバス社の組み立てライン、アエロスコピア航空博物館Musée Aeroscopia、新施設「ラ・ピスト・デ・ジェアンLa Piste des géants」が伝説となった各種飛行機の偉業を今に伝えています。さらにトゥールーズ自然史博物館Muséum de Toulouseと科学文化普及センター「ケ・デ・サヴォワールQuai des Savoirs」も、科学と楽しく触れ合う機会を数多く提案しています。

必見の場所

ジャコバン修道院
Couvent des Jacobins
中世芸術の精華とされる壮大な建造物で、峻厳な外観と光に満ちた内部のコントラストが印象的。ヤシの木の形をした石造りの天井や、静けさとくつろぎに満ちた心地よい回廊などが見どころで、トゥールーズ観光の目玉のひとつになっています!

ジャコバン修道院 ©Arnaud Späni

サン・セルナン大聖堂
Basilique Saint-Sernin
キャピトール広場Place du Capitoleの近く、トール通りrue du Taurの端に建つフランス最大のロマネスク様式の教会。ユネスコの世界遺産に登録されており、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を旅する人たちを幾世紀にもわたって受け入れてきました。

サン・セルナン大聖堂 ©Arnaud Späni

ヴィクトル・ユーゴ市場
Marché Victor Hugo
トゥールーズに来たからには屋根付きのこの市場を訪れないわけにはいきません!ここは市内屈指の人気を誇る市場で、80を超える店が新鮮な地元の食品、食材を豊富に取りそろえています。市場で扱う品々をその場で味わいたい方はぜひ2階へ。5軒のレストランが美味しいランチでもてなします。

ヴィクトール・ユーゴ市場 ©HapTag


ぜひ試したい食

カスレ
トゥールーズ名物カスレを味わうことは、このバラ色の街のはずせない観光アクティビティ!料理人ごとにレシピは違えど、風味豊かな白インゲン豆、鴨のコンフィ、トゥールーズ産ソーセージを入れるのが定番です。

スミレ
バラ色の街を象徴する花、スミレを使った特産品もお忘れなく。花びらの糖衣がけ、酸味のあるキャンデー、スミレ風味のマスタード、チョコレート、紅茶のほか、ロウソク、化粧品などバラエティ豊かなアイテムがそろっています。

スミレグッズを扱う専門店「メゾン・ド・ラ・ヴィオレット」 ©Emilie Eychenne


トゥールーズ新情報  

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリと『星の王子さま』
2021年8月29日まで博物館「ロンヴォル・デ・ピオニエl’Envol des pionniers」にてアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリと『星の王子さま』をテーマにした特別展が開催されます。この場所で当展覧会が開催されるのは偶然ではありません。なにしろ作家であり飛行士でもあったサン=テグジュペリは、この博物館の真ん前にあるモントードランMontaudran飛行場からラテコエール社のパイロットとして大空に飛び立っていたのですから。展覧会では、勇気と人間愛にあふれ、自身の限界を越えて伝説となったサン=テグジュペリの軌跡を追います。https://www.lenvol-des-pionniers.com/

「ランヴォル・デ・ピオニエ」で開催の星の王子様とサン・テグジュペリ展 ©Chloé Sabatier – Agence d’attractivité Toulouse

ジャコバン国際ピアノ音楽祭
2021年9月、偉大なピアニストたちと若きピアニストが集う恒例のジャコバン国際ピアノ音楽祭が開催されます。フェスティバルでは1カ月にわたって、ジャコバン修道院の回廊や総会室という荘厳で幻想的な空間を舞台にクラシックやジャズのコンサートが繰り広げられます。http://www.pianojacobins.com/

ジャコバン・ピアノフェスティバル ©Piano aux Jacobins


周辺の見どころ

カルカソンヌ
Carcassonne
トゥールーズから1時間のところにある中世の城塞都市カルカソンヌは、オクシタニー地方の1日エクスカーションに理想的。ユネスコの世界遺産に登録されているコンタル城(歴代伯爵の居城)や城壁は必見です。

カルカッソンヌの城塞 ©CRT Occitanie

アルビ
Albi
鮮やかな色彩、美味しい食べ物、ショッピングが魅力のアルビは、イタリアの情緒が感じられる暮らしやすい街。鉄道またはバスでアクセスでき、司教都市としての歴史を誇るこの街の名声を高めているのは、元司教館のべルビー宮Palais de la Berbie、タルン川を見下ろすようにそそり立つサント・セシル大聖堂Cathédrale Sainte-Cécile(レンガ造りの建造物としては世界最大)、トゥールーズ・ロートレック美術館Musée Toulouse Lautrecです。ロートレックはベル・エポック期を代表する画家で、1864年、この街で生まれました。

アルビのサント・セシル大聖堂 ©Dominique Viet


地元の有名クラブ

スタッド・トゥールーザン
Stade Toulousain

トゥールーズはラグビーの街。スタッド・トゥールーザンは1907年に創設された15人制のラグビークラブで、現在、スタッド・アーネスト=ワロンをホームスタジアムにしてプレーしています。フランス最多のタイトルを獲得している名門クラブで、フランス選手権では20回、ハイネケンカップ(現ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ)では4回の優勝を誇ります。選手たちはシンボルカラーの「赤と黒」のユニフォームに身を包み、TOP14でその実力をいかんなく発揮しています。 www.stadetoulousain.fr  

Le Club :トゥールーズ・オランピック・トレーズ
Toulouse Olympique XIII  

1937年創設のトゥールーズ・オランピック・トレーズToulouse Olympique XIIIはトゥールーズを本拠地とする13人制のラグビークラブで、フランスカップ1回、フランス選手権6回の優勝を誇ります。フランスのクラブとしては唯一、イギリスの「チャンピオンシップ」に参加しており、現在、上位リーグとなるヨーロッパの「スーパーリーグ」への昇格を目指して戦っています。www.to13.com

ラグビー好きにおススメ

RWC2023スタジアム
スタジアム・ド・トゥールーズ  Stadium de Toulouse
33 000席

ル・ルージュ・エ・ノワール
Le Rouge et Noir – 3 Rue du Pont Saint Pierre
サン・シプリアン地区quartier Saint-Cyprienにあるラグビーファン御用達のバー。店名の「ルージュ(赤)」と「ノワール(黒)」は地元のクラブ、スタッド・トゥールーザンのシンボルカラーにちなんで付けられました。店内の壁には世界中のクラブのユニフォーム、エンブレム、旗、マフラータオルが飾られています。www.le-meilleur-quartier.fr/le-rouge-et-noir

スタッド・トゥールーザン・リュグビー
Stade Toulousain Rugby – 73 rue d’Alsace Lorraine
1997年にオープンしたこの店は街の中心部にあり、スタッド・トゥールーザンの関連グッズを販売しています。https://boutique.stadetoulousain.fr/

ツール・ド・フランス取材者日記
トゥールーズ…これほどまで魅力的な町だとは

キャピトル広場に面したレストランのテラス席。向こうに見えるのは荘厳な市庁舎


パリからのアクセス
パリ・シャルル・ド・ゴール空港から飛行機で1時間15分
パリ・モンパルナス駅1、2より高速鉄道「TGV Inoui」で4時間25分(直通)

2023ラグビーワールドカップの開催都市
●Bordeaux ボルドー
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【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

2023ラグビーW杯でマルセイユを訪れたらここに行きたい

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。2020年12月14日には世界中が注目するプール組み分け抽選会がパリのブロンニャール宮で行われる。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。第2回はマルセイユ。

旧港とノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院 ©OMTCM

地中海沿岸の大都会マルセイユ。コスモポリタンな色彩をまとったこの街では、鮮やかなコントラストが育まれています。ダイナミックに賑わう中心部と、ノスタルジックな風情あふれる旧市街。熱狂と大歓声に包まれるスタジアム「スダッド・オランジュ・ヴェロドロームStade Orange vélodrome」と、年に300日は顔を出す太陽に温められた美しい砂浜。国際的名声を誇る偉大な建築家が手がけた流行の新施設やスポットと、都市周辺にある国立公園としてはヨーロッパ最大で、隣町カシにまで広がるカランク国立公園。そんな数々のコントラストに彩られたマルセイユに、旅心を刺激されない人はいないはず!

旧港、MuCEM、ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院 ©Yoan Navarro

市内を歩けば、建築物を通じてその歴史に触れることになるでしょう。古代ギリシャ・ローマ時代に開かれた港、中世に遡るサン・ヴィクトール修道院Abbaye de Saint-Victor、市庁舎Hôtel de Ville、オスマン様式のエレガンスが光るレピュブリック通りRue de la République、建設当時は「頭のおかしな人の家」と酷評されていたル・コルビュジエの建築群、建築家リュディ・リチオッティが手がけた欧州・地中海文明博物館Mucem、隈研吾が設計したマルセイユ現代美術センターFond régional d’art contemporain/FRACなど、見どころがいっぱい。

加えてマルセイユでは年々、スポーツや文化の国際大会や国際イベントを開催したり、EUの事業を担ったりする機会が増えています。例えば2013年には欧州文化首都を、2016年に開催されたサッカーのユーロ2016ではホストタウンを、2017年には欧州スポーツ首都を務めたほか、2020年にはヨーロッパ現代芸術ビエンナーレ「マニフェスタ13」が開催されました。2023年にはラグビー・ワールドカップの、2024年にはパリ五輪のセーリングとサッカーの会場となる予定です。となれば、これはもう、マルセイユに足を運ぶしかありません!

必見の場所

ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院
Notre Dame de la Garde
19世紀に建立されたこの宗教建造物は「優しき聖母さま」とも呼ばれ、船乗りや漁師にとってはまさに、丘の上にたたずむ守り人。マルセイユのシンボルとなるこの寺院には、毎年200万人以上が訪れています。

旧港からノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院を望む

イフ島
Château d’If
アレクサンドル・デュマの小説『モンテ・クリスト伯』で知られる、かつて監獄のあった島。歴史的記念物に指定されている城は必見です。旧港から船で20分。

イフ城 ©OMTCM

ル・コルビュジエのシテ・ラディユーズ(輝ける都市)
Cité radieuse
1947~51年に建設されたこの建築物は、337戸のアパルトマン、ホテル、レストラン、学校、複数の店舗、眺望のよいルーフテラスに設けられたアート・デザインセンターから構成され、ユネスコの世界遺産に登録されています。ガイド付き見学あり。www.marseille-tourisme.com

ユニテ・ダビタシオンの屋上 ©OTCM/FLC

ぜひ試したい食

ブイヤベーズ
La Bouillabaisse
魚のスープ、ルイユ(ニンニクとサフランで味付けしたマヨネーズの一種)を塗ったクルトン、ジャガイモ、魚の切り身を楽しむ伝統の郷土料理。かつては漁師めしとして食べられていましたが、今や美食の一品となっています!

老舗「ミラマール」のブイヤベーズ ©OMTCM

パスティス
le pastis
太陽、歓び、親睦、のんびりとした別荘暮らしを連想させる、マルセイユのご当地アペリティフ! アニス酒の一種で、19世紀より食前に供されてきました。食欲を高め、消化を助け、胃の不調をケアする働きあり! 世界一有名なのが、リカールRicard社のパスティスです。

アペリティフに欠かせないパスティス

マルセイユ新情報  

海底美術館
Musée Subaquatique
カタラン・ビーチの沖、水深5メートルの場所に、10点の大作を集めたインスタレーション「マルチ・アーティスト」がお目見えします。シュノーケリングができれば誰でも鑑賞できるこのユニークな美術館は、芸術、科学、教育、環境のどの観点から見ても華々しい壮挙と言えるでしょう。

海底美術館 @Wallis

チューバ
TUBA
新しいホテル&レストランがマルセイユで評判を呼んでいます。バーとプライベートビーチがついたこのホテルは、岩に囲まれた入り江地帯「カランク」にあり、目の前には海が広がっています。部屋数はわずか5室。隠れ家的な雰囲気のもと、映画「グラン・ブルー」の世界を味わえます。

ホテルレストラン「チューバ」 ©Tuba

周辺の見どころ

カランク
Les Calanques
海岸松や香り高い草木が生い茂る山とターコイズブルーの海が織りなすカランク国立公園Parc National des Calanquesは、ハイキング、ダイビング、クライミング、自然を愛する人にぴったりの遊び場です。

マルセイユ近くのカランク ©Lamy

ラ・トレイユ
La Treille
市内東部に位置するのどかで美しい地区。中心部からすぐのところに静かな港があります。ガルラバン丘陵Collines du Garlabanにはいくつかハイキングコースが設けられており、当地区をこよなく愛したプロヴァンス生まれの作家にして映画人、マルセル・パニョルの足跡をたどるコースもあります。

ラ・トレイユ地区 ©Lamy

地元の有名クラブ

プロヴァンス・リュグビー
Provence Rugby

©Provence rugby

都市広域連合体「メトロポール・エックス・マルセイユ・プロヴァンス」内に活動拠点を置くこのクラブが設立されたのは1970年。現在、プロ2部リーグ「プロD2」所属で、フランスのベスト30のクラブに仲間入りしています。シンボルカラーは黒。2007年にフランスでワールドカップが開催された際には、ニュージーランド代表「オールブラックス」を相手に戦いました。www.provencerugby.com

ラグビー好きにおススメ

RWC2023開催スタジアム
Stade Vélodrome スタッド・ヴェロドローム
6万7000席

アイリッシュパブ「オ・ブラディズ
O’Bradys
スタッド・オランジュ・ヴェロドロームの近くでビールを楽しめる店。もちろん試合中継あり。最高の雰囲気が味わえます! www.obradys.com

ル・コック・スポルティフ
le Coq Sportifのブティック
ル・コック・スポルティフはラグビーフランス代表チームのユニフォームを手がけるブランド。その店がパラディ通り17番地にあります。同じ通りには、同じくラガーマン愛用のエデンパークEden ParkとセルジュブランコSerge Blancoも店を構えています。


パリからのアクセス
鉄道 : パリから高速鉄道TGVで3時間、リヨンのパールデュー駅から1時間40分
飛行機 : 国際空港である「マルセイユ・プロヴァンス空港」も擁し、特にパリ・オルリー空港とマルセイユを結ぶエールフランスのシャトル便「ラ・ナベット」は30分間隔で運航。シャルル・ド・ゴール空港からも1日3~4便が飛んでいます。
車 : フランスの南東部と南西部をつなぐ幹線高速道路上にも位置し、ニースからは車またはバスで2時間。
●マルセイユ市のホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
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【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

2023ラグビーW杯でリヨンを訪れたらこれを食べたい!

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。2020年12月14日には世界中が注目するプール組み分け抽選会がパリのブロンニャール宮で行われる。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。1903年の第1回ツール・ド・フランスのステージ順に紹介するので、第1回はリヨン。

リヨン旧市街 ©S.Delyons

フランス第2の都市リヨンは、フランス流アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)を体現する街。2000年の歴史をたどる秀逸な観光コースを備え、美しさと魅力にあふれるヨーロッパ屈指の観光都市となっています。「美食の都」、「巨匠ポール・ボキューズの街」としても名高く、さまざまな生産地から質の高い産物が集まるそのロケーションと、さらには才能と創造性に長けたシェフたちの卓越した腕により、驚くほど豊かで多彩な食を提案しています。

そんな数々の魅力を抱えながらも、リヨンは人のぬくもりを感じさせる街で、責任ある開発に心を砕きつつ、訪れた人に特別な体験を用意しています。加えて、ボジョレー地区に点在する「黄金の石の村」からコート・ロティの険しい斜面に広がるブドウ畑まで、リヨン近郊は1日エクスカーションにうってつけ。歴史、美しい風景、ワインを愛する人たちを喜ばせること請け合いです。

必見の場所

旧市街 Vieux-Lyonとトラブール(抜け道)
リヨンの旧市街にはルネサンス期の建造物が集まっており、その面積はヨーロッパ最大級。1964年にこの地区の24ヘクタールがマルロー法によって保全されることになり、以来、この歩行者専用の観光地区に残る15~16世紀の建造物が行政当局によって修復されてきました。旧市街には石畳の小道が走り、店やレストランのほか、さまざまなアクティビティで賑わっています。またリヨン名物のトラブールを歩けば、通りから通りへ、建物の中庭や回廊を突っ切って移動できます。

フルヴィエールの丘と古代ローマ劇場跡 ©S.Delyons

フルヴィエールFourvièreの丘と大聖堂および古代ローマ劇場
この「祈りの丘」に紀元前43年、古代ローマの植民都市「ルグドゥヌム」が建設されました。丘には現在、大規模な古代遺跡が残っています。丘の頂上にそびえ立つフルヴィエール大聖堂Basilique de Fourvièreはリヨンのランドマークのひとつで、街を見晴らす格好の展望スポットになっています。

リヨン市場 ©Jack Leone

ポール・ボキューズ市場
Les Halles Paul Bocuse
リヨンっ子や星を持つ偉大なシェフが、地元の質の高い食材を求めて訪れる有名な屋根付き市場。色とりどりの食材が並び、あちこちから美味しそうな匂いが漂ってくる場内は、フレンドリーで活気に満ちた独特の雰囲気に包まれています。ハムやソーセージを扱うシビリアSibilia、クネル専門店ジローデGiraudet、チーズ「サン・マルスラン」のラ・メール・リシャールla Mère Richard、タルト・ア・ラ・プラリーヌで有名なセーヴSèveなど50店が入っています。

リヨン旧市街の屋根を見下ろす ©Jean-Charles Garrivet


ぜひ試したい食

カワカマスのクネル、ナンチュアソースがけ
La quenelle de brochet sauce Nantua
クネルとは、魚のすり身に牛乳、卵、小麦粉、バターを加えて焼いたスフレの一種。ナンチュアソース(ザリガニ風味のベシャメルソース)とともにいただきます。

カマスのクネル、ナンチュアソース ©Julien Bouvier

タルト・ア・ラ・プラリーヌ
La tarte à la praline
砂糖をコーティングしたアーモンドを使ったリヨンの名物菓子。パティシエの数だけレシピがありますが、特にセーヴSèveとジョクトゥールJocteurのタルトが有名です。

プラリネのタルト ©Stéphanie Iguna

リヨン新情報 

フード・トラブール
Food Traboule
全面的に改修された元4つ星ホテル内に設けられた新ジャンルのフードコート。660m2のこのユニークなスペースは、フレンドリーな雰囲気のもとでグルメを楽しんでもらうことを目指しています。フードコートは3フロアーに分かれ、12人のシェフがカウンターの向こうですばやく調理。新鮮な地元の食材を使った料理やスイーツを振る舞います。

フード・トラブールは老舗ホテル「トゥール・ローズ」跡にできたフードコート ©Alexandra Battut

ミーホテル・トゥール・ローズ
MiHotel Tour Rose
長いあいだ眠りについていたトゥール・ローズが、ミーホテルグループのおかげで目覚めました。シックでコンテンポラリーなデザインでまとめられた14室のスイートとイベントラウンジ、テラス、プライベートガーデンで宿泊客をもてなしています。

スイートルーム「パラッツォ」 ©Sabine Serrad
スイートルーム「ビアンカ」 ©Sabine Serrad


周辺の見どころ

ボジョレー Beaujolais地区の「黄金の石の村」
テルナンTernand、シャティヨン・ダゼルグChâtillon d’Azergues、シャルネCharnayといった個性的な村々では、「黄金の石の村」の呼び名が示すように、金色味を帯びた石材が景観に独特の色合いを授けています。「フランスの最も美しい村」に認定されているワンOingtもおすすめ。

ボジョレーワインの生産地ワン村 ©JB Laissard

ペルージュ
Pérouges
秀逸な建築遺産を抱える中世の城塞都市で、「フランスの最も美しい村」に認定されています。

ペルージュの老舗ホテル「オステルリー・デュ・ヴュ―・ペルージュ」。建物は歴史建造物に指定 ©Ketty Tranchina


地元の有名クラブ

ル・ルー・ラグビー
le LOU Rugby (Lyon Olympique Universitaire rugby)
男子チームの創設は1896年。1932年と33年の2回、フランス選手権で優勝しました。2010年代初頭までトップ14とプロD2のあいだを何度か行き来したあと、2016-17シーズンよりトップ14でプレーしています。2008年には女子のチームも発足し、2019年以降、一部リーグのエリート1でプレーしています。

ラグビー好きにおススメ

RWC2023スタジアム
Groupama Stadium グルパマ・スタジアム
5万9186席

ブラッスリー・デュ・ルー Brasserie du LOU
マットミュット・スタジタム・ド・ジェルラン Matmut Stadium de Gerland
スタジアムの複合施設内にあるフレンドリーで居心地のよいブラッスリー。ランチスペース、バースペース、リラックススペースに分かれ、それぞれ異なる雰囲気を味わえます。選手、サポーター、パートナー、一般客が混じり合い、日常的に交流できるのも魅力。

ベルクール広場 Place Bellecour
リヨンの中心部にある広場で、巨大スクリーンを設置したファンゾーンはサポーターの集結場所。このファンゾーンによって、広場は試合前、試合後の控室と化しています。最高潮の熱気を体験できること間違いなし!


パリからのアクセス
鉄道:パリからリヨン・パールデュー駅またはペラーシュ駅まで2時間、リヨン・サン=テグジュペリ駅まで1時間52分 
車:高速A6号線を利用して4時間50分
飛行機:リヨン・サン=テグジュペリ国際空港まで1時間10分
●リヨン市のホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
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●Lille リール
●Lyon リヨン
●Marseille マルセイユ
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●Paris パリ
●Saint-Etienne サンテティエンヌ
●Toulouse トゥールーズ

【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

J SPORTSオンデマンドがスポーツファンのため一部無料配信

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、J SPORTSはパソコン、スマホ、タブレットで見られる動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」で、ラグビーや野球、自転車ロードレース、モータースポーツといった2019シーズンの人気番組を厳選して3月28日(土)から4月30日(木)まで無料配信する。

©Yuzuru SUNADA

新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない、各スポーツの延期・中止が相次ぎ、さびしい思いをしている全てのスポーツファンのため、より多くの人にスポーツを楽しんでもらおうと企画したもの。 

J SPORTSオンデマンド有料加入者向けに激戦を一挙再配信

無料配信では、J SPORTSオリジナル番組である人気ドキュメンタリー番組「The REAL」や、2019シーズンの注目番組を厳選して配信。有料加入者向けには、ラグビーワールドカップ2019日本大会の全試合をはじめ、自転車ロードレースやモータースポーツといった、2019シーズン好評だった選りすぐり番組を一挙再配信する。 

【無料配信番組】

■ラグビー
・ドキュメンタリー ~The REAL~ 【ラグビー ニュージーランド代表】 オールブラックスのルーツを求めて(※配信期間:3/31まで)
・ラグビー レジェンズマッチ2019  パシフィック・アイランド・レジェンズ vs. ニュージーランド・バーバリアンズ・レジェンズ
太平洋諸国のレジェンドが集う「パシフィック・アイランド・レジェンズ」とオールブラックスのレジェンドが集う「ニュージーランド・バーバリアンズ・レジェンズ」の一戦。 
・ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019 ~南半球4カ国対抗戦~ (全6試合)
南半球の強豪4か国(南アフリカ、 ニュージーランド、 オーストラリア、 アルゼンチン)でNo.1を争う。 W杯前に行われた2019年の6試合。 
・伝統の一戦 バーシティマッチ オックスフォード大学 vs. ケンブリッジ大学
ラグビーの聖地「トゥイッケナムスタジアム」で行われる世界最古の大学ラグビー定期戦。 男子と女子の両試合。 

■サイクルロードレース
・Cycle*2019 ツール・ド・フランス (全21ステージ)
言わずと知れた世界最高峰の自転車レース。 
・Cycle*2019 パリ~ルーベ
残念ながら延期となった今シーズンのレースの前に、 昨年のレースを振り返り。 クラシックの女王と称されるレース。 
・ドキュメンタリー ~The REAL~ マイヨ・ジョーヌ100周年特別番組 日本が黄色に染まる日
日本人がマイヨ・ジョーヌを着用する日は訪れるのか、 その可能性を取材。 J SPORTSオリジナルのドキュメンタリー番組。 
・我らワールドのサイクルロードレース観戦塾2019
J SPORTSではおなじみの栗村修、 サッシャによるサイクルロードレース情報番組。 昨シーズンの全6本。 

■モータースポーツ
・SUPER GT 2019 総集編
ツーリングカーレースの国内最高峰SUPER GT。 選手や監督をゲストに迎え、 昨シーズンを振り返る。 
・DTMドイツツーリングカー選手権 2019 総集編
アウディ、 BMW、 アストンマーチンの3メーカー体制でタイトルを争った市販車をベースにしたツーリングカーで争われるドイツ独自レースの総集編。 
・ダカールラリー2020【サウジアラビア】 総集編
全12ステージ、 総走行距離9000km以上で争われる世界一過酷なモータースポーツ競技の総集編。

■野球
・ガンバレ日本プロ野球!? リターンズ19/20 (則本昂大 編 / 高津臣吾 編)
カネさんこと野球評論家の金村義明氏が、 爆笑トークと共に選手たちの意外な一面を探るJ SPORTSオリジナルのトーク番組。 
・秋季高等学校野球大会2019
北海道地区、 東京都、 近畿地区、 九州地区の試合を準決勝・決勝。

■その他
・ドキュメンタリー ~The REAL~ 【サッカー特集】 FCバルセロナ欧州初制覇 ~UEFAチャンピオンズカップ1991-92FINAL~(※配信期間:3/31まで)
当時決勝点をあげたロナルド・クーマンや、 ペップ・グアルディオラなどがサンプドリアとの戦いを振り返る。 J SPORTSオリジナルのドキュメンタリー番組。 
・ドキュメンタリー ~The REAL~ 【スキージャンプ】 小林陵侑 天才の覚醒
日本人史上初のワールドカップ年間総合王者に輝いた小林陵侑の覚醒の秘密に迫る。 J SPORTSオリジナルのドキュメンタリー番組。 
・第98回 全日本スキー選手権大会 アルペン競技会(※配信期間:3/31まで)
2019/12/26~28の間に国設阿寒湖畔スキー場にて行われた男女ジャイアントスラローム、 男女スラローム。 
・第32回 能代カップ 高校選抜バスケットボール大会
大会3日目の強豪校の高校6校(洛南/福大大濠/中部大第一/能代工業/明成/開志国際)による5試合。 
・特別企画!WWE好き芸能人達によるWWE忘年会<WWE見どころトーク>
WWEをこよなく愛する「ハリウッドザコシショウ」や「レイザーラモンRG」、 「レイザーラモンHG」らによる爆笑必至の忘年会。 
・ダンス! 華麗なる闘い (※一部無料)
バルカーカップや2019 WDSF世界選手権、 2019 WDSFグランドスラムの模様を厳選して配信。

【有料加入者向け再配信番組】

■ラグビー
・ラグビーワールドカップ2019 日本大会 (全45試合)
ウイークリーハイライト7本とトーナメントハイライト、 日本代表選手が出演し激闘の裏側を語った「ラグビーワールドカップ2019物語 完結編 JAPAN戦士たちが語るベスト8の軌跡」も再配信。 
・ラグビー全国大学選手権 19/20 (全13試合)
1回戦から決勝までの全13試合、 早稲田大学悲願の「荒ぶる」までの軌跡。 
・第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会
全50試合と注目の地方予選決勝17試合。 
・ドキュメンタリー ~The REAL~ 【ラグビーワールドカップ日本代表特集】 トンプソン ルーク ~JAPANのために戦い続けた男~(※配信期間:3/31まで)

■サイクルロードレース
・Cycle*2019 ツール・ド・フランス マイヨ・ジョーヌ アーカイブ
1980年代のツール・ド・フランスの名勝負4つ(1986年 第12ステージ/1987年第21ステージ/1988年 第12ステージ/1989年 第21ステージ)を振り返る番組。 
・Cycle*2019 ブエルタ・ア・エスパーニャ (全21ステージ)
新城幸也も出場したシーズン最後のグランツール。 

■モータースポーツ
・SUPER GT 2019 【オンボードカメラ+】 (全8戦)
・FIA 世界耐久選手権(WEC) 19/20 (配信期間が終了した第1~4戦)
・FIA フォーミュラE選手権 19/20 (配信期間が終了した開幕戦と第2戦)

■野球
・侍ジャパンシリーズ2019日本 vs. カナダ(※配信期間:3/31まで)
侍ジャパンの優勝で幕を閉じた2019 WBSC世界野球プレミア12開幕前のカナダとの2試合。 
・WBSC U-18ベースボールワールドカップ 2019 (日本戦全8試合)
佐々木朗希や奥川恭伸らが出場した侍ジャパン高校日本代表の激闘を振り返る日本戦全8試合。 

■その他
・第20回全国ユース招待サッカー大会 横山杯 決勝
全国50校120チーム以上、 総勢約2000人のプレーヤが参加するユース世代でも有数の大会の決勝。 
・蹴球日本代表監督史 (20本以上)
当時の関係者を解説に迎え、 試合を振り返りながらサッカー日本代表監督の裏側に迫るJ SPORTSオリジナル番組。 厳選して5本を会員無料配信。 
・FIS ワールドカップ 19/20
スキージャンプやアルペンスキー、 フルースタイルスキー、 ノルディック複合、 スノーボードといった配信期間が終了した番組も一挙再配信。 
・バドミントン S/Jリーグ 2019 Top4トーナメント (男女全試合)
・ロシアフィギュアスケート選手2020
アイスダンス リズムダンス/フリーダンス、 男子/女子/ペア ショートプログラム、 男子/女子/ペア フリースケーティング、 エキシビション。 
・フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 (山隈太一朗 編 / 鍵山優真 編 / 樋渡知樹 編 / 安藤美姫 編)
振付師・宮本賢二がゲストスケーターの本音と素顔に迫るトーク番組。 
・ITTF卓球ワールドツアー 2019
グランドファイナルを含むワールドツアーの模様を厳選して再配信。 
・IFSC クライミング世界選手権 2019
男女ボルダリング、 男女リード、 男女コンバインドの決勝の模様を再配信。  

●JSPORTSオンデマンドの詳細ページ

元ラグビー南ア代表のライアン・ハバナがアカデミーに

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスのワールドスポーツアカデミーメンバーに、元ラグビー南アフリカ代表のレジェンド、ブライアン・ハバナが加わった。2020年2月17日にベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立って発表された。

元ラグビー南アフリカ代表のブライアン・ハバナ

世界トップクラスのラグビー選手の一人として知られるブライアン・ハバナ。1995年南アフリカ代表がワールドカップ優勝を果たした歴史的瞬間をエリス・パーク・スタジアムの観客席で目の当たりにし、ネルソン・マンデラや当時南アフリカ代表を牽引していたフランソワ・ピナールに感銘を受けてラグビーを始めた。以来、将来最多トライ王になることを夢見て努力を続けた。

2007年のラグビーワールドカップで8トライを決め、チームを世界一に導いた。1999年にニュージーランド代表のジョナ・ロムーが打ち出したワールドカップ最多トライ記録に並び、同年国際ラグビーボード(現ワール ドラグビー)最優秀選手賞にも輝いた。さらにハバナは、ザ・ラグビーチャンピオンシップ、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュライオンズ、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップでも優勝。通算67トライは、世界歴代トライ数ランキングで2位を記録している。

ハバナは2009年にローレウス・アンバサダーに就任。この10年間で世界中のプログラムに参加し、プログラム支援のために認知度向上と募金活動に貢献した。今回、現在68名のスポーツレジェンドやスターを擁するローレウス・ワールドスポーツアカデミーに仲間入りを果たした。

ラグビーW杯開催中に六本木で行われたトークショー。田中史朗(中央)やブライアン・ハバナ(左端)

ブライアン・ハバナのコメント
「2人のレジェンドサッカー選手にちなんで名付けられ、物心ついたころからスポーツは私の人生の一部となっています。スポーツは大きなインスピレーションであり、選手として活躍する場でもありましたが、さらには社会貢献のきっかけにもなりました。 また、ファンとして、選手として、スポーツが持つ世界を変える力が、ここまで私の人生に大きな影響を及ばすとは夢にも思いませんでした。

ローレウスアカデミーは、選手として素晴らしい功績を残したレジェンドたちが、スポーツを通じた社会貢献を行い、世界中の人たちに喜びをもたらしています。 その一員になれることを、大変光栄に思っています。アカデミー、アンバサダー、そしてローレウスが掲げている目標は、まさに私が心に抱き続けてきたものでもありました。ローレウスアカデミーの一員として、より一層世界中の子供たちの生活向上に向けて、活動していきたいと思います」

ショーン・フィッツパトリック(ローレウス・アカデミー・チェアマン)のコメント
ブライアンは世界を代表するラグビー選手であり、過去10年間ローレウス・スポーツフォーグッドのアンバサダーとして大きく貢献してくれました。我々がローレウス・ワールドスポーツアカデミーの信念に共感してくれている彼とともに、今後もスポーツの力で世界中の恵まれない若者の生活向上のために、活動していけることを楽しみにしています」

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

ローレウス公式ウェブサイト
ローレウス・ワールドスポーツアワードのページ

ローレウスのツイッター
ローレウスのフェイスブック
ローレウスのインスタグラム
ハッシュタグは #Laureus20

ラグビー田中史朗の頭にタライが落ちる自転車CMが話題

自転車の安全基準を満たすための厳しい試験、もし人間が受けたとしたら? ラグビーワールドカップ2019で大活躍! 屈強な身体を誇る田中史朗選手が、過酷な耐久試験をパスする安全性の高い自転車を表現! 一般社団法人自転車協会がWEB動画『BAA TRYOUT』を2月7日(金)に公開した。

自転車協会がラグビーワールドカップ2019日本代表の田中選手を起用した、安全・安心な自転車の目印である「BAAマーク」のプロモーションWEB動画を公開した。BAA(Bicycle Association (JAPAN) Approved)マークは、自転車協会が業界自主基準として制定した“安全基準”に適合した自転車に貼付されるマーク。

公開されたWEB動画は、普段BAAマーク取得のために自転車が受けている厳しい試験を、人間が受ける試験に置き換えて表現している。主人公の自転車役には、2019年ラグビーワールドカップで初のベスト8に輝いたラグビー日本代表の田中選手を起用。BAAマークを貼るための試験を模した「だるまさんが転んだ」「ぐるぐるバット」「タライ落とし」などに挑戦し、その頑強な身体で無事クリアするというストーリーだ。

これらの不思議な試験は、自転車のブレーキ試験、ハブの回転摩耗試験、フレーム衝撃性試験など、実際に実施されている厳しい試験を表現したものだという。BAAマークの認定を受けた安全性の高い自転車を選んでもらうきっかけになることを目指した動画だ。映像内で行われている試験の撮影は、十分な安全上の配慮のもとで行われたという。

田中史朗が迫真の演技!

薄暗い怪しげな倉庫に屈強な人間たちが集められ、これから過酷な試験が行われることを告げられる。まず始まったのは「だるまさんが転んだ」。床は水浸しになっていて、「ダルマサンガ、コロンダ!」という掛け声に、スモウレスラーは止まることができず転んでしまい、サイレンが鳴り会場から退場させられる。

次の試験は「ぐるぐるバット」。 バットを渡された試験者は、砂ぼこりが舞う中で高速で回転した後に走り出すが、女性ソルジャーと覆面レスラーはフラフラでまっすぐ走れず転んでしまう。この2人もここで試験から脱落する。次の「ロデオマシーン」では、ヘビー級ボクサーがあまりの激しさで振り落とされてしまい脱落。さらに「タライ落とし」ではカンフーマスターが痛みに耐えられず脱落、「ゴム紐」ではカウボーイも力及ばず脱 落した。

屈強な男たちが次々と脱落する中、余裕で試験をクリアしていくものが一人、それが田中選手だった。全ての試験をクリアした田中選手には試験官から「BAAマーク」が貼られた。後ろのドアから主婦が登場すると、田中選手はおんぶの姿勢になり主婦がその背中にまたがった。次の瞬間、田中選手が自転車の姿に戻り、主婦がBAA マークの貼られた自転車に乗って走り去るというストーリーだ。

撮影時のとんこつラーメンは替え玉4個!

田中選手はとんこつラーメンが好き。ロケ当日はラーメン店『一風堂』に、特別に撮影現場にケータリングを提供しに来てもらった。田中選手は替え玉を4回も頼み、計5杯をうれしそうな表情で軽々と平らげてしまい、店員さんもビックリ。
また、ロケ前日が誕生日であった田中選手のために、特製ケーキを用意し、撮影終了後にスタッフ全員でお祝いすると、戦いの場では勇ましい田中選手のかわらしい笑顔も見られた。

BAAマークとは?
BAA〔Bicycle Association (JAPAN) Approved〕マークは自転車業界が自主基準として制定した“安全基準”に適合した自転車に貼付されるマーク。自転車の品質の低下や粗悪な製品に由来する自転車事故の増加などを背景に、消費者の安全を守り、自転車全体への消費者の信頼を回復することを目的に、2004年9月から自転車協会が推進している制度。
BAAマーク貼付の対象となる車種は、一般用自転車で、シティ車、スポーティ車、幼児向け自転車をはじめ、電動アシスト自転車も対象車種となっている。

田中史朗(たなかふみあき)
試合の先を読む能力が高く、判断よく正確なパスを出し、巨漢選手にも果敢にタックルする勇敢なSH(スクラムハーフ)である。2013年2月22日、ニュージーランド南島の都市 ダニーデン「フォーサイスバースタジアム」で行われたスーパーラグビー第2節、ハイランダーズ対チーフス戦の後半26分、日本人として初めて南半球最強プロリーグの舞台に立った。その日の丸刈り頭は、ハイランダーズのオールブラックスSHアーロン・スミスに刈ってもらったもの。
京都で生まれ、洛南中、伏見工業高、京都産業大と一貫して京都でラグビーを続けた。大学時代に夢を抱いてラグビー王国NZへ留学。いったんは「自分には無理」とあきらめるが、三洋電機、パナソ ニックで元オールブラックスのSOトニー・ブラウンと出会い、体も小さく、手に障害を持ちながらの激しいプレーに刺激され、挑戦を続けた。
「ジャック」というニックネームは、パナソニックでともにプレーした田辺淳さんの長男ジャック( NZ生まれ)と顔が似ていたため。小学生に「君、何年何組?」と声をかけられるなど、子供と間違えられるエピソードは数知れず。

●自転車協会のホームページ