17歳の高橋翔がマウンテンバイクXCEでエリートの全日本チャンピオンに

第36回全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイクXCEが2023年11月25日、PIST6 Urban MTB Festival in千葉公園大会のイベント内で開催され、TeensMAPの高橋翔(17)がエリート男子レースを制して全日本チャンピオンになった。

ジュニアカテゴリーながらエリートのXCE全日本チャンピオンになった高橋翔

XCEはクロスカントリー・エリミネーター(Eliminator)の略で、エリミネートは「除外する」という意味。4人で500m〜1kmの短いサーキットコースを一斉にスタート。各レース下位2名は脱落となり、最後に残った4名で決勝が行われるというサバイバルトーナメント方式だ。

XCE(クロスカントリー・エリミネーター)は4選手が一斉にスタートしてゴールの着順を競う

ジャンプ台や階段、急坂などの障害物が設置される。木や岩などの自然的障害物が多いコースもあるが、この日は千葉駅から歩いていける公園内、そして自転車トラック競技場に隣接したエリアで開催されたこともあり、すべて舗装路。人工セクションと石造りの階段などが設置された。1周は約300mで、XCEはこれを2周回。およそ2分でフィニッシュする激戦が展開した。

優勝した高橋はジュニアカテゴリー。2022年はMTBアジア選手権、全日本選手権XCO、シクロクロス全日本選手権のジュニアで優勝している逸材。

人工セクションをクリアする元五輪XCO代表の山本幸平(先頭)

この日は予選3位のタイムで本戦に勝ち上がり、準々決勝、準決勝と無難に2位以上でゴール。決勝ではMTBクロスカントリーの元五輪選手山本幸平(アスリートファーム・スペシャライズド)や第一人者の松本祐太(フカヤレーシング)と対決。

先行する松本を最後に逆転して全日本タイトルを獲得した。

すべて舗装路で開催されたマウンテンバイクXCE

「いつもは山の中でレースをするマウンテンバイクですが、こんな都心部で走れるのはオフシーズンの楽しみで特別な思い」と高橋。

階段の下りの一部には木製のバンクが敷かれた
千葉市の新しい室内競輪場の脇で全日本自転車競技選手権マウンテンバイクXCEが開催された

スーパーカリバーが第2世代に進化…下りの走破性を改良

フルモデルチェンジを果たしたクロスカントリーMTB、Supercaliber(スーパーカリバー) Gen 2をトレック・ジャパンが発売した。 

Supercaliber Gen 2

東京五輪や世界選手権でも数々の優勝へと導き、もはやクロスカントリーバイクのベンチマークともいえるトレックのSupercaliber。年々テクニカルになるコースの難しさに対し、下りの走破性を求める選手からの声に基づいた一台となった。 

Supercaliber Gen 2

■主な特徴
①トラベル量が増え、下りの走破性が向上 
リア:60mm➡80mm 
フロント:100mm➡110mm  

②SLRとSLの2つの軽量カーボングレードのフレーム 
SLRにおいては、前作と比較し250gほど軽量化 

③新RockShox製IsoStrutサスペンション 

④新しいジオメトリー 
下りの安定性を高める長めのリーチ、寝かせたヘッドアングル 

Supercaliber Gen 2

■ラインナップ 
・Supercaliber SL 9.6 
価格:637,890円(税込) 
カラー:Dark Prismatic 
サイズ:S, M, ML 

トラベル量が増え、下りの走破性が向上

・Supercaliber SL 9.7 AXS 
価格:842,490円(税込) 
カラー:Plasma Grey Pearl 
サイズ:S, M, ML 

・Supercaliber SLR 9.8 GX AXS 
価格:1,205,490円(税込) 
カラー:Matte Deep Smoke 
サイズ:S, M, ML 

Supercaliber Gen 2

Project One Nowモデルもあり。

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世界選手権を制覇したピドコックとフェランプレボのMTB発売へ

一挙13種目が開催された史上初のスーパー世界選手権だが、MTBクロスカントリー種目で英国のトム・ピドコック(男子)とフランスのポーリーン・フェランプレボ(女子)が使用したピナレロの最新MTBが明らかになった。

2023世界選手権を制したトム・ピドコック ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

ピドコックとフェランプレボのために開発されたモデルが市販化へ

ノベ・メストで行われたUCIマウンテンバイクワールドカップでのDOGMA XCの初勝利の後、ピナレロはスーパー世界選手権で画期的なクロスカントリーバイクの新しいハードテールバージョンを発表した。

ポーリーン・フェランプレボが世界選手権MTBクロスカントリー優勝 ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

DOGMA XCは現在、イネオスグレナディアーズに所属するピドコックとフェランプレボのみに供給されている。2選手は英国スコットランドで開催されたUCI世界選手権のXCC(クロスカントリーショートトラック)とXCO(クロスカントリーオリンピック)に、それぞれ英国とフランスの代表として出場。ピドコックはフルサスペンションバージョンに乗ってXCOで優勝、フェランプレボはハードテールバージョンを選択しXCCとXCOの両方で優勝した。

カスタムデザインされた完全一体型のコックピットは、2ピース構造に比べて軽量化され、走行精度が向上

ピドコックとフェランプレボはDOGMA XCの開発に積極的に関与していて、ピナレロはあらゆるXC地形で優れたパフォーマンスを発揮できるこの最新モデルを製作した。この最新のフルカーボンハードテールバージョンは、リアトライアングルからの最大限の軽さ、剛性、反応性を提供し、最速のレースサーキットに適していというる。

完全に統合されたケーブルルーティングは、ハンドルバーが回転しすぎるのを防ぐために60°で止まる内部ストッパーを特徴とする特殊なヘッドセットベアリングと同様に組み込まれる

パリ五輪に向けて開発されたMTBは上り坂で有利に

「私はこのバイクで特に上り坂が得意です。2024年のパリオリンピックに向けてハードテールバージョンをリクエストしましたが、このフレームを開発し、迅速に提供してくれたピナレロに感謝しています」とフェランプレボ。

左右非対称デザインを採用したリアトライアングル。左側が強化され、ドライブトレインの反対側にかかる大きな力を相殺

供給側のファウスト・ピナレロは次のように述べている。「フェランプレボがイネオスグレナディアーズと契約した瞬間から、彼女は私たちにハードテールのクロスカントリーフレームを開発するよう促してくれた。当初の計画にはなかったが、記録的な速さでこの挑戦に取り組み、非常に誇りに思うフレームを設計した。これとDOGMA XCのフルサスペンションバージョンにより、彼女とトム・ピドコックはどんな地形でも最高水準のパフォーマンスを発揮できるフレームを手に入れることができた」

DOGMA XCは、ピドコックがこれのフルサスペンションバージョンに乗って、ノべ・メストで開催されたワールドカップ男子エリート・XCCとXCOの両方で優勝し、すぐに成功を修めている。同様に、フェランプレボもフランスカップをフルサスペンションバージョンで優勝している。

日本での価格や入荷時期などは現時点で未定

イネオス移籍のフェランプレボがシクロクロス世界選手権欠場

MTBなど4つの世界タイトルを持つフランスのポーリーヌ・フェランプレボが2月5日に開催されるシクロクロス世界選手権を欠場することが明らかになった。シクロクロスでも第一人者である同選手は今季からイネオス・グレナディアーズに移籍。ケガからの回復が遅れ、4月からのMTBシーズンに向けて目標を修正することになった。

クロスカントリーオリンピック(XCO)の世界チャンピオンとなり、アルカンシエルを着用したフェランプレボ ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

フェランプレボは2022年12月26日のシクロクロスレースで右膝の下に深い切り傷を負った。

フェランプレボはマウンテンバイク競技のクロスカントリー、ショートトラック、マラソンで 3つ、グラベルで1つの合計4枚のアルカンシエルを獲得している。MTBクロスカントリーでは2015、2019、2020、2022年に世界チャンピオンに。2024年のパリ五輪MTBで金メダル獲得を目指している。

トレックの新型Marlinは街中でも乗れるマウンテンバイク

トレック・ジャパンは、街中でも乗れるマウンテンバイク、新型Marlin(マーリン)を発売する。

マウンテンバイクで近年トレンドのプログレッシブジオメトリー採用で、トレイルでのハンドリング性能が大幅にアップ。街中でもスタイリッシュに乗りこなせるデザイン性で、初めてマウンテンバイクに挑みたい人に適したマウンテンバイク。

【特徴】
・最新のマウンテンバイク用ジオメトリーに進化し、トレイルでの操作性が向上。
・幅広な2.4インチタイヤと内装式ドロッパー対応で、さらに高い安定性を実現。(Marlin 8のみドロッパーポスト標準装備)
・キックスタンド、ラック、フェンダーを取り付けられるマウントも充実していて、街中やツーリング仕様にすることも可能。

■ラインナップ
Marlin 8
価格:184,800円(税込)
サイズ:XS, S, M, ML, L, XL
カラー:Matte Dnister Black

Marlin 7
価格:129,800円(税込)
サイズ:XS, S, M, ML, L, XL
カラー:Galactic Grey、Teal to Nautical Navy Fade、Azure

Marlin 6
価格:107,800円(税込)
サイズ:XS, S, M, ML, L, XL
カラー:Hex Blue to Deepdark Blue、Matte Dnister Black

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ポーリーヌ・フェランプレボがMTB世界選手権で二冠獲得

フランスのポーリーヌ・フェランプレボがUCI MTB世界選手権のダブルタイトルを獲得した。フランスのレジェで8月26日に行われたクロスカントリー・ショートトラック(XCC)と同28日のクロスカントリー・オリンピック(XCO)を制した。

クロスカントリー・オリンピック(XCO)の世界チャンピオンとなり、アルカンシエルを着用したフェランプレボ ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

UCI MTB世界選手権でXCCとXCOのダブルタイトル獲得は史上初

XCOは2015、2019、2020年に続く4勝目、XCCは初タイトル。また同選手は2014年に世界選手権ロード、2015年に世界選手権シクロクロスでも優勝。さらに同選手は世界選手権だけでも、ミックスリレーで2014、2015、2016年、MTBマラソンで2019年に世界タイトルを獲得している。

フェランプレボはまず8月26日のクロスカントリー・ショートトラックで優勝した ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

30歳となったフェランプレボが円熟の時を迎えた。ショートトラックで圧勝して初タイトルを獲得したフェランプレボは、2日後のXCOレースに自信に満ちあふれた姿で登場。新たな歴史を作り、これまで以上の栄冠を集めて今回の世界選手権を完遂しようと試みた。

フェランプレボは完璧なスタートを切り、最初の上りですでにリードを奪った。1周目の終わりまでに後続との差を20秒以上に伸ばした。

クロスカントリー・ショートトラックを走るフェランプレボ ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

同じフランス選手のロアナ・ルコントは独走を始めたフェランプレボを追いかけたが、すぐにスイスのジョランダ・ネフや米国のエース、ヘイリー・バッテンとともにトップ3を争う戦いに巻き込まれた。

3選手はプッシュを続けたが、輝かしいキャリアで4度目のエリートXCO世界選手権で優勝したフェランプレボに近づくことができなかった。

ネフは最終ラップで懸命にプッシュして2位を確保し、バッテンはルコントを抜いて3位の位置を獲得した。

8月28日のXCOで独走するフェランプレボ ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool

上り坂で速く走るためにリヤサスなしのMTBで賭けに出た

「超ハードなレースだった。ハードテイルバイクでスタートするという選択をしたのは、上り坂で速く走れると分かっていたから。少しリスクが高かったけど、最初から全力を出して2位以下に差をつけにいった。勝ったことは夢のよう。今夜は大きなパーティーになると思う」

クロスカントリー・オリンピック(XCO)でフェランプレボが独走勝利 ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool
2019年8月のワールドカップスイス大会XCOで優勝したフェランプレボ ©Bartek Wolinski / Red Bull Content Pool