ポガチャルが落車をものともせずミラノ〜サンレモ初制覇

イタリア語で「春」という意味のプリマヴェーラと呼ばれる伝統の1戦、ミラノ〜サンレモが3月21日に開催され、UAEチームエミレーツ・XRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)がピナレロ・Q36.5プロサイクリング チームのトーマス・ピドコック(英国)をゴール勝負で制して初優勝した。

ポガチャル(左)がピドコックを制してミラノ〜サンレモで初優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

ポガチャルは落車で負傷しながらも、ミラノ~サンレモで初優勝を果たした。メイン集団に追いつき、同じく落車した優勝候補のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)とピドコックとともに勝負どころのチプレッサで抜け出した。

イタリアに春を告げるレース、ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

最終的にポガチャルについていくことができた唯一の選手はピドコック。ポガチャルは2人によるスプリントを僅差で制した。チーム ヴィスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)が3位に入った。

ポガチャル(左)とピドコックが健闘を称え合う ©Masrco Alpozzi/LaPresse

最近10年のミラノ〜サンレモ優勝者

2026 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2025 マチュー・ファンデルプール(オランダ)
2024 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー)
2023 マチュー・ファンデルプール(オランダ)
2022 マテイ・モホリッチ(スロベニア)
2021 ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー)
2020 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
2019 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
2018 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
2017 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)

ポガチャル(先頭)とピドコックが最後に抜け出した ©POOL Bettini/Sprintcycling/LaPresse

予測不可能なレースに勝ててホッとした、さみしくなるな

「転倒するのにいい場所なんてないけど、特にインペリアでは! カポ・ベルタからチプレッサまではみんなが先頭にいなければならないので、本当にスピードが出る。私は挟まれて転倒し、たくさんの人を巻き込んでしまった。みんな無事だといいけど」とポガチャル。

「これもサイクリングの一部。今までで一番長いウォータースライダーだったが、すぐに立ち上がった。自転車を起こそうとしたけど、アルペシンのライダーが私の自転車の上にいた。まず彼に大丈夫かと尋ねると、彼は挟まっていると言ったので、私が自転車を持ち上げれば自由に動けると答えた。見ていて気持ちのいいものではなく、巻き込まれたのも気持ちのいいものではなかった。

ポガチャルがアタックするとピドコックが追従する ©Fabio Ferrari/LaPresse

私の頭の中にはいろいろなことが浮かんだ。自転車道を通ってサンレモに直行することも考えた。また、このレースのトレーニング中に転倒して今日ここに来られなかったマイケル・マシューズのことも考えた。彼は優勝候補だった。

自転車に乗り直すとすぐに、チームメトが待っていてくれた。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。アドレナリン全開で最後までやり遂げた。トムは私のホイールにぴったりと張り付いて、彼を振り切るチャンスは全くなかった。彼が速くて、本当に調子がいいことは分かっていた。ゴールラインを越えた時でさえ、勝ったかどうか確信が持てなかった。

これは私のキャリアの中で最大の勝利の一つだ。これで、最も予測不可能なレースの一つであるこのレースのために、週2回海岸沿いをトレーニングする必要がなくなった。長年挑戦してきた末にようやく勝てて、本当にホッとした。寂しくなるだろうな」

ポガチャル(左)がピドコックを制してミラノ〜サンレモで初優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

ポガチャルはモニュメントで11回目の勝利

世界チャンピオンとしてミラノ~サンレモで優勝したのは、1983年のジュゼッペ・サロンニ(イタリア)以来。グランツール優勝者でミラノ~サンレモを制覇した前回の選手は2018年のヴィンチェンツォ・ニバリ。
ポガチャルは、2008年のファビアン・カンデッラーラ、2017年のミハウ・クフィアトコフスキ、2019年のジュリアン・アラフィリップ、2020年のワウト・ファンアールトに続き、ストラーデ・ビアンケとミラノ~サンレモを同一年に制覇した5人目の選手。
ポガチャルのミラノ~サンレモでの直近4回の成績は、2022年5位、2023年4位、2024年と2025年は3位。
ポガチャルにとって11回目のモニュメントレース制覇。エディ・メルクスは27歳6カ月の時点で、モニュメントレースで13勝を挙げていて、13勝目は1972年のイル・ロンバルディア(27歳3カ月20日)。
ポガチャルは、マテイ・モホリッチ(2022年)に続き、ミラノ~サンレモで優勝した2人目のスロベニア選手。

ポガチャル(右)の優勝をたたえるファンデルプール ©Masrco Alpozzi/LaPresse

ピドコックはサンレモで初の表彰台を獲得。モニュメントレースでは、2023年のリエージュ~バストーニュ~リエージュでレムコ・エヴェネプールに次ぐ2位に入って以来、2度目の表彰台となった。ピドコックは、2016年にベン・スウィフトがアルノー・デマールに次ぐ2位に入って以来、サンレモで表彰台に立った初の英国選手。
ワウト・ファンアールトはサンレモで4度目の表彰台を獲得した。2020年に優勝、2021年、2023年、2026年に3位。

ミラノ〜サンレモ女子レースはロッテ・コペッキーが優勝

ロッテ・コペッキーがミラノ〜サンレモ女子レース優勝 ©LaPresse
ミラノ〜サンレモ女子レース ©LaPresse

脅威の価格を打ち出すフランスブランドのヴァンリーゼルが新作発売

フランスのロードブランド、VAN RYSEL(ヴァンリーゼル)が春夏新作コレクションを発売した。ツール・ド・フランスにも出場するプロチームのメインスポンサー、スポーツ量販店のデカトロンが持つ自転車ブランドだ。

初心者でも扱いやすいと話題の軽量ロードバイクや、ドライで快適なライドをサポートするサマージャージなど、ヴァンリーゼルが提案するのは、「本格的なのに、すぐに乗れる」スマートな選択。技術と美しさが融合したデザインで、まもなく到来する温暖な気候でのライドがもっと特別な時間に。

ヴァンリーゼル・ロードバイク EDR AF CLARIS、12万9900円
ヴァンリーゼル・ロードバイク RC100 v2、4万4900円
ヴァンリーゼル・ロードバイク半袖ジャージ メンズ Endurance 2、4990円
ヴァンリーゼル・ユニセックス ロードサイクリング 半袖サマージャージ Racer 2、8990円
ヴァンリーゼル・ロードバイクシューズ NCR、
2万3900円
ヴァンリーゼル・ロードバイク ベースレイヤー 夏用 メンズ、2990円

【デカトロン】

高額バイクの2025モデルがプライスダウン…F9は20万円近くの値引き

ツール・ド・フランスなどでプロ選手が使用するイタリアの自転車ブランド、ピナレロが2025年までのモデルに限りFシリーズ・F9 / F7 / F5、Xシリーズ・X3 / X1の価格を3月19日に下げた。

ピナレロの2025モデルがプライスダウン

PINARELLO F9は128万4800円から109万2080円へ。PINARELLO X1の105メカニカル仕様は43万円から36万5500円になる。

ピナレロF9
ピナレロF7
ピナレロF5
ピナレロX3
ピナレロX1

対象の完成車モデルを購入時に、ハイグレードホイールを特別価格で選べる「WUPホイールアップグレードプログラム」も同日からリニューアル。例えばPNARELLO F7アルテグラ Di2 + カンパニョーロ SHAMAL DUAL PROFILEは88万2640円+ホイール定価38万1700円=126万4340円だったものが120万2640円と6万1700円お得になる。

PNARELLO F7は完成車で6万円以上も安くなった

●ピナレロジャパンのホームページ

スッキリとした着こなし、シンプルなデザイン…オススメできる春夏ジャージ

国内最大手の自転車ウエアメーカー、パールイズミがシンプルな春夏用ウエアを発売した。涼しさを確保する薄手かつ軽量素材を採用した、コーディネートしやすいプレーンな単色デザインが特徴。通気性のよい身頃のピンメッシュ素材や、袖口カットオフの薄手2way 素材で、涼しく軽く伸びやかな着心地を実現。

レディースフィットのパフォーマンスジャージ、13,750円(税込)

日常のトレーニングライドやシリアスなライド、さまざまなライドで活躍するシンプルでカラーバリエーションも豊富な半袖ジャージだ。

バタつきを抑える適度なフィット感のベーシックフィットの「パフォーマンスベーシックジャージ」、身体にぴったりフィットする細身のレースフィットの「パフォーマンス レースジャージ」、胸周りを2 イズ、ウエスト周りは3.5 サイズ大きくしたワイドサイズの「パフォーマンスジャージ・ワイドサイズ」もある。

パフォーマンスベーシックジャージ、13,750円(税込)

レディース専用フィットの「パフォーマンス ジャージ・レディースフィット」、UV対策の長袖仕様を備えた「パフォーマンス ロングスリーブ・レディースフィット」はスポーツする女性の美しさを引き立てる。

●パールイズミのホームページ

2026年期間限定販売…ストライダーに新色MOSS(モス)登場

ストライダージャパンが世界累計販売台数400万台を突破したランニングバイクのスポーツモデルとして、2026年限定カラー「MOSS(モス)」を2026年3月19日から販売。税込み1万6940円。

2026年限定カラーのモス

「アイスブルー」「サファリ」「サンライズピンク」に続くアースカラーシリーズ待望の第4弾。都会の喧騒を離れ、野生の残る森へと一歩足を踏み入れる。そこには、長い時間をかけて育まれてきた豊かな景色が広がっている。新色MOSSは、そんな自然のリズムと、目の前の小さな発見に夢中になる子どもたちの「尽きない好奇心」を重ね合わせ、カラーデザインしたという。

安全規格を遵守するなどさまざまな製品試験や検査を行なっている

●ストライダージャパンのホームページ

ヴィンゲゴーハンセンが2026パリ〜ニースで総合優勝

全8区間で争われた2026パリ〜ニースは最終日となる3月15日、地中海岸のニースにゴールする第8ステージが距離129.2kmで行なわれ、チーム ヴィスマ・リースアバイクのヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)が総合優勝した。

ヴィンゲゴーが2026パリ〜ニース総合優勝 ©A.S.O. / Billy Ceusters

ヴィンゲゴーが4分23秒の歴史的大差で総合優勝

2025年のパリ~ニースで落車リタイアしたヴィンゲゴーだが、1年後の第84回大会で見事なリベンジを果たした。最終ステージの最後の上りでヴィンゲゴーとバーレーン・ヴィクトリアスのレニー・マルティネス(フランス)が抜け出し、ゴール勝負でマルティネスが2014年のアルチュール・ヴィショー以来、最終ステージで優勝したフランスとなったが、ヴィンゲゴーは同タイムの2位で総合順位での差を歴史的な規模にまで広げた。

マルティネスが2026パリ〜ニース第8ステージでヴィンゲゴーを制して優勝 ©A.S.O. / Billy Ceusters

総合2位ダニエル・マルティネス(コロンビア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)との差は4分23秒で、1939年以来のパリ~ニースの優勝者と2位の差としては最大であり、レースの歴史上4番目に大きい差となった。

ヴィンゲゴーはポイント賞と山岳賞も獲得した。総合3位のゲオルク・シュタインハウザー(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト)が新人賞。

2026パリ〜ニース第8ステージ ©A.S.O. / Billy Ceusters

パリ~ニースで優勝できたことは大きな意味がある

「今日はほぼ完璧な1日だった。1日中全力でレースを楽しめた。そしてついにパリ~ニースで優勝することができた。私にとって厳しいレースだったが、今日こうしてイエロージャージを着てここにいられることがうれしい。ステージ優勝もできればよかったが、レニー・マルティネスは本当に強かったので、彼には優勝する資格があった」とヴィンゲゴー。

「実はパリ~ニースで優勝できたことは、僕にとって本当に大きな意味がある。これまでどうしてうまくいかなかったレースだったので、ようやく成功させることができた。本当に嬉しいです。良い年のスタートを切れたし、とても誇りに思っている。

今年最初のレースだったけど、今週のレース内容には本当に満足している。間違いなく絶好調。今後のレースに向けて、さらに向上できると思う。特にツール・ド・フランスに向けて、それが実現できれば」

2026パリ〜ニース第8ステージ ©A.S.O. / Billy Ceusters
2026パリ〜ニース第8ステージ ©A.S.O. / Billy Ceusters
2026パリ〜ニース第8ステージで先行するヴィンゲゴーとマルティネス ©A.S.O. / Billy Ceusters
マルティネスが2026パリ〜ニース第8ステージで優勝 ©A.S.O. / Billy Ceusters