冬でも汗をかくスポーツ時は汗冷えを防ぎ保温力を維持する下着を

素肌に直接触れるアンダーウエアは、秋・冬のフィールドで快適性を維持するために重要なアイテム。大切なのは暖かさだけではなく、汗冷えを防ぎ、保温力を持続させること。そして、用途に合った素材や厚みを選ぶことだ。モンベルでは、あらゆるアクティビティに対応する豊富なラインアップで、冬のアウトドアシーンをサポートしている。

スーパーメリノウール EXP.プラス ラウンドネックシャツ Woen’s 1万1100円

優れた発熱量と冷えにくさを両立した、天然の吸湿発熱素材スーパーメリノウールが素材としてはおすすめ。冬季登山や暖かさを重視したアクティビティにちょうどいい。同社では厚さが4種類あり、当然のように極厚手モデルが最も気温の低いアウトドア活動で重宝する。

モンベルのアンダーウエアの中で最も高い保温性を備えた極厚手モデルがスーパーメリノウール EXP.プラス ラウンドネックシャツ。モンベルのアンダーウエアの中で最も高い保温性を備えたシャツだ。デッドエア(断熱層としての空気)を保持し、起毛した肌面が身体を包み込むような暖かさを実現。高いストレッチ性を備えている。

スーパーメリノウール EXP.プラス ラウンドネックシャツ Men’s 1万2100円

おすすめの用途は極地遠征・冬季登山・冬季キャンプなど。日常使いでも温かさを求めるときはいい。

●モンベルの詳細ページ

トレックプロジェクトワンを成約すると先着で富士ヒル優先エントリー権利

第21回Mt.富士ヒルクライム公式の協賛パートナーのトレック・ジャパンが2026年に開催予定の「Mt. 富士ヒルクライム 2026」の優先エントリー権が手に入るキャンペーンを、2025年11月15日より全国のトレック正規販売店で開始した。

キャンペーンは、期間中にProject Oneを成約した人のうち、先着30人に「2026年大会の優先エントリー権」を提供するというもの。大会には別途参加費が必要。SALE品は除く。店頭在庫も現行モデルのみ対象。

Mt. 富士ヒルクライム 2026 優先エントリー権

プレゼントキャンペーン
期間 : 2025年11月15日(土)~12月30日 (火)まで(先着30人に達し次第終了)
対象店舗  : 全国のトレック正規販売店
対象者 : 期間中Project Oneバイクを成約した先着30人
特典 : Mt.富士ヒルクライム 2026(2026年6月7日、日曜日開催 第22回大会)優先エントリー権(1人分)

●トレックの詳細ページ

世界最大級の自転車映画祭が11月22・23日に横浜で開催

世界108都市・100万人以上が体験した自転車カルチャーの祭典「BICYCLE FILM FESTIVAL」は東京・横浜・大阪・尾道の4都市を巡る「BFF JAPAN TOUR 2025」を2025年11月20日から30日まで開催。

注目を集めるのが11月22・23日の横浜開催「BFF YOKOHAMA」。映画上映を軸に、ライドイベント、トークセッション、マルシェ、キッズワークショップ、防災をテーマにしたカーゴバイクキャンプまで、“走る・観る・語る・つながる”が体験できる、自転車を通して「都市と暮らしの未来」を体感できる。

BFF YOKOHAMA 2025 では、公募期間中に世界中のフィルムメーカーから寄せられるドキュメンタリーからアニメーションまで、数百本の中短長編映画の中から、特に優れた作品を厳選して上映。全作品、日本語字幕付き。英語以外の作品には英語字幕も。

クラフトビール文化を楽しみながら街を巡る横浜ビアバイクも運行する

開催日:2025年11月22日(土)~23日(日)
会場:ジャック&ベティ
入場料:映画上映 税込2,500円

Program C:CINEMATIC SHORTS
11月22日(土) 12:00 ~ / 11月23日(日) 14:00 ~
世界各地のショートを凝縮した、BFFならではの多彩なプログラム。アムステルダムのガーナ出身女性が移民女性へ自転車の乗り方を指導する話しから、ハワイMTBの舞台裏、パレスチナ地区ガザの厳しい環境で走り続けるサイクリストの日常までを網羅。日本からは、横浜発の自転車パーツで全長25mの巨大連鎖装置に挑む短編。自転車を通じて、人と街の美しい関係をシネマティックに映し出す。
 
Program D:URBAN BIKE SHORTS
11月22日(土) 14:00 ~ / 11月23日(日) 12:00 ~
世界各地の都市を舞台にした最新のショートフィルムを集めた、都市型サイクリング特集プログラム。今年初公開となる日本の新作2本を含む。そのうち1本は、2023年に横浜で開催された Cycle Messenger World Championships (CMWC) の掲げたメッセージ「NEW STANDARD」を追ったショートドキュメンタリー。もう1本は、サイクリストを陰で支えるメカニックたちの“こだわり”と“流儀”に迫る作品。映画を通して、アーバンサイクリングがもつ鮮やかで力強いスピリットを体感。

●BICYCLE FILM FESTIVALのホームページ

愛犬を連れていける電動アシスト自転車with one.が新登場

キャビンタイプでペットと乗れる電動アシスト自転車、with one.を森川産業が発表し、予約販売を開始した。電動アシスト自転車として公道を安全に走行するために必須の型式認定を取得予定。カラーは全6色。税込み19万5800円。

with one.のキャビンは一般的なカゴ型と異なり、より安定した構造で設計されている。愛犬が乗るキャビンは飼い主のすぐ目の前に配置されているので、移動中でも常に愛犬の様子を確認でき、アイコンタクトが取れる安心感がある。

●with one.のホームページ

片桐悠がBMXフラットランド世界王者…女子は日本が表彰台独占


UCI(国際自転車競技連合)が主催するBMX世界最高峰イベント、アーバンサイクリング世界選手権が2025年11月5日から8日までの4日間、サウジアラビアのリヤドで開催され、 フリースタイル種目の一つフラットランド男子で片桐悠(GLOW)が優勝した。 

片桐悠が世界チャンピオンに ©️Japan Cycling Federation / STOOP Creative

片桐が日本チャンピオンとして臨んだ大会。予選を首位で通過しながらも、決勝ではそのプレッシャーを一切感じさせない堂々たるパフォーマンスを披露。 自身のシグネチャートリックである「フルバイクフリップ」と「舞空術」を組み合わせた高難易度コンボを、極めて精度の高いコントロールで成功させ、圧巻のライディングで世界の頂点に立った。ワールドカップでの優勝経験を有する片桐が、ついに世界の舞台で初の金メダルを掴み取った。 

BMXフラットランドで世界チャンピオンになった片桐悠 ©️Japan Cycling Federation / STOOP Creative

「2024年は5位という悔しい結果で終わったのもあって今回優勝できたのは、自分にとってリベンジでもあったのですごくうれしいです。日本代表として、今大会の代表選手として選出されなかった選手の気持ちも背負って挑み、絶対に負けられないし、今回こそは優勝して帰りたいっていう気持ちが強かったです」と片桐。

フラットランド女子では戸高千翠が世界チャンピオンに

女子決勝では、戸高千翠(lovejamcrew)、本村果鈴(motelworks)、吉村想花(セントヨゼフ女子学園高)がこれまで積み重ねてきた練習と経験を存分に発揮し、それぞれの個性を生かしたライディングを披露した。 

戸高千晶・本村果鈴・吉村想奈が世界選手権の表彰台を独占 ©️Japan Cycling Federation / STOOP Creative

中でも圧倒的な存在感を放ったのが、細かなバイクセッティング調整を重ねてコンディションを万全に整え、決勝本番では狙い通りのトリックをすべてメイクした戸高。難易度の高いコンビネーショントリックを流れるように繋げ、高い完成度でまとめ上げ、堂々の世界チャンピオンに輝いた。 

戸髙は2025年に開催された全日本選手権、アジア選手権でも優勝し、3つ目のチャンピオンジャージを獲得した。 

2位には、いくつかのミスはあったものの、緊張感の中で最後まで果敢に攻める姿勢を貫いた本村が入賞。3位には吉村が入り、日本チームが2024年に続きチャンピオン獲得、そして表彰台を独占した。 

戸高千晶がBMXフラットランドで世界チャンピオンに ©️Japan Cycling Federation / STOOP Creative

「今回の世界選手権では1番決めたかった技を決めて、優勝することができてとてもうれしいです。これからも、もっともっと会場を盛り上げられるように、たくさんの凄いトリックを練習して大会で決められるように頑張りたいです」と戸高。  

ツール・ド・フランス期待のジェガット先生が中学生230人に特別授業

ツール・ド・フランスさいたまに出場する自転車界のトッププロ選手がさいたま市内の中学校で先生として授業を行う「ドリームティーチャー」が11月7日に行われ、2025ツール・ド・フランスでいきなり総合10位になった26歳の若手フランス選手、ジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー)が日本の生徒たちに夢を語った。

さいたまの中高一貫校の中学1年から3年生まで230人が集まった

フルーム、キッテルの大物とは異なる、将来性のある若手先生

大会は11月9日にさいたま新都心で開催されるが、授業はその2日前に行われた。ジェガットが訪問したのはさいたま市浦和区にあるさいたま市立浦和中。これまではクリストファー・フルーム(2019)とマルセル・キッテル(2022、2023)というスーパースターが先生役を務めていたが、今回ツール・ド・フランス主催者が指名したのは若いジェガット。これまでの実績は少ないが、フランスでは最も期待されている選手だ。

2025ツール・ド・フランス第8ステージを走るジョルダン・ジェガット(左)、その右はマイヨジョーヌのポガチャル ©A.S.O.

ジェガットはとりわけ山岳コースでの強さと安定感から、今後のツール・ド・フランスでの活躍が期待されている。若手ながらも着実に実力をつけていて、プロ勝利はまだないが、2度目の出場となった7月のツール・ド・フランスで期待以上の成績を残している。

美術部が羽子板の絵を、書道部が題字を担当して、A.S.O.の担当(左から3人目)とジェガットにプレゼント

「5歳の頃から自転車に乗り始めて、プロになって4年目のシーズンを経験したよ」というジェガットは来日4回目。2024年にツール・ド・九州に出場し、同年に初めてさいたまへ。そして2025年も同じ2大会への出場を果たした。

「大阪と九州はクルマを使って移動したので、途中で立ち寄った広島で原爆ドームなどを見て感慨深いものを感じた。大阪は東京とは違ってまたひとつの日本を体験できてうれしかった。初めて寿司を食べてとてもおいしくてびっくりした。ラーメンも好きだよ」とすでに日本通だ。所属チームはフランス勢ばかりで、これまでのレースもフランスを舞台としたものがほとんどだが、英語も得意で、生徒たちとは英語でやり取りした。

2025ツール・ド・フランス第18ステージを走るジョルダン・ジェガット ©A.S.O.

自転車に乗ることが好き、練習の成果が現れるレースも幸せ

この日はさいたま市の中高一貫校で学ぶ中学1年生から3年生まで230人が熱心にツール・ド・フランスを学ぶとともに、期待のフランス選手に素朴な質問を向けた。

「どうしたらプレッシャに打ち勝てますか?」という質問が。

「プレッシャーのあるなかで集中力を維持するのはなかなか難しいよね。そんなとき、自分のゴールはなんなのかを再確認してみるんだよ。やっぱりボクはレースに勝つことなんだとそこで確認することができる。そのために目標を立てて計画的に準備を進めていければと思っている」

ジェガットが中学生たちに、ツール・ド・フランスのコースを示す黄色い看板やジャージなどをプレゼント

「プロになる決心をしたのは勇気がいりましたか?」

「最初は自転車に乗るのが楽しくて、それだけだった。次第にレースに出場するようになり、レースで勝ったりした。そうなると、やはりツール・ド・フランスが夢で、父にそれを打ち明けた。家族で応援してくれることでプロの世界に飛び込む決心がついたんだ」

「賞金をもらったり実績をつかめてうれしいこともあるが、ボクは本当に自転車に乗るのが好き。これまでも厳しい練習を積み重ねてきたが、その成果を発揮できたことが確認できることが幸せ。もっと強くなるためにこれからも努力していきたい」と夢なかばの今の気持ちを語った。

ジョルダン・ジェガットは「如流男」と書く

日本の中学生の将来に確実に足跡を残した!

得意の英語で、「強くなるためには何時間練習するんですか」と質問したのは2年生の嶋田晴日さん(14)。「弓道の練習や勉強などで私自身がどのくらい時間を当てたらもっとうまくなったり、勉強できるようになるのかを知りたいので、ツール・ド・フランスで活躍する選手に聞く機会を得られて思い切って質問してみました。とてもていねいに応えてくれて、これからの目安になりました」

「何時間練習したら強くなりますか?」と質問した嶋田晴日さん(中央)とジェガット、左は神田剛広校長

これまで自転車は単なる移動手段としか見ていなかったという嶋田さんだが、「わたしなんかよりとても背が高かった」と感じたフランス選手とコミュニケーションできたことで、知ることもなかったフランス文化やスポーツへの関心も高まったはずだ。

「日本の自転車レース環境はもちろんフランスと比べたらまだまだだと思うが、頑張る選手らがいれば必ずその道は開けていくと思う」と大好きな日本へのエールもジェガットは忘れなかった。

2025ツール・ド・フランス第14ステージのジョルダン・ジェガット ©A.S.O.

2026ツール・ド・フランスは革命記念日の第10ステージで勝ちたい

山岳コースでの強さと安定感から、今後のツール・ド・フランスでの活躍が期待されているジェガット。選手としての特徴は以下の通りだ。

登坂力:厳しい山岳ステージでの高いパフォーマンスが持ち味であり、グランツールで求められる持久力と爆発力を兼ね備えている。

レース戦略:冷静な判断力と集団内でのポジショニングのうまさが光り、チーム戦略においても重要な役割を担う。

若さと成長性:まだ若い選手でありながら、経験を積むごとに成長を遂げていて、今後さらに力を伸ばしていくことが期待される。

ツール・ド・フランスは世界最大の自転車ロードレースで、多くの選手にとって夢の舞台だ。ジェガットはそのタフなコース設定や多様なステージに適応できる能力があり、総合成績や山岳賞争いに絡むことができると考えられている。特にフランス人選手として地元ファンからの注目も高く、将来的にはチームのエース格としての活躍も期待されている。

「2026年のツール・ド・フランスは今年の総合10位よりもいい成績を収める必要はあるけど、いきなり総合優勝を目指して走るものではないし、頑張って走った結果が総合5位だったりすればいいかな。まずはステージ優勝を飾りたい。7月14日(革命記念日)に中央山塊のオーリャック〜ル・リオラン(第10ステージ、167km)がターゲット。山岳ステージだけどアルプスやピレネーよりも厳しいわけではなく、ボクの脚力に向いているからね」

ジョルダン・ジェガット ©A.S.O.

ただしツール・ド・フランスで上位を狙うためには、さらなる経験の蓄積と、タイムトライアルやスプリント能力の強化が鍵となる。すでに高い登坂力を武器にしているため、今後の成長次第では総合優勝や表彰台も夢ではないという。チームやファンからのサポートを受けつつ、世界のトップ選手との競争の中で自身の存在感をさらに発揮していくはずだ。

さいたま市のドリームティーチャー