ボート日本は世界選手権で五輪枠獲得できず大陸選手権に望み

オーストリアのリンツで開催されてきたボートの2019世界選手権は9月1日に最終日を迎え、パラ女子シングルスカルの市川友美が13~14位順位決定戦で2着に。14クルーのなかで総合14位になった。

ボートの世界選手権日本代表選手団

同大会では五輪種目ではない女子軽量級シングルスカルで、冨田千愛が日本女子初の銀メダルを獲得したものの、この大会での2020東京オリンピック・パラリンピックの出場権獲得はできなかった。日本はアジアオセアニア大陸予選での出場枠獲得を目指していく。

パラ女子シングルスカルの市川友美
ボート世界選手権に出場したエリート&パラ日本チーム

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
Pressportsのボート関連記事

アルント初V、首位はエデ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第8S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日(土)、バルス〜イガラダ間の166.9kmで第8ステージが行われ、雨中の平たん区間は21選手が先行し、少人数のゴール勝負をサンウェブのニキアス・アルント(ドイツ)が制して初優勝した。

マイヨロホを着るゴメスを援護するアスタナチーム ©Photogómez Sport

この第1集団が首位のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)らの第2集団に9分24秒差をつけたことで、前日まで6分24秒遅れの総合16位につけていたコフィディスのニコラ・エデ(フランス)が一気に首位に立った。

平たん区間は21選手が先行 ©Photogómez Sport
ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Photogómez Sport
少人数のゴール勝負をサンウェブのニキアス・アルントが制した ©Photogómez Sport

ゴールのイガラダは1978年に同じフランスのベルナール・イノーがリーダージャージを獲得した町。イノーはそのまま初の総合優勝を決めている。

「プロ選手はときに家族を犠牲にして走り続ける。娘はツール・ド・フランス総合1位選手がもらうライオンのぬいぐるみを欲しがっていた。この大会は赤い牛だけど娘に持っていきたい」とエデ。

首位に立ったニコラ・エデ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャ2019の特集サイト
第7ステージにもどる≪≪   ≫≫第9ステージにすすむ

⚫ブエルタ・ア・エスパーニャの公式サイト
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのfacebook
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのtwitter
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのinstagram

女子軽量級ダブルスカル順位決定戦で日本は意地の2着

オーストリアのリンツで開催されているボートの2019世界選手権は8月31日、女子軽量級ダブルスカルの13~18位順位決定戦が行われ、上田佳奈子・大石綾美の日本チームが2着に。27クルーのうち総合14位になった。

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)の上田佳奈子・大石綾美

8月31日の結果
パラ男子シングルスカル(PR1M1x)遠藤隆行
19~23位順位決定戦 2着 総合20位/23クルー

男子ダブルスカル(M2x)山尾圭太・荒川龍太
19~24位順位決定戦 3着 総合21位/29クルー

男子ダブルスカル(M2x)の山尾圭太・荒川龍太

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)上田佳奈子・大石綾美
13~18位順位決定戦 2着 総合14位/27クルー

パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3Mix4+)八尾陽夏・西岡利拡・有安亮平・齊藤舞香・立田寛之
13~18位順位決定戦 2着 総合14位/18クルー

健常者のボート世界選手権は全種目が終了し、選手とコーチが健闘をねぎらう

9月1日の組み合わせ
パラ女子シングルスカル(PR1W1x)市川友美
13~14位順位決定戦 19:35スタート
1レーン 南アフリカ
2レーン 日本

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
Pressportsのボート関連記事

冨田千愛が日本勢女子として初めての表彰台…ボート世界選手権

冨田千愛(福井県スポーツ協会)がボートの世界選手権で、日本の女子選手として初めての表彰台に登壇した。8月30日にオーストリアのリンツで開催された軽量級女子シングルスカルで銀メダルを獲得した。

冨田千愛が日本勢女子として初めての表彰台

8月30日の結果
男子軽量級ダブルスカル(LM2x)池田裕紀・西村光生
19~24位順位決定戦 6着
総合24位/32クルー

男子軽量級ダブルスカル(LM2x)の池田裕紀・西村光生

【非五輪種目】男子軽量級シングルスカル(LM1x)武田匡弘
13~18位順位決定戦 6着
総合18位/33クルー

男子軽量級シングルスカル(LM1x)の武田匡弘

【非五輪種目】女子軽量級シングルスカル(LW1x)冨田千愛
決勝 2着
総合2位/17クルー

8月31日の組み合わせ
パラ男子シングルスカル(PR1M1x)遠藤隆行
19~23位順位決定戦 16:10スタート
1レーン パラグアイ
2レーン メキシコ
3レーン 日本
4レーン ウルグアイ
5レーン ブルガリア

男子ダブルスカル(M2x)山尾圭太・荒川龍太
19~24位順位決定戦 16:43 スタート
1レーン エストニア
2レーン チリ
3レーン 米国
4レーン スロベニア
5レーン 日本
6レーン キューバ

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)上田佳奈子・大石綾美
13~18位順位決定戦 19:08 スタート
1レーン スペイン
2レーン 日本
3レーン ポーランド
4レーン 中国
5レーン ドイツ
6レーン アイルランド

パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3Mix4+)八尾陽夏・西岡利拡有安亮平・・齊藤舞香・立田寛之
13~18位順位決定戦 19:20 スタート
1レーン ウズベキスタン
2レーン 日本
3レーン ポーランド
4レーン メキシコ
5レーン オーストリア
6レーン 韓国

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
Pressportsのボート関連記事

バルベルデ12勝目、ロペス首位奪還…ブエルタ・ア・エスパーニャ第7S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日(金)、オンダ〜マスデラコスタ間の183.2kmで第7ステージが行われ、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)を制して今大会初、大会通算12回目の区間勝利を飾った。

バルベルデがログリッチェを抑えて第7ステージ優勝 ©Photogómez Sport

総合成績では6秒遅れの区間3位になったアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が、2日ぶり3度目となる首位に立った。

後半に厳しい山岳が待ち構えるこの日、序盤から激しい闘いが展開し、ドゥクーニンク・クイックステップのフィリップ・ジルベール(ベルギー)、UAEエミレーツのセルジオ・エナオ(コロンビア)ら8選手が第1集団を形成。前日に首位に立ったディラン・トゥーンス(ベルギー)を擁するバーレーン・メリダ勢がメイン集団をコントロール。さらにモビスターが追走を始めた。

先頭集団は最後の山岳でジルベールとエナオだけになり、残り4kmでついに捕らえられる。メイン集団はモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)とバルベルデ、ログリッチェ、ロペスの4人に絞り込まれた。

ここからキンタナが何度もアタックし、ログリッチェとロペスの体力を奪っていく。それでも2選手は必死に食らいついた。最後の300mでバルベルデがアタックするとロペスが脱落。ログリッチェだけが抵抗したが、バルベルデには勝てなかった。

「チームメートのキンタナが素晴らしいアシストをしてくれた。ログリッチェとロペスに差をつけたかったが、彼らも強かった。現時点で強いのはこの4人だね。ハードな闘いはまだ続くだろう」とバルベルデ。

マイヨロホを着用するトゥーンス ©Photogómez Sport
第7ステージで3位に入ったロペスが首位に返り咲いた ©Photogómez Sport

日本から唯一出場するバーレーン・メリダの新城幸也は、トゥーンスのアシスト役として意欲的な走りを見せた。しかしトゥーンスは終盤にハイペースとなるとたまらず脱落。トゥーンスは1日でリーダージャージーを失った。

積極的な走りを見せたナイロ・キンタナ ©Photogómez Sport
アルカンシエルを着用するアレハンドロ・バルベルデ ©Photogómez Sport

「最後の上りはとても急でパワーが求められたのでボクに向いているとは思えなかった。でもベストを尽くして走り、いい走りができてハッピーだ」とロペス。
「スタート直後からハイペースで、勝負どころの上りの入口に着いたころにはみんな疲れていた。チームはいい働きをしてくれ、ボクはベストなポジションで最後の闘いに向かうことができた。最後に4人になって、みんななにかを仕掛けようとしたけど、タイム差をつけるには坂がキツすぎた。今日のステージはベルデルデ向きだった。
それでもとにかくマイヨロホを取り戻すことができた。日曜日はもっとツラい闘いになるだろうけど、アンドラはボクに向いている。1日1日とブエルタ・ア・エスパーニャを戦っていきたい」

マイヨロホを奪還したロペス ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャ2019の特集サイト
第6ステージにもどる≪≪   ≫≫第8ステージにすすむ

⚫ブエルタ・ア・エスパーニャの公式サイト
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのfacebook
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのtwitter
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのinstagram

冨田千愛が日本女子初の銀…ボート世界選手権

冨田千愛(福井県スポーツ協会)が8月30日にオーストリアのリンツで開催されたボートの世界選手権、軽量級女子シングルスカルで銀メダルを獲得した。日本の女子選手が世界選手権でメダルを獲得したのは初めて。

女子軽量級シングルスカル決勝で2着になった冨田千愛

これまでの最高位は、1996年英国での森ゆかり(インテック)・越智由紀子(インテック)・松岡美季(滋賀銀行)・森下実千代(関西電力小浜)らによる女子軽量級舵手なしフォアと、2000年クロアチアでの岩本亜希子(早稲田大)・内山佳保里(デンソー)・魚下裕美(明治生命)・吉田理子(明治生命)らによる女子軽量級クオドルプルの4位。

8月25日から開催されている大会は2020東京五輪・パラリンピックの国別出場枠がかかる重要な大会。1人乗り・両手こぎのシングルスカルは五輪競技ではないため日本に五輪枠は与えられなかったが、冨田は個人種目としてこれまでにない成績を日本にもたらした。

優勝はドイツのマリールイーズ・ドレーゲル。

冨田千愛が女子軽量級シングルスカル決勝で銀メダル

冨田千愛(とみたちあき)
1993年10月18日生まれ。鳥取県出身。明大大学院卒。リオ五輪では軽量級ダブルスカルに出場。福井県スポーツ協会所属。

冨田千愛(福井県スポーツ協会)

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
Pressportsのボート関連記事