イタリアのジャコモ・ニッツォーロが8月26日にフランスのプルエイで開催された欧州選手権エリート男子ロードで初優勝した。前年のエリア・ビビアーニに続くイタリア勢の優勝。
ニッツォーロは現イタリアナショナルチャンピオンで、プロチームではNTTに所属する。大会は新型コロナウイルス感染拡大により一時は中止となったが、フランスのプルエイが代替開催地として名乗りを挙げ、各国ナショナル選手権とツール・ド・フランスの間のわずかな平日に行われた。
レースは大接戦のゴールスプリント勝負となり、ニッツォーロがフランスのアルノー・デマールとドイツのパスカル・アッカーマン抑えた。
イタリアナショナルチームはレースを支配し、すべての攻撃を封じ込め、ゴールスプリントに持ち込んだ。
アンドレアス・ミルティアディス(キプロス)、デュサン・ラコビッチ(セルビア)、パウェル・ベルナス(ポーランド)、エミル・ディマ(ルーマニア)の4選手が100km以上の逃げを見せた。イタリアチームが後続集団を引き上げて吸収した後は、オランダとベルギーがアタックをしかけた。
残り2kmになって2選手が抜け出そうとするが、イタリアのバッレリー二とチモライがけん引役となってニッツォーロを誘導し、写真判定の末にデマールをかわした。
女子U23レースは午前中に行われ、イタリアナショナルチームがレースを完全にコントロール。他国が攻撃する余地与えずにゴール勝負へ。イタリアのエリーザ・バルサーノが優勝した。
欧州選手権は8月27日、男子U23ロードレース(136.5km)と女子エリート(109.2km)が行われる。通常は最終種目として行われる男子エリートは29日にツール・ド・フランスが開幕することからこれらのレースに先がけて行われた。