フランス企業や著名人らがSNSでハッシュタグ、#RÉPUBLIGRAM をつけた投稿をしているのが話題になっている。これはフランスのエマニュエル・マクロン大統領が新型コロナウイルス感染拡大の防止のために発信したものをまねたもので、自動生成サイトも登場した。
マクロン大統領になれる投稿ジェネレータも登場
エリゼ宮とも言われるフランス大統領府は2021年2月6日、マクロン大統領をフィーチャーした新型コロナウイルス感染拡大防止キャンペーンをソーシャルメディアのTwitter、facebook、Instagramで開始した。たちまちのうちにインターネットユーザーが反応し、ユーモアあふれるパロディ化を進行。「マクロンになれる投稿ジェネレータ」があっという間に公開された。
もともとの大統領府のキャンペーンは、マクロン大統領の画像を使って、PORTER le masque=マスク着用、SE LAVER les mains=手洗い、AÉRER la piéce=部屋を換気、などのタイトルを挿入したもの。これらは大統領自らのアカウントで発信されている。
このマクロン大統領のツイートを、自ら考えたキャッチコピーと写真に変えて生成できるサイトが#RÉPUBLIGRAMだ。筆頭に表示される動詞は大文字、それに続くコピーは小文字の筆記体と、マクロン大統領のツイートと同じスタイルを踏襲。最後にそれぞれが保存してある画像を選択すればすぐにできあがり、Twitterに投稿することができる。
フランスの芸能人や芸術家、有名スポーツ選手やトップ銀行、美術館、地方自治体、観光地なども投稿。その内容は全くの自由だ。
フランスは2020年秋から第二波の収束がなかなか見られず、現在も1日2万人前後の新規感染者が発生している。世界随一の観光大国でありながら、EU圏外からの入国をシャットアウト。そこまでして感染拡大を食い止めたいのだ。まさに今回の#RÉPUBLIGRAMはフランス国民が大好きな言葉「solidaire=連帯」をイメージさせる。