Garminコーチ完結編…使いこなせば確実にタイムは伸びる!

GPSと光学式心拍計で測定したトレーニングデータを無償提供アプリで解析し、個人目標を達成するために必要なトレーニングメニューを提示してくれる「Garmin(ガーミン)コーチ」が使える! アプリの新メニューとして搭載された「ペースプロ」もスゴ技。本番レースで序盤から突っ込むか抑えるか、上りで積極的に走るか休むかなどがプログラムでき、目標達成を強力にサポートしてくれるのだ。

Garminコーチは動画やコラムでも役立ち情報を随時提供してくれる

アプリのアップデートでかなり使えるものになった

健康維持のために目標設定する。マラソンに挑戦する。在宅ワークで増えてしまった体重を落とす。次のレースで自己ベストを出す。個人的な目標やフィットネスレベルにかかわらず、成功を支援するトレーニングプランが無料アプリで使える時代になった。

Garmin社が取得した膨大なワークアウトデータを検証し、世界でトップをいくコーチたちから専門的なアドバイスを自動的に提供する。そんなサービスを見過ごすことはない。自分にぴったりのプランを見つけ、スマホにダウンロードしたGarmin Connectアプリに追加すれば第一段階クリア。週ごとのワークアウトが手首に装備したGarminデバイスに送信されるので、それを地道に実行するだけだ。

21週にわたるハーフマラソンのトレーニングを完結。よくできました

ボクの場合は東日本大震災以来連続出場してきた4月中旬のハーフマラソンをターゲットにして、21週に及ぶトレーニングメニューを開始していた。新型コロナウイルス感染拡大により大会は開催中止となったが、Garminアプリのバーチャルコーチトレーニングは継続していて、調整期間となる最終週まできっちりと練習できた。

目標タイムをクリアできる「確実性」を示した円グラフが振り切れるほどいい感じで仕上がった。走れば必ず自己ベストが出せる自信はある。Garminコーチは1年前、「ホントに使えないアプリ」だったが、どんどんアップデートされて、それと同時にこのプログラムのクセも把握したので有効活用できたのが自信の裏付けだ。

次のメニュー、1週間単位のメニューのほか、動画でも情報が送られてくる

ちょうど1年前、Garminコーチを使って2019東京マラソンのためのトレーニングを試みたのだが、当時は大失敗した。目標とする距離設定が「Garminコーチ5K」しか選択できなかったからだ。

「これは使えない」と、しばらく無視していたが、「10Kプラン」と「ハーフマラソンプラン」が追加になっていた。初級者から中級者までのトレーニング指針となることは確かだと感じられる。

これらの項目を設定すればパーソナルなメニューが作成される
パソコンではインターネットのGarminサイトにアクセスすればスマホと同じ情報が見られる

「Garminコーチ」ってどんなものなの?

「Garminコーチ」は、Garminデバイスで計測した各種データを無償提供アプリで自動解析し、スマホの中の仮想コーチがトレーニングメニューを提示してくれ、それをこなしていくうちにランの記録が向上していくという、夢のようなシステムなのだ。設定などは前回コラムを確認のほど。

●Garminコーチがさらに進化…パーソナルに目標達成を後押し

コンディションを色別に把握できる。ただし上り調子のプロダクティブやピークで言いタイムが出るとは限らないのがフシギ

レース当日が近づいてからの極めて繊細なコンディショニングも支援してくれる。長期的トレーニングは準備期、走り込み期、改善期、調整期などがあるはずだが、それがプログラムされているのでパーソナルトレーナーの指導を受けているかのように、ベストに近い状態でレースに臨めることをたやすくしたのである。

走り込み期には週に一度ほどのタイムトライアルなどがあって、その実走データが解析されて、翌週のメニューや強度が変更されるような仕組み。調整期には次第に負荷を落としていき、疲れを残さずレース当日を迎えられるはずだ。

アプリには「トレーニングステータス」が表示される項目があるので、「ピーク」の表示でレースを迎えられれば最高の記録が誕生する可能性が高い。こういった可視化を実現しているのが、このアプリの最大の功績だ。

パソコンのガーミンコネクトサイトで身体変化をチェックして励みにしたい

スゴいのは「ペースプロ」という最新プログラム

Garminコーチはこのように、レースの準備期間として有効だが、アプリには実戦で使える最新プログラムも追加された。それが「ペースプロ」だ。

レースコースの高度変化や疲労などの要因により、レース全体を通してペースは常に変化する。ペースプロは、これらの要素を考慮して推奨されるペースを示してくれるというもの。ペースプロでレース戦略を計画することができるのが特徴だ。コースと目標の詳細をいくつか指定すれば、ペースプロがカスタマイズしたペース戦略を作成するのだ。

1年前の目標レースに挑戦したときにGPSでデータ取得していればそのコースの起伏などが記録されているので、それを目標レースとして選択する。まだ走ったことのないレースなら「マラソン」や「10km」といった距離から選択する。ただし後者の場合はアップダウン情報が取得できていないので、上り坂をどんなペースでいくかはカスタマイズできなくなる。あくまでも距離をにらんでのペースだ。

そして重要なのはペース配分という戦略だ。じつはこれ、Garmin Connectアプリで編集することができる。

まずは目標タイムを入力しよう。次に入力するのがペース戦略で、ポジティブスプリットとネガティブスプリットがある。ポジティブスプリットは、レースの前半をより速く走ることを意味。ネガティブスプリットはその逆で、レースの後半をより速く走ることで後半に追い上げる走りをすることs。

アプリには左右に動くスライダが用意されているので、それを動かしてペース戦略を自分に最適なものに調整していく。多くのランニングの専門家は、わずかにネガティブスプリット寄りのペース戦略を推奨しているという。

ペースプロ。左中断のスライダを動かすとペース設定が変化していくのが楽しい

上り坂をどう走るかも設定できる

レースコースのアップダウンは、レースのペースを計画するうえで大きな要因となる。上り坂に時間をかけて楽に走りたいという人もいれば、積極的に攻めることを好む人もいる。前者ならイージー、後者ならハードにスライダを動かして、上り坂の運動量を調整し、最適なものに合わせることができる。

多くのランニングの専門家は、レースの後半に備えて持久力を温存するために、上り坂で少しペースを落とすことを推奨しているという。

作成した戦略をGarminデバイスと同期すれば手元で確認しながら走ることができる。レースのさまざまな区間のペースを色分けし、その情報を確認しながら走るといい。

●GarminのGPSデバイスレビュー特設サイト
●connect garmin.comのホームページ

ジロ・デ・イタリアのレジェンドがバーチャルレース参戦

ジロ・デ・イタリアとイタリア自転車界のレジェンドが4月12日(日)、ガーミン社のサイクルコンピュータ「エッジ」と室内スマートトレーナーを使ったバーチャルレースを行う。さらに4月18日(土)からは全7ステージのレースを行い、これらの活動を通じて集まった寄付金をイタリア赤十字社に募金する。

2017ジロ・デ・イタリア © LaPresse – Fabio Ferrari

世界中のファンがチポッリーニらと一緒に走れる!

新型コロナウイルス感染拡大により延期を強いられたジロ・デ・イタリア主催者のプライドだ。4月12日には、本来なら5月17日(日)に開催されるはずだったジロ・デ・イタリア第9ステージ、ジョビナッツォ〜ビエステ間198kmの終盤部分、残り37.4kmでバーチャルレースを行なうというのだ。

さらに4月18日から、ジロ・デ・イタリア・バーチャルと銘打って全7ステージのレースが開催される。レースはジロ・デ・イタリア公式SNSで報じられ、ステージ終了後には「ライブポストステージ」を開催し、レジェンドたちと交流できる機会を設定した。

マリオ・チポッリーニ

●出場選手
マリオ・チポッリーニ、ジャンニ・ブーニョ、フランチェスコ・モゼール、ジュゼッペ・サロンニ、ステファノ・ガルゼッリ、イバン・バッソ、クラウディオ・キャプーチ

必要機材と環境をそろえれば、世界中のサイクリングファンがイベントに参加することができる。欧州中央時間17:00からはライブポストステージが企画され、SNSを介してレジェンドと対話できる機会まである。

4月18日に始まるジロ・デ・イタリア・バーチャルは、ファンがプロ選手と一緒に走れる7ステージをフィーチャー。

バーチャルレースの高低マップ

今回のイベントは2020年4月8日にミラノでRCSスポルトが発表した。このチャリティーイベントにより、新型コロナウイルスとの戦いのための資金を集める。ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト、ジロ・デ・イタリア最多区間勝利記録保持者マリオ・チポッリーニ、ジャンニ・ブーニョ(プロサイクリスト協会会長)が新型コロナウイルスと戦うためのチャリティー募金活動の組織を呼びかけた。わずか数日で、RCSスポルトとラ・ガゼッタ・デッロ・スポルトが協力に乗り出し、4月12日に行われるジロ・デ・イタリア・レジェンドと、4月18日に開幕するジロ・デ・イタリア・バーチャルを組織した。2つのイベントは、世界じゅうが新型コロナウイルス感染に集団的に立ち向かい続ける中で、ジロ・デ・イタリアの興奮を事実上体験する機会をファンに提供する。

4月12日はプロローグと位置づけられ、欧州中央時間11:00から18:00まで開催。日本時間はプラス7時間。バーチャルライドに参加するためにはガーミン社製のサイクルコンピュータ(Edge 520, Edge 530, Edge 820, Edge 830, Edge 1000, Edge 1030)、スマートトレーナーが必要。ガーミン社が提供する無料アプリをダウンロードする。

ガーミンエッジやスマートトレーナーがなくてもジロ・デ・イタリア公式SNSでバーチャルレース展開が分かり、その興奮が味わえたり、レジェンドに質問したりできる。

●ジロ・デ・イタリアの公式サイト
●ジロ・デ・イタリアのツイッター
ハッシュタグは #GIROLEGENDS

Garminコーチがさらに進化…パーソナルに目標達成を後押し

GPSで計測した走行データを分析し、設定した目標をクリアするために必要なトレーニングメニューを提示してくれる「Garmin(ガーミン)コーチ」が飛躍的に進化した。陸上部などに所属せず、指導者を持たない一般ランナーにとっては、とても便利なプログラムだ。

世界でトップを行くコーチからの専門的なアドバイスがもらえる

ラントレーニングの理想は、専門知識を有するコーチに直接指導してもらい、ターゲットとする目標や実力レベルに合ったメニューを組んでもらうこと。でも普通のランナーにはそんな環境は望めない。有料のランニングクリニックに参加するなどが精一杯だ。

右上の丸が記録達成の確実を示す。緑はほぼ確実、黄色はもっと努力する必要がある
GPSで取得したこれまでのデータをもとに検証済みのワークアウトが提示される

そこで、光学式心拍計を搭載したGPSデバイスを使ってトレーニングする方法をご紹介。GPSデバイスは購入する必要があるが、アプリは無償ダウンロードできるので、手持ちのスマホがあれば十分。アプリ名はGarmin Connect。パソコンではインターネットサイトのconnect garmin.comで同様のことができる。

アプリを起動させるだけでデバイスと自動的に同期が始まる

これまでは5km練習しか設定できなかった

ちょうど1年前にも「Garminコーチ」を使って2019東京マラソンのためのトレーニングを試みたのだが、その当時は大失敗した。目標とする距離設定が「Garminコーチ5K」しか選択できなかったからだ。

●以前のコラム
心拍計搭載のGPSウォッチとアプリでGARMINコーチにランニング指導を受けてみた

素人考えで、「レース距離は違っても走る練習だから」と5kmのタイム向上を目指す練習メニューをやってしまったのだから、当然のように無理があった。

算出される実績がよかったことも拍車をかけて、精神的にちょっと弱いボクのハートには負荷が高かったようだ。筋肉群は順調に強化されたが、精神的に不安定になってしまって、一時期練習を中断するハメに。

やっぱりフルマラソンはフルマラソンのメニューでなければダメです。

この日のメニューを消化するとオレンジのデータが表示され、よくできましたとホメてくれる
パソコン版のGarminコーチ。細かなパーソナル設定ができる

「Garminコーチ、使えないな」と思って、しばらく無視していたら、「10Kプラン」と「ハーフマラソンプラン」が追加になっていた。折しも2020東京マラソンの抽選に落ちたので、ターゲットを21週後のハーフマラソンに設定。そうして再び「Garminコーチ」を使い始めた。

結論から言うと、今回のアップデートでかなりのところまでできるようになっていた。初級者から中級者までのトレーニング指針となることは確実で、使いようによってかなり効果的にレベルアップに貢献してくれる。

日本語テロップがついたビデオメッセージも定期的に送られてくる

「Garminコーチ」ってどんなものなの?

「Garminコーチ」は、Garminデバイスで計測した各種データを無償提供アプリで自動分析し、スマホの中の仮想コーチがトレーニングメニューを提示してくれ、それをこなしていくうちにランの記録が向上していくという、夢のようなシステムだ。

今回のアップデートはGPSデバイスのほうではなく、アプリ側で改良された。数あるGarmin社製デバイスのなかで、VO2 Maxが測定できる機種なら「Garminコーチ」が使える。ボクが使っているデバイスはすでに購入から2年が経過しているGarmin Fenix 5 Sapphireだが、アプリ側のアップデートは定期的に行われているので、できることは今後もどんどん増えていきそうだ。

メニューは日程変更できるが、過ぎてしまったメニューは変更できない
ビデオや日本語訳されたテキストで効率的な練習方法を習得する

それでは実際に「Garminコーチ」を使ってみよう。

まずアプリをダウンロードしたスマホで、目標とする大会の距離を「5km」「10km」「ハーフマラソン」から選ぶ。続いて「週に何日走れるか」といった個人的な生活環境を入力すると、アプリの中でそれを考慮した週間メニューがプログラムされる。基本的には週末に所要時間のかかるメニューが組み込まれるが、そのあたりは編集することも可能。

いくつかも項目を入力すれば、デバイス上のランニングコーチが無料トレーニングプランを提供してくれるという仕組みだ。

アプリにはコンディションの波も表示される
コンディションを把握すればレース日に絶好調を持ってくることができるかも

コーチから与えられるワークアウトは、同期を済ませているGarminデバイスとデータのやり取りをするごとに、自動的にデバイスに転送されるからとても便利。メニューは1週間単位で提供され、どうしてもこの日は走れないなと思ったらアプリでスケジュール変更すれば、次の同期時にデバイスに送り込まれる。 陸上部でもなく、ランニングクリニック参加者でもないボクにとって、ランのパーソナルトレーナーがいつでも身近にいてくれるという安心感がうれしい。

はじめのころに提供されるメニューは意外とクリアしやすい。経験上はここで頑張りすぎず、デバイスとの関係を良好にできるように気軽にこなしていくのがいい。そのうちにインターバルが登場したり、タイムトライアルをするように提案される。

トレーニング負荷を見れば練習が足らないか、オーバートレーニングかが見極められる

こういったメニューの消化率や実績、タイムトライアルのデータなどを取り込んで、次週のメニューが作られる。そのため翌週以降のメニューをクリックしても、「詳細情報は随時お伝えします」と明らかにしてくれない。

メニューは徐々にレベルが上がっていくが、うまく消化していくと設定タイムをクリアする確率も高まっていく。仕事や所用でメニューがクリアできなくても焦る必要はない。それはそれで次週のメニューが再構成されるからだ。

さらにレース日が近づくとコンディショニングのためにメニューが抑えられるので、なにも考えずに提案されたものをしっかりやっておけばそのままレース当日を迎えられるというのがいい。

そんなこんなで、意外ときめ細かい。次回のハーフマラソンでどんなタイムが出るか、とても楽しみ!

●GarminのGPSデバイスレビュー特設サイト
●connect garmin.comのホームページ

【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)機能があるABCウォッチに光学式心拍計とGPSを搭載したfenix 5X Sapphire(フェニックス・ファイブエックス・サファイア)を駆使して、本格的な登山に出かけた。

アクティビティによってその運動に必要な表示項目が出現。登山なら獲得標高などがわかる

パソコンでルート作成して転送すれば登山ナビに

日本人なら一度は国内最高峰の富士山に登りたい。夏山シーズンにそんな計画を立て、その練習のために丹沢の塔ノ岳(標高1491m)登頂を目指した。筆者の登山歴は初級レベルだが、同行する仲間は始めたばかり。低山ハイキングの途中にいつも質問されるのが、「もう半分くらい歩きましたか?」「あとどのくらいで頂上ですかね?」。こちらも明確な回答が出せないので、用意した地図を示しながら適当なことを答えるしかない。

大自然のまっただ中にいて、現在はコースのどの位置にいるのか。距離にしてあと何km、標高差にしてあと何m上ればいいのか。そんな魔法のアイテムがあったらいいな、と思ったらあったのだ。fenix 5X Sapphireだ。

アクティビティで登山を選ぶと獲得標高、所要時間、昇降速度が自動的に表示されるようになる
GPS稼働中の軌跡は水色ラインで表示される。赤い矢印は北を指し示す
コースナビ中の地図。アップとダウンボタンで拡大と縮小ができる

登山コースをパソコンサイトで作って、あらかじめデバイスに送り込んでおけば、残り距離や高度、到着予想時間などが表示される。すでにランやサイクリングで使いこなしてきた機能だが、フルカラー登山地形図を収納しているfenix 5X Sapphireなら本格的登山に使えるのである。

最も簡単なのはデバイス内の地図データに収録されたPOI(ポイント・オブ・インタレスト)を選択してナビしてもらうこと。ただし「富士山」や「丹沢山」などの著名な山岳しかプリインストールされていない。今回の目標である「塔ノ岳」は見つからなかったので、座標を調べて設定するしかない。

チャージングクリップを使ってデバイスと同期すれば自作コースも同時に送り込まれる
ここまで11.17km歩いて、所要時間は2時間22分03秒、現在のペースは1kmあたり24分30秒
GPSによる捕捉は森の中でもかなり正確にその位置を特定してくれる
気圧は日々変化するので出発地点で高度を校正しておく必要がある。写真は校正していなかったケース

座標には60進数(度分秒)と10進数の単位があって、fenix 5Xに入力する単位は60進数となる。登山の目的地に割り当てられた座標は登山サイトなどで簡単に見つけることができるが、10進数の場合は変換する必要がある。

例えば丹沢山系の塔ノ岳なら「北緯35°27′2565″、東経139°09′7892″」とあれば60進数。「北緯35.454064、東経139.163278」とあれば10進数で、ガーミンデバイスには前者を入力する。インターネットに変換サイトがあってこれを利用するといいし、googleマップを利用して目的地にポイントを合わせると2種類の座標が表示されるサイトもある。

さらに確実なのは登山計画ルートを入れておくこと。丹沢くらいに人気があるルートなら途中の山小屋の位置がPOIとしてプリインストールされているので、それを次々と選んでいき、頂上までのコースを作成する。もしPOIが見つからなければパソコンのgaminconnect.comサイトで作成する。作業はそれほど難しいものではなく、今回はコースを自作してデバイスに送り込んでおいた。

塔ノ岳にいたる大倉尾根。ひたすらバカのように上るのでバカ尾根とも呼ばれている
直近4時間の心拍数の推移。運動の強さを5段階で色分け表示する
休憩時にストップボタンを押したときは、再スタートの時に「再開」ボタンを押すのを忘れないように
コースナビ中の高低図。歩いたところが緑色になり、その先は青色に表示される
コースナビ中。残り距離、到着予想時刻が表示されるのが頼もしい。赤い三角はゴール地点の方角
コースナビ中。これまで歩いた距離、タイム、現在のペースが表示される

富士山のトレーニングルート、丹沢塔ノ岳に投入

当日は早朝に小田急線の渋沢駅に仲間と集合し、路線バスで15分ほどの大倉バス停へ。現地に到着したらまずはGPSを起動して、デバイスの高度計を校正しておく。高度は天気の気圧配置によって変動するので、その日の気象状況に合わせて修正しておく必要があるのだ。例えば富士山須走口五合目の高度は2500mだが、高気圧に覆われていると2400mなどと表示されてしまう。そのまま富士山に登ると山頂の高度が3676mと残念な数字になる。できればここは3776mの数字を見て登頂を祝したい。

大倉バス停で気圧校正を済ませたら、「塔ノ岳」と名前を付けておいたコースを選択してスタートボタンを押す。

ところでよくある失敗。休憩時に停止ボタンを押して計測をいったん止めることがよくあるが、再スタート時に50パーセントの確率で「再開」ボタンを押し忘れる。記録が途中で途切れてしまった経験はGPSデザイスユーザーならだれでもあるだろう。だったら休憩時もGPSを稼働したままにしておき、ゴールするまで右サイドのボタンはさわらないほうがいい。だからデバイスの電池寿命は重要なのだ。あるいは設定で「自動停止」をオンにしておき、止まっているとデバイスが判断したときは「自動停止」するようにしておくといい。

コースナビ中の高低図。歩いたところが緑色。山頂まで、まだ半分程度だ
アクティビティを終了したあとは詳細を手元でも確認できるが、Gamin Connectに転送したほうがさらに詳しく分かる
塔ノ岳の自作ルートをデバイスの地図で表示。拡大/縮小も自在にできる

頂上までの距離が分かれば残りの体力配分ができる

こうして塔ノ岳を目指す登山に挑んだのだが、大自然の中で現在地の把握、気圧変動による天候予測、心拍数による身体的な状況などを数値で確認できることの安心感たるやこの上ない。あとどのくらい頑張ればいいかがつかめれば、残りの体力と相談してペース配分を的確にコントロールすることができる。これほどまでに便利なものがあるとは。

こうして塔ノ岳から無事に下山したあとは、Bluetooth接続でスマホにデータを送り込み、歩いたコースを確認したり、勾配に応じて変化する心拍数を照らし合わせたりしながら、登山仲間と楽しいひとときを過ごす。みんな、富士山の初登頂に向けて自信を深めることができたトレーニングに大満足だった。 もちろん登山地図や装備品は従来どおりに用意するのは当然として、ABC機能・心拍計・GPSという三種の神器がそろった最先端ツールが本格的登山においても頼もしい存在となるのは間違いない。

アクティビティ終了後に歩いたルートの高低図を表示する
塔ノ岳登山の実績をパソコンのgaminconnect.comサイトで確認してみよう
標高、スピード、心拍、気温の推移、消費カロリーや最大心拍数などさまざまなデータが収集されている
ペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている

⚫ガーミン特集サイトへ
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと

GARMIN ガーミン fenix5X Sapphire フェニックスファイブエックス サファイア ウェアラブル ウォッチ 腕時計 スマートウォッチ ランニング トレーニング ダイエット器具 健康器具 スポーツ GPS

価格:107,784円
(2019/3/24 12:27時点)

【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと

フルカラー地図ガイド付き、高品質マルチスポーツGPSウォッチのfenix 5X Sapphire(フェニックス・ファイブエックス・サファイア)。手首に装着するだけで計れる光学式心拍計、GPSナビゲーション、高度・気圧計などさまざまなスポーツを楽しむための多彩な機能を搭載している。

保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが魅力

無料ダウンロードで文字盤がお好みに変更できる

fēnix 3シリーズが発売されたのは2015年秋。そして1年半ぶりにリリースされた待望の新シリーズは4を飛ばして5シリーズとなった。5X Sapphireは現在のところそのフラッグシップモデルであり、フルカラー登山地形図と日本詳細道路地図をプリインストールしている。

自転車ロードレースの三大大会すべてで総合優勝しているイタリアのビンチェンツォ・ニーバリもこのfenix 5X Sapphireを使用していた。チームカラーと同じ赤の特製ベルトをしていて、ウォッチフェイスはチームロゴがデザインされたものに変更されていた。

ウォーキング。ここまで1.54km歩いて、所要時間は20分18秒、現在のペースは1kmあたり18分40秒
心拍数は年齢や安静時心拍数に応じて5段階の強度に区分され、運動の強さを色分け表示する
ランやウォーキングの基本ページ。停止しているとペースは非表示になる

ウォッチフェイスはConnect IQという機能を駆使して好みのものに変更することができる。もちろん無償なので、デバイスを手に入れたらまっさきに着手するとても楽しい作業だ。Garmin Face Itというアプリは手持ちの写真やロゴをウォッチフェイスにするアプリで、この選手もおそらくそれを駆使してウォッチフェイスをチーム仕様にしたのだと思われる。

次にやることはユーザープロフィール設定。性別、誕生年、身長、体重、着用する手首、心拍ゾーンなどを入力していく。もちろん入力しなくても使えるが、より精度の高いトレーニングデータの計測が可能となる。心拍ゾーンの設定がよく分からない場合は、最大心拍数に「220-年齢」を入力しておけばいい。平静時心拍数はデバイスを2日ほど着用していれば自動的に計測される。

GPS精度はコンビニ店内の移動まで捕捉されてしまうレベル

fenix 5X Sapphireをさっそく使ってみた。最も身近な「ウォーク」をアクティビティの中から選択し、右上のスタート/ストップボタンを押して歩き始める。ウォークアクティビティには4ページがプレ設定されていて、左サイドの中央と下部の2ボタンでスクロールする。1ページ目が「タイム・距離・ペース」、2ページ目が「心拍数」、3ページ目が「マップ」、4ページ目が一般的な「時計」だ。

GPSによる位置情報の取得は、これまでのあらゆるfenixシリーズの中で最も精度が高く驚くべきものがあった。ウォーキング時にコンビニに立ち寄って、トイレをお借りし、いくつかの商品を手に取り、レジで支払いを済ませて出ていったのだが、歩き終わってスマホにデータを転送させて確認してみると、コンビニ店内の動きまで記録されていたのである。

自作コースを実際に走ってトレーニング。過去の記録とバーチャル競争できる
ナビ機能で土地勘のないエリアを歩いてみる。スマホアプリのほうが利用しやすいと思う
ナビゲーション中。「あと113mで左折してください」という表示

同期(アップロード)が速いのも実感した。Gamin Connect Mobileアプリをスマホにインストールして、Bluetooth接続でペアリングしておけば、デバイスに保存されたデータは自動的にアップロードされる。旧来モデルはデバイス側の「同期する」項目を選択してその都度手動でデータを送り込んでいた。そんな時代から見ると画期的だ。さらにはこれまでも「自動的に同期」とうたっていたが、なかなか反応しない機種もあって、じれったくなって手動で同期することも多かった。しかしfenix 5シリーズではもはやそんなイライラは体験しないだろう。

Bluetoothを常に接続しておくと、スマホに電話やメール、SNSの新着が入ったことをウォッチフェイスで教えてくれる。ただし、Bluetoothをオンにして接続しているとスマホ側のバッテリーが多少消耗するので、不要なときはオフにしておくといい。

すでにガーミンデバイスを愛用している人なら、スマホのGamin Connect Mobileアプリ、あるいはパソコンのgaminconnect.comサイトにはこれまでの練習コースや実績が蓄積されているはずで、fenix 5X Sapphireを新規のデバイスとして追加すれば、そのまま練習コースをデバイスに送り込むなどして効果的なトレーニングができる。初めてGamin Connectを利用する人でも、他の人が公開しているコースを取得して、トレーニングすることも可能だ。

ランやウォーキングの基本ページ。停止して撮影しているのでペースはゼロに
スマホがポケットに入っていてもBluetooth接続していれば着信や新着情報が手元で分かる

fenix 5X Sapphireには一般路や登山ルートをナビゲーションする機能が進化したので、これを利用しない手はない。ナビ機能はいくつかの方法がある。

マラソンの自己ベスト更新をサポートしてくれる

地図データ内に収録されたPOI(ポイント・オブ・インタレスト)を選択してナビしてもらう方法。大画面のナビゲーション専用機には及ばないが、土地勘のないところである程度は進むべきルートが把握できる。ポイントだけでなくコースをナビしてくれることもできる。新規コースはデバイスでも作成できるが、パソコンのgaminconnect.comサイトで作るほうが画面が大きいのでやりやすい。

ランニングフォームの状態がモニターできる。記録されるのではなく走りながら数値をチェックする
ランや自転車の練習後はトレーニング効果が表示される。有酸素運動3.2は能力向上を意味する値
この日のトレーニングは高強度のレッドゾーンを含めてまずまずの負荷で走りきった
ハードなトレーニングをしたあとはカラダに必要なリカバリー時間が表示される

Gamin Connectに記録しておいた過去のアクティビティを選択して、バーチャルレースをするのも面白い。例えばランニングで、1年前のハーフマラソンを走ったときのデータが保存されていれば、それをデバイス上で呼び出し、そのときの距離、ペース(スピード)、タイムが仮想のライバルとなって出現するので、自分自身の練習成果を試せるのだ。

ここ1週間のトレーニング効果をチェック。VO2 Maxは47でとてもいい練習ができている

表示されるページに先行あるいは遅延時間、平均ペースとともに、赤いランナーとグレーのランナーが走るイラストが出現する。赤いランナーは自分で、グレーは過去のペースだ。赤が先行していれば過去の自分を上回るペース、グレーが先行していればそれに追いつかないと新記録は達成できない。

ランやバイクのトレーニングが充実したものになるのは間違いない。インプレ後編ではfenix 5X Sapphireの真骨頂が発揮される登山に投入して、さらなる使い勝手を試してみよう。

練習効果によってマラソンなどの予想タイムも提示される。3時間31分? ちょっとお世辞ありすぎ
過去7日間のトレーニング負荷は228で最適。オーバーワークも防止できる

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

GARMIN ガーミン fenix5X Sapphire フェニックスファイブエックス サファイア ウェアラブル ウォッチ 腕時計 スマートウォッチ ランニング トレーニング ダイエット器具 健康器具 スポーツ GPS

価格:107,784円
(2019/3/24 12:27時点)

【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズから、「fenix 5X Sapphire(ファイブエックス・サファイア)」が発売された。光学式心拍計とGPSを標準装備し、フルカラー登山地形図と日本詳細道路地図を搭載した最新モデルだ。

日本詳細道路地図を搭載した最新モデル。日なたでも画面が鮮明に見える

ペリカン社製ケースにしまい込まれたデバイス

2017年春から相次いで発売されたfenix 5シリーズ。5X Sapphireはそのフラッグシップモデルとなる。価格は9万9800円(以下すべて税別)で、交換用のレザーバンド(ブラウン)が付属し、米軍も採用しているペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている。

ペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている

ホームページにはプロテクターケースが付属すると明記されていないが、先代モデルのfenix 3J Titaniumと同様にこの無骨な小型防水ハードケースが付いてくる。本機や付属品を取り出したら精密機器などの持ち運びに使えるので便利。ちょっとしたオトナの遊びアイテムという感じで、単品で購入すればこれだけで1万円超の価格になるようだ。

fenix 5X Sapphireに標準装備されるベルトはブラックで、モス、イエロー、レッドと同様に別売で5800円するもの。さたに付属するブラウンレザーは9400円だ。別売ではこれ以外にグレーステンレススチール1万7800円がある。特別な工具がなくても、ライフスタイルやアクティビティに合わせて簡単にバンド交換ができるのが特徴。

付属品のブラックバンドと交換用のレザーバンド(ブラウン)
fenix 5シリーズからチャージングケーブルが統一された。最新のForeAthlete935も同じタイプ

先行発売されたfenix 5 Sapphireは6万9800円、コンパクトモデルのfenix 5Sは6万4800円だ。本体サイズは5X Sapphireが51mm、5 Sapphireが47mm、fenix 5Sが42mm。今回インプレする5X Sapphireのみに搭載された機能は冒頭にも記したプレロード地図。カタログ上の稼働時間はGPS稼働時20時間・ウルトラトラックモード30時間で、fenix 5 SapphireのGPS稼働時21時間・ウルトラトラックモード44時間よりも短い

実際のところGPSを20時間もオンにして挑戦するアクティビティは「ウルトラトレイル」クラスのアベンチャーで、一般的に使用する限りバッテリー寿命は十分だ。山に入るときはフル充電をして臨むはずだし、1泊2日の縦走でも山小屋や幕営で落ち着いたら、GPSはオフにしても問題ないはずだ。5X Sapphireを心拍計付きスマートウォッチとして使用する際は12日間の連続使用が可能。

まずはfenix 5 Sapphireの外観からチェックしていこう

fenixシリーズはこれまで3J、3J Titanium、3J HR、5 Sapphire、5Sと製品インプレしてきたが、5X Sapphireは最も無骨でfenixの持つ魅力を十分に踏襲した上位モデルであることは一目瞭然だ。保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが特徴。このステンレスベゼルは衛星受信機として組み込まれ、信号の強力なアンテナとして作用していて、GLONASS、みちびき三測位対応の位置情報をサポート。これによって正確な測位ができるのだと推測できる。

無償提供されるConnect IQアプリでウォッチフェイスを変更してみた
右上のボタンを押してアクティビティを表示し、なにをやるかを選択する
アクティビティによってその運動に必要な表示項目が出現。トレイルランなら獲得標高などがわかる
心拍数は年齢や安静時心拍数に応じて5段階の強度に区分され、運動の強さを色分け表示する
GPS稼働中の軌跡は水色ラインで表示される。赤い矢印は北を指し示す

さらには耐傷性サファイアレンズ仕様で、ガラス面の美しさとキズつきにくさが加わる。LEDバックライトが付いた明るい高解像度のフルカラーディスプレーは、強烈な日差しから薄闇までどんな環境下でも優れた可読性を提供してくれる。光の反射と透過を同時に行う半透過型技術により強い太陽光のもとでも文字盤を容易に読み取ることができるという。

直近4時間の心拍数の推移。運動の強さを5段階で色分け表示する

登山やトレイルランにも使えるABCウォッチ

次に搭載されている代表的な機能を紹介していきたい。高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)を搭載した多機能時計はABCウォッチと呼ばれるが、fenixシリーズはこのカテゴリーに区分される。これに光学式心拍計とGPSナビゲーション機能が加わる。有酸素運動の代表であるランニングやサイクリングはもちろん、ハイキング、登山、トレイルランなどが搭載された機能性を最も活用できることは明白。

走ってきたコースの高低図。きちんと標高を把握したいときはスタート時に高度を校正する。それを怠るとこうなってしまう
ウォーキング。ここまで1.9km歩いて、所要時間は23分42秒、現在のペースは1kmあたり20分05秒
高低図はトレイルランやハイキング、登山に便利。コースを作成しておけばこの先の高低図も表示される
トレイルラン、ハイキング、登山では獲得標高と昇降速度も表示される

スイムは内部に組み込まれた加速度センサーによって泳法を識別。距離・ペース・ストローク数などが記録できる。SUP(スタンドアップパドル)やボートなどのストローク計測。スキー/スノーボードモードでは速度・距離・標高差・自動滑走計測を表示。ゴルフモードも充実している。

さまざまなアクティビティを行って計測されたデータはガーミン社から無償提供されるスマホのGamin Connect Mobileアプリ、パソコンのgaminconnect.comサイトでその詳細が確認できる。これまではBluetooth、パソコンの場合はBluetoothに加えて付属のチャージングケーブルを使って同期していたが、Wi-Fi経由も可能になった。利用できる無線ネットワークに接続して、アクティビティ記録を自動アップロードしてGarmin Connectで共有することができる機能だ。

保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルが無骨でカッコいい

日常的にビジネスなどで使用する腕時計としてもまったく違和感はない。fēnix 3シリーズは大ぶりなクレードルで充電したが、5シリーズからは持ち運びしやすいチャージングケーブルになった。USBから電源を取るタイプだが、どこでも売っているものではないので遠征時などはこれを忘れないようにしよう。

GPSによる現在位置の捕捉はシリーズ最速。初めての土地でもわずか数秒で特定する
さまざまなタイプのウォッチフェイスが提供され、必要なデータを表示しておくことができる
ランやウォーキングの基本ページ。停止しているとペースは非表示になる

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

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【GARMIN ForeAthlete 935 インプレ後編】ラン用デバイスを登山や自転車で使ってみた

ランニング用ウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)935はランニングフォームの解析に役立つだけではなく、搭載されたGPSと光学式心拍計を駆使してさまざまなアウトドアアクティビティに活用できる。インプレ後編ではサイクリングと登山に使ってみた。

実走中の高低マップ。まずは標高1494mの峠をクリア。獲得標高は現在829m

最高機種なのであらゆるアクティビティに使える

数あるスポーツウォッチの中で持久系スポーツやアウトドアライフを充実させたいという目的で選択するなら、このForeAthlete 935のように心拍計とGPS機能を兼ね備えたモデルがいい。手首で計測できる光学式心拍計はわずらわしさがなく、継続的に練習するぞというモチベーションを長く維持させてくれる。胸にセンサーベルトを着ける心拍計のほうが正確なデータが取得できるといわれるが、一般向けには手首計測のほうがおすすめである。

そしてトレーニング成果をGPSによって取得し、それを心拍の変化と照らし合わせることで自分の苦手としている部分が分かるかも知れないし、さらなるステップアップのための指針になるはずだ。

西上州のぶどう峠。デバイス上に頂上までどれくらいか表示されるので本当に心強かった
パソコンのgaminconnect.comサイトで地図に通過点を打ち込んでいき、登山コースを作成する
丹沢の塔ノ岳までの登山コースを作成。予想タイムを入力しておくとそれに対する先行/遅延がデバイスで分かる
パソコンでコースを作成したらチャージングケーブルでデバイスに転送しておく

ForeAthlete 935はGPS/GLONASS/みちびき衛星に対応しているので、高層ビルに囲まれた都心部や谷間など環境が厳しい場所でも正確な位置を捕捉することが可能だ。ランニング用ウォッチでありながら気圧計が内蔵されていて、高度情報をリアルタイムで表示することもできる。ラン、自転車、水泳、トライアスロンのみならずハイキング、ボート、ゴルフ、スキー、SUPなどのアクティビティにも対応している。

屋外でのGPS衛星信号補足は最高レベルだ。ランニングで直径10mの環状交差点(ロータリー)をグルッと回ってみて、走り終わった後にスマホのGamin Connect Mobileアプリに取り込み、パソコンのgaminconnect.comサイトで確認してみると、実走ルートが三角形になっていた。10秒ほどでロータリーを1周したのでおそらく3秒ごとに現在位置を捕捉して記録していくのだろう。

スタートしてぶどう峠まで12.67kmを走行。所要時間は1時間24分15秒
設定時間よりも大幅に遅れているが、ここまで激しい上りだったので下りで巻き返せばいい

このツラい上りがあとどれくらいで終わるかが分かる!

サイクリングの活用方法の1つとしては、定番コースをGPSで記録し、タイム計測して練習成果をはかることが挙げられる。Garmin Connectサイトでコースを作成することもできるので、それをGSPウォッチに送り込んで記録計測することは意外と簡単。トレーニングでもいいし、景色を楽しむサイクリングでもいい。

今回は山岳サイクリストの聖地といわれる西上州の上野村にある2つの峠をパスする全長75kmのコースを事前にGarmin Connectサイト地図で作成し、それをGSPウォッチに送って実走することに。その先の高低差はどうなっているのか、峠の頂上やゴールまではあとどのくらいか、ゴールの到着時間は何時何分かなどが表示される。さらには目標タイムを設定しておけば、それに対してどのくらい遅れているのか先行しているのか、つまりパーソナルなペースメーカーになってくれるのである。

緑が予定コース。黒が実走コース。ゴールまであと66.6kmだ
この日2つ目の峠に突入する前にコンビニで補給。なんとかギリギリ体力が続くかなあ?
この日2つ目の十石峠に到着。最新デバイスの性能をいかんなく発揮して楽しくサイクリング

パソコンのGarmin Connectサイトでコース作成をしてみよう。「コース」という項目の歯車マーク(設定の意味)をプルダウンすると「コースの作成」という項目があるのでこれを選択する。Googleマップが出現するのでスタート地点を設定し、走行予定の道路をたどってゴールまで赤く表示されるルートを引く。その作業が完了したら名前を付けて「保存」する。高低表も自動的に地図下に表示されるので、上り坂の難易度が分かるのがうれしい。

作成が終わったら「デバイスへの送信」をクリックする。もちろんその前にデバイス(本体)とGarmin Connectのペアリングを済ませ、Bluetooth機能を立ち上げておく必要がある。パソコンならBluetoothのほかにANT+やデバイス充電時に使用するUSBチャージングケーブルで同期ができる。デバイスへの送信が済むと、本体画面にコースの名前が表示されるので、それを選択して出発とともにスタートボタンを押す。それと同時にGPSを補足してデータを取り始めるので、走ったあとは実績を確認することができる。

GPSによって現在位置が特定されていくのだから、作成した地図上のゴールまでの残り距離や予想到着時間が算出される。それがこの機能のメリットだ。つまり「峠まで」「ゴールまで」あとどのくらいかというのが把握できるのだ。こうしてコースを走破したら、それが実績としてGarmin Connectに記録されるので、毎年参加するイベントやお気に入りのルートでペース配分に不安を抱くことはないだろう。

西上州サイクリングの実績をスマホのGamin Connect Mobileアプリでチェック
西上州サイクリングの実走コースをパソコンのgaminconnect.comサイトでチェック
直径10mのロータリーを10秒ほどで走ってみるとこんな感じだった
塔ノ岳登山ルートも作成してスマホのGamin Connect Mobileアプリで確認

冒険の思い出がデータとして残るのがうれしい

実際にやってみるとこれがじつにいい。青色の高低マップは走った部分が緑色に変化していくので、峠の頂上まであとどのくらい上ればいいかが把握できる。これまで「あのコーナーを曲がれば頂上かな?」なんて淡い期待を何度も裏切られた経験があるので、これは安心。その先の情報が分かれば体力のコントロールも容易にできる。

丹沢の塔ノ岳登山でも地図を作成して使ってみたが、高低マップは同様にかなり使える。さらに、登山やハイキングモードでは積算の獲得標高が表示されるようになるので、これまでどのくらい上ったか、あとどのくらい上ればいいかがグラフと数字でチェックできる。インプレ記者は泳げないのでスイムには使えなかったが、内蔵される加速度センサーによって泳法を特定し、ストローク数やターン回数、休憩時間などがデータ取得できるらしい。 ForeAthlete 935はもはや単なるランニング用ウォッチではなく、マルチスポーツに対応する最新デバイスなのである。

登山モード。スタートからの距離、所要時間を表示。立ち止まっているのでスピードは0
ラップは距離と時間で自動的に区切ることができる。ペース変化をあとでチェックするときに便利
登山時の無理ないペースメークのために心拍数を常にチェックする
実走ルートの高低差の推移をデバイス上で確認する。これは下山時のもの
塔ノ岳までの実走ルートの高低差をデバイス上で確認する。やっぱり上りはキツい
登山時の心拍レベル。登山は緑色のゾーン3あたりで上るのがいいと思う

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ガーミン GARMIN 光学式心拍センサー搭載モデル Fore Athlete935 Yellow 日本正規品 100174615

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【GARMIN ForeAthlete 935 インプレ中編】コーチなくしてフォーム改善できる

光学式心拍計と実走データを詳細記録するGPSを搭載し、マルチスポーツに対応した最新モデルとしてForeAthlete(フォアアスリート)935が登場した。ランニングの効率的なフォームをチェックするランニングダイナミクス機能が最大の魅力。

ランニング時の上下動比。紫色のカラーゲージが最も優秀(歩いて撮影しています)

ランニングダイナミクス機能が標準装備

ランニングダイナミクスとはランニングに関するデータを計測する機能。ForeAthlete 935はランニングダイナミクスポッドと呼ばれる加速度センサーが付属しているので、これをデバイスに無線接続してランニングすると、デバイスの画面にさまざまなデータが表示される。トレーニングを終えた後にスマホのGamin Connect Mobileアプリか、パソコンのgaminconnect.comサイトと同期すれば、その詳細データを確認し、過去記録と比較することもできる。

まずはランニングダイナミクスポッドをチェックしてみよう。ランニングダイナミクスポッドはボタン電池式なので充電せずにすぐに使用できる。ForeAthlete 935には付属するが、単品価格8400円(税別)で販売され、ForeAthlete 735XT Jやfenixシリーズでも使える。ForeAthlete 935とペアリングさせる必要があるが、GARMINサイトからダウンロードできる操作マニュアルの手順で簡単に行うことができる。

強烈な太陽光のもとでも画面表示はとてもクリアに視認できる
ランニングダイナミクスポッドはパンツのお尻側、ウエストゴムの中央に外側を向けて装着

肝心なのはカラダのどこに装着するか。似たような別売アクセサリーにフットポッドがあるのでシューズに着けてしまいがちだが、ランニングダイナミクスポッドはランニングパンツのお尻側、ウエストゴムの中央に外側を向けて装着するのが正解。左右どちらかに寄っていたり、斜めになっていたりすると正しいデータが取得できないので装着時は注意しよう。

準備ができたらランニングアクティビティを開始。スタートボタンを押せば、GPSによる実走ルート捕捉、心拍計による心拍数の表示とともに、ランニングに関する各種データが取得できるようになる。データ項目は、ピッチ(1分間あたりの左右合計の歩数)、歩幅(1歩あたりの歩幅)、接地時間(GCT=1歩あたりの地面に足が付いている時間)、GCTバランス(左右の接地の割合)、上下動(1歩あたりのカラダの上下動の幅)、上下動比(歩幅に対する上下動幅の比率)。

3つのデータ項目は設定で表示場所を変えることもできる
カラーゲージによって一生懸命走っているときでもフォームの良し悪しを判別できる
最速記録を更新するとデバイスがホメてくれるのがちょっとだけうれしい

これらを分析することで自分のフォームを客観的に把握し、無駄な体力消耗や足への負担が大きいフォームを改善して、レースで最大限の能力を発揮できるように修正していく。各数値の目安はホームページからダウンロードできる操作マニュアルに表が掲載されていて、それと照らし合わせれば自分がどのレベルであるのかが把握できる。

さらにデバイス画面にはカラーゲージ表記もあって、走りながら自分がどのレベルに位置するのか容易に確認できりょうになっている。「経験の少ない、遅いランナー」は赤、レベルが上がっていくに従ってオレンジ、緑、水色と変化し、「経験の多い、速いランナー」の紫まである。

一般的に上級ランナーほど接地時間が短く、上下動と上下動比が小さく、ピッチが速い傾向にあるようだ。一流マラソンランナーはすり足のような上下動の少ない安定した走りで省エネしていると専門家も分析している。走法などにより一様ではないだろうが、これまでに蓄積された専門的なランニング理論に基づいてこのランニングダイナミクス機能は構築されているのだ。

操作マニュアルにあるデータ数値表と見比べて自分の現状を分析してみよう
スマホやパソコンにデータを取り込んでゆっくりとフォーム状況を分析できる
ピッチ(spm)、歩幅、接地時間、GCTバランス、上下動、上下動比が数値化される

アプリやパソコンで自分のフォームを数値チェック

インプレ記者も初めてランニングダイナミクス機能を体験してみたが、これまでなんの指導も受けずに走ってきただけに、ランニングフォーム改善の指標があるというのはじつに頼もしい気持ちがした。初級者として自分のフォームに自信はなかったが、意外と数値がよかったりして、「もっとバランスよく走れば数値がよくなって省エネ走行できるかも」とやりがいも感じた。

GCTバランスはその中でもよく分かるデータで、左右の接地時間が50:50なら理想的。数値が大きい方の足が接地時間が長いということで、バランスよく素早いストライドで走るトレーニングの役に立ちそうだ。

一般的な心拍計として利用。苦しいときでもカラーゲージで強度を知ることができる
継続して使っていると最大酸素摂取量が表示され、コンディション状態が把握できる
運動強度に応じて休憩すべき所要時間も提案される。ゼロなら練習してもいいという指針に
1週間のトレーニング負荷。レッドゾーンは高レベルなので故障する可能性が高いと示唆してくれる

ランニングダイナミクス機能を実施する際は平たん路のほうが無理な負荷がかからないので正確な解析ができるようだ。また、よく練習で使うコースでデータ収集することで過去の数値と比較してフォームがどう変化しているかが把握しやすい。練習コースにアップダウンがある場合は、同じ場所の数値を比較すれば上りや下りでのフォーム変化や改善度が分かるだろう。

もちろんランニングの専門コーチには及ばないかも知れないが、記録向上を目指して継続的にトレーニングをしているランナーにとっては非常に有効な機能だ。一番いいのはこのランニングダイナミクス機能を導入しているコーチの指導を受けることだろう。

ForeAthlete 935の画面でも数値や実績は走りながらチェックできるが、トレーニングやレース後はデータをスマホアプリかパソコンサイトに転送しておくといい。

ライフログバンドとしても活用できる。加速度センサーでウォーキングなどの実施種目を特定する
トレーニング効果を見る。有酸素運動の値が高いのでフィットネスとしてかなりいい運動ができている
ライフログバンドとして1日の歩数をカウント。同じレベルの人たちとアプリ上で競争することもできる
高度と心拍数の推移をオーバーレイ(重ね合わせ)してみた。やっぱり上りはツラい
同時期発売の(左から)ForeAthlete935、fenix 5X Sapphire、vivosmart 3

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