自転車競技・トラックレースの国際大会、BRIDGESTONE presents 2019ジャパントラックカップ I が8月23日に静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所JKA250mバンクで開催され、男子エリートケイリンで河端朋之が、女子エリートオムニアムで梶原悠未が優勝した。




大会は8月25日まで。
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ボートの2019世界選手権が8月25日からオーストリアのリンツで開催され、日本は男子ダブルスカル、男子軽量級ダブルスカル、男子軽量級シングルスカル、女子軽量級ダブルスカル、女子軽量級シングルスカル、パラ男子シングルスカル、パラ女子シングルスカル、パラ男女ミックス舵手つきフォアの8種目に出場する。
同大会は2020東京五輪とパラリンピックの出場権をかけた大会となり、下記以上の成績をあげると日本に出場権が与えられる。
男子ダブルスカル(M2x)11位(エントリー数31ヵ国)
男女軽量級ダブルスカル(LM2x、LW2x)7位(同男子33ヵ国、女子28ヵ国)
パラ男女シングルスカル(PR1M1x、PR1W1x)7位(同男子27ヵ国、女子14ヵ国)
パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3 Mix4+)8位(同17ヵ国)
※男女軽量級シングルスカル(LM1x、LW1x)はオリンピック種目ではないため出場権は与えられない。
●ボート世界選手権日本代表選手
M2x 山尾圭太 荒川龍太
LM2x 池田裕紀 西村光生
LM1x 武田匡弘
LW2x 大石綾美 上田佳奈子(8月24日に山領夏美から選手変更)
LW1x 冨田千愛
PR1M1x 遠藤隆行
PR1W1x 市川友美
PR3Mix4+ 八尾陽夏 西岡利拡 齊藤舞香 有安諒平 立田寛之
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ツール・ド・インドネシアは8月22日、アジア屈指の山岳であるイジェン山の頂上フィニッシュとなる第4ステージが行われ、KINAN Cycling Teamのトマ・ルバが持ち前の登坂力を発揮。ステージ優勝こそ譲ったものの、区間2位。ここまでの個人総合上位陣を引き離してフィニッシュしたことにより、トマはこのステージを終えて首位に浮上。山岳賞でもトップを守り、翌日の最終第5ステージはダブルタイトルをかけて戦うことになった。
第3ステージまでを終えて、個人総合成績ではトマが総合タイム差3分49秒差の7位、山本元喜が同5分51秒差で9位と、トップ10圏内に位置。総合にとどまらず、第2ステージではトマが、第3ステージでは新城雄大がそれぞれステージ3位の好走を見せた。さらには、トマは第2ステージ以降山岳賞争いでトップに立ち、ブルーのリーダージャージを着用してレースに臨んでいる。
迎える第4ステージは、今大会で最も重要な1日。ジャワ島最東部まで進んだプロトンは、アジアの秀峰イジェン山の頂上を目指すことになる。上り始めから急坂が始まり、中腹以降は10%を超える急勾配。道路舗装が荒い区間や、部分的に勾配20%前後の激坂も待ち受け、この上りで各選手の登坂力の差が明白になる。このステージの結果がそのまま総合成績へと反映される可能性も。レース距離は147.3km。
KINAN Cycling Teamは、他の大会も含めてこの上りを何度も経験している点に強みを持つ。これまでの実績から熟知する攻略法を生かして、クイーンステージでの上位ジャンプアップを目指していくことを確認した。
迎えたレースは6人の逃げで幕開け。いずれも総合成績に関係しない選手であることから、メイン集団は6人の先行を容認。リーダーチームのオリバーズリアルフードレーシングが集団コントロールを担って、レースを淡々と進行させる。KINAN勢は先に控える山岳に向けて、まずは集団に待機する。
スタートから20kmを過ぎる頃には逃げグループと集団とのタイム差は3分以上の開きとなり、その後も拡大する一方。両グループに大きな変動がないまま進行し、100kmを迎える段階でこの日最大の約5分まで広がったことをきっかけに、集団が少しずつ活性化していくこととなった。
120km地点を過ぎるあたりから徐々に上り基調となっていくが、それを前にメイン集団は先頭の6人とのタイムギャップを縮めていく。上りが始まるとその差はあっという間に縮まり、130km地点を目前に逃げメンバーを全員吸収。KINAN勢は5選手全員が問題なく集団でレースを進行。134km地点に設定される、この日2つ目のカテゴリー山岳である1級の頂上に向かって、いよいよKINAN勢がギアを上げていく。まずは新城が集団のペースを上げる。続いて山本も牽引に加わって、プロトンを完全に崩壊させることに成功。頂上の山岳ポイントへはトマが2位で通過し、山岳賞争いで得点を伸ばした。
いよいよやってきたイジェン山の上り。登坂を開始して早々にトマを含む6人が先行を開始。厳しい勾配でメンバーをシャッフルさせながら進んでいく。やがて先頭は3人となり、その後ろではマルコス・ガルシアが続く。残り10kmを切ったタイミングで、先頭はトマとメトケル・エヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム)の2人に絞られた。
個人総合争いのライバルとの差を引き離すべく、トマは先頭固定で先を急ぐ。総合で大きく遅れているエヨブ選手を引き連れる形となったが、後続とのタイム差拡大を最優先。こうなると3番手以下を引き離す一方。残すは、ステージ順位とフィニッシュでのタイム差が焦点となった。
最後はエヨブにステージ優勝を譲ったトマだったが、2位を確保し、この時点で6秒のボーナスタイムを獲得。結果的に、第4ステージスタート時点で個人総合上位に位置した選手たちが遅れたこともあり、トマは順位を一気にジャンプアップさせ、首位へと浮上した。
今大会へは順調なトレーニングを積んで臨んでいるトマだが、“本番”ともいえるイジェン山登坂でしっかりと結果を残してみせた。他大会でもこの山岳を経験していて、コースの特徴を把握していた点もプラスに作用した。
第4ステージまでを終えて、トマは個人総合で2位と1分30秒差とした。さらには、山岳賞でも盤石の首位固め。ダブルタイトルに王手をかけて、残る1日に挑むことになる。
この日は、トマにとどまらずKINAN勢が躍動。先頭2人の後ろで粘り強く走ったマルコスはステージ4位としたほか、サルバドールも9位に続いた。また、献身的な走りを見せた山本も20位で終え、混戦となった個人総合で10位に踏みとどまっている。
KINAN Cycling Teamにとって最高のシチュエーションで、大会最終日を迎える。最後を飾る第5ステージは、ジャワ島から東のバリ島へと移動して136.8kmで争われる。スタートからしばらくは平坦が続くが、後半にかけて上り基調に。山岳ポイントを通過後に一度下るが、フィニッシュのバトゥール・グローバル・ジオパークに向かって最後の登坂。上りフィニッシュを終えると、今大会のフィナーレとなる。チームとしては、レース前半の海沿いでの強風に注意しつつ、終盤の山岳でしっかりと力を発揮して、ベストな形で全行程を終えることにフォーカスする。
トマ・ルバのコメント
「イジェンの上りは過去にも経験しているが、この場所でリーダージャージを獲得できたことは本当にうれしい。イジェン山は(ツアー・オブ・ジャパンで上る)富士山と似ていて、戦術的に走るよりはいかにテンポで上り続けられるかが重要になる。強い選手が勝つし、そうではない選手は遅れていくだけだ。だから今日もアタックらしいアタックはしなかったし、テンポで上り続けた結果だといえる。
明日も上りが待っているが、今日は3人がトップ10フィニッシュでき、自信をもって臨める。リーダージャージを守り切ることに集中するし、ミスやトラブルには注意したい。明日の夜、みんなで喜び合えると信じている」
●モビスター(スペイン)
1 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
2 ホルヘ・アルカス(スペイン)
3 ホセ・ロハス(スペイン)
4 オマノル・エルビチ(スペイン)
5 ネルソン・オリベイラ(ポルトガル)
6 アントニオ・ペドレロ(スペイン)
7 ナイロ・キンタナ(コロンビア)
8 マルク・ソレル(スペイン)
●AG2Rラモンディアル(フランス)
11 ピエール・ラトゥール(フランス)
12 フランソワ・ビダール(フランス)
13 ジョフリー・ブシャール(フランス)
14 クレメン・シェブリエ(フランス)
15 シルバン・ディリエ(スイス)
16 ドリアン・ゴドン(フランス)*
17 カンタン・ジョレギ(フランス)*
18 クレマン・バントリーニ(フランス)
●アスタナ(カザフスタン)
21 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)*
22 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア)
23 ダリオ・カタルド(イタリア)
24 オマール・フライレ(スペイン)
25 ヤコブ・フルサング(デンマーク)
26 ゴルカ・イサギレ(スペイン)
27 ヨン・イサギレ(スペイン)
28 ルイスレオン・サンチェス(スペイン)
●バーレーン・メリダ(バーレーン)
31 マーク・パデュン(ウクライナ)*
32 新城幸也(日本)
33 フィル・バウハウス(ドイツ)*
34 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)
35 ドメン・ノバク(スロベニア)*
36 ハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア)
37 ルカ・ピベルニク(スロベニア)
38 ディラン・トゥーンス(ベルギー)
●ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
41 ラファウ・マイカ(ポーランド)
42 シェーン・アーチボールド(ニュージーランド)
43 サム・ベネット(アイルランド)
44 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク)
45 ダビデ・フォルモロ(イタリア)
46 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア)
47 グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア)*
48 パウェル・ポリャンスキー(ポーランド)
●CCC(ポーランド)
51 ビクトル・デラパルテ(スペイン)
52 ウィリアム・バルタ(米国)*
53 パウェル・ベルナス(ポーランド)
54 パトリック・ベビン(ニュージーランド)
55 ヨナス・コッホ(ドイツ)
56 シュモン・サイノク(ポーランド)*
57 ネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー)*
58 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン)
●ドゥークニンク・クイックステップ(ベルギー)
61 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
62 エロス・カペッキ(イタリア)
63 レミ・カバニャ(フランス)*
64 ティム・デクレルク(ベルギー)
65 ファビオ・ヤコブセン(オランダ)*
66 ジェームス・ノックス(英国)*
67 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)
68 ゼネク・スティバル(チェコ)
●EFエデュケーションファースト(米国)
71 リゴベルト・ウラン(コロンビア)
72 ヒュー・カーシー(英国)*
73 ローソン・クラドック(米国)
74 ミッチェル・ドッカー(オーストラリア)
75 セルジオ・イギータ(コロンビア)*
76 ダニエル・マルティネス(コロンビア)*
77 ローガン・オーウェン(米国)*
78 ティージェイ・バンガーデレン(米国)
●グルパマFDJ(フランス)
81 マルク・サロー(フランス)
82 ブルーノ・アルミライル(フランス)*
83 ミカエル・ドラージュ(フランス)
84 キリアン・フランキーニー(スイス)*
85 トビアス・ルドビグソン(スウェーデン)
86 スティーブ・モラビト(スイス)
87 ロマン・シーグル(フランス)*
88 バンジャマン・トマ(フランス)*
●ロット・スーダル(ベルギー)
91 トマス・デヘント(ベルギー)
92 サンデル・アルメ(ベルギー)
93 カールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー)
94 トーマス・マルチンスキー(ポーランド)
95 トッシュ・バンデルサンド(ベルギー)
96 ブライアン・ファンフーテム(オランダ)
97 ハーム・ファンフック(ベルギー)*
98 イェーレ・ワライス(ベルギー)
●ミッチェルトン・スコット(オースラトリア)
101 エスデバン・チャベス(コロンビア)
102 サム・ビューリー(ニュージーランド)
103 スガブ・グルマイ(エチオピア)
104 ダミアン・ホーゾン(オースラトリア)
105 ルカ・メズゲッツ(スロベニア)
106 ミケル・ニエベ(スペイン)
107 ニック・シュルツ(オースラトリア)*
108 ディオン・スミス(ニュージーランド)
●ディメンションデータ(南アフリカ)
111 ルイ・メンティス(南アフリカ)
112 ニコラス・ドラミニ(南アフリカ)*
113 アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(エリトリア)*
114 エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)
115 ベンジャミン・キング(米国)
116 ベン・オコーナー(オーストラリア)*
117 ラスムス・ティレル(ノルウェー)*
118 ジェイコブス・ベンター(南アフリカ)
●イネオス(英国)
121 ワウト・プールス(オランダ)
122 ダビ・デラクルス(スペイン)
123 オウェイン・ドゥール(英国)
124 タオ・ゲオゲガンハート(英国)*
125 セルジオルイス・エナオ(コロンビア)
126 バシル・キリエンカ(ベラルーシ)
127 サルバトーレ・プッチョ(イタリア)
128 イアン・スタナード(英国)
●ユンボ・ビスマ(オランダ)
131 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)
132 ジョージ・ベネット(オーストラリア)
133 ロベルト・ヘーシンク(オランダ)
134 レナード・ホフステッド(オランダ)*
135 ステフェン・クライスバイク(オランダ)
136 セップ・クス(米国)*
137 トニー・マルティン(ドイツ)
138 ニールソン・ポーレス(米国)*
●カチューシャ・アルペシン(スイス)
141 ダニエル・ナバーロ(スペイン)
142 エンリーコ・バッタリン(イタリア)
143 ステフ・クラス(ベルギー)*
144 マッテオ・ファッブロ(イタリア)*
145 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)*
146 パベル・コチェトコフ(ロシア)
147 ビアチェスラフ・クズネツォフ(ロシア)
148 ウィリー・スミット(南アフリカ)
●サンウェブ(ドイツ)
151 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
152 ニキアス・アルント(ドイツ)
153 カスパー・ピーダスン(デンマーク)*
154 ロバート・パワー(オーストラリア)*
155 ニコラス・ロッシュ(アイルランド)
156 マイケル・ストーラー(オーストラリア)*
157 マーティン・トゥスフェルト(オランダ)
158 マックス・バルシャイド(ドイツ)
●トレック・セガフレード(米国)
161 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)
162 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)
163 ニクラス・イーグ(デンマーク)*
164 アレックス・キルシュ(ルクセンブルク)
165 ジャコポ・モーシャ(イタリア)
166 キール・レイネン(米国)
167 ピーター・ステティーナ(米国)
168 エドワード・トゥーンス(ベルギー)
●UAEエミレーツ(UAE)
171 ファビオ・アルー(イタリア)
172 バレリオ・コンティ(イタリア)
173 フェルナンド・ガビリア(コロンビア)*
174 セルジオ・エナオ(コロンビア)
175 マルコ・マルカート(イタリア)
176 フアン・モラノ(コロンビア)*
177 タデイ・ポガチャル(スロベニア)*
178 オリビエロ・トロイア(イタリア)*
●ブルゴスBH(スペイン)
181 アンヘル・マドラゾ(スペイン)
182 イェツ・ボル(オランダ)
183 オスカル・カルダ(スペイン)*
184 ホルゲ・ガルベス(スペイン)
185 ヘスス・ムエラ(スペイン)
186 ヌノ・マトス(ポルトガル)*
187 ディエゴ・エルナンデス(スペイン)
188 リカルド・ビレラ(ポルトガル)
●カハルラル・セグロスRGA(スペイン)
191 セルゲイ・チェルネツキー(ロシア)
192 ホン・アベラストリ(スペイン)
193 アレクス・デバ(スペイン)*
194 ドミンゴス・ゴンサルベス(ポルトガル)
195 ホナタン・マルチネス(スペイン)
196 セルヒオ・パルディリャ(スペイン)
197 クリスティアン・マルチン(スペイン)*
198 ゴンサロ・セラノ(スペイン)*
●コフィディス(フランス)
201 ヘスス・エラダ(スペイン)
202 ダルウィン・アタプマ(コロンビア)
203 アレクサンデル・アランブル(スペイン)
204 イェスパー・ハンセン(デンマーク)
205 ホセ・エラダ(スペイン)
206 ルイスアンヘル・マテ(スペイン)
207 ステファヌ・ロセット(フランス)
208 ダミアン・トゥズ(フランス)*
●エウスカディバスクカントリー・ムリアス(スペイン)
211 オスカル・ロドリゲス(スペイン)*
212 アリツ・カルパルソロ(スペイン)
213 フェルナンド・バルセロ(スペイン)*
214 シリル・バルト(フランス)*
215 ミケル・エチェギベル(スペイン)
216 ミケル・セグロラ(スペイン)
217 エクトル・ベニト(スペイン)
218 セルジオ・サミティエル(スペイン)*
*は新人賞対象選手
ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスとともに三大ステージレース、いわゆるグランツールと呼ばれるブエルタ・ア・エスパーニャ。23日間をかけてスペインをおおまかに一周するこのレースは近年、他の2大会以上に注目を集めている。
ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスが100年以上の歴史を有するのに対し、ブエルタ・ア・エスパーニャは今から80年ほど前の1935年に始まった。2019年が第74回大会となり、途中10年間は開催されなかった。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスは二度の世界大戦による中断時期があることで知られるが、ブエルタ・ア・エスパーニャの場合は世界大戦による中断は2年だけ。スペイン内戦とフランコ独裁政権が起因するという特殊な事情がある。
スペイン内戦は1937年に勃発した。ドイツ軍の援護を受けたフランコ独裁政権がスタートし、大会は中断。1941年にようやく第3回が開催されるが、たった2年で第二次世界大戦となり、再開したのは1945年だった。しかし国際的に孤立して開催できない時期が続く。毎年開催されるようになったのはスペインが国際連合に加盟した1955年からだ。
40年近く続いたフランコ政権時代はブエルタ・ア・エスパーニャが国際的に露出されることはなく、1970年代後半になってようやく国際性を持つようになった。第1回以来4月に開催されてきたが、三大ステージレースとしての位置づけをねらって9月開催にスライドしたのは1995年。以来、ジロやツール前に体力を消耗したくなかった有力選手が参加するようになり、大会規模もグンとジロやツールに近づいた。
大会の特徴はスペイン独特の風景の中を走ることだ。もともとスペインは、夏に自転車で走るのはあまりにも暑すぎることから、ピレネー山脈に近いスペイン北部だけが自転車の盛んな地域だった。ただしナショナルステージレースというものはその国を大まかに一周することが前提なので、南部にも足を運ぶようになる。そのため気温の高いアンダルシア地方など殺伐とした陸地を走ることもあるが、独特の白壁に太陽が照りつける村々を走り抜け、非常に美しいシーンを見せてくれる。
かつてはジロ・デ・イタリアよりも山岳の要素が少ないことからスプリンターが多く参戦し、1988年にはアイルランドのシーン・ケリーが総合優勝したこともあった。しかし近年はスペイン勢が得意とする上りを随所に取り込み、非常に厳しいステージが多くなった。
勝負どころはピレネー山脈だけではない。ビスケー湾岸にはカンタブリカ山脈があり、その一角にあるアストゥリアス地方の過疎地には、地元民の生活路として使われていない信じられないほどの厳しい上りがある。さらに南部のシエラネバダ山系は標高3000mを超える山もある。平たんステージと山岳ステージが交互に折り込まれ、選手としてもタフな精神力が要求される。それだけにファンとしては見応えのあるレースなのだ。
そんなスペインの荒涼たる大地を走っていると、たまに真っ黒な雄牛の板が出現する。オスボルネの雄牛というヤツだ。シェリー酒のメーカーなのだが道路脇の広告看板禁止という法律ができて、ロゴなどを消すために真っ黒に塗られたという。
いずれにしてもイタリアやフランスとは異なる景観が楽しめるブエルタ・ア・エスパーニャ。2019年はリーダージャージが深紅の「マイヨロホ」に代わって10年目の節目。だれが最終日のマドリードで着用するのだろうか?
フィジークのシューズコレクションは昨シーズンのR5に続き、R4をフルモデルチェンジした。「TEMPO R4 OVERCURVE」と「TEMPO R4 OVERCURVE IRIDESCENT」を発表した。
2018年からフィジークが採用している、自転車に対する取り組み方や楽しみ方に応じた4つのシリーズは自転車に乗ることを楽しむサイクリストに向けたシリーズに該当する「TEMPO(テンポ)」に分類されるが、シリーズを飛び越えて選べるポテンシャルを持った製品に仕上がった。
人間工学に基づき非対称の足入れ部を持ち、素早く調整可能なシングルBOAダイヤルを備えた「TEMPO R4 OVERCURVE」、「TEMPO R4 OVERCURVE IRIDESCENT」は、いずれもグレードの既成概念を再構築するほどのスタイリッシュなデザインと、最新のテクノロジーによるパフォーマンスを備えている。
フルメッシュ+ポリウレタン(PU)ラミネートのコンビネーションアッパー、クリート取付位置が後方に刷新された新しいデザインのインジェクションカーボンアウトソール、左右非対称のOVERCURVE構造、最も素早くフィット感を調整することが可能なシングルBOAクロージングシステム。
さらに数々のテクノロジーとともに注目の要素が、フィジークらしいシンプルながら強烈にスタイリッシュにブラッシュアップされたプロダクトデザインだ。昨シーズンのR5同様、エントリーグレードといえどもデザインやディティールには一片たりとも手を抜いたところはない。
このオールラウンドロードサイクリングシューズは 、週末のグループライドでも毎日のトレーニングでも、グランフォンドでも自宅でのホームトレーニングでも快適に過ごせるように設計されている。
サイクリングシューズには珍しいメッシュアッパーは驚くほど優しく、しなやかな足当たりで快適なサイクリングを実現。メッシュの弱点である擦れなどによるアッパーのダメージを防ぐため必要な部分にPU(ポリウレタン)ラミネートを施し、強度だけでなくペダリングに必要な剛性もプラス。
新しく生まれ変わったソールパターンはインジェクションカーボンを採用して適度な硬さを持ち、まさにオールランドに使用することが可能。クリート取り付け位置は若干踵側に移動し、トレンドを意識したよりアグレッシブなポジションが可能となった。またソールそのものの高さを薄くすることで足裏により近い位置にペダルをポジショニングできるロープロファイルデザインを新たに採用した。
新しいR4はグレードの既成概念を破壊し、新しく、美しく、シンプルでスタイリッシュなパフォーマンスシューズとして再構築された。
TEMPO R4 OVERCURVE(テンポ R4 オーバーカーブ)
OVERCURVE(オーバーカーブ):人間工学に基づいた足の解剖学的構造に合致する非対称構造。
ソール:R4 カーボンインジェクテッド強化ナイロン,stiffness index 7(ソールの剛性感 7/10)
アッパー:PUラミネートメッシュアッパー
クロージングシステム:BOA IP1-Bシステム
カラー:ホワイト/ブラック(※対面販売限定)、ブラック/ブラック(※対面販売限定)、ネイビー(日本国内限定カラー)
サイズ:36.5~44.5、45
重量:230g(size42)
入荷予定:10月初旬予定 ※ネイビーのみ時期未定
税抜定価:2万3800円
TEMPO R4 OVERCURVEのスタイリッシュなディティールをそのままに、見る角度によって色調が美しく変化する玉虫色のカラーリングを身にまとったモデル。メッシュアッパーの損傷防止と、ペダリングの際に必要な部分への剛性確保のために施したポリウレタン(PU)ラミネートは非常に発色のいい素材特性を持っていて、近年流行の光線によって色が変わるイリディセント・カラーを取り入れた特別なカラーリングを展開。
赤銅色のCopper / Black(カッパー/ブラック)は深い色味が特徴で、目を引く色味の変化とシックな雰囲気のバランスが独特のスタイルを醸し出す。Beetle / Black(ビートル/ブラック)はグリーンからゴールド、イエローと大きな色の変化が楽しめ、人目を引く大きなオプションとなる。
TEMPO R4 OVERCURVE IRIDESCENT(テンポ R4 オーバーカーブ イリディセント)
OVERCURVE(オーバーカーブ):人間工学に基づいた足の解剖学的構造に合致する非対称構造。
ソール:R4 カーボンインジェクテッド強化ナイロン,stiffness index 7(ソールの剛性感 7/10)
アッパー:PUラミネートメッシュアッパー
クロージングシステム:BOA IP1-Bシステム
カラー:ビートル/ブラック、カッパー/ブラック(※対面販売限定)
サイズ:36.5~44.5、45
重量:230g(size42)
入荷予定:10月初旬予定
税抜定価:2万5800円
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