ジロ・デ・イタリアバーチャルは勝負のセストリエーレへ

ジロ・デ・イタリアバーチャルの第6ステージが5月6日から始まる。リアルのジロ・デ・イタリアではアルプスのフランス国境を越え、セストリエーレにゴールする第20ステージにあたり、その一部である距離31.5kmが使用される。アスタナが5ステージを終わって首位を守り、女子ではトレック・セガフレードが首位。

2008年の世界選手権チャンピオン、アレッサンドロ・バッラン

全7ステージで争われるバーチャルレースはいよいよ天王山の山岳ステージへ。獲得標高1180mを上ってスキーリゾートのセストリエーレにフィニッシュする。首位を走るアスタナは全ステージに続いてヤコブ・フルサン(デンマーク)が出走する。

5月3日に行われた第5ステージのレジェンドレースでは、2008年の世界チャンピオンアレッサンドロ・バッラン(イタリア)がトップタイムを記録した。

ヤコブ・フルサンの自宅にはトレーニングルームがあるようだ

第6ステージ出場選手
●ジロ・デ・イタリアバーチャル

アスタナ=ヤコブ・フルサン、アレクセイ・ルツェンコ
バーレーン・マクラーレン=ソンニ・コルブレッリ、ドメン・ノバク
ユンボ・ビズマ=アントワン・トールク、ローレンス・デプルス
アンドローニジョカトリ・シデルメク=ルーカ・キリコ、マッテオ・スプレアフィコ
バルディアーニCSFファイザネ=ジョバンニ・カルボーニ、フィリッポ・ザナ
ビーニザブKTM=アンドレア・バルトロッツィ、エドアルド・ザルディーニ
イタリアナショナルチーム=ファウスト・マスナダ、ケビン・コッレオーニ

トレック・セガフレードのエリサ・ロンゴボルギーニ。スマートトレーナーはチーム契約「サリス」の前ブランド名「サイクルオプス」

ジロ・デ・イタリアの主催者が企画するバーチャルレースは、必要な機材をそろえればだれでも自宅から参加できる。すでに9000人以上の一般サイクリストが登録してペダルを回している。●参加方法

ジロ・デ・イタリアバーチャルの開催日程

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

日本のMTBライダーがZWIFTに集結しオンラインオフロードレース

日本のMTBレースシーンをリードする日本サイクルスポーツ振興会の評議員、山本幸平(Dream Seeker MTB Racing Team)を中心とした国内の自転車競技のトップ選手たちが、 「FUN IS FAST」を掲げるインドアサイクルトレーニングアプリ、ZWIFTに集結し、オンラインMTBレースを5月10日(日)に緊急開催することになった。

Dream Seeker MTB Racingの山本幸平(左)と北林力

現在、自転車レースの開催も延期や中止となり、そして各自がSTAY HOMEすることでこの困難を乗り越えようとしている。そのSTAY HOMEを明るくアクティブに乗り切る手助けになればと、日本のMTBレースシーンをリードする山本を中心としたトップ選手たちがZWIFTに挑戦。日本自転車競技連盟マウンテンバイク委員会協力のもと、オンラインMTBレースを開催する。

カテゴリー別エントリー方式を採用し、トップクラス選手による屋外大会さながらのガチレースをはじめ、さまざまなレベルのサイクリストがレースに参加して楽しめるようになっている。

開催はYouTubeによるLIVE配信も行い、レース観戦を楽しみたいというニーズにも応え、eスポーツの新たなる可能性を日本から発信する機会ともなる。開催に併せて新型コロナウイルス感染症対策の支援に役立てる募金活動を行う。 

フカヤレーシングの松本佑太

発起人選手代表山本幸平のコメント

レースのキャンセルや延期が続いている中、今回オンライン上でレースが開催されることに喜びを感じるとともに、エキサイティングな気持ちになっています。eスポーツならではの走り方が勝利につながると思っています。安全かつ健康と強化に繋がる、素晴らしい機会を設けてくれたことに感謝するとともに、世界が一刻も早く平和な日々となることを祈っています。

フカヤレーシングの竹内遼

■レース実施日時
2020年5月10日(日)AM11:00スタート トータル約1時間のレースを予定

■実施場所
インドアサイクルトレーニングアプリ『ZWIFT』内ジャングルサーキット

■レーススタイル/エントリー方法
参加者はFTP別で各クラスにエントリー
Aクラス(FTP 4.0~5.0wkg) ジャングルサーキット 3周 スタート11:00
Bクラス(FTP 3.2~4.0wkg) ジャングルサーキット 2周 スタート11:01
Cクラス(FTP 2.5~3.1wkg) ジャングルサーキット 2周 スタート11:02
Dクラス(FTP 1.0~2.4wkg) ジャングルサーキット 1周 スタート11:03

スコットジャパンの松本一成

レースエントリーURLは後日Facebookページで掲載

出場予定選手( A クラス)

★ゲストライダー(予定)
沢田時(BRIDGESTONE CYCLING)
平野星矢(BRIDGESTONE CYCLING)
今井美穂(CO2bicycle)
永田隼也(KONA RACING TEAM)
九島勇気(玄武/Mondraker)

スコットジャパンの松本璃奈

■配信方法
YouTube『バンクリーグ』チャンネルでLIVE配信

【日時】
2020年5月10日(日)10:45~12:00(予定)
【実況】
松本佑太(FUKAYA RACING/日本サイクルスポーツ振興会)
財団スタッフでもある松本選手がレースに参加しながら実況に挑戦
【解説】
鈴木雷太(MTB日本代表監督)リモートでの解説参加

松本が今回のイベントのために立ち上げたFacebookが情報源。レース詳細など更新情報はこのFacebookをメインに選手の個人SNSともリンクし発信を行う。また、プロモーションの一環として、開催の数日前からは参加表明をした選手からのひとことコメント動画などをSNSで随時アップしていく。 

テント生地の縫製職人が軽くてしなやかなマスク手作り

テントハウスの設計・製造・販売を行う「もちひこ」の通販部門会社、インダストリーアンドマネジメントが、縫製部門のスタッフが手がけた新商品メッシュマスクを発売した。洗って繰り返し使える快適な着け心地に加え、カラーバリエーションも魅力。サイズも展開もあり、大人から子どもまで家族で使用できる。

マスクが苦手な人にもおすすめ。縫製職人がつくる軽やか

インダストリーアンドマネジメントは、テント生地によるバッグ類を製作している会社だが、昨今のマスク不足を受け、何かお役に立てることはないかとバッグに使用している素材「ダブルラッセル」でスタイリッシュで通気性に優れたマスクを製作した。 

「ダブルラッセル」は通気性とクッション性に優れ、マスクに息苦しさを感じたり、1日中マスクを着けているのが苦痛な人にも軽やかな着け心地が実感できるもの。

メッシュマスクの特徴
●抗菌・防臭
●優れた通気性
●洗って繰り返し使用できる

ダブルラッセルとは
表地の「ダブルラッセル」は3層のメッシュ構造により通気性・クッション性に優れた素材。また、抗菌防臭加工とノンホルマリン対応で加工されていて、介護やベビー関係の仕事現場でも使用できる。

表地は通気性・クッション性に優れたダブルラッセル。裏地は綿100%のコンパス生地のダブルガーゼを使用

オシャレに普段使いできる
スポーティー&カジュアルなデザイン

軽やかな印象のメッシュマスクは、スポーツウエアやカジュアルファッションとなじみやすく、豊富なカラー展開でコーディネートが楽しめる。通気性もいいので外出自粛が解けた後のゴルフやサイクリングなどアクティブなお出かけにもおすすめ。

【商品概要】
素材:<表地>抗菌防臭加工品(ダブルラッセル)ポリエステル100% <裏地>コンパス生地 綿100%
サイズ:S約11 cm×約8 cm/M約12cm×約cm/L約13cm×約10cm
※折り曲げた時のサイズ 
※手作業で製作しているため生地や製作過程によって多少の誤差が生じる
カラー:現在7色展開
販売価格:Sサイズ750円/Mサイズ850円/Lサイズ950円(税別)
商品詳細・販売サイト

iRCチャレンジはZwiftを使ったレース風トレーニング…参加者募集

オンラインを使った会議やトレーニングなど新たな取り組みが盛んに行われている。レース再開の目途も立たず目標やモチベーションを失いがちな選手も多い現在、普及が進んでいるZwiftのMeetUp機能を使ったレース的イベント「iRCチャレンジ」が開催される。その参加者を募集している。

Zwiftinsiderの画面

各選手のモチベーション維持のみならず、日本中にいる隠れた素質の選手の発掘や、集団走行を苦手とし結果を出せない選手の自信回復など、各選手が実名で参加することで多くの作用が生まれると確信しての試み。主宰はチームユーラシアiRC タイヤの橋川健監督。5月5日から毎週火曜日の午後6時。全6回を開催予定。

iRCチャレンジは週1回の定期開催

5月5日午後6時(2019 UCI Worlds Harrogate Circuit 13.8㎞ X3周 41.4㎞)
5月12日午後6時(以降は後日公開)
5月19日午後6時
5月26日午後6時
6月2日午後6時
6月9日午後6時

参加資格
U19(ジュニア)とU23選手
実名+チーム名で参加すること
当日朝に体重を証明すること

定員100名
参加費無料
注意
MeetUpは本来レースとしての機能はなく、着順はつかない。主催者側が映像や参加選手の走行データを確認して順位をつけるので、Zwiftの公式上ではリザルトが残らない。

参考 4月29日に行われたテストライドリザルトとレポート

テストライド映像

詳しくは
http://teameurasia.hatenablog.com/entry/2020/05/02/223613
ライブ配信 がらぱチャンネル

ヘーシンクがジロ・デ・イタリアバーチャル第5S最速…アスタナが首位

ジロ・デ・イタリアバーチャルの第5ステージが5月2日、出場選手それぞれの自宅で行われ、ユンボ・ビズマのロベルト・ヘーシンクがトップタイム。チームメートのステフェン・クライスバイクとの合計タイムで区間優勝した。総合成績ではアスタナが5ステージを終わって首位を守った。

ジロ・デ・イタリアバーチャル第5ステージでトップタイムを出したロベルト・ヘーシンク

リアルのジロ・デ・イタリアではドロミテ山塊を走る第18ステージにあたり、その一部である距離30kmが使用された。獲得標高は710m。ヘーシンクは53分05秒のベストタイムで、クライスバイクとの合計で1時間47分27秒でゴール。アスタナのヤコブ・フルサンはヘーシンクから39秒遅れ。合計タイムでアスタナは7分53秒遅れの2位に。19分48秒遅れの3位にアンドローニジョカトリ・シデルメク。

女子のピンクレースはイタリアナショナルチームがトップタイム。総合成績はトレック・セガフレードが初日から首位を独走する。

大会は残り2ステージ。新型コロナウイルス感染拡大により大会延期を余儀なくされたジロ・デ・イタリア主催者が運営し、イベントに寄せられた寄付金はイタリア赤十字社に送られる。

イタリアナショナルチームのソラヤ・パラディンは区間2位で、チームのステージ優勝に貢献した
Stage 18 – from Saturday 2 to Tuesday 5 May PINZOLO > LAGHI DI CANCANO (Stelvio National Park) – (from Bocca del Braulio, final 30.0km – 710m vertical elevation)
ジロ・デ・イタリアバーチャルの開催日程

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

欧州ロード選手権は中止…開催地と時期は2021年にスライド

世界全体に影響を与える困難な状況のために、ヨーロッパ自転車競技連合は9月9日から13日までイタリアのトレンティーノで開催される予定だった欧州ロード選手権を2021年に延期した。延期という言葉が使われたが事実上の中止。

2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

同連合は地元主催社などすべての関係団体と調整し、合意を得ての発表となった。欧州ロード選手権は2021年に同じトレンティーノで開催する計画。2021年9月1〜5日、あるいは9月8〜12日を候補としていて、2021年国際レースカレンダーを統括する国際自転車競技連合によって今後数カ月以内に発表される予定だという。

●ヨーロッパ自転車競技連合のホームページ