別府史之と中根英登が所属するEFエデュケーションNIPPOのラファ製チームジャージが発表された。
2019年のツアー・ダウンアンダーでデビューした真っ黒なブラックアウトキットから2020年ジロ・デ・イタリアで話題を独占したアヒルジャージ。ラファとEFは常に既成概念を打ち破ってきた。
ラファのジャージキットに袖を通すことは、常識を覆し、スポーツを前へと進めることを意味しているという。しかし、パレススケートボードとのコラボレーションであった「アヒル」ジャージはプロのプロトンに衝撃を与えたが、今回は羽を撒き散らすことはない。熱湯を注ぎ込んだ昨シーズンとは異なり、2021年の選手たちは従順なジャージキットをまとう。
実際のところ、世界で最も従順なジャージキットであるとも言える。ルールブレーカー(掟破り)という名声を得ているラファだが、今シーズンのデザインはルールメーカー(掟作り)の規則に則ったものだ。
ルールや規則に則ったジャージをデザインすることを目標としながらも、デザイナーたちはラファらしさにこだわった。デザイナーたちは細心の注意を払ってスポンサーロゴの位置や間隔を調整。従順なジャージを作るというクリエイティブなアプローチを示す注釈を添えている。
これらの細かい部分はヘリコプターの空撮で見てとることができないが、実際にジャージを着るライダーやサポーターたちは、ロードレースを前に進めたいと願うチームの気持ちをくみ取ることができる。テレビの前やコース沿道から声援を送るファンは、プロトンの中で鮮やかに発色するチーム伝統のハイビズピンクを見逃さないはずだ。