コロナ禍の国際スポーツ選手賞…候補に大坂なおみとポガチャル

2021年のローレウス世界スポーツ賞が、新型コロナウイルス感染拡大に大きく影響されたスポーツ界のなかでも活躍したアスリートを選出しようと各国のノミネーションパネルによる候補選手選考を始めた。

ノミネートが期待されるアスリートやチームとして、ラファエル・ナダル、ルイス・ハミルトン、レブロン・ジェームズ、ロベルト・レヴァンドフスキ、大坂なおみ、フェデリカ・ブリニョネ、タデイ・ポガチャル、FCバイエルン・ミュンヘン、ロサンゼルス・レイカーズ、メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラワン・チームなどが挙げられる。

テニスの大坂なおみはスポーツ記者が選ぶAIPSアスリートオブザイヤーで2020年の女子最優秀選手に選出されているだけに、今回も最有力候補。

自転車界では2020ツール・ド・フランス総合優勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア)の名前が挙げられている。前回の同賞では、2019ツール・ド・フランスを22歳で初制覇したコロンビアのエガン・ベルナルが最優秀賞を逃したものの、新人賞を受賞した。

ノミネート選手の選出は世界100カ国、計1200人を超えるスポーツジャーナリストやメディア関係者によって1月25日から2月3日までの投票により行われる。そのノミネート選手リストの中から最終的な受賞者を、スポーツ界のレジェンドらで構成されるローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーが選出する。

表彰はSNSなどを駆使して発表

大坂なおみ

依然として先行きが不透明ななか、中止や変更を余儀なくされた他のスポーツイベントと同様、ローレウス世界スポーツ賞も例年のような華々しい授賞式の開催を見送る。授賞式に代わってデジタルメディアを活用し、それぞれ安全な場所で、個別に受賞者の表彰を順次行う。

世界中で新型コロナウイルスの感染拡大による混乱が生じた2020年。例年とは大きく異なる状況下で、アスリートらが残した数々の功績の表彰に加え、広く社会全体に与えた影響に敬意を表する特別賞の表彰も予定しているという。

また、ローレウスが世界40カ国で展開する社会貢献活動「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド」への関心の高まりに合わせて、今回ははパンデミックに不屈の精神で闘った人々のストーリーを紹介するほか、自身のポジションや影響力を生かし、スポーツ界を超えてさまざまな社会課題に対して強いインパクトをもたらしたアスリートらの活動やメッセージにも焦点を当てていく。

これまで授賞式の様子は、テレビ放映を通じて世界6億人以上、さらにデジタルチャンネルやSNSを通じて数百万人に届けられた。その規模を継続すべく、今回も授賞の様子やそのほかの関連コンテンツを世界各国のメディアに公開するとともに、ローレウスのSNSでも配信を予定している。

ポガチャルがスロベニア選手として初めてツール・ド・フランス総合優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーのショーン・フィッツパトリックチェアマン
「困難な1年を経て、私たちはローレウスを通じて世界中のアスリートの功績を称える重要性をかつてないほど実感しています。アスリートらは、無観客やこれまでとまったく異なる環境下で、想像を超える苦労の末にスポーツ界に戻ってきてくれました。本年のローレウス世界スポーツ賞のノミネート者および受賞者は、ロックダウンの最中でも、スポーツがいかに影響力をもち、人を奮い立たせるものであるかを思い出させてくれた選手になるでしょう」

●ローレウスのホームページ

第43回ダカールラリーはフランスのペテランセル優勝

自動車・二輪・トラックなどが砂漠や山岳地帯を走りどれだけ短い時間でゴールできたかを競う第43回ダカールラリーが、2021年1月3日から15日までの13日間、サウジアラビアで開催され、Xレイド・ミニJCWチームのステファン・ペテランセル(フランス)が総合優勝した。

フランスのペテランセル ©Eric Vargiolu / DPPI / Red Bull Content Pool
ステファン・ペテランセルの総合優勝を喜ぶXレイド・ミニJCWチーム ©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

2輪部門ではモンスターエネルギー・ホンダのケビン・ベナバイス(アルゼンチン)が総合優勝した。

ダカールラリーの二輪部門 ©Eric Vargiolu / DPPI / Red Bull Content Pool

ツール・ド・フランスを運営するASOの主催で、当初はパリからアフリカのダカールを目指した。舞台は南米大陸に移し、2020年からサウジアラビアでの開催となった。今回は中東開催2年目となる。

カミオンも疾駆する ©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

●ダカールラリーのホームページ

コナミの家庭用フィットネスバイクは23万9800円

コナミスポーツは、家庭用フィットネスバイク「エアロバイク」シリーズの最新モデル、エアロバイクEXS(イクス)を2021年2月5日に発売する。Bluetooth(R)機能を搭載していて、アプリを搭載した外部デバイスと接続し、機能を拡張することが可能になった。

1月14日からコナミスポーツクラブ公式サイトで予約受け付けを開始した。

コンセプトは「Enjoy×Sports」
エアロバイクEXSは長年にわたり培ってきた設計ノウハウを集約し、「運動を継続できる楽しみ」にこだわった機能や、スポーティなデザインにより、「Enjoy×Sports」という、新たな家庭内でのトレーニングの形を提案している。

運動アプリとの連携で、楽しみ方は無限大
コナミスポーツのカロリー計算&ダイエット記録アプリ『カロリDiet』と接続することにより、アプリからの負荷コントロールや、トレーニング結果の記録ができる。また、Bluetoothユニットを搭載したコンソールを採用しているため、各種アプリとの連携により家庭でのトレーニングの楽しみ方はさらに広がる。

機能性にこだわった設計
ハンドルとサドル部分は、背筋を伸ばした姿勢だけでなく、前傾姿勢を取ることもできるように設計。また、デバイススタンドは、タブレットやスマートフォンを設置することができるように大きく設計している。

前傾姿勢を取ることもできるように設計

優れた静音性
動力伝達機構は低騒音な機構を採用している。日本の住環境に合わせた優れた静音性を実現しているので、自宅でも集中してトレーニングできる。
 
3つのトレーニングモードと体力テストモードを搭載
電源を入れて漕ぐだけでスタートができる「かんたんスタート」に加え、「ダイエットトレーニング」、「定脈拍トレーニング」、「フリートレーニング」の3つのトレーニングモードと自動的に体力を測定する「体力テスト」が標準で搭載され、誰でも簡単にトレーニングが始められる。

運動効果
エアロバイクEXSは、脂肪燃焼に効果的な有酸素運動を目的としたフィットネスバイクで、漕ぐ回転数や負荷によって運動強度が変化しそれに伴い消費されるエネルギー(kcal)が変化。運動強度は200W相当まで調節可能なので、自身に合った強度で運動ができる。

●コナミの詳細ホームページ

ダカールラリー開幕…サウジの砂漠での13日間の激闘

自動車・二輪・トラックなどが砂漠や山岳地帯を走りどれだけ短い時間でゴールできたかを競う第43回ダカールラリーが、2021年1月3日から15日までの13日間、サウジアラビアで開催されている。

2021ダカールラリーを走るセバスチャン・ローブ ©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

ツール・ド・フランスを運営するASOの主催で、当初はパリからアフリカのダカールを目指した。舞台は南米大陸に移し、2020年からサウジアラビアでの開催となった。今回は中東開催2年目となる。

●ダカールラリーのホームページ

大坂なおみがアスリートオブザイヤー…日本人選手で初

日本のテニススター、大坂なおみとポーランドのサッカー選手ロベルト・レバンドフスキが2020年のAIPSアスリートオブザイヤーに選ばれた。116カ国から422人のスポーツジャーナリストが2020年に最も活躍したスポーツ選手に投票。国際スポーツプレス協会(AIPS)が12月29日に発表した。

ロベルト・レバンドフスキ(左)と大坂なおみが2020アスリートオブザイヤーに

毎年、世界で活躍するスポーツ報道記者の所属団体が決める権威ある賞を獲得したのは、男子がレバンドフスキ、女子が大阪でともに初受賞。チーム部門はサッカーのバイエルン・ミュンヘン。5つのトロフィーを獲得するなど多くの記録を作り、2020年のAIPSベストチームを獲得した。

男子はストライカーのレバンドフスキ

バイエルン・ミュンヘンのゴールマシン、レバンドフスキはダブルタイトルとなった。620ポイントを獲得した7度もF1世界チャンピオンとなった英国のルイス・ハミルトンは546ポイント。テニスのグランドスラム優勝を20回も記録したスペインのラファエル・ナダルは378ポイントで3位。

BEST MALE ATHLETE – TOP TEN
1 – Lewandowski Robert – Football 620 (16,32%)
2 – Hamilton Lewis – Formula1 – 546 (14,38%)
3 – Nadal Rafael – Tennis – 378 (9,95%)
4 – James LeBron – Basketball – 361 (9,51%)
5 – Duplantis Armand – Athletics – 347 (9,14%)
6 – Ronaldo Cristiano – Football – 300 (7,9%)
7 – Djokovic Novak – Tennis – 280 (7,37%)
8 – Cheptegei Joshua – Athletics – 181 (4,77%)
9 – Pogačar Tadej – Cycling – 179 (4,71%)
10 – Thiem Dominic – Tennis – 104 (2,74%)

圧倒的な得票率で大坂が初の女王に

3度のグランドスラムチャンピオンである大阪は526ポイントを獲得した。ベネズエラの陸上三段跳び世界記録保持者ユリマール・ロハスは331ポイントで2位。2020年のASBクラシックで73回目のWTAタイトルを獲得したテニス界のレジェンド、米国のセリーナ・ウィリアムズは327ポイントで3位。

BEST FEMALE ATHLETE – TOP TEN
1 – Osaka Naomi – Tennis – 526 (13,85%)
2 – Rojas Yulimar – Athletics – 331 (8,72%)
3 – Williams Serena – Tennis – 327 (8,61%)
4 – Świątek Iga – Tennis – 310 (8,16%)
5 – Brignone Federica – Alpine ski – 245 (6,45%)
6 – Miedema Vivianne – Football – 211 (5,56%)
7 – Gidey Letesenbet – Athletics – 200 (5,27%)
8 – Jepchirchir Peres – Athletics – 186 (4,9%)
9 – Hassan Sifan – Athletics – 182 (4,79%)
10 – Shiffrin Mikaela – Alpine ski – 162 (4,27%)

UEFAチャンピオンズリーグで6度優勝したバイエルン・ミュンヘンはベストチーム部門で、合計1317ポイントを獲得。プレミアリーグチャンピオンのリバプールは753ポイント。2020年NBAチャンピオンのロサンゼルス・レイカーズは658ポイントで3位。

●国際スポーツプレス協会のホームページ

サイクリングイベントなどの運営ディレクター正社員募集

株式会社ルーツ・スポーツ・ジャパン(東京都新宿区、代表取締役:中島祥元)は、正社員(中途採用)の募集を開始した。同社は全国横断サイクリングイベント「ツール・ド・ニッポン」 や、スマホアプリを活用した期間分散型サイクリングキャンペーン「サイクルボール ~日本7大1周制覇の旅~」など、サイクルツーリズム(=自転車を活用した観光振興)事業を多数手がける。事業拡大のため、イベントやキャンペーン、その他さまざまなコンテンツ制作の統括や進行管理を担うチーフディレクター職の募集を行う。

募集職種はプロジェクトのリーダーとなり、成功に導くチーフディレクター

チーフディレクターは、イベント・アプリキャンペーン・各種プロジェクトをとりまとめ、リ ーダーとなって推進していく役を担う。主に地方自治体や地域団体に向き合い、社内メンバー・社外パートナーとチームを組み、1案件につき半年~1年ほどのスパンで取り組む(案件は同時並行で複数を担当)。

地域側の要望をくみながら、参加するスポーツ愛好家・ サイクリング愛好家にとっても魅力的な内容となるよう企画を練り上げ、また社内外のメ ンバーのタスクや予算も管理していく、非常に重要なポジション。

こんな人材が歓迎される

◎スポーツやサイクリングを通じて地域貢献・社会貢献をしたい
◎「スポーツツーリズム」「サイクルツーリズム」に関わる仕事がしたい
◎個人ではなくチームで1つの物事を達成することにやりがいを感じられる
◎各種イベントやプロジェクトのディレクション・進行管理経験がある
◎自治体や大手企業をクライアントとする業務経験がある

*現在は自転車・ランニング事業にほぼ集中していて、特に自転車関連が多くなっているが、今後はアウトドアやその他のスポーツアクティビティなど、近縁領域への展開も視野に入れる。また現社員のスポーツ歴は多種多様。サイクリングを趣味とする人ももちろん大歓迎だが、特定のスポーツ種目の経験は必ずしも必要ない。「スポーツツーリズム×地域活性化」という同社の理念に共感できる人の応募が待たれる。

●ルーツ・スポーツ・ジャパンの募集詳細ページ

ライドアラウンドはスマホアプリを使ってエリアを探索するサイクリング

募集の背景
現在は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、人が大勢集まるイベント事業はなかなか開催しづらい状況が続いている。しかし一方で同社では、スマホアプリを活用した期間分散型の企画や、キャンプとサイクリングを組み合わせた新しい企画を実施するなど精力的に活動を続けていて、多くの自治体や地域団体から新たなオファーを得ている状況。

またサイクリングやランニングなどの屋外スポーツは「密」になりにくく、ウィズコロナの時 代に適しているという一面も。同社はウィズコロナの時代においても、サイクリングやアウトドアスポーツを活用した地域活性化事業に取り組み、新規事業にも積極的にチャレンジしていきたいという。今後のさらなる事業成長を見すえ、同社の理念に共感でき、ともに前を向いて戦える新しい仲間を募集することになったという。

日本全国で楽しいイベントを手がける

同社が手がけている事業の紹介
■主催(共催)事業の例
ツール・ド・ニッポン(全国約30カ所で開催するシリーズ型サイクリングイベント)
・サイクルボール~日本7大1周制覇の旅~ (自社開発のスマホアプリ「ツール・ド」を使った期間分散型サイクリングキャンペーン)
ライドアラウンド (業務提携先のスマホアプリ「Map Life」を使った位置情報アクティビティ)
・かすみがうらアクティビティヴィレッジ (茨城県かすみがうら市と共同で設立した新団体)
・高岡ねがいみち駅伝(富山県高岡市で開催するランニングイベント)

受託事業の例
・ツアー・オブ・ジャパン (国内最高峰の国際自転車ロードレース/主催:一般財団法人日本自転車普及協会)
・ツール・ド・東北 (東日本大震災の復興支援サイクリングイベント/主催:ヤフー株式会社、株式会社河北新報社)
・ホワイトリボンラン (チャリティランニングイベント/主催:公益財団法人ジョイセフ)