第109回ツール・ド・フランスは2022年7月4日、ダンケルク〜カレー間の171.5kmで第4ステージが行われ、マイヨジョーヌのワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)が残り11kmから独走して優勝した。
ファンアールトはここまで3ステージ連続で区間2位だったが、「もうスプリントで2位になるのはいやだ」と心に秘めて走っていた。
この日もリーダージャージ防衛に徹してもいいはずだった。しかし攻撃は最大の防御とばかりアタック。「マイヨジョーヌが翼を与えてくれた」と、最後は両手で鳥の羽ばたきを演じながらゴールして大会通算7勝目を挙げた。
2021年大会では第20ステージと第21ステージで優勝していて、ツール・ド・フランスでは6ステージにわたって1位と2位という記録を継続している。
ファンアールトは個人総合1位のマイヨジョーヌはもちろん、ポイント賞のマイヨベールも守った。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
港町カレーは英国との玄関口
パリの北180kmほどのアラスで3年ぶりとなるフランスでの最初の朝を迎えました。昨夜は寒くて暖房を入れました。窓の外ではウサギが盛んに跳ね回っていて、スマホで撮影を試みたんですが、なかなか動きが早くて。
今朝は濃霧。麦畑に囲まれた街道筋のホテルをランニングで出発すると、迷子になりそうでした。でもGPSを起動しているので、「出発点に戻る」コマンドで帰れますよね。
それにしても快適なホテルで、使ってはいないけどトレーニングルームとサウナも。そして見るだけでも鳥肌が立ちそうなプールも。朝食で久しぶりのフランスパンと2種類のバター(ドゥミセル=減塩とドゥー=無塩)を楽しみ、チェックアウトして北へ。
ゴールのカレーに直接入り、この土地のものをビュッフェでいただきました。このあたりはワイン生産地ではないので、ベルギー産のビールが用意されていました。
ホテルはゴール地点からわずか1.5kmほどの町中。それほど治安がいいところではなく、ホテルも古くて質素。前日の清潔なホテルと比較すると、もちろん値段は半分ほどですが、あまり調子に乗るなよということだなと、肝に銘じて過ごすことに。
カレーの街は何度か来ていて土地勘もあったので、港に向かって歩いていき、魚介類が売り物のレストランへ。ウインドブレーカーを着込んできましたが、潮の香りがするテラス席では寒すぎるので店内を選択。おいしくいただきました。
つくづく感じたのは、ファンアールトに翼を授けたのは間違いなくカモメですね。翌日の朝、カレーの港をランニングしていて確信しました。
コメントを投稿するにはログインしてください。