ファンアールトがモンバントゥー制す【ツール・ド・フランス11S】

第108回ツール・ド・フランスは7月7日、ソルグ〜マロセーヌ間の198.9kmで第11ステージが行われ、ベルギーチャンピオンジャージーを着るワウト・ファンアールト(ユンボ・ビスマ)が独走。大会通算4勝目を挙げた。

ファンアールトが独走で2回目のモンバントゥーを上る ©A.S.O. Pauline Ballet

首位に立つUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は他の有力選手を逃がすことなく1分38秒遅れの区間4位でゴール。総合成績で2位リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションNIPPO)に5分18秒差をつけ、大会連覇に前進した。

マイヨジョーヌのタデイ・ポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet
悪魔の棲む山モンバントゥー ©A.S.O. Aurélien Vialatte
モンバントゥーに暗雲立ちこめる ©A.S.O. Aurélien Vialatte
モンバントゥー ©A.S.O. Aurélien Vialatte
世界チャンピオンのアラフィリップが積極的に動いた ©A.S.O. Pauline Ballet
先頭からアントニー・ペレス、アラフィリップ、ピエール・ロラン、ダニエル・マーティン ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
モンバントゥーを上るファンアールト ©A.S.O. Pauline Ballet
ステージ通算4勝目だが、ゴール勝負以外で勝ったのは初めてのファンアールト ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2021ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

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ポガチャルがティレーノ〜アドリアティコ総合優勝

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第56回ティレーノ〜アドリアティコは最終日となる3月16日に第7ステージとして個人タイムトライアルが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)がそれまでの貯金を守り抜いて初の総合優勝を達成した。

タデイ・ポガチャルが2021ティレーノ〜アドリアティコで総合優勝 ©Marco Alpozzi – LaPresse

第7ステージの個人タイムトライアルでトップタイムをたたき出したのは総合2位ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)。ファンアールトはポガチャルとの差を1分15秒から1分03秒に縮めるにとどまり、総合2位。

スロベニア勢の総合優勝は2019年にプリモシュ・ログリッチが達成して以来、2人目。22歳での優勝は歴代第5位の若さ。最年少優勝は1978年にジュゼッペ・サロンニ(イタリア)が20歳で達成したとき。

ポガチャルは個人総合のほかに山岳賞と新人賞を獲得。ポイント賞はファンアールト。総合敢闘賞はステージ2勝を挙げたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)。

ワウト・ファンアールトがティレーノ〜アドリアティコ第7ステージの個人タイムトライアルを制した ©Marco Alpozzi/LaPresse

自分自身にプレッシャーをかけていた…ポガチャル

「シーズン最初のレースとなったUAEツアーで大きな手応えを感じて今季をスタートさせた。あのときから調子がよかったし、今も調子がいい。ここで勝つためのプレッシャーは感じたが、自分自身にプレッシャーをかけていたからね」とポガチャル。

タイムトライアルの世界チャンピオン、フィリッポ・ガンナは3位のタイム ©Marco Alpozzi – LaPresse

ツール・ド・フランス覇者に負けただけ…ファンアールト

「最後の個人タイムトライアルでの勝利は自信になったし、今シーズンのこれからにいいことだ。個人タイムトライアルのために自転車のメカを交換し、ポジション調整して挑んだ。前日はエネルギーを節約するように走った。1週間のパフォーマンスを考えると、長いトレーニングの成果が見られて、最高のレベルに近いと思う」と総合2位のファンアールト。

「このレースでベストを尽くすために参加した。ツール・ド・フランスの勝者に負けただけで2位に満足している。今からミラノ〜サンレモまでの間に回復を心がけたい」

総合優勝のポガチャルを中央に、左が2位ファンアールト、右が3位ミケル・ランダ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ関連ニュース
ティレーノ〜アドリアティコ初日はファンアールト優勝(2021年3月11日)
アラフィリップがティレーノ〜アドリアティコ第2ステージV(2021年3月12日)
ファンデルプールV、ファンアールト首位…ティレーノ〜アドリアティコ3S(2021年3月13日)
ポガチャル区間勝利で総合首位に…ティレーノ〜アドリアティコ4S(2021年3月14日)
ファンデルプール全力の50km逃げでポガチャルを振り切る(2021年3月15日)
ウルスシュミットV、ポガチャル首位…ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージ(2021年3月16日)
●ティレーノ〜アドリアティコのホームページ

ファンデルプールV、ファンアールト首位…ティレーノ〜アドリアティコ3S

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコは3月12日に第3ステージが行われ、オランダチャンピオンのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が同年代のライバル、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)をスプリント勝負で制して優勝。

ファンデルプールがティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ優勝 ©Marco Alpozzi – LaPresse

2位のファンアールトは総合成績で首位を守り、翌ステージの山岳コースに挑む。

2021ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ ©Marco Alpozzi – LaPresse

「フィニッシュラインでのポーズは、MotoGPライダーをマネしたもの。だれだったか正確に思い出せないけど(実際はファビオ・クアルタラロ)Instagramでそれを見つけ、次に優勝するときはそれをコピーするとチームメイトに約束していた」とファンデルプール。

「昨日は自分自身に少し怒っていたフィナーレでミスを犯したからだ。今日は本当に勝ちたかった。チームは逃げグループを捕らえるという素晴らしい仕事をした。ジュリアン・アラフィリップがチームメートを逃がすためにギャップを作ったが、ファンアールトがすぐに反応した。それは私にとって完璧だった。奇妙な状況だったかもしれないが、うまくいった。ミラノ〜サンレモは別の物語になる。今日のステージ勝利とは比べられないが、個人的にはこのステージ勝利はいい兆候だ」

オランダのファンデルプールがベルギーのファンアールトを制して優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ファンアールトが首位を守った ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
新人賞ジャージはタデイ・ポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ関連ニュース
ティレーノ〜アドリアティコ初日はファンアールト優勝(2021年3月11日)
アラフィリップがティレーノ〜アドリアティコ第2ステージV(2021年3月12日)
●ティレーノ〜アドリアティコのホームページ

ティレーノ〜アドリアティコ初日はファンアールト優勝

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコが3月10日に開幕し、第1ステージはユンボ・ビスマのワウト・ファンアールト(ベルギー)が優勝。総合成績でも首位に立った。

ワウト・ファンアールトがティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「勝つことができたのは驚いているが、今朝はスプリント勝負をする計画を立てていた」とファンアールト。

「昨日も、そしてその前のテネリフェ島でもしっかりとトレーニングをしていた。シクロクロスは爆発的な走りをするためにはいい練習となるが、スピード力の欠如がちょっと心配だった」とコメントしたファンアールトはティレーノ〜アドリアティコでの総合優勝をねらっていくと公言。

2021ティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ ©Marco Alpozzi – LaPresse

「疲労を回復するために数日は無難に走りたい。もちろん、大会後は昨年優勝したミラノ〜サンレモを連覇することを楽しみにしている。ここに来て、コンディションはとてもいいと確信した。この日の勝利はチームのモチベーションも高めてくれたはずだ」(ファンアールト)

2021ティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ ©Marco Alpozzi – LaPresse
ワウト・ファンアールトがティレーノ〜アドリアティコ初日で首位に ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ティレーノ〜アドリアティコのホームページ

ファンアールト2勝目、ポガチャル脱落…ツール・ド・フランス第7S

第107回ツール・ド・フランスは9月4日、ミヨー〜ラボール間の168kmで第7ステージが行われ、41人のゴール勝負をユンボ・ビスマのワウト・ファンアールト(ベルギー)が制した。第5ステージに続く区間優勝で、大会通算3勝目を挙げた。

世界で一番高いミヨー橋 ©A.S.O. Alex Broadway

この日は強い追い風により集団が分断。首位のアダム・イエーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)は第1集団に残りマイヨジョーヌを守ったが、ポイント賞のサム・ベネット(アイルランド、ドゥークニンク・クイックステップ)、新人賞のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が脱落。それぞれリーダージャージーを失った。

マイヨジョーヌのアダム・イェーツ ©A.S.O. Alex Broadway
エガン・ベルナル ©A.S.O. Alex Broadway
2020ツール・ド・フランス第7ステージはミヨーをスタート ©A.S.O. Pauline Ballet
中間スプリントポイントはマッテオ・トレンティン(右)が1着、サガンが2着で通過 ©A.S.O. Pauline Ballet
2020ツール・ド・フランス第7ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
ボーラ・ハンスグローエが追い風の中で超ハイペースの戦いを仕掛ける ©A.S.O. Alex Broadway
ポイント賞のマイヨベールを奪ったペテル・サガン ©A.S.O. Alex Broadway

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)アダム・イエーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ブノワ・コズネフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

2020ツール・ド・フランス第7ステージ ©A.S.O. Alex Broadway

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ファンアールトがアラフィリップ撃破…ミラノ〜サンレモ

第111回ミラノ〜サンレモが8月8日にイタリアで開催され、ユンボ・ビズマのワウト・ファンアールト(ベルギー)がドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)を制して、モニュメントと呼ばれる伝統レースで初優勝した。

ワウト・ファンアールト(右)がジュリアン・アラフィリップを制した ©Gian Mattia D’Alberto – LaPress

「春を告げるレース」として親しまれる大会は新型コロナウイルス感染拡大により延期されていた。距離305kmで争われた戦いはゴール手前にあるポッジオの丘陵で抜け出したアラフィリップをファンアールトが追いかけ、最後のゴールスプリントでバンアールトが勝った。

大集団は2秒遅れでゴールし、サンウェブのマイケル・マシューズ(オーストラリア)が先頭で3位になった。

ベルギー勢の優勝は21回目。1999年のアンドレイ・チミル以来となり、21世紀になって初めて。

いつもの春ではなく8月に開催されたミラノ〜サンレモ ©LaPresse – Fabio Ferrari

「ポッジオの上りで前を追ったときは本当に大変だった。でも後ろからだれもついてきていなかったし、ゴール前の平たん路になる前の下りでアラフィリップに追いつけたのが勝因だったと思う」とファンアールト。

第111回ミラノ〜サンレモ ©LaPresse – Fabio Ferrari
下り坂を飛ばすジュリアン・アラフィリップ ©LaPresse – Fabio Ferrari
ワウト・ファンアールトが逃げるアラフィリップを追う ©LaPresse – Fabio Ferrari
ワウト・ファンアールト(左)とジュリアン・アラフィリップの一騎打ち ©Getty Images/LaPresse

「アラフィリップも限界なんだと信じて最後のスプリントに挑んだ。ボクはベルギー人なのでツール・デ・フランドルやパリ〜ルーベに勝つことが最大の目標だけど、初めてのモニュメント勝利はキャリアの中で忘れられない記憶になる」

優勝のワウト・ファンアールト(右)と2位ジュリアン・アラフィリップ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
距離305kmを走るミラノ〜サンレモ ©LaPresse – Fabio Ferrari

●ミラノ〜サンレモのホームページ