大坂なおみがアスリートオブザイヤー…日本人選手で初

日本のテニススター、大坂なおみとポーランドのサッカー選手ロベルト・レバンドフスキが2020年のAIPSアスリートオブザイヤーに選ばれた。116カ国から422人のスポーツジャーナリストが2020年に最も活躍したスポーツ選手に投票。国際スポーツプレス協会(AIPS)が12月29日に発表した。

ロベルト・レバンドフスキ(左)と大坂なおみが2020アスリートオブザイヤーに

毎年、世界で活躍するスポーツ報道記者の所属団体が決める権威ある賞を獲得したのは、男子がレバンドフスキ、女子が大阪でともに初受賞。チーム部門はサッカーのバイエルン・ミュンヘン。5つのトロフィーを獲得するなど多くの記録を作り、2020年のAIPSベストチームを獲得した。

男子はストライカーのレバンドフスキ

バイエルン・ミュンヘンのゴールマシン、レバンドフスキはダブルタイトルとなった。620ポイントを獲得した7度もF1世界チャンピオンとなった英国のルイス・ハミルトンは546ポイント。テニスのグランドスラム優勝を20回も記録したスペインのラファエル・ナダルは378ポイントで3位。

BEST MALE ATHLETE – TOP TEN
1 – Lewandowski Robert – Football 620 (16,32%)
2 – Hamilton Lewis – Formula1 – 546 (14,38%)
3 – Nadal Rafael – Tennis – 378 (9,95%)
4 – James LeBron – Basketball – 361 (9,51%)
5 – Duplantis Armand – Athletics – 347 (9,14%)
6 – Ronaldo Cristiano – Football – 300 (7,9%)
7 – Djokovic Novak – Tennis – 280 (7,37%)
8 – Cheptegei Joshua – Athletics – 181 (4,77%)
9 – Pogačar Tadej – Cycling – 179 (4,71%)
10 – Thiem Dominic – Tennis – 104 (2,74%)

圧倒的な得票率で大坂が初の女王に

3度のグランドスラムチャンピオンである大阪は526ポイントを獲得した。ベネズエラの陸上三段跳び世界記録保持者ユリマール・ロハスは331ポイントで2位。2020年のASBクラシックで73回目のWTAタイトルを獲得したテニス界のレジェンド、米国のセリーナ・ウィリアムズは327ポイントで3位。

BEST FEMALE ATHLETE – TOP TEN
1 – Osaka Naomi – Tennis – 526 (13,85%)
2 – Rojas Yulimar – Athletics – 331 (8,72%)
3 – Williams Serena – Tennis – 327 (8,61%)
4 – Świątek Iga – Tennis – 310 (8,16%)
5 – Brignone Federica – Alpine ski – 245 (6,45%)
6 – Miedema Vivianne – Football – 211 (5,56%)
7 – Gidey Letesenbet – Athletics – 200 (5,27%)
8 – Jepchirchir Peres – Athletics – 186 (4,9%)
9 – Hassan Sifan – Athletics – 182 (4,79%)
10 – Shiffrin Mikaela – Alpine ski – 162 (4,27%)

UEFAチャンピオンズリーグで6度優勝したバイエルン・ミュンヘンはベストチーム部門で、合計1317ポイントを獲得。プレミアリーグチャンピオンのリバプールは753ポイント。2020年NBAチャンピオンのロサンゼルス・レイカーズは658ポイントで3位。

●国際スポーツプレス協会のホームページ

サイクリングイベントなどの運営ディレクター正社員募集

株式会社ルーツ・スポーツ・ジャパン(東京都新宿区、代表取締役:中島祥元)は、正社員(中途採用)の募集を開始した。同社は全国横断サイクリングイベント「ツール・ド・ニッポン」 や、スマホアプリを活用した期間分散型サイクリングキャンペーン「サイクルボール ~日本7大1周制覇の旅~」など、サイクルツーリズム(=自転車を活用した観光振興)事業を多数手がける。事業拡大のため、イベントやキャンペーン、その他さまざまなコンテンツ制作の統括や進行管理を担うチーフディレクター職の募集を行う。

募集職種はプロジェクトのリーダーとなり、成功に導くチーフディレクター

チーフディレクターは、イベント・アプリキャンペーン・各種プロジェクトをとりまとめ、リ ーダーとなって推進していく役を担う。主に地方自治体や地域団体に向き合い、社内メンバー・社外パートナーとチームを組み、1案件につき半年~1年ほどのスパンで取り組む(案件は同時並行で複数を担当)。

地域側の要望をくみながら、参加するスポーツ愛好家・ サイクリング愛好家にとっても魅力的な内容となるよう企画を練り上げ、また社内外のメ ンバーのタスクや予算も管理していく、非常に重要なポジション。

こんな人材が歓迎される

◎スポーツやサイクリングを通じて地域貢献・社会貢献をしたい
◎「スポーツツーリズム」「サイクルツーリズム」に関わる仕事がしたい
◎個人ではなくチームで1つの物事を達成することにやりがいを感じられる
◎各種イベントやプロジェクトのディレクション・進行管理経験がある
◎自治体や大手企業をクライアントとする業務経験がある

*現在は自転車・ランニング事業にほぼ集中していて、特に自転車関連が多くなっているが、今後はアウトドアやその他のスポーツアクティビティなど、近縁領域への展開も視野に入れる。また現社員のスポーツ歴は多種多様。サイクリングを趣味とする人ももちろん大歓迎だが、特定のスポーツ種目の経験は必ずしも必要ない。「スポーツツーリズム×地域活性化」という同社の理念に共感できる人の応募が待たれる。

●ルーツ・スポーツ・ジャパンの募集詳細ページ

ライドアラウンドはスマホアプリを使ってエリアを探索するサイクリング

募集の背景
現在は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、人が大勢集まるイベント事業はなかなか開催しづらい状況が続いている。しかし一方で同社では、スマホアプリを活用した期間分散型の企画や、キャンプとサイクリングを組み合わせた新しい企画を実施するなど精力的に活動を続けていて、多くの自治体や地域団体から新たなオファーを得ている状況。

またサイクリングやランニングなどの屋外スポーツは「密」になりにくく、ウィズコロナの時 代に適しているという一面も。同社はウィズコロナの時代においても、サイクリングやアウトドアスポーツを活用した地域活性化事業に取り組み、新規事業にも積極的にチャレンジしていきたいという。今後のさらなる事業成長を見すえ、同社の理念に共感でき、ともに前を向いて戦える新しい仲間を募集することになったという。

日本全国で楽しいイベントを手がける

同社が手がけている事業の紹介
■主催(共催)事業の例
ツール・ド・ニッポン(全国約30カ所で開催するシリーズ型サイクリングイベント)
・サイクルボール~日本7大1周制覇の旅~ (自社開発のスマホアプリ「ツール・ド」を使った期間分散型サイクリングキャンペーン)
ライドアラウンド (業務提携先のスマホアプリ「Map Life」を使った位置情報アクティビティ)
・かすみがうらアクティビティヴィレッジ (茨城県かすみがうら市と共同で設立した新団体)
・高岡ねがいみち駅伝(富山県高岡市で開催するランニングイベント)

受託事業の例
・ツアー・オブ・ジャパン (国内最高峰の国際自転車ロードレース/主催:一般財団法人日本自転車普及協会)
・ツール・ド・東北 (東日本大震災の復興支援サイクリングイベント/主催:ヤフー株式会社、株式会社河北新報社)
・ホワイトリボンラン (チャリティランニングイベント/主催:公益財団法人ジョイセフ)

オールバーズがスニーカー界のレジェンドとコラボ…ツリーダッシャー

Allbirds(オールバーズ)がスニーカー界のレジェンドであるジェフ・ステイプルとコラボレーション。2020年夏に新発売したTree Dasher(ツリーダッシャー)をステイプルらしい視点で再構築した、ユニークなリミテッド・エディションを12月17日に発売した。

REED ART DEPARTMENTとSTAPLE Pigeonの創始者であり、世界的に著名なクリエイティブ・ディレクターのジェフ・ステイプル。彼がAllbirdsのTree Dasherにスピリットを刺激され、「自然からパフォーマンスシューズを作るために必要なものはなにか」を、製品を解体して見極めようとしたことから、このコラボレーションは始まったという。

この過程でステイプルが発見したのは、複雑に組み合わされた再生素材と、解剖学的とも言える独特なシューズデザインだ。

アッパーは裏返して素材や構造を露出し、Allbirdsが製品に込めたイノベーションを披露。クリーニングタグやステッチもデザインの一部となり、「STAPLE Pigeon」のトレードマークである鳩の刺繍がアクセントに。そしてAllbirdsのすべてのインソールに記されたカーボンフットプリントをフィーチャーするという彼らしい手法が、このユニークな限定モデルのすべてを物語る。

「自分たちが身に着けるもの、買うものが環境に与える影響について、人々が会話するきっかけになれば」とジェフ・ステイプル。

今回はソックスTrino Tubers(トリノチューバー)にもステイプルがデザインした限定モデルが登場。いずれもオンラインストアで数量限定発売。

Tree Dasher(ツリーダッシャー)

発売日 :2020年12月17日(木)
販売店 :オンラインストア
モデル:Tree Dasher
サイズ展開:Men’s 25~30.5cm / Women’s 22~26.5cm
カーボンフットプリント:9.2kg CO2e
価格:1万8000円(税込み)

【製品特長】
▼ ユーカリ繊維のニット素材テンセルが、縫い目の少ないワンピース構造で足を包みこむ
▼ 二重構造で高反発な「SweetFoam™(スイートフォーム)」を使用したミッドソールは「Allbirds」の中で最高のクッション性を持ち、走りを最適化
▼ FSC(森林管理協議会)認証の天然ゴムを使用したアウトソールにより、摩耗に対する耐久性を向上
▼ リサイクル ポリエステルとテンセルでできたインソールが、通気性と快適性を提供
▼ 安定感を追求してデザインされたヒールが、オーバープロネーション(過度な捻転)を防ぐ
▼ 解剖学に基づき開発した安定感のある立体的なフットベッドにより、足の運びをスムースに

Trino Tubers(トリノチューバー)

発売日 :2020年12月17日(木)
販売店 :オンラインストア
モデル:Trino™ Tubers
サイズ展開:Men’s M~XL(26~32cm)/ Women’s S~L(22~28cm)
カーボンフットプリント:2.6kg CO2e
価格:2100円(税込み)

【製品特長】
▼ ユーカリ繊維とウールを組み合わせた、しっとりとした肌ざわり
▼ 丁寧に編み込んだニットでかかととつま先を補強。さらに足を包みこむアーチバンドを導入し、滑り止め効果をもたらす

●オールバーズのホームページ

ジロ・デ・イタリアで活躍したアルメイダがバーチャルレース優勝

ドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が12月26日、RCSスポルトの主催による勝ち抜きバーチャルレース、チャレンジオブスターズのクライマー部門で優勝した。同選手は同じRCSスポルトが運営するジロ・デ・イタリアで15日間もマリアローザを着用して注目された。

「数カ月の間にリアルとバーチャルで2回もステルビオ峠を上るとは思わなかった。ジロ・デ・イタリアのその峠もきつかったが、バーチャルでも厳しかった」とアルメイダ。

「こういったバーチャルでは休みどころがないので、想像以上に過酷なんだ。それでも今年はいい感じで最後まで走ることができて、いいシーズンとなった。とりわけチームが献身的にサポートしてくれたことはありがたかった。この努力が来年に実を結ぶことを楽しみにしているよ」

同日にスプリンター部門も行われ、イネオス・グレナディアスのベン・スウィフト(英国)が決勝で、ジロ・デ・イタリアでポイント賞を獲得したグルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)を破って優勝した。

●チャレンジオブスターズのfacebook

卓球用ラケットはペンとシェークに続いてピストル型

卓球用ラケットの「シェーク」「ペン」に続く第三のラケットとしてピストル型ラケットが開発され、2021年1月4日から販売される。日本卓球協会公認で公式試合にも使用できる。障がい者、シニアにも握りやすいグリップで卓球の可能性を拡げていきそうだ。

販売するのは、卓球用品売買、卓球場の運営を手がける株式会社卓球家840。新しい形状のラケットを開発した。

現在卓球のラケットは「シェーク」「ペン」に分類されるが、10年ほど前までは第三のラケット「ハンドソウ」というものが販売されていた。このハンドソウをもとに現代卓球に合わせて設計しなおしたガンブレード型ラケットを作成した。日本卓球協会公認マーク付きで公式大会にも使用できる。

板配合にもこだわり7枚合板のFAIRLANCE(ファイアランス)とカーボンのBayonet(ベイオネット)の2品番を展開する。


デザインにもこだわり卓球のイメージを覆すラケットに仕上げたという。
「障がいのある方や高齢者にも握りやすいグリップとなっており、多くの方に卓球を楽しんでいただけるラケットになっております。日本卓球療法協会推奨品の認定も受けております」と同社。

●卓球家840のホームページ

コロナ禍で自転車通勤が注目…2020自転車10大ニュース

自転車活用推進研究会が選んだ「自転車10大ニュース」が発表された。2020年に起きた38本の主な自転車関連ニュースから、ウェブ投票で「自転車10大ニュース」を選んだ。

今回は半数がなんらかの形で新型コロナウイルスの感染拡大に関連するニュースだった。そんな中でもタンデム解禁地域の増加、ギネス記録の誕生、自転車ルートを検索できるアプリの登場など前向きのニュースもあった。

保険義務化やバーチャルサイクリングなど、意識の高まりや新しい楽しみ方も感じられ、利用環境も少しずつだが着実に前進しているという。

投票は同研究会会員は1票につき2ポイント、一般の1票は1ポイントとカウントした。

2020自転車10大ニュース投票結果
(各項目をクリックすると関連ニュースに飛びます)

COVID-19で自転車通勤が注目。スポーツ自転車や電アシ車のサブスク本格化…79
東京都でも自転車保険の加入が義務化。自転車通勤増加により加入者も急増…73
コロナ禍で自転車イベントのほとんどが中止/延期。運営事業者は冬眠状態…66
④時短のため高速道路利用などウーバーイーツ配達員のルール無視に批判殺到…55
タンデム自転車の公道走行解禁が36道府県に。東京でも一部解禁→検証へ…51
改正道交法が施行。あおり運転を摘発対象とし普通自転車に四輪自転車も…49
株式会社シマノが時価総額2兆円超えで日産自動車やJR西日本を上回る…46
42歳自転車店経営者が日本縦断約2600kmを6日半で走破してギネス更新…29
ZWIFTなどを使ってインドアサイクリングが楽しめるイベントが試みられる…27
各社の経路検索アプリで自転車のルートが検索できるよう仕様変更が進む…25

そのほかのノミネート28本

世界選手権・自転車トラック、女子オムニアムで梶原悠未選手が優勝
推進本部で第二期自転車活用推進計画の策定に向けた有識者会議始まる
東海道・山陽・九州新幹線の最後尾座席裏スペースの予約・有料化が始まる
自転車ヘルメット委員会が全国1万人にアンケート。着用率No.1は愛媛県
赤字解消に少しは貢献できるか? 各地でサイクルトレインの導入が進む
自活研研究会や自転車利用環境向上会議など講演会や勉強会がオンライン化
特別給付金等で自転車販売は伸びたが完成車・部品が入荷せず機会損失も
年長さんもOK。大分県を皮切りに自転車幼児座席の6歳未満規制を見直し
シェア電動キックボードに限って自転車専用レーン走行の実証実験が始まる
官民連携協議会が自転車通勤宣言企業を募集。初回は24団体が認定される
自転車議連の後押しで21年度にシェアサイクルポート固定資産税減税創設
星野リゾートJR土浦駅プレイアトレにサイクリングホテルBEB5オープン
国交省の若手職員が担当する「2040年、道路はこう変わる」ビジョン発表
太平洋岸自転車道のミッシングリンクだった大磯の区間がようやく全線開通
コカ・コーラボトラーズジャパンが新制度策定し全従業員に自転車通勤推奨
ドコモ・バイクシェアの年間利用が1200万回を超える。新アプリが好評
自活研が国連世界自転車デーに、自転車利用を応援するための宣言を発表
新技術等実証制度でglafitのGFRが自転車と原付を「切り替え」走行可能に
しまなみ海道にi.i.imabari! cycle stationや総合施設のWAKKAが誕生
中国から来たシェアサイクルMobikeが日本から完全撤退
東急電鉄が電車やバスと映画に自転車を組み合わせたサブスクの実験を延期
自活研とCEJ連名で都知事選の候補者に自転車レーン等公開質問状を送る
東京都庁に自転車部が創設されイベントを開催。顧問は宮坂副知事が務める
ドコモ・バイクシェア、ウーバーイーツ配達員向けの使い放題プランを終了
徳島県の消防が災害時の先行隊用に極太タイヤのファットバイクを導入
メダルが期待されるBMXフリースタイル中村輪夢選手専用の新パーク完成
自転車協会BAAのCMにラグビー日本代表の田中史朗選手が起用される

●自転車活用推進研究会のホームページ