ジロ・デ・イタリアがゴンドラ事故で第19ステージ変更

ジロ・デ・イタリアは5月25日(日本時間26日未明)、イタリア北部ピエモンテ州のモッタローネ・ケーブルウェイが23日に落下事故を起こしたことで同地域を走る予定だった第19ステージのルートを変更した。

2021ジロ・デ・イタリア第19ステージの新プロフィールマップ

イタリア運輸省、ピエモンテ地域などの関連機関と話し合ってコース変更が決まった。
新しいルートは距離166km。当初は176kmだった。スタートのアッビアーテグラッソ、ゴールのアルペディメーラは変わらず。

事故はイタリアで大きく取り上げられた。落下したゴンドラに乗っていた14人が死亡。ジロ・デ・イタリアもスタート前に出場全選手が黙とうするなど悲劇に心を痛めていた。

2021ジロ・デ・イタリア第19ステージの修正ルート
2021ジロ・デ・イタリア第19ステージ

2回目のPCR検査も全592人が陰性

第104回ジロ・デ・イタリアは5月25日に2回目の休息日を迎え、出場選手とチームスタッフ合計592人の新型コロナウイルス検査を行った結果、陽性者はいなかった。即日のうちに主催するRCSスポルトと国際統括団体のUCI(国際自転車競技連合)が共同で声明を出した。

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エガン・ベルナル、マリアローザで独走…ジロ・デ・イタリア第16S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月24日、サチーレ〜コルチナダンペッツォ間で、悪天候により距離が短縮された153kmで第16ステージが行われ、総合1位のマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が独走勝利。初の総合優勝に大きく前進した。

総合優勝に大きく前進したベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第16ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第16ステージは悪天候のためコースが短縮された ©Fabio Ferrari/LaPresse
独走するエガン・ベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse
エガン・ベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

最高峰をトップ通過してチマコッピ賞を獲得したベルナル ©Massimo Paolone/LaPresse

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カンペナールツがグランツール初優勝…ジロ・デ・イタリア第15S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月23日、グラード〜ゴリツィア間の147kmで第15ステージが行われ、ケベカアソスのビクトール・カンペナールツ(ベルギー)がゴール勝負でアルペシン・フェニックスのオスカル・リースビーク(オランダ)を制し、グランツールで初優勝した。

雨中のステージ優勝争い ©LaPresse

総合成績のトップを走るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が首位を守った。翌日から始まる北イタリアのドロミテ山塊での山岳区間で初の総合優勝をかける。

2021ジロ・デ・イタリア第15ステージは15選手による第1集団が形成された ©Fabio Ferrari/LaPresse
スロバキアの旗がうち振られる ©Fabio Ferrari/LaPresse
ビクトール・カンペナールツがオスカル・リースビークを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第15ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

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どうしておしりが痛いのか…原因とその対策を聞いてみた

自転車に乗り始めた人が最初に直面する難題は、サドルに腰かけたときの「おしりの痛み」だ。30分程度の乗車なら問題ないが、長時間・長距離になるとかなり痛くなる。あまりの痛みに耐えかねて、健康維持・増進をサポートしてくれるサイクリングをやめてしまう人もいる。今回はどうしておしりが痛くなるのかを分析するとともに、その対処法を紹介。

自転車に乗る限り、おしりの痛みからは逃れられない

痛みに耐えきれずやめてしまうほど切実な問題です

おしりが痛む原因はさまざまだ。乗車姿勢の悪さや不適正なセッティング、背負った荷物の重みがかかって痛くなることもある。男性と女性で痛む部分も違う。女性に比べて骨盤が狭い男性に多いのは、サドルが当たる座骨の痛みだ。サドルと座骨にはさまれた筋肉がこすれて座骨滑液包炎を発症するケースが多い。座骨神経を圧迫して、しびれが生じることもある。

筋肉が損傷するので、ベッドに仰向けになって足を上げることも痛くてできなくなる。このケースの予防には乗車前のストレッチが有効だ。おしりの筋肉を伸ばすために、前屈してしっかりと伸ばしておく。日常からセルフマッサージをして筋肉をほぐしておくのもいい。もし痛くなってしまったときはアイシングする。

スポーツ用自転車は前傾姿勢がキツいので、下腹部や尿道部を圧迫してしまうこともあり、まれに男性機能障害となることも。神経が回復すれば直るが、繰り返しその症状が発生するのはよくない。おしりの痛みを緩和するために、パッドが内装された自転車専用パンツをまずは試してみる価値は十分ある。

自転車専用パンツにはハイテク開発されたパッドが内装される。写真は英国メーカーのベロビチ

●ヴェロビチの紹介ページ

バイクプラス所沢店の女性店長が教えてくれた

正しいポジションと適正なセッティングを心がける必要もある。乗り慣れないために緊張して背中が突っ張ってしまい、骨盤が前方に倒れすぎていたり、サドルが低すぎて体重がおしりにかかりすぎていたり。埼玉県所沢市の自転車ショップ「バイクプラス所沢店」の宮﨑早香店長がアドバイスをしてくれた。

「サドルは高さだけでなく前後位置や角度のフィッティングが大切です」と宮﨑店長

サドルの高さを適正に
サドルがペダリングするのに最適な高さになっているかが大事。低すぎると坐骨に荷重が極端にかかってしまう。高すぎると腰が左右に揺れて摩擦が増えるだけでなく、ペダルまでの距離が短くなるように無意識にサドル前方の細いところに座るようになるので痛くなりやすい。

適正な高さを算出するために、股下の長さに係数をかけて算出したりもするが、それはあくまでもセッティング開始時の目安。大事なのはペダリングしたときの関節の可動域に対して効率的で無理のない高さに合わせること。乗り慣れている人のアドバイスが必要だ。

「サドルは高さだけでなく前後位置も大切なので、お店でフィッティングしてもらうのがいいです」と店長。

サドルの柔らかさを選ぶ

クロスバイクは上半身が立ち気味の姿勢なので、おしりに体重がかかりやすいため、ロードバイクよりクッションが多めのものを。体重がある人も厚いクッションがおすすめ。表面は柔らかめで、内層は硬めのクッションを採用したモデルも多い。

坐骨幅に合ったサドルを

坐骨の幅は体重・体型に関係ない。痩せ型でも広い人、ガッチリ系でも狭い人もいる。完成車にはライディング姿勢に適した柔らかさのサドルが装備されているが、その幅は人によっては細すぎることもある。セッティングはいいのに座り位置が落ち着かなかったり、腰が左右どちらかに落ちて座っているようならサドル幅が合っていないのだ。

「坐骨幅はお店で簡単に計測できるし、サイズが複数あるサドルが多く市販されているからきっとぴったりのサドルが見つかるはずです」

「痛みを緩和するために前下がりにセットする人がいますが、基本は水平です」

ペダリングをたまにサボるといい

乗車中にどれだけペダリングを休むかも、おしりの痛みを緩和する。ゆっくりまったりと漕いだり、休み休みペダリングをするような走りの場合は、速いペダル回転を維持し続けるよりもサドルに荷重がかかりやすく痛みやすい。上り坂やコーナーの立ち上がりでおしりを浮かせてちょっと走るだけでも効果あり。

●バイクプラスのホームページ

フォルトゥナート初V。ベルナルが制覇に前進…ジロ・デ・イタリア第14S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月22日、チッタデッラ〜モンテゾンコラン間の205kmで第14ステージが行われ、エオーロ・コメタのロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)が独走で初優勝した。

ロレンツォ・フォルトゥナートがモンテゾンコランで優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse
ロレンツォ・フォルトゥナートが独走 ©Alessandro Bremec/LaPresse

総合成績ではマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)がライバルに差をつけてゴール。首位を守った。

サイモン・イェーツをしっかりとマークするベルナル ©Getty
ライバルとの差をさらに広げたベルナル ©Getty

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

総合優勝に前進したマリアローザのベルナル ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

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ニッツォーロが悲願のジロ・デ・イタリア初区間勝利

第104回ジロ・デ・イタリアは5月21日、ラベンナ〜ベローナ間の198kmで第13ステージが行われ、欧州チャンピオンのジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ケベカアソス)が初めてのステージ優勝を果たした。

欧州チャンピオンのジャコモ・ニッツォーロが第13ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

32歳のニッツォーロはこれまでステージのトップ3に16回入っているが、1着になったのはこれが初めて。

2021ジロ・デ・イタリア第13ステージのペテル・サガン ©LaPresse
ホームタウンで勝てなかったエリア・ビビアーニ ©LaPresse

総合成績ではマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が首位を守った。

2021ジロ・デ・イタリア第13ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

第13ステージを制したジャコモ・ニッツォーロ ©Massimo Paolone/LaPresse

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