フランスのアルケア・サムシックのエースとしてツール・ド・フランスでの活躍を期待されるナイロ・キンタナが、7月3日に母国コロンビアでのトレーニング中に交通事故に巻き込まれた。14日には一般道でのトレーニングを再開するまでに回復した。
新型コロナウイルス感染拡大によりコロンビアに戻ってトレーニングを続けているキンタナだが、トゥンハとモタビタの間を走っているときに事故に巻き込まれた。当初は2週間の療養が必要だと診断されたが、手厚い医療支援を受けて順調に回復。
「自転車に戻りたいという衝動は痛みを超えるものがあった」とキンタナ。
「アルケア・サムシックのチームでいいシーズンを続け、ツール・ド・フランスでの夢のために働きたいと考えているんだ」
キンタナの欲望と仕事への意欲は、事故を経験しても衰退しなかった。ツール・ド・フランスの開幕に向けて可能な限り最高の状態に持って行きたいと話、医療スタッフに万全の支援を続けていく。
フランスのパリ〜ニースからの帰国後に政府の指示によりホテルの一室に滞在し、健康状態を監視されていたキンタナ。その後ようやく自宅に戻り、さらに屋外でトレーニングすることができるようになった。ただしコロンビアからフランスへの入国は現在のところ不可能だ。
「ボクに力を与えてくれるサポーターが喜びと誇りにあふれることができるように、頑張りたい。すべての人に感謝したいという気持ちだ」