梶原悠未が世界女王の実力を発揮してネイションズ香港V

2021年5月13日から5月16日の4日間にわたり、中国・香港で開催されている2021シーズン初となるUCIトラックネイションズカップ香港大会。大会3日目となる5月15日、日本勢は男子ケイリン、男子マディソン、女子オムニアム、女子個人パーシュートに出場。女子オムニアムで金メダルを獲得し、男子ケイリンで銀メダル、男子マディソンでも銅メダルを獲得するなど、男女合わせて金メダル1個、銀メダル2個、銅メダル2個を獲得した。

女子オムニアムの世界チャンピオン、梶原悠未がトラックネイションズカップ香港で優勝 ©日本自転車競技連盟

●女子個人パーシュート
1位  TSERAKH Hanna(ベラルーシ)
2位  古山稀絵(東京 チーム楽天Kドリームス/日本体育大学大学院)
3位  SAVENKA Ina(ベラルーシ)

●男子マディソン
1位  MALCHAREK Moritz(ドイツ)、REINHARDT Theo(ドイツ)
2位  MULLER Andreas(オーストリア)、GRAF Andreas(オーストリア)
3位  橋本英也(岐阜 チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)、今村駿介(福岡 チームブリヂストンサイクリング)

●男子ケイリン
1位 MOHD ZONIS Muhammad Fadhil(マレーシア)
2位 脇本雄太(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
3位 新田祐大(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
5位 山﨑賢人(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU長崎)
7位 松井宏佑(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
12位 小原佑太(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU青森)
15位 中野慎詞(岩手 ドリームシーカーレーシングチーム/早稲田大学/日本競輪選手養成所)
19位DNS 新山響平(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU青森)

●女子オムニアム
1位 梶原悠未(茨城 筑波大学大学院)
2位 STENBERG Anita Yvonne(ノルウェー)
3位 EBERHARDT Verena
4位 鈴木奈央(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU静岡)

●大会の公式記録ページ

梶原悠未がトラックネイションズカップ香港大会に挑む ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「世界チャンピオンにふさわしいレースがしたいと思って臨んだが、最初の1種目目では周りが仕掛けるのを気にしすぎて後手を踏んでしまうレースをしてしまって、自分が本当に強い、レースを作っていくんだという走りができなかった。2種目目以降は自分で仕掛けるレースを心がけることができた。マークされている展開だからこそ自分で積極的にレースを作っていけばより有利になるのだということを実感した。

今大会でたくさん課題を得られてよかった。まだまだレースを振り返ると反省点があるので、小さな失敗をもう一度修正して、オリンピックまでに自分が一番強いんだ、という自信をもったレースを見せられるように日々の練習から意識していきたい」

脇本雄太のコメント
「決勝も自分らしいレースをですれば優勝できると思っていたが、同じ日本人ライバル同士意識していて、レース全体を見られなかった。けん制に対して自分の反応が遅かった。コンディション自体は問題ないので、明日のスプリントに向けて頑張りたい」

トラックネイションズカップ香港大会男子ケイリンで2位の脇本雄太(左)と3位新田祐大 ©日本自転車競技連盟

新田祐大のコメント
「決勝戦は脇本選手を注目しすぎてマレーシアの選手が逃げているのに気が付かなかった。1着を取るつもりできたので今回のメダルは悔しい。オリンピックじゃなくてよかったし、本番はレベルが違うのでそこに向けて着々と準備していきたい」

橋本英也のコメント
「日本勢で(UCI国際大会では)初めてメダルを獲得できて本当に光栄。マディソンの経験値が少ないので同じことをしていたら勝てないと思っていたので、他のチームがアタックしたときにラップを取れてよかった。反対にすぐにラップを取りきらなかった部分は反省点でもう1つ上のメダル行けたかと思うが、最低限のメダル獲得ということができた。これまでの経験もあるので、もう少しコミュニケーションをとって若い選手に自分の経験を伝えていければと思う」

トラックネイションズカップ香港大会の男子マディソンで3位になった橋本英也(左)と今村駿介 ©日本自転車競技連盟

今村駿介のコメント
「チーム参加数が少なかったのでどういう展開になるかわからなかったが、メダルを狙いたいと思って走った。初めに逃げを容認してもらったときにすぐにラップをとりにいけばよかった点は反省。ただそういった機会が今までなかったのでいい経験になった。次は余裕もって走れるようにトレーニングしていきたい」

梶原悠未のロードバイクはスペシャライズド

2020東京五輪の自転車トラック種目オムニアム日本代表で、この種目の世界チャンピオンでもある梶原悠未がスペシャライズドのロードバイクを使用することになった。スペシャライズド・ジャパンとアンバサダー契約を締結した。

トラックレースではこれまでと同様のブリヂストンを使用する。

スペシャライズドが梶原の競技活動をサポートし、2021年のロードレースを共に戦っていく。また同時に、自転車競技の認知拡大を目指す梶原とともに、スポーツバイクの素晴らしさを普及させるべくさまざまな活動を行っていく。

梶原は2020年2月にドイツ・ベルリンで行われたUCIトラック世界選手権女子オムニアムで、途中落車もありながら総合ポイントで2位に大きく差をつけて見事に金メダルを獲得した。これは日本人女性史上初の快挙だった。

また、同年11月に群馬県前橋市で行われた全日本自転車競技選手権大会トラックレースで6種目に出場し、6冠を遂げる完全優勝を果たした。

東京五輪には女子オムニアムと女子マディソンの2種目で日本代表に選出されていて、大舞台での活躍が期待される。シーズンに控えるこの大舞台に向けて、トレーニングやロードレースで使用するバイクに、スペシャライズドのバイクを選んだのだ。

スペシャライズドは「Innovate or Die=革新か、さもなくば死を」を社是に革新的なサイクル用品の開発を行い、サイクリングを通してライダーの健康や生活の質を向上させるとともに、地球環境をも改善できると信じて活動を続けているブランド。

その核心的なプロダクトはロードレース最高峰でも成功を修め、すべてのメジャーなレースで優勝を経験し、他のどのブランドよりも多い1381回もの勝利を挙げている。梶原は2021年1月1日より、日頃のトレーニングやロードレースではTARMAC SL7、個人ロードタイムトライアルではSHIV TTに乗っている。シューズなどのエキップメントに関してもサポート。年始からの沖縄合宿では早速トレーニングで使用している。

梶原悠未のコメント
この度、スペシャライズドジャパンにサポートしていただくことになりました。スペシャライズドバイクに乗り、世界に挑戦できることをとても楽しみに感じています。TARMAC SL7に乗ってみて、軽さと剛性に胸が高鳴りました。スプリントではバイクがまっすぐと前へ進み、力がダイレクトに推進力へ繋がる感覚があり、登りではしなやかなハンドリングで軽やかに進んでいく感覚がありました。2021年は更なる飛躍をご報告できるよう、日々、限界を越えるトレーニングに取り組みます。また、自転車競技を日本で人気スポーツにできるよう、活動していきたいです。今後とも応援よろしくお願いいたします。

●梶原選手プロフィール
生年月日:1997年4月10日  
出身地:埼玉県和光市  
身長:155cm
自転車競技トラック日本代表 

東京五輪の自転車競技に16選手…略歴と競技日程・会場

2020東京五輪の自転車競技に出場する日本代表16選手が決まった。これまでの五輪自転車で日本選手が獲得したメダルは銀1、銅3で、すべてトラック男子によるもの。自国開催となる今回は女子や新種目のBMXフリースタイルにも期待がかかる。国内自転車界悲願の金メダル獲得を目指してそれぞれが練習を積み重ねている。

2020東京五輪のピクトグラム(フレームタイプ)

自転車競技はトラック、ロード、MTB、BMXの4種目

東京五輪で開催される自転車競技は大きく分けてトラック、ロード、MTB、BMXの4つがある。トラックは男女ともに6種目が行われ、そのうち3種目がスプリント系の短距離レース。日本はすべてこのカテゴリーで男子選手が五輪メダルを獲得してきた実力があり、悲願の金メダルも十分に期待できる。バンクと呼ばれる自転車競技場は会場ごとに特性があるので、五輪の舞台となる伊豆ベロドロームで長期的な強化合宿を積む日本勢は地の利が行かせる。

ただし今回の金メダル最有力はトラック中距離の女子。2020年2月に行われた世界選手権女子オムニアムで優勝した梶原悠未(かじはらゆうみ)だ。トラック日本女子では初、男子を含めても33年ぶりの世界チャンピオンだ。オムニアムは1日で4種目を行い、その合計で競う複合種目。世界選手権よりも五輪のほうが参加選手数が絞られるため、ライバルの数も少なくなる。梶原が順当なレース展開を見せれば金メダル獲得も夢ではない。

梶原悠未がオムニアム出場時に使用するアルカンシエルデザインバイク

コロナ禍による大会延期も「強くなるために練習する時間が持てた」と梶原。「日本代表としての誇りをもって必ずオムニアムで金。有言実行を胸に臨みたいです」

新種目として採用されたBMXフリースタイルでは中村輪夢(なかむらりむ)に期待。20インチ車輪の自転車に乗り、人工セクションを使って宙返りするなど、いかに難易度の高い技を決めて高得点をたたき出すかなどで争われる。世界大会での表彰台の常連だけにメダル圏内。

「悔いのない走りをしたい。それができればメダル獲得という成績もついてくると信じています」と中村。

中村輪夢 ©Eisa Bakos/Red Bull Content Pool

MTB女子代表の今井美穂は群馬県前橋市立新田小の教員を務めながら、平日の夜と週末に練習を続ける。

「応援してくれる子どもたちがいなかったら、五輪なんてあきらめていたかも知れません。その恩返しとして子どもたちになにかを伝えられたら」と意気込む。

日本勢の五輪メダルは銀1個、銅3個

今井美穂は東京五輪代表リモート記者会見も小学校から参加した ©JCF

日本自転車選手の五輪メダルは過去に4個で、すべてトラック短距離種目。1984年ロサンゼルス大会の個人スプリントで坂本勉が銅、1996年アトランタ大会の1kmタイムトライアルで十文字貴信が銅、2004年アテネ大会で長塚智広・伏見俊昭・井上昌己の日本チームが銀、2008年北京大会のケイリンで永井清史が銅。

2020東京五輪 自転車競技の日本代表16選手

◆トラック短距離
新田祐大
(ドリームシーカー)

◆トラック短距離
脇本雄太
(ブリヂストンサイクリング)

◆トラック短距離
小林優香
(ドリームシーカー)

◆トラック中距離
橋本英也
(ブリヂストンサイクリング)

◆トラック中距離
梶原悠未
(筑波大大学院)

◆トラック中距離
中村妃智
(日本写真判定)

◆ロード
新城幸也
(バーレーンビクトリアス)

◆ロード
増田成幸
(宇都宮ブリッツェン)

◆ロード
与那嶺恵理
(ティブコシリコンバレーバンク)

◆ロード
金子広美
(イナーメ信濃山形)

◆MTBクロスカントリー・オリンピック
山本幸平
(ドリームシーカー)

◆MTBクロスカントリー・オリンピック
今井美穂
(CO2bicycle)

◆BMXレーシング
長迫吉拓
(日本写真判定)

◆BMXレーシング
畠山紗英
(日本体育大)

◆BMXフリースタイル・パーク
中村輪夢
(ウイングアーク1st)

◆BMXフリースタイル・パーク
大池水杜
(ビザビ)

2020東京五輪 自転車競技の日程と会場

ロード
●開催日程=7月24、25、28日
●開催場所=東京都府中市〜富士スピードウェイ

MTB
●開催日程=7月26、27日
●開催場所=静岡県・伊豆MTBコース

BMX
●開催日程=7月29日〜8月1日
●開催場所=有明アーバンスポーツパーク

トラック
●開催日程=8月2〜8日
●開催場所=静岡県・伊豆ベロドローム

●2020東京五輪のホームページ

梶原悠未が世界チャンピオン仕様のスペシャルバイク公開

2020年UCI世界選手権大会女子オムニアムで優勝した梶原悠未が、機材サポートを受けるブリヂストンサイクルから世界チャンピオンの証であるアルカンシエルデザインのスペシャルバイクを提供された。

梶原悠未がオムニアム出場時に使用するアルカンシエルデザインバイク

梶原悠未のコメント

「ブリヂストンフレームのクールなブラックにアルカンシエルカラーがりりしくデザインされていて、とてもカッコよかったです。苦しくて顔を下げた時、目に入るフロントフォークのアルカンシエルデザインが、自身を奮い立たせ、世界チャンピオンとしての自覚と責任を強く再認識させてくれます」

ブリヂストンサイクルのデザイン担当コメント

「フロントフォークにアルカンシエルを配したスペシャルデザインで、アルカンシエルジャージのデザインとの一体感を表現しました。また、走行中も体に隠れることなく、世界チャンピオンであることを常にアピールできるようにしています」

梶原は今後出場するオムニアムをこのアルカンシエルデザインバイクで戦う予定。機材の開発は競輪の補助を受けて実施された。

●梶原悠未インタビュー記事

順当にいけば金…梶原悠未ら最強6選手が東京五輪に挑む

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)自転車トラック競技日本代表となる6選手が6月4日に発表された。自転車競技の中で唯一「開催国枠」が与えられなかったトラック種目は、出場枠を獲得するために総力で世界と戦い、合計7種目で出場権を獲得した。

2019世界選手権の女子オムニアムで優勝した梶原悠未 ©More CADENCE

2020東京五輪で日本が出場できる自転車トラック種目とその人数

男子スプリント 1+(1)=2選手(男子ケイリンとのかけ持ち)
男子ケイリン  1+(1)=2選手(男子スプリントとのかけ持ち)
男子オムニアム  1選手
女子スプリント (1)選手
女子ケイリン  1選手
女子マディソン 2選手編成の1チーム(うち1選手は女子オムニアムとのかけ持ち)
女子オムニアム (1)選手(女子マディソンとのかけ持ち)
※カッコ内数字は他種目における参加資格獲得によるエントリー
※マディソンは2人1 チームで実施する種目

世界選手権優勝の梶原悠未が金メダルの最有力

梶原悠未が世界チャンピオンの称号である5色の虹色ジャージ、アルカンシエルを着用する ©JCF

自転車競技の五輪メダルは過去に銀1、銅3個。すべてトラック短距離男子による獲得だ。2004年のアテネ、2008年の北京は外国人コーチの功績によりメダルをゲット。ところがその後は契約問題がこじれて日本人コーチを起用する時代もあった。しかし東京五輪を見すえて実績のある外国人指導者と契約。短距離ヘッドコーチはブノア・ベトゥ、中距離ヘッドコーチはクレイグ・グリフィン。

地元開催となる東京では、日本自転車界の悲願である金メダル獲得が至上命令なのである。

日本自転車競技の五輪メダル
1984ロサンゼルス 坂本勉(スプリント)銅
1996アトランタ 十文字貴信(1kmタイムトライアル)銅
2004アテネ 長塚智広・伏見俊昭・井上昌己(チームスプリント)銀
2008北京 永井清史(ケイリン)銅

2020世界選手権ケイリン2位の脇本雄太

脇本雄太 ©JCF

競輪選手の脇本雄太は、前回大会となる 2016リオ五輪にケイリン種目で出場している。2019年にブリヂストンサイクリングに加入し、トラック競技のアジア選手権を同種目で2連覇、2020年には、世界最高峰となるトラック競技の世界選手権で銀メダルを獲得するなど、日本発祥のケイリン種目でのメダル獲得が期待される。

新田祐大 ©JCF

小林優香が女子選手として初めて競輪に

太田りゆ(ブリヂストンサイクリング)とともに、日本女子ケイリン史上初の出場枠獲得に大きく貢献したのが女子ケイリンの小林優香(ドリームシーカーレーシング)。2019‐20 年シーズンでは、トラックのアジア選手権の女子ケイリン種目で銀メダル、女子スプリント種目で銅メダルを獲得。その後行われたトラックワールドカップシリーズ戦第3戦の香港大会でも女子ケイリン種目で銅メダルを獲得した。

小林優香 ©JCF

世界チャンピオンの梶原悠未を中心に東京は動く?

金メダル獲得が期待される筆頭となるのが梶原悠未(かじはらゆうみ=筑波大大学院)だ。2020年2月28日にドイツのベルリンで開催された2020UCI世界選手権において、女子オムニアムで金メダルを獲得した。自転車トラック競技では日本女子初。同種目では男女を合わせて日本初のメダル獲得。1987年の本田晴美、俵信之以来33年ぶりの世界タイトルとなる。

世界選手権と五輪は世界のトップクラスばかり同じ顔ぶれで参加してくる。もっと正確に言えば、出場枠獲得が厳しい五輪のほうがトップ選手が出場枠を獲得できず不参加となる傾向にあるので、頂点に立つのはわずかにたやすいとされる。

それだけに梶原にとっては願ってもないチャンスとなる。アクシデントがなければ必ず金メダルに絡む走りを見せてくれるはずだ。

オムニアムとは

4つの種目の合計ポイントにより順位が決定され、1日のうちに4種目を実施する
実施順は下記の番号通り
1) スクラッチレース
2) テンポレース
3) エリミネーション
4) ポイントレース

リオオリンピックまでは2日間開催だったが、ルール改正により4種目1日開催となった。2012年ロンドン五輪大会からオリンピック正式種目。陸上の十種競技とも形容され、ゲーム性が高く大逆転チャンスもありトラックの人気種目である。

アジア敵なしの橋本英也もオムニアムでメダルを狙う

橋本英也 ©JCF

競輪選手の橋本英也は2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、同年のトラックのアジア選手権および4年に1度のアジア大会のオムニアム種目で優勝。2019‐20年シーズンでは、トラックのアジア選手権を同種目で3連覇。さらにトラックワールドカップ第5戦となるオーストラリア大会で銅メダルを獲得するなど、開催国枠のない自転車競技トラックにおいて日本チームのオリンピック出場枠獲得に大きく貢献した。

中村妃智 ©JCF

●日本自転車競技連盟のホームページ

梶原悠未優勝のトラック世界選手権がNHK BS1で再放送

トラック世界選手権の模様がNHK BSで3月29日(日)午前5時から放送される。3月19日(木)に放送されたものの再放送。国内トラック競技界で女子初の世界チャンピオンとなる梶原悠未の女子オムニアムの激闘が伝えられる。

梶原悠未が世界選手権オムニアムで初優勝 ©JCF

落車で負傷しながら最後までトップを死守

女子オムニアムで日本選手史上初となる世界選手権金メダルを獲得した梶原悠未。序盤は盤石のレース運びだったが、中盤でまさかの落車。しかし最後までトップを譲らず、世界チャンピオンの栄冠を手にした。

強豪がひしめくレースで梶原はどのような走りを見せたのか。東京オリンピックに向けてオムニアムをどう見ればいいのか? この番組を見れば東京オリンピックでの梶原の走りが理解できること間違いないという。

脇本雄太 ©JCF

競輪選手の東京五輪代表争いも注目

男子ケイリンは脇本雄太が自身初となる世界選手権でも銀メダルを獲得。日本発祥のオリンピック種目「ケイリン」。日本は2018年に河端朋之が銀メダル、2019年に新田祐大が銀メダル、それに今回の脇本と3年連続で銀メダルを獲得した。

しかし悲願の金色メダルにはまたも手が届かず。日本人選手が越えなければならない壁とは?

さらにプロ競輪選手4人が争うオリンピック出場に向けた日本代表選手枠争いも大詰めを迎えた。誰がオリンピックに出場するのか? 激しいレースはどんな展開になったのか。ドイツ・ベルリンで行われた頂上決戦の模様をお伝えする。

●NHKの詳細ホームページ